JP-2026077588-A - 算出装置、算出方法、及びコンピュータプログラム
Abstract
【課題】対象者及び/又は行動関連項目の分析に役立つ新しい分析指標を提供する。 【解決手段】算出装置は、取得部と、算出部と、を備える。取得部は、複数の対象者に関する行動ログデータを取得するように構成される。算出部は、行動ログデータに含まれる複数の行動関連項目における各項目についての反応量に基づき、項目反応理論に基づく確率モデルを用いて、行動に関する特性パラメータを算出するように構成される。特性パラメータは、第1特性パラメータ及び第2特性パラメータの少なくとも一方を含む。第1特性パラメータは、複数の対象者における各対象者の特性パラメータである。第2特性パラメータは、複数の行動関連項目における各項目の特性パラメータである。 【選択図】図3
Inventors
- 小竹山 祐輝
- 安永 遼真
- 道本 龍
Assignees
- 株式会社博報堂DYホールディングス
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20251010
- Priority Date
- 20241025
Claims (20)
- 複数の対象者に関する行動ログデータを取得するように構成される取得部と、 前記行動ログデータに含まれる複数の行動関連項目における各項目についての反応量に基づき、項目反応理論に基づく確率モデルを用いて、行動に関する特性パラメータを算出するように構成される算出部と、 を備え、 前記特性パラメータは、第1特性パラメータ及び第2特性パラメータの少なくとも一方を含み、 前記第1特性パラメータは、前記複数の対象者における各対象者の特性パラメータであり、 前記第2特性パラメータは、前記複数の行動関連項目における前記各項目の特性パラメータである、 算出装置。
- 請求項1に記載の算出装置であって、 前記算出部は、第1確率モデルと、前記第1確率モデルとは異なる第2確率モデルと、を用いて前記特性パラメータを算出するように構成され、 前記第1確率モデルは、前記反応量がゼロである確率を定義する確率モデルであり、 前記第2確率モデルは、前記反応量がゼロ以外である確率を定義する確率モデルである、 算出装置。
- 請求項1に記載の算出装置であって、 前記確率モデルは、ゼロ過剰モデル、ゼロ過剰ポアソンモデル、ハードルモデル、又はハードルポアソンモデルに、前記項目反応理論を適用した確率モデルである、 算出装置。
- 請求項1に記載の算出装置であって、 前記取得部は、過去の所定期間における前記特性パラメータの時間変化量を更に取得するように構成され、 前記算出部は、前記時間変化量に更に基づいて、前記特性パラメータを算出する、 算出装置。
- 請求項1に記載の算出装置であって、 前記第1特性パラメータは、前記各対象者について、組合せごとの特性パラメータである組合せ特性パラメータを含み、 前記組合せは、対応する対象者と、前記各項目との組合せである、 算出装置。
- 請求項1に記載の算出装置であって、 前記行動ログデータは、前記各対象者の属性を表す対象者属性情報を含み、 前記算出部は、前記各対象者の前記対象者属性情報に更に基づいて前記特性パラメータを算出するように構成される、 算出装置。
- 請求項6に記載の算出装置であって、 前記対象者属性情報は、人口統計学的属性、心理学的属性、行動学的属性、及び地理学的属性の少なくとも1つを表す情報を含む、 算出装置。
- 請求項1に記載の算出装置であって、 前記行動ログデータは、マーケティングに関する前記各対象者の行動履歴情報を含み、 前記算出部は、前記各対象者の前記行動履歴情報に更に基づいて前記特性パラメータを算出するように構成される、 算出装置。
- 請求項1に記載の算出装置であって、 前記行動ログデータは、前記各項目の属性を表す項目属性情報を含み、 前記算出部は、前記各項目の前記項目属性情報に更に基づいて前記特性パラメータを算出するように構成される、 算出装置。
- 請求項9に記載の算出装置であって、 前記各項目は、商品及び/又はブランドに関する項目であり、 前記項目属性情報は、前記商品及び/又は前記ブランドが有する属性を表す情報を含む、 算出装置。
- 請求項1に記載の算出装置であって、 前記算出部は、前記確率モデルとして、複数の確率モデル候補から前記複数の行動関連項目に対応する確率モデルを選択し、選択した前記確率モデルを用いて、前記特性パラメータを算出するように構成される、 算出装置。
- 請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の算出装置であって、 前記行動ログデータは、前記複数の対象者の購買行動及び/又は購買意識に関するデータであり、 前記複数の行動関連項目は、商品及び/又はブランドに関する項目である、 算出装置。
- コンピュータによって実行される算出方法であって、 複数の対象者に関する行動ログデータを取得することと、 前記行動ログデータに含まれる複数の行動関連項目における各項目についての反応量に基づき、項目反応理論に基づく確率モデルを用いて、行動に関する特性パラメータを算出することと、 を含み、 前記特性パラメータは、第1特性パラメータ及び第2特性パラメータの少なくとも一方を含み、 前記第1特性パラメータは、前記複数の対象者における各対象者の特性パラメータであり、 前記第2特性パラメータは、前記複数の行動関連項目における前記各項目の特性パラメータである、 算出方法。
- 請求項13に記載の算出方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
- 請求項1に記載の算出装置であって、 前記算出部は、前記行動ログデータと項目反応モデルとに基づき、前記特性パラメータの値として、前記複数の対象者のそれぞれの、購買に関する特性値である購買特性値を算出するように構成され、 前記項目反応モデルは、前記項目反応理論における項目として、前記複数の行動関連項目を定義し、前記項目反応理論における前記項目に対する反応として、前記複数の行動関連項目のそれぞれに対応する前記反応量を定義し、前記項目に対する前記反応の発生確率を、前記特性パラメータを用いて定義する、前記項目反応理論に従う確率モデルである、 算出装置。
- 請求項15に記載の算出装置であって、 前記取得部は、前記行動ログデータとして、前記複数の対象者の購買に関する時系列データを取得し、 前記算出部は、前記時系列データに基づき、前記複数の対象者のそれぞれの前記購買特性値の時間変化量を算出するように構成される、 算出装置。
- 請求項15に記載の算出装置であって、 前記複数の行動関連項目は、複数のブランド又は複数の商品に対する購買行動に関する項目であり、 前記反応量は、一つのブランド又は一つの商品の購入金額、購入個数、購入種類数、購入SKU(Stock Keeping Unit)数、及び繰り返し購入回数の少なくとも1つに関する値を含む、 算出装置。
- 請求項17に記載の算出装置であって、 前記各項目の特性パラメータは、前記項目反応理論における前記各項目の困難度を表すパラメータであり、 前記項目反応モデルは、前記困難度を表すパラメータを用いて、前記各項目に対する前記反応の発生確率を定義する確率モデルであり、 前記算出部は、前記困難度を表すパラメータの値を、前記複数の行動関連項目のそれぞれの特性値として算出するように構成される、 算出装置。
- 請求項15に記載の算出装置であって、 前記複数の行動関連項目のそれぞれに対する前記複数の対象者の反応は、2つ以上の階級に分けられ、 前記対応する対象者の前記反応量は、前記対応する対象者による反応の前記階級によって表される、 算出装置。
- 請求項15に記載の算出装置であって、 前記複数の行動関連項目のうちの購買行動に関する項目に対する前記複数の対象者の反応は、購入金額、購入個数、購入種類数、購入SKU数、及び繰り返し購入回数のいずれか1つの大きさに基づく2つ以上の階級に分けられ、 前記対応する対象者の前記反応量は、前記対応する対象者による反応の前記階級によって表される、 算出装置。
Description
本開示は算出装置に関する。 項目反応理論(Item Response Theory:IRT)を用いて、消費者ごとの価格反応度と商品の買われやすさとを同時に推定する技術が知られている。例えば、非特許文献1には、消費者特性と商品特性とを用いて消費者及び商品の組合せごとの購買確率を示す分析モデルを項目反応理論に基づいて作成し、消費者ごとの価格反応度を算出する技術が開示されている。 石橋 敬介 他、「項目反応理論を用いた消費者別価格反応度の推定」、日本行動計量学会、2017年8月29日、第45巻、p.186-p.187 算出装置の構成を示すブロック図である。購買データを説明する図である。算出装置の処理を表すフローチャートである。ブランドに関する項目反応曲面の一例を説明する図である。ブランドに関する項目反応曲面の一例を説明する図である。ブランドに関する項目反応曲面の一例を説明する図である。複数の消費者のそれぞれに対して算出した能力値のヒストグラムの一例である。2つの能力値に対し、複数の消費者の数量についてプロットしたバブルチャートの一例である。消費者の能力値とブランド又は商品ごとの購入確率との関係を表す項目反応曲線の一例である。ゼロ過剰データである購買データを説明する図である。ブランドの初回購買のされにくさ及び継続購買のされにくさの2軸に基づく分類を説明する図である。消費者の初回購買能力及び継続購買能力の2軸に基づく分類を説明する図である。他の実施形態における購買特性値の時間変化量を算出する処理を表すフローチャートである。 以下、本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。 [1.第1実施形態] [1-1.構成] 図1に示す算出装置1は、複数の消費者に関する購買データPDを用いて、複数の消費者のそれぞれの購買に関する特性値である購買特性値を算出する装置である。算出装置1は、パーソナルコンピュータ等の情報端末に搭載される。 算出装置1は、プロセッサ10と、メモリ20と、ストレージ30と、ユーザインタフェース40と、通信インタフェース50と、を備える。 プロセッサ10は、ストレージ30に記録されたコンピュータプログラムに従う処理を実行するように構成される。 メモリ20は、プロセッサ10による処理実行時に作業領域として使用される。メモリ20の一例として、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等がある。 ストレージ30は、コンピュータプログラムと、コンピュータプログラムに従う処理の実行時に使用されるデータと、を保持する。ストレージ30の一例として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等がある。 ユーザインタフェース40は、ユーザからの各種の入力操作を受け付けるためのインタフェースと、ユーザに対して各種情報を出力するためのインタフェースとの総称である。ユーザインタフェース40の一例として、キーボード、マウス、タッチパネル、ディスプレイ等がある。 通信インタフェース50は、所定の規格に従って各種データを外部のデバイスと通信可能なインタフェースである。 図2に示す購買データPDは、複数の消費者に対する、ブランドや商品等の購買に関するデータである。図2において、複数の消費者には、0001から連番で番号が識別番号として割り当てられている。以下、複数の消費者のうち、i番目(iは1以上の整数)の消費者を消費者Ciともいう。図2では一例として、複数の消費者の数は、4000人である。 購買データPDは、複数の消費者に関して、消費者ごとに、対応する消費者の購買に関する消費者購買データCPDを含む。消費者購買データCPDは、対応する消費者の購買に関する反応の有無又は大きさを表す値である反応量として、複数の購買関連項目Iのそれぞれについての対応する消費者の反応量Rを含む。 以下、図2に示すように、消費者Ciに対応する消費者購買データCPDを消費者購買データCPDiともいう。複数の購買関連項目Iのうち、j番目(jは1以上の整数)の購買関連項目Iを購買関連項目Ijともいう。消費者Ciの購買関連項目Ijに対応する反応量Rを反応量Rijともいう。すなわち、消費者Ciに対応する消費者購買データCPDiは、購買関連項目Ijに対応する消費者Ciの反応量Rijを含む。 購買関連項目Ijは、購買行動又は購買意識に関する項目である。 購買行動に関する項目は、マーケティングにおけるアクチュアルデータに基づく項目である。購買行動に関する項目は、複数のブランド又は複数の商品に関する項目である。購買行動に関する項目は、例えば、ブランド又は商品の購入金額、購入個数、購入種類数、購入SKU(Stock Keeping Unit)数、及び繰り返し購入回数の少なくとも1つに関する項目である。購入SKU数は、当該ブランド又は商品のSKU単位の購入数である。繰り返し購入回数は、所定の期間における当該ブランド又は商品を繰り返し購入した回数である。 購買意識に関する項目は、マーケティングにおけるアスキングデータに基づく項目である。購買意識に関する項目は、例えば、ブランド又は商品に関するアンケート調査やインタビュー調査における、消費者に対する質問に基づく項目又は当該質問によって得られた回答に基づく項目である。 複数の購買関連項目Iは、購買行動又は購買意識に関する項目を複数種類組み合わせたものである。 図2では一例として、複数の購買関連項目Iは、ブランドB1からブランドB10までの各ブランドの購入金額である。 反応量Rijは、購買関連項目Ijに対する消費者Ciの反応を表す値である。反応量Rijは、一つのブランド又は一つの商品の購入金額、購入個数、購入種類数、購入SKU数、及び繰り返し購入回数の少なくとも1つに関する値であり得る。一例として、購買関連項目Ijが特定のブランドの購入金額である場合、反応量Rijは、所定の期間における消費者Ciの当該ブランドの購入金額に対応する値である。反応量Rijは、所定の期間における消費者Ciの当該ブランドの購入金額の合計と一致してもよい。 [1-2.処理] プロセッサ10が実行する一連の処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。 プロセッサ10は、ユーザインタフェース40を通じてユーザからの指示が入力されると、図3に示す処理を開始する。 まず、S100で、プロセッサ10は、あらかじめストレージ30に保存されている購買データPDを取得する。プロセッサ10は、通信インタフェース50を介して、算出装置1の外部から購買データPDを取得してもよい。 続いて、S110で、プロセッサ10は、2つ以上に分けられた階級を反応量Rijに対応付ける。 本実施形態では一例として、階級は、ブランドBjにおける反応量Rの大きさを四分位数によって4つに区切った群により表される。すなわち、階級の数は4つである。 続いて、S120で、プロセッサ10は、購買データPDを項目反応モデルに適用し、項目反応理論における能力値、識別力、及び困難度のそれぞれに対応するパラメータを算出する。 本実施形態では、項目反応モデルは、多値型かつ多次元の項目反応理論に基づく確率モデルである。 多値型項目反応モデルは、項目に対する反応を2値(例えば、0又は1の数値)で扱う一般的な項目反応モデルを、多値(例えば、1から4までの整数値)で扱うように拡張したモデルである。多値型項目反応モデルの一例として、段階反応モデル(GRM:Graded Response Model)や一般化部分採点モデル(GPCM:Generalized Partial Credit Model)がある。本実施形態では、項目反応モデルは、段階反応モデルである。 多次元項目反応モデルは、一次元の能力値及び識別力を扱う一般的な項目反応モデルを、多次元の能力値及び識別力を扱うように拡張したモデルである。多次元項目反応モデルの一例として、補償型(Compensatory)モデルや被補償型(Non-compensatory)モデルがある。本実施形態では、項目反応モデルは、補償型モデルである。 本実施形態の項目反応モデルは、購買関連項目Ijを項目反応理論における項目として定義し、複数の購買関連項目のそれぞれに対応する反応量Rijを項目反応理論における項目に対する反応として定義する。項目反応モデルは、反応量Rijの代わりに、反応量Rijに対応する階級を項目反応理論における項目に対する反応として定義してもよい。 項目反応モデルは、項目反応理論における特性パラメータである能力値θi、識別力αj、及び困難度関連パラメータdjkを用いて、項目に対する反応の発生確率を定義する。すなわち、項目反応モデルが表す確率は、購買関連項目Ijに対する消費者Ciの反応量Rijがk以上である確率として、次の式(1)によって定義される。 能力値θiは、消費者Ciの能力値を表すm次元ベクトルである。識別力αjは、購買関連項目Ijの識別力を表すm次元ベクトルである。困難度関連パラメータdjkは、多次元項目反応モデルにおける、購買関連項目Ijに対する反応量Rijがk以上となる場合の困難度に関連するパラメータである。困難度関連パラメータdjkは、スカラー値である。式(1)の右辺における指数関数の引数は、能力値θiと識別力αjとの内積に困難度関連パラメータdjkを加算する式である。 プロセッサ10は、項目反応理論に従って、複数の消費者のそれぞれの購買特性値として、複数の消費者のそれぞれの能力値θiを算出し、さらに、複数の購買関連項目Iのそれぞれの識別力αj及び困難度関連パラメータdjkを算出する。プロセッサ10は、出力として、算出した購買特性値をユーザインタフェース40に表示する。プロセッサ10は、算出した購買特性値をストレージ30に出力してもよい。 その後、プロセッサ10は、図3の算出処理を終了する。 このようにして、プロセッサ10は、購買データPDと項目反応モデルとに基づき、複数の消費者のそれぞれの購買特性値を算出する。 [1-3.効果] 以上に説明した実施形態によれば、以下の効果が得られる。 (1a)図2に示すように、購買データPDにおける複数の購買関連項目Iが、所定の期間における複数のブランドのそれぞれの購入金額を表す場合を考える。消費者Ciの消費者購買データCPDiには、所定の期間における複数のブランドの購入金額の階級が、ブランドごとに表される。 このような前提において、購買データPDを項目反応モデルに適用することにより、項目反応理論における消費者Ciごとの能力値θiをm次元ベクトルとして算出することができる。ここで、m次元ベクトルの能力値θiにおける各要素が、商品又はブランドの購買に関する消費者Ciの特性を表していると仮定することができる。 例えば、m=2のとき、2次元ベクトルの能力値θiは、θi1、θi2の2つの要素を有する。このとき、1人の消費者Ciに対して、能力値θi1、θi2によって表される2つの特性が推定される。 消費者Ciごとの能力値θi1、θi2とブランドごとの購入確率P(θij)との関係は、図4,5,6に示すような項目反応曲面によって表される。図4,5,6において、購入確率P(θij)は、購買関連項目Ij(すなわち、ブランドBjの購入金額)に対する消費者Ciの反応量Rijがk以上である確率を、複数のkに対してプロットした3次元グラフとして示されている。 図4には、ブランドBj1の購入確率P(θij1)が示されている。ブランドBj1の購入確率P(θij1)は、能力値θi1の値によっては大きく変動しているが、能力値θi2の値によってはほとんど変動して