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JP-2026077563-A - R-T-B系永久磁石用合金、R-T-B系永久磁石用合金の製造方法、および、R-T-B系永久磁石の製造方法

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Abstract

【課題】磁気特性が高くクラックが発生しにくいR-T-B系永久磁石を作製できるR-T-B系永久磁石用合金、およびその製造方法を提供する。 【解決手段】希土類元素と、Feおよび/またはCoと、ホウ素と、Mと、を含むR-T-B系永久磁石用合金である。MがGa、Al、Cu、Zn、In、P、Sb、Si、Ge、SnおよびBiから選択される1種以上である。R-T-B系永久磁石用合金が主相およびRリッチ相を含み、R-T-B系永久磁石用合金の断面においてRリッチ相の一種である6-13-1相の面積比率が7.0%以下である。 【選択図】図5

Inventors

  • 細野 宇礼武
  • 吉田 泰隆

Assignees

  • TDK株式会社

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20250812
Priority Date
20241025

Claims (13)

  1. 希土類元素と、Feおよび/またはCoと、ホウ素と、Mと、を含むR-T-B系永久磁石用合金であって、 MがGa、Al、Cu、Zn、In、P、Sb、Si、Ge、SnおよびBiから選択される1種以上であり 前記R-T-B系永久磁石用合金が主相およびRリッチ相を含み、 前記R-T-B系永久磁石用合金の断面において前記Rリッチ相の一種である6-13-1相の面積比率が7.0%以下であるR-T-B系永久磁石用合金。
  2. 前記6-13-1相の面積比率が1.0%以上6.5%以下である請求項1に記載のR-T-B系永久磁石用合金。
  3. 前記R-T-B系永久磁石用合金の断面において2-17相の面積比率が2.0%以下である請求項1または2に記載のR-T-B系永久磁石用合金。
  4. ホウ素の含有量が0.78質量%以上0.95質量%以下である請求項1または2に記載のR-T-B系永久磁石用合金。
  5. ホウ素の含有量が0.80質量%以上0.95質量%以下である請求項1または2に記載のR-T-B系永久磁石用合金。
  6. ホウ素の含有量が0.83質量%以上0.90質量%以下である請求項1または2に記載のR-T-B系永久磁石用合金。
  7. ホウ素の含有量が0.75質量%以上0.95質量%以下であり、かつ、炭素の含有量が0.05質量%以上0.25質量%以下である請求項1または2に記載のR-T-B系永久磁石用合金。
  8. 前記ホウ素の含有量と前記炭素の含有量との合計が0.80質量%以上1.20質量%以下であり、かつ、前記炭素の含有量を前記ホウ素の含有量で除した値が0.05以上0.33以下である請求項7に記載のR-T-B系永久磁石用合金。
  9. Gaの含有量が0.10質量%以上0.70質量%以下である請求項1または2に記載のR-T-B系永久磁石用合金。
  10. 希土類元素の合計含有量が30.0質量%以上33.0質量%以下である請求項1または2に記載のR-T-B系永久磁石用合金。
  11. 希土類元素の合計含有量が30.0質量%以上33.0質量%以下、Alの含有量が0.1質量%以上0.4質量%以下、Coの含有量が0.4質量%以上1.1質量%以下、Cuの含有量が0.05質量%以上0.2質量%以下、Zrの含有量が0.15質量%以上0.7質量%以下、および、Gaの含有量が0.10質量%以上0.70質量%以下である請求項1または2に記載のR-T-B系永久磁石用合金。
  12. 合金溶湯を凝固させて鋳造合金薄帯を得る工程と、 前記鋳造合金薄帯を破砕して鋳造合金薄片を得る工程と、 前記鋳造合金薄片を冷却する工程と、を有し、 前記鋳造合金薄片を冷却する工程における600℃から400℃までの冷却速度が0.7℃/秒以上であるR-T-B系永久磁石用合金の製造方法。
  13. 請求項1または2に記載のR-T-B系永久磁石用合金を水素解砕する工程を有し、 前記水素解砕する工程における脱水素温度が530℃以上650℃以下であるR-T-B系永久磁石の製造方法。

Description

本開示は、R-T-B系永久磁石用合金、R-T-B系永久磁石用合金の製造方法、および、R-T-B系永久磁石の製造方法に関する。 特許文献1には、R-T-B系磁石用原料合金に関する発明が記載されている。特に、R-T-B系磁石用原料合金の結晶組織がRリッチ相内に非結晶相と結晶相とが共存する結晶組織であり、前記非結晶相のGa含有率が前記結晶相のGa含有率よりも高いことを特徴とする。当該特徴により、最終的に得られる焼結磁石の主相の磁気飽和が向上し、焼結磁石のエネルギー積が向上し、保磁力が向上するとともに安定する。 特許第5758016号公報 R-T-B系永久磁石用合金の粗粉砕粉末の反射電子像である。R-T-B系永久磁石用合金の粗粉砕粉末の反射電子像である。R-T-B系永久磁石用合金の粗粉砕粉末の反射電子像である。R-T-B系永久磁石用合金の粗粉砕粉末の反射電子像である。R-T-B系永久磁石用合金の反射電子像である。図5を3値化した画像である。R-T-B系永久磁石用合金のRリッチ相間隔の測定方法を示す模式図である。 以下、本開示を、図面に示す実施形態に基づき説明する。 <R-T-B系永久磁石用合金の組織> 本実施形態に係るR-T-B系永久磁石用合金は、希土類元素と、Feおよび/またはCoと、ホウ素と、Mと、を含む。MがGa、Al、Cu、Zn、In、P、Sb、Si、Ge、SnおよびBiから選択される1種以上である。 一般的に、R-T-B系永久磁石用合金は、R2T14B型結晶構造を有する主相と、主相よりもRの含有量が多いRリッチ相と、を含む。 一般的に、R-T-B系永久磁石用合金の断面を反射電子像で観察する場合において、平均原子番号が大きい部分ほど明るく(白く)見える。そして、Rリッチ相は主相と比較して平均原子番号が大きい。 そして、反射電子像の輝度ヒストグラムを適切に調整する場合には、反射電子像に含まれるRリッチ相の明るさに応じてRリッチ相を複数の種類に分けることができる。 具体的には、Rリッチ相を、最も明るい白色相と、白色相と主相との間の明るさである6-13-1相(中間相)と、に分類することが可能である。そして、本実施形態に係るR-T-B系永久磁石用合金は、断面における6-13-1相の面積比率が7.0%以下(0%を含む)である。1.0%以上6.5%以下であってもよく、1.0%以上6.0%以下であってもよい。 すなわち、本実施形態に係るR-T-B系永久磁石用合金は、従来のR-T-B系永久磁石用合金と比較して6-13-1相の面積比率が小さい。6-13-1相の面積比率が小さいR-T-B系永久磁石用合金を用いてR-T-B系永久磁石を作製することにより得られるR-T-B系永久磁石の磁気特性を向上させやすくなる。以下、R-T-B系永久磁石の磁気特性を向上させやすくなる理由について説明する。 主相は、FeとCoとの合計比率を希土類元素の合計比率で割った値が原子数基準で6.0以上7.0以下であってもよい。これに対し、6-13-1相は、FeとCoとの合計比率を希土類元素の合計比率で割った値が原子数基準で1.0より大きく3.0以下であってもよい。白色相は、FeとCoとの合計比率を希土類元素の合計比率で割った値が原子数基準で0以上1.0以下であってもよい。6-13-1相はRリッチ相の中でFeおよびCoを比較的多く含む相であり、白色相はRリッチ相の中でFeおよびCoを比較的少なく含む相である。6-13-1相の種類には特に制限はないが、例えばLa6Co11Ga3型の結晶構造を有するR6T13M化合物が挙げられる。 図1~図4には、同一のR-T-B系永久磁石用合金について脱水素温度を変化させて水素解砕処理を実施して得られる粗粉砕粉末の断面の反射電子像を示す。具体的には、水素解砕処理後の粗粉砕粉末を樹脂埋込し、研磨して得られる断面を観察している。 図1が脱水素温度400℃、図2が脱水素温度500℃、図3が脱水素温度600℃、図4が脱水素温度640℃で水素解砕処理を行った結果を示す。なお、観察倍率は10000倍である。 脱水素温度が比較的低い場合の結果を示す図1および図2では白色相11、6-13-1相13および主相15が明確に観察される。 これに対し、脱水素温度が比較的高い場合の結果を示す図3および図4では、6-13-1相13が大幅に減少し、その代わりに黒い点状相である17が生じる。他方、黒い点状相17の近傍は6-13-1相13よりも白くなりやすい。黒い点状相17はFeおよび/またはCoからなる微粒子を主に含むと考えられる。すなわち、黒い点状相17はFeとCoとの合計比率を希土類元素の合計比率で割った値が非常に大きい。脱水素温度が高い場合には、6-13-1相13が分解して点状相17が生じると考えられる。 このようなFeおよび/またはCoからなる微粒子を多く含む合金粉末を用いてR-T-B系永久磁石を作製する場合には、磁気特性、特に角形比Hk/HcJが低下しやすい。 脱水素温度を低下させれば合金粉末にFeおよび/またはCoからなる微粒子が生じにくい。しかし、脱水素温度を低下させる場合には、合金粉末に残留する水素量も増加してしまう。その結果、成形工程および焼結工程において、水素の放出によりクラックが発生しやすくなる。 したがって、R-T-B系永久磁石用合金の断面における6-13-1相13の面積比率を小さくし、具体的には7.0%以下とすることにより、脱水素を比較的高温で実施しても点状相17の発生量が低減される。すなわち、クラックの発生を抑制できる程度に高温で脱水素する場合には、6-13-1相13の面積比率を小さくすることにより最終的に得られるR-T-B系永久磁石の磁気特性を好適に維持しやすくなる。 6-13-1相13の面積比率が1.0%以上6.5%以下であってもよい。6-13-1相13の面積比率が1.0%未満である場合には、後述するRリッチ相の平均間隔が2.0μm以上4.0μm以下になりにくい。6-13-1相13の面積比率が1.0%以上6.5%以下である場合には、6-13-1相13の面積比率が6.5%を上回る場合と比較して、Hk/HcJが特に向上しやすい。 本実施形態に係るR-T-B系永久磁石用合金の断面におけるRリッチ相の平均間隔には特に制限はないが、2.0μm以上4.0μm以下であることにより磁気特性が向上しやすくなる。 本実施形態に係るR-T-B系永久磁石用合金の断面における2-17相(R2T17相)の面積比率は小さいことが好ましい。そして、R-T-B系永久磁石用合金の断面の反射電子像において2-17相が観察されないことが好ましい。2-17相の面積比率が大きいほど磁気特性が低下しやすくなる。2-17相の面積比率の上限については特に制限はないが、2-17相の面積比率が2.0%以下であることが好ましい。 本実施形態に係るR-T-B系永久磁石用合金の断面における点状相17の面積比率は小さいことが好ましい。そして、R-T-B系永久磁石用合金の断面の反射電子像において点状相17が観察されないことが好ましい。 <各相の面積比率の算出方法> 本実施形態では、R-T-B系永久磁石用合金の断面における各相の面積比率を算出するにあたって、SEM等を用いて得られる反射電子像を用いる。なお、R-T-B系永久磁石用合金の断面における各相の面積比率がR-T-B系永久磁石用合金における各相の体積比率であるとみなしてもよい。 まず、反射電子像の明るさおよびコントラストを調整する。具体的には、得られた反射電子像について輝度ヒストグラムを作製する。そして、最も暗い部分の輝度を0、最も明るい部分の輝度を255としたときに、主相の輝度が70程度、白色相の輝度が240程度となるように反射電子像の明るさおよびコントラストを調整する。そのように反射電子像の画質を調整することで、6-13-1相の輝度が140程度となる。その後、反射電子像について周知のK平均法による3値化を行い、主相、6-13-1相および白色相の3種類の相に分類する。なお、反射電子像の輝度を調整する際には、反射電子像の全体がR-T-B系永久磁石用合金の断面となるようにする。 次に、3値化した反射電子像について、画像解析により白色相の画素数および6-13-1相の画素数を数える。そして、反射電子像全体の画素数に対する個数比率をそれぞれ計算することで各相の面積比率が得られる。主相の面積比率については、主相の画素数を解析してもよく、1-(白色相の面積比率+6-13-1相の面積比率)で算出してもよい。 2-17相の有無および面積比率は反射電子像を用いて確認することができる。必要に応じてEDSを併用してもよい。点状相の有無および面積比率は反射電子像を用いて確認することができる。 図5は本実施形態に係るR-T-B系永久磁石用合金の断面における反射電子像の一例である。図6は図5についてK平均法による3値化を行った後の反射電子像である。 <Rリッチ相の平均間隔の測定方法> Rリッチ相の平均間隔の測定方法について説明する。まず、得られた反射電子像について、主相が灰色となり、6-13-1相および白色相が白色となるように輝度を調整する。すなわち、主相が灰色となりRリッチ相が白色となるように輝度を調整する。 次に、反射電子像においてR-T-B系永久磁石用合金の厚さ方向に垂直な測定線を等間隔(例えば5μm間隔~50μm間隔)で設定する。各測定線の長さは全て同一となるようにする。 以下、ある一本の測定線におけるRリッチ相の平均間隔の算出方法について説明する。まず、当該測定線に接触したRリッチ相の数をカウントする。そして、当該測定線の長さを当該測定線に接触したRリッチ相の数で割ることにより当該測定線におけるRリッチ相の平均間隔が得られる。 当該測定線と各相との関係を示す模式図を図7に示す。図7では、測定線21におけるRリッチ相の平均間隔は、測定線21の長さを測定線21に接するRリッチ相101の数で割った値となる。測定線21に接するRリッチ相101の数が4であるので、測定線21の長さを4で割った値が測定線21におけるRリッチ相の平均間隔となる。 そして、全ての測定線におけるRリッチ相の平均間隔の和を測定線の数で割ることにより、R-T-B系永久磁石用合金におけるRリッチ相の平均間隔が得られる。 測定線の本数には特に制限はないが、最低でも10本以上とする。測定線の長さには特に制限はないが、最低でも100μm以上とする。さらに、測定線の長さは全ての測定線が少なくとも1個のRリッチ相と接触する長さにする。 <R-T-B系永久磁石用合金の組成> R-T-B系永久磁石用合金の組成については、上記の通り、希土類元素(R)と、Feおよび/またはCoと、ホウ素と、Mと、を含む点以外には特に制限はない。希土類元素とは、長周期型周期表の第3族に属するScとYとランタノイド元素とのことをいう。ランタノイド元素には、例えば、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu等が含まれる。希土類元素は、軽希土類元素および重希土類元素に分類され、重希土類元素とは、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luをいい、軽希土類元素は重希土類元素以外の希土類元素である。本実施形態においては、製造コストおよび磁気特性を好適に制御する観点から、RとしてNdおよび/またはPrを含んでもよい。また、特にHcJを向上させる観点から軽希土類元素と重希土類元素との両方を含んでもよい。重希土類元素の含有量には特に制限はなく、重希土類元素を含まなくてもよい。重希土類元素の含有量は例えば5質量%以下(0質量%を含む)である。MはGa、Al、Cu、Zn、In、P、Sb、Si、Ge、SnおよびBiから選択される1種以上である。 Rの含有量は、30.0質量%以上33.0質量%以下で