JP-2026077601-A - イチゴの収穫時果重推定方法及びイチゴの収穫時果重推定プログラム、並びに痩果数取得方法及び痩果数取得プログラム
Abstract
【課題】イチゴの株のある果房に含まれる果実それぞれの収穫時重量を効率よく推定する。 【解決手段】コンピュータは、イチゴの株における任意の果実の痩果数を取得し、イチゴの品種の情報、任意の果実が属する果房を特定する情報、及び当該果房において任意の果実が何番目の果実であるかを示す果実の順位情報を取得し、品種ごとに定められた果実の痩果数と当該果実の収穫時果重に対応する指標との関係を示す第1情報の中から、取得した品種の情報に対応する第1情報を特定し、特定した第1情報と、取得した任意の果実の痩果数と、に基づいて、任意の果実の収穫時果重を推定し、第N果と第M果の収穫時果重に対応する指標の関係を示す第2情報と、任意の果実の収穫時果重に対応する指標と、に基づいて、任意の果実が属する果房に含まれる果実の収穫時果重を推定し、推定した収穫時果重を出力する。 【選択図】図10
Inventors
- 山崎 敬亮
- 礒▲崎▼ 真英
- 長菅 香織
Assignees
- 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20251020
- Priority Date
- 20241025
Claims (9)
- イチゴの株における任意の果実の痩果数を取得し、 前記イチゴの品種の情報、前記任意の果実が属する果房を特定する情報、及び当該果房において前記任意の果実が何番目の果実であるかを示す果実の順位情報を取得し、 品種ごとに定められた果実の痩果数と当該果実の収穫時果重に対応する指標との関係を示す第1情報の中から、取得した前記品種の情報に対応する第1情報を特定し、 特定した前記第1情報と、取得した前記任意の果実の痩果数と、に基づいて、前記任意の果実の収穫時果重を推定し、 第N果(Nは1以上の自然数)の収穫時果重に対応する指標と、第M果(Mは1以上のN以外の自然数)の収穫時果重に対応する指標と、の関係を示す第2情報と、前記任意の果実の収穫時果重に対応する指標と、に基づいて、前記任意の果実が属する果房に含まれる果実の収穫時果重を推定し、 推定した前記収穫時果重を出力する、 処理をコンピュータが実行することを特徴とするイチゴの収穫時果重推定方法。
- 前記任意の果実の収穫時果重を推定する際に、前記任意の果実の開花後の環境に関する実測値及び/又は予測値である開花後環境情報を用いる、ことを特徴とする請求項1に記載のイチゴの収穫時果重推定方法。
- 前記任意の果実が属する果房に含まれる果実の収穫時果重を推定する際に、前記任意の果実が属する果房に含まれる果実それぞれの開花後の環境に関する実測値及び/又は予測値である開花後環境情報を用いる、ことを特徴とする請求項2に記載のイチゴの収穫時果重推定方法。
- 前記痩果数を取得する処理において、前記イチゴの株を撮影した画像から前記任意の果実における痩果の位置を特定し、位置が特定された痩果の数に基づいて前記任意の果実の痩果数を取得する請求項1に記載のイチゴの収穫時果重推定方法。
- 前記イチゴの株を撮影した画像から、機械学習により、前記任意の果実が属する果房を特定する情報、及び前記任意の果実の順位情報を取得する、ことを特徴とする請求項1に記載のイチゴの収穫時果重推定方法。
- 前記任意の果実は、果房のうち肥大を開始している果実であることを特徴とする請求項1に記載のイチゴの収穫時果重推定方法。
- イチゴの株における任意の果実の痩果数を取得し、 前記イチゴの品種の情報、前記任意の果実が属する果房を特定する情報、及び当該果房において前記任意の果実が何番目の果実であるかを示す果実の順位情報を取得し、 品種ごとに定められた果実の痩果数と当該果実の収穫時果重に対応する指標との関係を示す第1情報の中から、取得した前記品種の情報に対応する第1情報を特定し、 特定した前記第1情報と、取得した前記任意の果実の痩果数と、に基づいて、前記任意の果実の収穫時果重を推定し、 第N果(Nは1以上の自然数)の収穫時果重に対応する指標と、第M果(Mは1以上のN以外の自然数)の収穫時果重に対応する指標と、の関係を示す第2情報と、前記任意の果実の収穫時果重に対応する指標と、に基づいて、前記任意の果実が属する果房に含まれる果実の収穫時果重を推定し、 推定した前記収穫時果重を出力する、 処理をコンピュータに実行させることを特徴とするイチゴの収穫時果重推定プログラム。
- イチゴの果実の痩果数を取得する痩果数取得方法であって、 撮影装置により取得された対象果実の画像に基づいて、前記対象果実に含まれる痩果の位置を抽出し、 抽出された前記痩果の位置に基づいて、前記画像から計数可能な前記痩果の数を計数し、 計数された前記痩果の数に、第1の果実を撮影した画像から計数可能な痩果数と前記第1の果実全体の痩果数との比に基づく補正係数を乗じて、前記対象果実の全痩果数を推定する、 処理をコンピュータが実行することを特徴とする痩果数取得方法。
- イチゴの果実の痩果数を取得する痩果数取得プログラムであって、 撮影装置により取得された対象果実の画像に基づいて、前記対象果実に含まれる痩果の位置を抽出し、 抽出された前記痩果の位置に基づいて、前記画像から計数可能な前記痩果の数を計数し、 計数された前記痩果の数に、第1の果実を撮影した画像から計数可能な痩果数と前記第1の果実全体の痩果数との比に基づく補正係数を乗じて、前記対象果実の全痩果数を推定する、 処理をコンピュータに実行させることを特徴とする痩果数取得プログラム。
Description
本発明は、イチゴの収穫時果重推定方法及びイチゴの収穫時果重推定プログラム、並びに痩果数取得方法及び痩果数取得プログラムに関する。 作物生産を行う農家や農業法人などにおいては、効率の良い経営を行うために、収穫前に収量を予測し、収穫作業(労務管理)計画や出荷計画を立てることが重要である。 従来、作物の収量を推定する場合、生産者等が栽培状況を把握した上で、過去の収量データや経験に基づいて行うことが一般的であった。これに対し、近年においては、施設で栽培される果菜類の収量を推定する際に、定期的に取得される作物の生体情報と、作物が生育する環境の情報と、を用いる方法が開発されている(例えば、特許文献1、非特許文献1等参照)。また、イチゴ等の収量を推定する方法として、特許文献2~4等に記載の方法が知られている。 特開2020-204829号公報特開2022-78987号公報特開2023-39465号公報特開2023-34557号公報 東出忠桐(2018)施設トマトの収量増加を目的とした受光と物質生産の関係の利用.園芸学研究.17:133-146.伏原 肇、林 三徳、柴戸靖志(1993)イチゴの果重に及ぼすそうか数の影響.九州農業研究.191.森 利樹(1998)花芽形成期の温度がイチゴ果実のそうか数と果重に及ぼす影響.園芸学会雑誌.67:396-399. 図1は、一実施形態に係るイチゴの収穫時果重推定システムの構成を概略的に示す図である。図2は、情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図3は、情報処理装置の機能ブロック図である。図4(a)は、イチゴの株が撮影された画像の一例を示す図であり、図4(b)は、イチゴの痩果を説明するための図である。図5は、画像の中から、第1果房、第2果房、…を特定する方法について説明するための図である。図6は、肥大を開始した果実(第N果)の順位情報を特定する方法について説明するための図である。図7(a)、図7(b)は、イチゴの品種「恋みのり」と「よつぼし」それぞれについて、イチゴ果実1果あたりの全痩果数と収穫時果重(ポテンシャル)との関係について調査した結果を示す図である。図8(a)は、開花日から収穫日までの平均気温と果重増加割合aとの関係を示すグラフであり、図8(b)は、開花日から収穫日までの積算日射量と果重増加割合bとの関係を示すグラフである。図9は、任意の果房内における第1果の収穫時果重(ポテンシャル)と当該果房内におけるその他の果実の収穫時果重(ポテンシャル)との関係を示すグラフである。図10は、情報処理装置の処理を示すフローチャートである。図11は、出力部が出力する画面の一例を示す図である。 以下、一実施形態に係るイチゴの収穫時果重推定システムについて、詳細に説明する。 図1には、一実施形態に係るイチゴの収穫時果重推定システム100の構成が概略的に示されている。本実施形態において、イチゴの収穫時果重推定システム100は、カメラ10と、情報取得装置12と、情報処理装置70と、を備える。カメラ10、情報取得装置12、及び情報処理装置70は、インターネット、携帯電話通信網、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)などのネットワーク80に接続されており、各装置間における情報のやり取りが可能となっている。 (カメラ10) カメラ10は、圃場で栽培されているイチゴの株を撮影する撮影装置であり、CCD(Charge Coupled Device)カメラ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラ、赤外線カメラなどのカメラである。カメラ10は、作業者が持ち運び可能なカメラであってもよいし、圃場に多数設置された定点カメラであってもよい。また、カメラ10は、圃場に敷設されたレールに沿って移動可能な移動装置に設けられたカメラであってもよいし、ドローン等の飛行装置に設けられたカメラであってもよい。 (情報取得装置12) 情報取得装置12は、カメラ10が撮影した画像において被写体となっているイチゴの株(撮影対象の株)を特定するために必要な情報を取得する装置である。例えば、情報処理装置70がカメラ10の位置や撮影方向に基づいて撮影対象の株を特定する場合には、情報取得装置12はカメラ10に設けられたGNSS(Global Navigation Satellite System)センサや角速度センサ等から位置情報や撮影方向の情報を取得する。なお、イチゴの圃場が屋内等であり、GNSSセンサによる測位ができないような場合には、その他の手段(ビーコン等)を用いてカメラ10の位置情報を取得することとしてもよい。また、例えば、情報処理装置70がカメラ10が撮影した画像に含まれる株を特定可能な情報(例えば株の近傍に設けられた看板の文字情報や2次元コードの情報など)に基づいて撮影対象の株を特定する場合には、情報取得装置12は画像から株を特定可能な情報を取得する。また、例えば、情報処理装置70が撮影者の入力情報(撮影対象の株の識別情報など)に基づいて撮影対象の株を特定する場合には、情報取得装置12は撮影者の入力情報を取得する。なお、情報取得装置12は、カメラ10と一体となっていてもよいし、情報処理装置70と一体となっていてもよい。 (情報処理装置70) 情報処理装置70は、スマートフォンやPC(Personal Computer)、サーバなどであり、カメラ10によって撮影された画像を受信したり、情報取得装置12が取得した情報を受信したりする。そして、情報処理装置70は、受信した画像や情報を用いて、撮影された株における特定の果房に含まれる果実それぞれの収穫時重量を推定する。 図2には、情報処理装置70のハードウェア構成が示されている。図2に示すように、情報処理装置70は、CPU(Central Processing Unit)190、ROM(Read Only Memory)192、RAM(Random Access Memory)194、記憶部(HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等)196、ネットワークインタフェース197、表示部193、入力部195、及び可搬型記憶媒体用ドライブ199等を備えている。表示部193は液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等を含み、入力部195はキーボードやマウス、タッチパネル等を含む。これら情報処理装置70の構成各部は、バス198に接続されている。情報処理装置70では、ROM192あるいは記憶部196に格納されているプログラム、或いは可搬型記憶媒体用ドライブ199が可搬型記憶媒体191から読み取ったプログラムをCPU190が実行することにより、図3に示す各部の機能が実現される。なお、図3の各部の機能は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。 情報処理装置70においては、CPU190がプログラムを実行することにより、図3に示すように、画像取得部40、株情報取得部41、果房特定部42、果実特定部44、痩果数推定部46、開花日推定部48、環境情報取得部50、果重推定部52、出力部54としての機能が実現されている。 画像取得部40は、カメラ10により撮影された画像(イチゴの株が撮影された画像)を取得する。画像取得部40は、一例として、図4(a)に示すようなイチゴの株が撮影された画像を取得するものとする。 株情報取得部41は、画像において撮影された株(撮影対象の株)を特定するために必要な情報を情報取得装置12から取得し、撮影対象の株の識別情報や、識別情報に対応する品種の情報を特定する。なお、株情報取得部41は、圃場で栽培されている各株の識別情報と品種の情報とその他の情報(例えば株の位置情報等)とを紐づけて管理するデータベース(不図示)を参照するものとする。 果房特定部42は、画像取得部40が取得した画像の中に含まれる果房(花房)を特定するとともに、特定した果房(花房)それぞれが何番目の果房(花房)であるかを特定する。なお、以下においては、果房(花房)を単に「果房」と記述するものとする。また、P番目の果房を「第P果房」(Pは自然数)と呼ぶものとする。 ここで、果房特定部42が、画像の中から、第1果房、第2果房、…を特定する方法について、図5に基づいて説明する。本実施形態では、果房特定部42は、機械学習の手法を用いて、第1果房、第2果房、…を特定する。 図5に示すように、機械学習の手法を用いる場合、(1)学習フェーズと(2)推定フェーズとを実行する。 (1)学習フェーズにおいては、生画像(イチゴの株を撮影した多数の画像)を大量に収集し、アノテーション作業において、人が正解(第1果房、第2果房、…の位置及び範囲)を指定し、教師データを生成する。また、教師データを用いて機械学習を行うことにより、画像から第1果房、第2果房、…の位置及び範囲を推定するための学習済みモデルを生成する。 一方、(2)推定フェーズにおいては、果房特定部42に対して、画像取得部40が取得した画像が入力されると、果房特定部42は学習フェーズで生成した学習済みモデルを利用して、画像中の第1果房、第2果房、…それぞれの位置や範囲を特定する。 図3に戻り、果実特定部44は、画像取得部40が取得した画像において、肥大を開始した(緑熟期の)果実を特定するとともに、当該果実を含む果房を特定する。また、果実特定部44は、特定した果実が特定した果房において何番目の果実であるかを示す順位情報(第N果)を特定する。 具体的には、果実特定部44は、画像から肥大を開始した果実を抽出する機械学習モデル(学習済みモデル)を用いて、肥大を開始した果実(第N果)を特定する。この機械学習モデルは、予め大量に収集された肥大を開始した果実の画像を機械学習することにより、生成することができる。 また、果実特定部44は、図6に示すような機械学習の手法を用いて、肥大を開始した果実(第N果)の順位情報を特定する。図6の機械学習の学習フェーズにおいては、生画像(イチゴの果房を撮影した多数の画像)を大量に収集し、アノテーション作業において、人が正解(第1果、第2果、…)を指定し、教師データを生成する。また、教師データを用いて機械学習を行うことにより、画像から果実の順位情報(第1果、第2果、…)を推定するための学習済みモデルを生成する。一方、推定フェーズにおいては、果実特定部44に対して、画像取得部40が取得した画像が入力されると、果実特定部44は学習フェーズで生成した学習済みモデルを利用して、各果実の順位情報を特定するとともに、肥大を開始した果実の順位情報(N)を特定する。 図3に戻り、痩果数推定部46は、果実特定部44が特定した肥大を開始した果実(第N果)が有する全痩果数を推定する。具体的には、痩果数推定部46は、第N果の画像から痩果の位置を抽出する機械学習モデル(学習済みモデル)を用いて、第N果の痩果の位置を特定する。また、痩果数推定部46は、第N果の痩果の数を計数(カウント)する。なお、第N果の画像から痩果の位置を抽出する機械学習モデルは、予め大量に収集された痩果の画像を機械学習することにより、生成することができる。ここで、図4(b)に示すように、画像は二次元であるため、画像からは果実の約半分の痩果数しかカウントすることができない。したがって、痩果数推定部46は、カウントした痩果数に所定数n(nは例えば2)を掛けることで、第N果全体の痩果数(全痩果数)を推定する。なお、所定数nは、画像から得られる痩果数と全痩果数との比であり、事前に行われた実験やシミュ