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JP-2026077646-A - 腫瘍抗原特異的T細胞について濃縮されたTIL製品を生成するためのプロセス

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Abstract

【課題】腫瘍抗原特異的T細胞について濃縮されたTIL製品を生成するためのプロセスの提供。 【解決手段】本発明は、増加した治療有効性を有する治療用TIL集団を調製するためにTILを再プログラミングするための改善及び/又は短縮されたプロセス及び方法を提供する。そのような再プログラミングされたTILは、治療用処置レジメンでの使用を見出す。 【選択図】なし

Inventors

  • シャルティエ-クルト,セシル
  • リッチピチャイ,クリット

Assignees

  • アイオバンス バイオセラピューティクス,インコーポレイテッド

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20260129
Priority Date
20180108

Claims (20)

  1. 腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を治療用TIL集団に拡大培養する方法であって、 (i)患者から切除された腫瘍から第1のTIL集団を得ること; (ii)IL-2及び任意選択によりOKT-3を含む細胞培養培地中で前記第1のTIL集団を培養することにより、第1の拡大培養を実施して第2のTIL集団を生じさせること; (iii)前記第2のTIL集団の前記細胞培養培地に追加のIL-2、OKT-3及び抗原提示細胞(APC)を補充することにより、第2の拡大培養を実施して第3のTIL集団を生じさせること、ここで、前記第3のTIL集団は、前記第2のTIL集団よりも数において少なくとも100倍多く、前記第2の拡大培養は、前記第3のTIL集団を得るために少なくとも14日間にわたって実施され、前記第3のTIL集団は、治療用TIL集団である;及び (iv)前記第2及び/又は第3のTIL集団を、転写因子(TF)及び/又はタンパク質発現を一過性に変化させることができる他の分子に曝露すること、ここで、前記TF及び/又はタンパク質発現を一過性に変化させることができる他の分子は、腫瘍抗原の変化した発現及び/又は前記治療用TIL集団における腫瘍抗原特異的T細胞の数の変化を提供する; を含む方法。
  2. (v)前記第3のTIL集団の前記細胞培養培地に追加のIL-2、追加のOKT-3及び追加のAPCを補充することにより、追加の第2の拡大培養をステップ(iv)前又は後に実施することを更に含み、前記追加の第2の拡大培養は、ステップ(iii)で得られたよりも大きい治療用TIL集団を得るために少なくとも14日間にわたって実施され、前記より大きい治療用TIL集団は、腫瘍抗原特異的T細胞の数の変化を示す、請求項1に記載の方法。
  3. 腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を治療用TIL集団に拡大培養する方法であって、 (a)患者から得られた腫瘍サンプルを複数の腫瘍断片に処理することにより、前記患者から切除された腫瘍から第1のTIL集団を得ること; (b)前記腫瘍断片を閉鎖系に添加すること; (c)IL-2及び任意選択によりOKT-3を含む細胞培養培地中で前記第1のTIL集団を培養することにより、第1の拡大培養を実施して第2のTIL集団を生じさせること、ここで、前記第1の拡大培養は、第1のガス透過性表面積を提供する閉鎖型容器内で実施され、前記第1の拡大培養は、前記第2のTIL集団を得るために約3~14日間にわたって実施され、前記第2のTIL集団は、前記第1のTIL集団よりも数において少なくとも50倍多く、ステップ(b)からステップ(c)への移行は、前記系を開放することなく行われる; (d)前記第2のTIL集団の前記細胞培養培地に追加のIL-2、OKT-3及び抗原提示細胞(APC)を補充することにより、第2の拡大培養を実施して第3のTIL集団を生じさせること、ここで、前記第2の拡大培養は、前記第3のTIL集団を得るために約7~14日間にわたって実施され、前記第3のTIL集団は、治療用TIL集団であり、前記第2の拡大培養は、第2のガス透過性表面積を提供する閉鎖型容器内で実施され、ステップ(c)からステップ(d)への移行は、前記系を開放することなく行われる; (e)前記第2及び/又は第3のTIL集団を、転写因子(TF)及び/又はタンパク質発現を一過性に変化させることができる他の分子に曝露すること、ここで、前記TF及び/又はタンパク質発現を一過性に変化させることができる他の分子は、腫瘍抗原の変化した発現及び/又は前記治療用TIL集団における腫瘍抗原特異的T細胞の数の変化を提供する; (f)ステップ(d)から得られた前記治療用TIL集団を回収すること、ここで、ステ ップ(d)からステップ(e)への移行は、前記系を開放することなく行われる;及び (g)ステップ(e)からの前記回収されたTIL集団を輸注バッグに移すこと、ここで、ステップ(e)から(f)への移行は、前記系を開放することなく行われる; を含む方法。
  4. 凍結保存プロセスを使用して、ステップ(f)における前記回収されたTIL集団を含む前記輸注バッグを凍結保存するステップを更に含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記凍結保存プロセスは、回収されたTIL集団と凍結保存培地との1:1の比率を使用して実施される、請求項4に記載の方法。
  6. 前記抗原提示細胞は、末梢血単核球(PBMC)である、請求項4に記載の方法。
  7. 前記PBMCは、照射され、且つ同種異系である、請求項6に記載の方法。
  8. 前記PBMCは、ステップ(d)において9~14日目のいずれかに細胞培養物に添加される、請求項6に記載の方法。
  9. 前記抗原提示細胞は、人工抗原提示細胞である、請求項6に記載の方法。
  10. ステップ(e)における前記回収は、膜ベースの細胞処理系を使用して実施される、請求項3に記載の方法。
  11. ステップ(e)における前記回収は、LOVO細胞処理系を使用して実施される、請求項3に記載の方法。
  12. 前記複数の断片は、約4~約50個の断片を含み、各断片は、約27mm 3 の容積を有する、請求項3に記載の方法。
  13. 前記複数の断片は、約1300mm 3 ~約1500mm 3 の総容積を有する約30~約60個の断片を含む、請求項3に記載の方法。
  14. 前記複数の断片は、約1350mm 3 の総容積を有する約50個の断片を含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記複数の断片は、約1グラム~約1.5グラムの総質量を有する約50個の断片を含む、請求項1に記載の方法。
  16. 前記細胞培養培地は、Gコンテナ及びXuri細胞培養バッグからなる群から選択される容器内に提供される、請求項3に記載の方法。
  17. ステップ(d)における前記細胞培養培地は、IL-15及び/又はIL-21を更に含む、請求項3に記載の方法。
  18. IL-2濃度は、約10,000IU/mL~約5,000IU/mLである、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法。
  19. IL-15濃度は、約500IU/mL~約100IU/mLである、請求項17に記載の方法。
  20. IL-21濃度は、約20IU/mL~約0.5IU/mLである、請求項17に記載の方法。

Description

関連出願の相互参照 [0001] 本出願は、2018年1月8日に提出された米国仮特許出願第62/614,887号、2018年4月27日に提出された米国仮特許出願第62/664,034号、2018年5月9日に提出された米国仮特許出願第62/669,319号、2018年7月13日に提出された米国仮特許出願第62/697,921号、2018年9月21日に提出された米国仮特許出願第62/734,868号及び2018年11月30日に提出された米国仮特許出願第62/773,715号に対する優先権を主張し、これらは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。 配列表 [0002] 本出願は、ASCII形式で電子的に提出された配列表を含み、その全体は、参照により本明細書に組み込まれる。前記ASCIIの写しは、2019年1月7日に作成され、116983-5034-WO_ST25.txtという名称であり、122キロバイトのサイズである 。 発明の背景 [0003] 腫瘍浸潤リンパ球(TIL)の養子移植を用いたかさ高い抵抗性の癌の処置は、予後不良の患者に対する治療への強力なアプローチとなる。Gattinoni, et al., Nat. Rev. Immunol. 2006, 6, 383-393。免疫療法の成功には多量のTILが必要であり、商業化に向けてロバストで信頼性のある方法が求められている。これは、細胞拡大培養に伴う技術上、物流上及び規制上の問題に起因して実現が課題となっている。IL-2ベースのTIL拡大培養、それに続く「急速拡大培養法」(REP)は、その速さ及び効率から、TIL拡大培養に好ましい方法となりつつある。Dudley, et al., Science 2002, 298, 850-54;Dudley, et al., J. Clin. Oncol. 2005, 23, 2346-57;Dudley, et al., J. Clin. Oncol. 2008, 26, 5233-39;Riddell, et al., Science 1992, 257, 238-41;Dudley, et al., J. Immunother. 2003, 26, 332-42。REPは、14日の期間でTILの1,000倍の拡大をもたらすことができるが、それには、フィーダー細胞として、多くの場合に複数のドナーからの大過剰の(例えば、200倍の)照射した同種異系末梢血単核球(PBMC、単核球(MNC)としても知られる)並びに抗CD3抗体(OKT3)及び高用量のIL-2が必要である。Dudley, et al., J. Immunother. 2003, 26, 332-42。R EP手順を経たTILは、黒色腫患者において宿主免疫抑制後に養子細胞療法の成功をもたらしている。現行の注入適合パラメータは、TILの組成(例えば、CD28、CD8又はCD4陽性)の読み取り並びにREP産物の拡大倍数及び生存率に依存するものである。 図面の簡単な説明 [00135]プロセス2A、TIL製造の22日間プロセスの実施形態の概略図を示す。 [00136]TIL製造のための1Cプロセス及び2Aプロセスの実施形態の比較を示す。 [00137]1Cプロセスのタイムラインを示す。 [00138]より高い細胞数のために、投与及び共療法ステップを含む、TIL製造のためのプロセス2Aを使用したTIL療法の実施形態のプロセスを示す。 [00139]より低い細胞数のために、投与及び共療法ステップを含む、TIL製造のためのプロセス2Aを使用したTIL療法の実施形態のプロセスを示す。 [00140]2Aプロセスの実施形態の詳細な概略図を示す。 [00141]凍結保存ステップを含む2Aプロセスの実施形態の主要なステップを示す。 [00141]凍結保存ステップを含む2Aプロセスの実施形態の主要なステップを示す。 [00141]凍結保存ステップを含む2Aプロセスの実施形態の主要なステップを示す。 [00142]ステップA~Fの概要を提供する例示的なプロセス2Aのチャートである。 [00143]プロセス2Aデータ収集計画のプロセスフローチャートである。 [00144]急速拡大培養プロトコル(REP)の例示的な実施形態のスキームである。到着すると、腫瘍は、断片化され、11日間、TIL拡大培養(プレREP拡大培養)を行うため、IL-2を含むG-Rexフラスコに入れられる。トリプルカクテル研究では、プレREPの開始時にIL-2/IL-15/IL-21が追加される。急速拡大培養プロトコル(REP)の場合、TILは、11日間のREP拡大培養のためにフィーダー及びOKT3で更に培養される。 [00145]凍結保存TILの代表的な製造プロセス(約22日間)である。 [00146]プロセス2A、TIL製造の22日間プロセスの実施形態の概略図を示す。 [00147]プロセス1C及びプロセス2Aの例示的な実施形態からのステップA~Fの比較表である。 [00148]プロセス1Cの実施形態とプロセス2Aの実施形態との詳細な比較である。 [00149]凍結保存TIL製造プロセスの実施形態の説明(22日間)である。 [00150]Gen 1からGen 2へのプロセス改善の表である。 [00151]Gen 2凍結保存LNー144製造プロセスのスキームである。 [00152]プロセス2A、TIL製造の22日間プロセスの実施形態の概略図を示す。 [00153]重力血液フィルターの下部(単一ライン)へのTIL懸濁液移送パックの無菌溶接(実施例16のプロセスノート5.11を参照されたい)の概略図を示す。 [00154]GRex100MCSから「上清」移送パックへの赤い培地の取り出しラインの無菌溶接(実施例16のプロセスノート5.11を参照されたい)の概略図を示す。 [00155]セルコネクト装置の単一スパイク(B)を(G)で4S-4M60マニホールドの4スパイク端に置き換える、4S-4M60のCC2セルコネクトへの溶接(実施例16のプロセスノート5.11を参照されたい)の概略図を示す。 [00156]4S-4M60のオスのルアーエンドの1つへのリピーター流体移送セットの溶接(実施例16のプロセスノート5.11を参照されたい)の概略図を示す。 [00157]LOVO原料(source)バッグへの重力血液フィルターの長い終端の無菌溶接(実施例16のプロセスノート5.11を参照されたい)の概略図を示す。 [00158]フィルターの2つの供給源ラインの1つの、「プールされたTIL懸濁液」収集バッグへの無菌溶接(実施例16のプロセスノート5.11を参照されたい)の概略図を示す。 [00159]セルコネクト装置の単一スパイク(B)を(G)で4S-4M60マニホールドの4スパイク端に置き換える、4S-4M60のCC2セルコネクトへの滅菌溶接(実施例16のプロセスノート5.11を参照されたい)の概略図を示す。 [00160]4つのオスルアーエンド(E)の1つを各バッグに交換する、ステップ8.14.8で準備したハーネスへのCS750クライオバッグの滅菌溶接(実施例16のプロセスノート5.11を参照されたい)の概略図を示す。 [00161]4S-4M60のスパイクへのCS-10バッグの溶接(実施例16のプロセスノート5.11を参照されたい)の概略図を示す。 [00162]ステップ8.14.10で準備した装置における残りのスパイク(A)への「製剤化されたTIL」バッグの溶接(実施例16のプロセスノート5.11を参照されたい)の概略図を示す。 [00163]空の未透過液バッグ及びCS-10バッグを取り外す、Fでのヒートシール(実施例16のプロセスノート5.12を参照されたい)の図を示す。 [00164]一過性の遺伝子編集のためのTILプロセスの実施形態の概略図を示す。 [00165]一過性の遺伝子編集のためのTILプロセスの実施形態の概略図を示す。 [00166]一過性の遺伝子再プログラミングの目的で、RNA移動ステップのTILプロセスへの組み込みに関する概略図を示す。 [00167]TILの遺伝子発現を一過性に変化させるために提案された遺伝子工学アプローチの概要を示す。 [00168]腫瘍部位へのTIL輸送を改善するために一過性の遺伝子発現変化を利用できる、ケモカイン及びケモカイン受容体の概要を示す。 [00169]腫瘍部位へのTIL輸送を改善するために一過性の遺伝子発現変化を利用できる、ケモカイン及びケモカイン受容体の第2の概要を示す。 [00170]例示的な自己送達性リボ核酸(sd-RNA)の実施形態の概略的な構造図を示す。Ligtenberg, et al., Mol. Therapy, 2018を参照されたい。 [00171]例示的なsd-RNAの実施形態の概略的な構造図を示す。米国特許出願公開第2016/0304873号を参照されたい。 [00172]特別に設計されたプライマーを使用したPCRによって得られるDNAテンプレートを使用した、mRNA合成の例示的なスキームを示す。フォワードプライマーは、インビトロ転写に適したバクテリオファージプロモーターを含有し、リバースプライマーは、ポリTストレッチを含有する。PCR産物は、インビトロ転写に適した発現カセットである。新生mRNAの3’末端にあるポリアデニル酸は、異常なRNAランオフ合成及び二本鎖RNA産物の生成を防止できる。転写の完了後、ポリAテールは、ポリ(A)ポリメラーゼで更に伸長できる。(米国特許第8,859,229号を参照されたい。) [00173]PDCD1、TIM3、CBLB、LAG3及びCISHのSd-rxRNA媒介サイレンシングを示すグラフである。 [00174]TILにおけるSd-rxRNA媒介遺伝子サイレンシング;例示的なプロトコルである。例示的な腫瘍は、黒色腫(新鮮又は凍結;n=6)、乳房腫瘍(新鮮又は凍結;n=5)、肺腫瘍(n=1)、肉腫(n=1)及び/又は卵巣(n=1)を含む。 [00175]タンパク質発現の低減は、5つの標的の4つで検出された。PD1:n=9、TIM3:n=8、LAG3/CISH:n=2、Cbl-b n=2。プレREP黒色腫及び新鮮乳癌TILからの調製物、2uM sd-rxRNA。%KDは、(100-(100×(目的の遺伝子/NTC)))として計算される。 [00176]Sd-rxRNA誘発性KDは、時間及び刺激と共に下降した。n=3、プレREP黒色腫TILからの調製物、