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JP-2026077597-A - レーザー溶着用インク塗工具、レーザー溶着方法、および溶着体の製造方法

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Abstract

【課題】レーザー溶着用インクを所望の箇所に比較的薄く均一に簡便に塗工することができるレーザー溶着用インク塗工具を提供する。 【解決手段】近赤外吸収色素と溶媒を含有するインク5と、インク5が収容された容器2と、容器2に収容されたインク5が供給される芯材3とを備え、芯材3からインク5を塗工可能なレーザー溶着用インク塗工具1。 【選択図】図1

Inventors

  • 久野 美輝
  • 青木 正矩
  • 内田 浩基

Assignees

  • 株式会社日本触媒

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20251017
Priority Date
20241025

Claims (16)

  1. 近赤外吸収色素と溶媒を含有するインクと、 前記インクが収容された容器と、 前記容器に収容された前記インクが供給される芯材とを備え、 前記芯材から前記インクを塗工可能なレーザー溶着用インク塗工具。
  2. 前記近赤外吸収色素は、熱重量示差熱分析(TG-DTA)により25℃から200℃に昇温したときの重量減少率が5.0%以下である請求項1に記載のレーザー溶着用インク塗工具。
  3. 前記インク中、前記近赤外吸収色素の含有率が1質量%以下である請求項1に記載のレーザー溶着用インク塗工具。
  4. 前記インクの25℃における粘度が1mPa・s以上1000mPa・s以下である請求項1に記載のレーザー溶着用インク塗工具。
  5. 前記インクは、波長300nm~1300nmの範囲における最小透過率が10%のときの波長380nm~700nmの範囲の平均透過率が80%以上である請求項1に記載のレーザー溶着用インク塗工具。
  6. 前記近赤外吸収色素は波長750nm~1300nmの範囲に吸収極大波長を有する請求項1に記載のレーザー溶着用インク塗工具。
  7. 前記近赤外吸収色素は、シアニン系色素、ジインモニウム系色素およびフタロシアニン系色素から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載のレーザー溶着用インク塗工具。
  8. 前記シアニン系色素または前記ジインモニウム系色素は、共役酸のpKaが-8.0以下のアニオンを有する請求項7に記載のレーザー溶着用インク塗工具。
  9. 前記シアニン系色素または前記ジインモニウム系色素は、ボレートイオンを有する請求項7に記載のレーザー溶着用インク塗工具。
  10. 前記インクはさらに樹脂を含有する請求項1に記載のレーザー溶着用インク塗工具。
  11. 前記インクは、固形分濃度が0.1質量%以上40質量%以下である請求項1に記載のレーザー溶着用インク塗工具。
  12. ペン型インク塗工具である請求項1に記載のレーザー溶着用インク塗工具。
  13. 請求項1~12のいずれか一項に記載のレーザー溶着用インク塗工具を用いて、第1樹脂材に前記インクを塗工する工程と、 前記第1樹脂材の前記インクを塗工した箇所に第2樹脂材を重ね合わせ前記インクにレーザー光を照射することにより、前記第1樹脂材と前記第2樹脂材とを溶着する工程とを有するレーザー溶着方法。
  14. 前記第1樹脂材に前記インクを塗工する工程において、前記第1樹脂材における前記インクの1回当たりの塗工面積が100cm 2 以下である請求項13に記載のレーザー溶着方法。
  15. 前記第1樹脂材に前記インクを塗工する工程において、前記インクの塗工面積当たりの乾燥重量は0.1μg/cm 2 以上1000μg/cm 2 以下である請求項13に記載のレーザー溶着方法。
  16. 請求項1~12のいずれか一項に記載のレーザー溶着用インク塗工具を用いて、第1樹脂材に前記インクを塗工する工程と、 前記第1樹脂材の前記インクを塗工した箇所に第2樹脂材を重ね合わせ前記インクにレーザー光を照射することにより、前記第1樹脂材と前記第2樹脂材とを溶着する工程とを有する溶着体の製造方法。

Description

本開示は、レーザー溶着用インク塗工具、レーザー溶着方法、および溶着体の製造方法に関する。 レーザー溶着は、レーザー光を照射して部材どうしを溶着する接合方法である。レーザー溶着は通常、レーザー光を透過する透過材とレーザー光を吸収する吸収材を重ねて、透過材側からレーザー光を照射することにより、透過材と吸収材との接合を行う。当該方法によれば、吸収材がレーザー光を吸収して発熱することにより、吸収材が透過材との界面で溶けて溶着し、透過材と吸収材とを接合することができる。一方、レーザー吸収材料を2つの部材の間に挟んで設け、これにレーザー光を照射することにより、2つの部材どうしを溶着する方法も知られており、例えば特許文献1~3には、レーザー吸収材料として接着剤、フィルム材、トナー、塗料等を用いることが記載されている。当該方法によれば、レーザー吸収材料がレーザー光を吸収して発熱することにより、これに隣接する2つの部材の界面が溶けて互いに溶着することができる。 特開2009-155402号公報特開2003-181931号公報特開2004-1071号公報 レーザー溶着用インク塗工具の構成例であって、ペン型インク塗工具の長手軸方向に沿った断面概略図を表す。レーザー溶着用インク塗工具の他の構成例を表し、芯材が容器から独立したインク塗工具の断面概略図を表す。 本開示は、レーザー溶着用インク塗工具に関するものであり、具体的には、レーザー溶着用のインクが保持され、当該インクをレーザー溶着する部材に好適に塗工することができる塗工具に関するものである。インクはレーザー光を照射することにより部材どうしを溶着するのに用いられ、レーザー光を照射することによりインクがレーザー光を吸収して発熱し、これにより部材どうしを溶着することができる。 インクは少なくとも近赤外吸収色素と溶媒を含有する。レーザー溶着では、例えば800nm~1300nmの波長を有するレーザー光が用いられ、近赤外吸収色素はこのような波長域の光を好適に吸収することができ、発熱源として機能する。レーザー溶着する部材にインクを塗工することにより、当該部材の表面にレーザー光の吸収層を形成することができ、ここにさらに別の部材を重ね吸収層にレーザー光を照射することにより、部材どうしを溶着することができる。以下、レーザー溶着する部材を「溶着部材」と称し、レーザー溶着用インクを単に「インク」と称し、レーザー溶着用インク塗工具を単に「インク塗工具」と称する場合がある。 本開示に係るレーザー溶着用インク塗工具は、近赤外吸収色素と溶媒を含有するインクと、インクが収容された容器と、容器に収容されたインクが供給される芯材とを備え、芯材からインクを塗工可能に構成されている。芯材を溶着部材に接触させることにより、インクを溶着部材に塗工することができる。このようなインク塗工具を用いれば、インクを溶着部材の所望の箇所に簡便に塗工することができる。例えば縁のある容器形状や凹凸のある複雑な形状の溶着部材であっても、所望の箇所にインクを簡便に塗工することができる。また、溶着に必要な最低量のインクを所望の箇所にピンポイントに塗工することができ、これにより、溶着後の製品の色目や外観を損なうことなく溶着することが容易になる。さらに本開示に係るレーザー溶着用インク塗工具によれば、液垂れすることなくインクを比較的薄く均一に塗工することが容易になる。そのため、インクの乾燥時間を短くすることができ、作業の効率化を図ることができる。また、例えば耐溶剤性の低い溶着部材をレーザー溶着する場合でも、溶媒が速やかに乾燥することによって溶着部材の劣化を抑えることができ、種々の材料への適用が可能となる。さらに、インクが比較的薄く均一に塗工されることによって、レーザー溶着する際の過剰な発熱を抑えることができ、溶着箇所の焼け焦げの発生を抑えることが容易になる。 一実施形態として、インク塗工具は、容器と芯材を一体的に取り扱い可能に構成することができる。この場合、インク塗工具は、例えばペン型インク塗工具として構成することができる。これによりインク塗工具の携帯性や取り扱い性、塗工性を高めることができる。ペン型インク塗工具の構成例を、図1を参照して説明する。 図1に示したインク塗工具1は容器2と芯材3を備え、容器2にインク5が収容されており、芯材3がホルダー4に保持され、ホルダー4によって容器2の開口に蓋がされている。芯材3は、長手軸方向の一方部がインク塗工具1の外部に面して設置され、他方部がインク塗工具1の内部に存在し、容器2に収容されたインク5が芯材3に供給されるように設置されている。芯材3はペン先として機能する。このようにインク塗工具1が構成されることにより、インク塗工具1を手で持って溶着部材にインク5を簡便に塗工することができる。 芯材3は、容器2に収容されたインク5が芯材3に供給されるように構成されていれば、芯材3が容器2の内部まで延在していてもそうでなくてもよい。図1では、容器2の内部にインク5がバルクの液体の状態で収容され、芯材3が容器2の内部に延在して設置されている。芯材3の長手軸方向の他方部は、バルクの液体のインク5に浸漬可能に設置されている。 図面には示されていないが、インク塗工具1は、容器2の内部にインク5を含ませた中綿を設置し、この中綿に芯材3の長手軸方向の他方部を接触させるように構成してもよい。あるいは、容器2の内部を、インク5が存在する空間と芯材3の長手軸方向の他方部が存在する空間に区切り、これら2つの空間をバルブや中継細管を介して繋ぎ、インク5の芯材3への供給がバルブや中継細管によって調節されるようにインク塗工具1を構成してもよい。インク塗工具1は、容器2とホルダー4が一体形成されていてもよい。インク塗工具1はキャップを備えていてもよい。インク塗工具1は、容器2の長手軸方向の両側に芯材3が設けられたものであってもよい。 他の実施形態として、インク塗工具は、芯材が容器から独立して操作できるように構成されていてもよい。このように構成されたインク塗工具の構成例を図2に示す。 図2に示したインク塗工具1は、インク5が収容された容器2と、芯材3を保持するホルダー4と、容器2とホルダー4とを繋ぐチューブ6とを備える。容器2に収容されたインク5は、チューブ6を通って芯材3に供給される。このようにインク塗工具1が構成されることにより、容器2を大型化することができ、大量のインク5を容器2に収容することができる。インク塗工具1を使用の際、容器2は動かさずに芯材3が保持されたホルダー4を動かして芯材3を溶着部材に接触させることで、溶着部材にインク5を塗工することができる。図2に示したインク塗工具1では、ホルダー4を手で持ってインク5を塗工してもよいし、ホルダー4を機械で動かしてもよい。後者の場合、自動化されたインク塗工具1とすることができる。 容器の構成材料は特に限定されず、例えば樹脂や金属等から構成することができる。容器は透明であっても不透明であっても半透明であってもよい。容器の形状も特に限定されず、例えばペン型のインク塗工具であれば長細い形状であることが好ましい。 芯材は、例えば繊維束から形成することができる。芯材の繊維束は、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリウレタン繊維、ポリカーボネート繊維、ポリエーテル繊維、ポリビニル繊維、ポリアセタール繊維等の合成繊維や、セルロース繊維等の天然繊維から構成することができ、芯材の耐久性の点から合成繊維から構成することが好ましい。芯材の太さは特に限定されず、例えば0.25mm以上または0.5mm以上であってもよく、また50mm以下、30mm以下または20mm以下であってもよい。 インクに含まれる近赤外吸収色素の種類は特に限定されず、例えば、シアニン系色素、ジインモニウム系色素、スクアリリウム系色素、クロコニウム系色素、中心金属イオンとして銅(例えば、Cu(II))や亜鉛(例えば、Zn(II))や酸化バナジウム等を有していてもよい環状テトラピロール系色素(ポルフィリン類、クロリン類、フタロシアニン類、ナフタロシアニン類、コリン類等)、アゾ系色素、キノン系色素、キサンテン系色素、インドリン系色素、アリールメタン系色素、クアテリレン系色素、ペリレン系色素、キナクドリン系色素、オキサジン系色素、ジピロメテン系色素、ニッケル錯体系色素、銅イオン系色素等が挙げられる。これらの色素は、1種のみを用いてもよく、2種以上を用いてもよい。 近赤外吸収色素は、波長750nm~1300nmの範囲に吸収極大波長を有することが好ましい。具体的には、近赤外吸収色素は、波長600nm~1300nmの範囲の吸収スペクトルにおいて、波長750nm~1300nmの範囲に吸収極大を有する吸収ピークを有し、かつ当該吸収ピークの吸収極大が波長600nm~1300nmの範囲で最大値をとることが好ましい。これにより、インクを溶着部材に塗工してレーザー光を照射した際に、近赤外吸収色素がレーザー溶着で用いられる波長域の光を吸収して効率的に発熱し、レーザー溶着を好適に行うことができる。近赤外吸収色素の吸収極大波長は、780nm以上、800nm以上、850nm以上、900nm以上または1000nm以上であってもよく、また1280nm以下、1200nm以下、1150nm以下または1100nm以下であってもよい。 近赤外吸収色素は、波長300nm~1300nmの範囲において、吸収極大波長の透過率が10%のときの波長380nm~700nmの範囲の平均透過率が80%以上となることが好ましい。これにより、近赤外吸収色素は可視光領域の光を高い透過率で透過するものとなり、インクが近赤外吸収色素に由来する着色が実質的にないものとすることができる。近赤外吸収色素の波長380nm~700nmの範囲の平均透過率は、83%以上がより好ましく、85%以上がさらに好ましく、88%以上がさらにより好ましく、90%以上が特に好ましい。 近赤外吸収色素は、吸収極大波長を与える吸収ピークの半値幅が40nm以上であることが好ましく、45nm以上がより好ましく、50nm以上がさらに好ましい。これにより、近赤外吸収色素が広い波長範囲でレーザー光を吸収することが可能となり、レーザー溶着において種々のレーザー光を使用することができる。一方、近赤外吸収色素は、吸収極大波長を与える吸収ピークの半値幅が100nm以下であることが好ましく、80nm以下がより好ましく、60nm以下がさらに好ましい。これにより、可視光領域の光の透過率を高めることが容易になる。 上記に説明した近赤外吸収色素の吸収スペクトルは、クロロホルム中での近赤外吸収色素の吸収スペクトルを意味する。吸収スペクトルは、波長300nm~1300nmの範囲で測定ピッチ1nmごとに吸光度を測定することにより求める。また、半値幅は、吸収極大波長の透過率が10%のときの透過率50%における吸収ピークの幅を意味する。 インクに含まれる溶媒は近赤外吸収色素を溶解できるものであることが好ましく、有機溶媒であることが好ましい。これにより、インクを溶着部材を塗工した際にインクを速やかに乾燥させやすくなる。溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;PGMEA(2-アセトキシ-1-メトキシプロパン)、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテルアセテート等のグリコール誘導体類(エーテル化合物、エステル化合物、エーテルエステル化合物等);N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド等のアミド類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル