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JP-2026077615-A - 経口用組成物

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Abstract

【課題】取り扱いや摂取が安全にでき、かつ低用量でも優れたオートファジー活性促進作用を有する経口用組成物、並びに、前記経口用組成物を含有する飲食品、医薬品又は医薬部外品を提供する。 【解決手段】ウロリチン類と、NMN類、ユビキノン類及びEGT類からなる群より選ばれるいずれか1種以上とを含むことを特徴とするオートファジー活性促進用経口用組成物、並びに、前記経口用組成物を含有する飲食品、医薬品又は医薬部外品。 【選択図】なし

Inventors

  • 岸田 真実
  • 安田 琢和
  • 浅野 年紀
  • 松川 泰治
  • 山田 泰正

Assignees

  • ユーハ味覚糖株式会社

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20251024
Priority Date
20241025

Claims (5)

  1. ウロリチン類と、ニコチンアミドモノヌクレオチド類、ユビキノン類及びエルゴチオネイン類からなる群より選ばれるいずれか1種以上とを含むことを特徴とする、オートファジー活性促進用経口用組成物。
  2. 前記経口用組成物が、ウロリチン類およびニコチンアミドモノヌクレオチド類を含み、前記経口用組成物中の配合比が、ウロリチン類1重量部に対してニコチンアミドモノヌクレオチド類26~123重量部である、請求項1に記載の経口用組成物。
  3. 前記経口用組成物が、ウロリチン類およびユビキノン類を含み、前記経口用組成物中の配合比が、ウロリチン類1重量部に対してユビキノン類1.9~13重量部である、請求項1に記載の経口用組成物。
  4. 前記経口用組成物が、ウロリチン類およびエルゴチオネイン類を含み、前記経口用組成物中の配合比が、ウロリチン類1重量部に対してエルゴチオネイン類0.1~0.3重量部である、請求項1に記載の経口用組成物。
  5. 請求項1~4のいずれかに記載の経口用組成物を含有する飲食品、医薬品又は医薬部外品。

Description

本発明は、オートファジー活性促進用の経口用組成物に関するものである。また、本発明は、前記経口用組成物を含有する飲食品、医薬品又は医薬部外品に関するものである。 オートファジーとは、細胞内において細胞内小器官やタンパク質がオートファゴソーム形成を介して分解されるシステムである。近年、オートファジーが、生体において生理学的機能又は病理学的機能に重要な役割を担っており、オートファジー活性の低下が一因となっている疾患等が多数報告されている。このような疾患等としては、例えば、神経変性疾患、感染症、炎症性疾患、免疫疾患、腎疾患、呼吸器疾患、眼疾患、筋疾患、ミトコンドリア病、生活習慣病、老化、その他の各種疾患等がある。そこで、従来、オートファジー活性の低下が一因となっている疾患等の予防又は治療のために、オートファジー活性を促進させる成分の研究が進められている。 オートファジー活性を促進させる成分としては、ウロリチン類が知られている。例えば、マウスの筋芽細胞又は腸細胞に10μM、20μM、又は50μMのウロリチンAを添加すると、オートファジー活性が促進されることが報告されている(非特許文献1)。 その他に、オートファジー活性を促進させる成分として、エルゴチオネイン(EGT)が知られている。EGTは希少アミノ酸の一種で、強い抗酸化作用を持つことが知られている。また、EGTによるショウジョウバエの寿命延長の潜在的メカニズムの一つとして、カテプシンDによるオートファジー活性の調節が示されていて(非特許文献2)、EGTによるオートファジーを促進する方法も開示されている(特許文献1)。しかしながら、ヒト肝癌由来HepG2細胞株では程度は低いもののEGTによるオートファジーの調節も確認できたとする一方で、慢性リンパ性白血病患者由来HG3細胞株ではEGTの添加で未添加細胞または溶媒のみで培養した細胞と比較して有意な変化を引き起こさなかったとの報告(非特許文献3)があり、EGT単独での添加によるオートファジー活性の促進には課題があり、新たな発明が必要であった。 ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)は、リボースとニコチンアミドに由来するヌクレオチドであり、体内に入ると多種の脱水素酵素の補酵素として機能するニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)に変換され、サーチュインを活性化させる役割を担うとされている。また、このNAD+はオートファジーを制御するともいわれており、マウス神経芽細胞腫由来N2a細胞株へのNMNとウロリチンAの添加により、ミトコンドリア選択的オートファジーであるマイトファジーを誘導することが報告されている(非特許文献4)。しかしながら、NMNとウロリチンAの添加によって非選択的ないわゆるふつうのオートファジーが誘導されるかについての報告はない。オートファジー活性の低下が一因となっている疾患等の予防又は治療のためにはいわゆるふつうのオートファジー活性を促進させることが望ましく、この点に課題が残っていて、新たな発明が必要であった。 コエンザイムQ10(CoQ10)は脂溶性のビタミン様物質であり、体内でも合成される。ミトコンドリアでのATP合成に必要で、抗酸化物質として機能することが知られている。また、CoQ10は、リソソーム機能を改善することでマウス筋芽C2C12細胞のオートファジーフラックスを促進することが報告されている(非特許文献5)。 上記のオートファジー活性を促進することが知られている成分をそれぞれ単独で十分なオートファジー活性を促進できる効果を得るだけの量を配合すると、製品サイズが大きくなり、輸送コストが増加したり摂取が困難になったりする影響が生じてしまう。また、それぞれ単独で十分なオートファジー活性を促進できる効果を得るだけの量を配合した製品は製造コストが高くなる。こうした成分を用いてできるだけ配合量を少なくし、かつ十分なオートファジー活性を得られるような実用的なオートファジー活性を促進する組成物を得るためには、新たな発明が必要であった。 特開2021-23256号公報 Nature Medicine, 22(8):879-88 (2016)Food & function, 13(1), 227-241(2022)The Journal of biological chemistry, 294(40), 14603-14614 (2019)Cell death & disease, 13(2), 162 (2022)Ecotoxicology and Environmental Safety, 221, 112450 (2021) 以下、本発明の実施形態について詳細に説明するが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は、一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲内で、適宜、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は、以下に説明する実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。また、本明細書に開示された各々の態様は、本明細書に開示された他のいかなる特徴とも組み合わせることができる。 本発明の一つの実施態様は、ウロリチン類と、NMN類、ユビキノン類及びEGT類からなる群より選ばれる1種以上とを含むことを特徴とするオートファジー活性促進用経口用組成物である。 本発明で使用する前記のウロリチン類並びに前記のNMN類、ユビキノン類及びEGT類に関わる各成分は、いずれもヒト食経験が豊富にあることから、安全性の高い成分であり、前記ウロリチン類と、前記NMN類、ユビキノン類及びEGT類に関わる成分とを併用することで、低用量で大きなオートファジー活性促進効果を発揮することができる。 なお、本発明では、前記経口用組成物を、「本発明に係る組成物」などと称することがある。 前記ウロリチン類は、下記一般式(1)で表される化合物である。 (式中、R1~R6は、それぞれ独立に、水素原子、水酸基、又はメトキシ基を表す。) 前記式中のR1~R6は、それらの1つ以上は水酸基であってもよいし、すべてが水素原子であってもよい。 前記ウロリチン類としては、前記一般式(1)で表される化合物であればよく、例えば、ウロリチンA、ウロリチンB、ウロリチンC、ウロリチンD、ウロリチンE、ウロリチンM3、ウロリチンM4、ウロリチンM5、ウロリチンM6、ウロリチンM7、ウロリチンM8、イソウロリチンA、6H-ジベンゾ[b,d]ピラン-6-オン等が挙げられるが、特に限定はない。 好ましくは、実用性、入手性、経済性の観点から、ウロリチンAである。 前記ウロリチン類は、単独で使用することもできるが、二種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。 尚、本発明では、「ウロリチン類」のように、「類」を用いて記載することがあるが、これは分類上の形式的な表記に過ぎない。例えば、「ウロリチン類」とは、「ウロリチン類」に含まれるウロリチンA、ウロリチンB等の前記一般式(1)で表される複数の化合物を含む概念であり、「ウロリチン類」は、ウロリチンA、ウロリチンB等の上位概念を表す文言として単に「ウロリチン」と称されることもある。 本発明で用いられるウロリチン類は、市販されているものを用いてもよく、化学合成により合成したものや天然物より抽出したものを用いてもよい。 前記ウロリチン類としては、例えば、ウロリチンA(TOCRIS社製)、ウロリチンB、ウロリチンC、ウロリチンD、ウロリチンE(Dalton Pharma社製)、ウロリチンH(Sigma Aldrich社製、尚、「6H-BENZO[C]CHROMEN-6-ONE」と称されることがある。)などを挙げることができる。 また、化学合成による合成方法としては常法に従うことができ、ウロリチンAであれば、例えば、2-ブロモ-5-メトキシ安息香酸と塩化アルミニウムとを原料に用いてウロリチンAを合成する方法が挙げられる。 また、植物からエラジタンニンの一種であるプニカラジンを抽出し、これをエラグ酸に加水分解した後、もしくはエラグ酸を抽出し、微生物を用いてウロリチン類に変換してもよい。 前記植物の種類は特段限定されず、ザクロ、ラズベリー、ブラックベリー、クラウドベリー、ボイセンベリー、イチゴ、クルミ、ゲンノショウコ等が挙げられる。このうち、エラジタンニン及び/又はエラグ酸を高含有していることから、ザクロ、ボイセンベリー、ゲンノショウコが好ましく、ザクロがより好ましい。 これらの植物は、いずれか1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。また、該植物からの抽出方法及び抽出条件は特段限定されず、常法に従えばよい。例えば、水抽出、熱水抽出、温水抽出、アルコール抽出、超臨界抽出等の公知の溶媒抽出を用いることができる。 前記溶媒抽出を行う場合、溶媒としては、例えば、水;メタノール、エタノール等の低級アルコールや、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール等の多価アルコール等のアルコール類(無水、含水の別を問わない);アセトン等のケトン類、ジエチルエーテル、ジオキサン、アセトニトリル、酢酸エチルエステル等のエステル類、キシレン等が挙げられ、実用性、入手性、可食性、安全性、経済性の観点から、好ましくは水、エタノール等である。これらの溶媒は、いずれか1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。 抽出されたプニカラジンなどのエラジタンニンをエラグ酸に加水分解する方法としては特段限定されないが、酸、酵素、微生物によって加水分解する方法が挙げられる。 微生物を用いてエラグ酸をウロリチン類に変換する方法としては特段限定されないが、例えば、Food Funct., 5, 8, 1779-1784 (2014)に記載にされている公知の方法を用いることができる。 得られたウロリチン類をそのままの状態で使用することもできるが、乾燥された粉末状のものを用いてもよい。また、必要に応じて、得られたウロリチン類に精製処理、濃縮処理等を施してもよい。精製処理としては、濾過又はイオン交換樹脂や活性炭カラム等を用いた吸着、脱色といった処理を行うことができる。また、濃縮処理としては、エバポレーター等の常法を利用できる。 また、得られたウロリチン類(又は精製処理物若しくは濃縮物)を凍結乾燥処理に供して粉末化する方法、デキストリン、コーンスターチ、アラビアゴム等の賦形剤を添加してスプレードライ処理により粉末化する方法等、公知の方法に従って粉末化してもよい。さらにその後に、必要に応じて純水、エタノール、ジメチルスルホキシド(DMSO)等に溶解して用いてもよい。 本発明に係る組成物は、前記ウロリチン類に加えて、NMN類、ユビキノン類及びEGT類からなる群より選ばれる1種以上を含有する。 前記NMN類とは、NMN、β-ニコチンアミドモノヌクレオチド及びNAD+分解物と称されることもある。近年、NMNはNAD+への変換を通じて長寿遺伝子「サーチュイン」の活性をコントロールすること、NMNをマウスに投与すると抗老化作用が示されることが明らかにされている。さらに、NMNは糖尿病、アルツハイマー病、心不全等の疾患症状の改善及び予防に効果があることも報告されている。このようなNMNには、健康食品、機能性食品、医薬品等の成分としての用途が期待されており、研究開発が進められている。 NMN類は必要に応じて、得られたNMN類に精製処理、濃縮処理等を施してもよい。精製処理としては、濾過又はイオン交換樹脂や活性炭カラム等を用いた吸着、脱色といった処理を行うことができる。また、濃縮処理としては、エバポレーター等の常法を利用できる。 本発明で用いられるNMN類は、市販されているものを用いてもよく、化学合成により合成したものや天然物