Search

JP-2026077647-A - GLP-2の持続型結合体の液状製剤

JP2026077647AJP 2026077647 AJP2026077647 AJP 2026077647AJP-2026077647-A

Abstract

【課題】本発明は、グルカゴン様ペプチド-2(GLP-2)の持続型結合体の液状製剤を提供することを目的とする。 【解決手段】本発明は、グルカゴン様ペプチド-2(GLP-2)の持続型結合体の液状製剤及びその製造方法に関する。 【選択図】図2

Inventors

  • ホン スン ヒ
  • キム サン ユン
  • キム ミン ヨン
  • ベ スン ミン

Assignees

  • ハンミ ファーマシューティカル カンパニー リミテッド

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20260202
Priority Date
20200522

Claims (20)

  1. 下記化学式(1)で表されるGLP-2の持続型結合体を18nmol/mL~18630nmol/mLで含み、 1~20%(w/v)の糖アルコール、糖、又はそれらの組み合わせ;及びpHを4.5~6.5の範囲で維持するための分量の緩衝物質を含む安定化剤を含むGLP-2の持続型結合体の液状製剤: ここで、 Xは、天然型GLP-2又はGLP-2誘導体であり; Lは、エチレングリコール繰り返し単位を含有するリンカーであり; aは、0又は自然数であり、ただし、aが2以上である時、それぞれのLは互いに独立しており; Fは、免疫グロブリンFc切片であり、 -は、共有結合を示す。
  2. 前記GLP-2誘導体は、天然型GLP-2配列で少なくとも一つのアミノ酸において置換(substitution)、追加(addition)、除去(deletion)、修飾(modification)及びそれらの組み合わせからなる群から選択された変形が起こったものである、請求項1に記載のGLP-2の持続型結合体の液状製剤。
  3. 前記Xは、下記一般式1で表されるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載のGLP-2の持続型結合体の液状製剤: [一般式1] X 1 X 2 DGSFSDEMNTILDNLAARDFINWLIQTX 30 ITDX 34 (配列番号9) ここで、 X 1 はヒスチジン、イミダゾアセチルデスヒスチジン、デスアミノヒスチジン、β-ヒドロキシイミダゾプロピオニルデスヒスチジン、N-ジメチルヒスチジン、又はβ-カルボキシイミダゾプロピオニルデスヒスチジンであり; X 2 はアラニン、グリシン、又はAib(2-aminoisobutyric acid)であり; X 30 はリシン又はアルギニンであり; X 34 は存在しないか、リシン、アルギニン、グルタミン、ヒスチジン、6-アジドリシン、又はシステインである。
  4. 前記Xは (1)X 1 がイミダゾアセチルデスヒスチジンであり、X 2 がグリシンであり、X 30 がリシンであり、X 34 がシステインであるか、 (2)X 1 がイミダゾアセチルデスヒスチジンであり、X 2 がグリシンであり、X 30 がリシンであり、X 34 がリシンであるか、 (3)X 1 がイミダゾアセチルデスヒスチジンであり、X 2 がグリシンであり、X 30 がアルギニンであり、X 34 がリシンであるか、 (4)X 1 がイミダゾアセチルデスヒスチジンであり、X 2 がグリシンであり、X 30 がリシンであり、X 34 が6-アジドリシンであるか、 (5)X 1 がイミダゾアセチルデスヒスチジンであり、X 2 がグリシンであり、X 30 がアルギニンであり、X 34 がシステインであるか、 (6)X 1 がイミダゾアセチルデスヒスチジンであり、X 2 がAibであり、X 30 がリシンであり、X 34 がシステインであるか、又は (7)X 1 がヒスチジンであり、X 2 がAibであり、X 30 がリシンであり、X 34 がシステインである、請求項3に記載のGLP-2の持続型結合体の液状製剤。
  5. 前記Xは下記一般式2で表されるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載のGLP-2の持続型結合体の液状製剤: [一般式2] X 1 X 2 DGSFSDEMNTILDNLAARDFINWLIQTX 30 ITDX 34 (配列番号10) ここで、 X 1 はヒスチジン、イミダゾアセチルデスヒスチジン、デスアミノヒスチジン、β-ヒドロキシイミダゾプロピオニルデスヒスチジン、N-ジメチルヒスチジン、又はカルボキシイミダゾプロピオニルデスヒスチジンであり; X 2 はアラニン、グリシン、又はAib(2-aminoisobutyric acid)であり; X 30 はリシン又はアルギニンであり; X 34 は一つ以上の任意のアミノ酸又は変形が起こった一つ以上の任意のアミノ酸である。
  6. 前記GLP-2誘導体は、配列番号2~8からなる群から選択されたアミノ酸配列を含む、請求項1に記載のGLP-2の持続型結合体の液状製剤。
  7. 前記免疫グロブリンFc切片は、非グリコシル化されたIgG4 Fc領域である、請求項1に記載のGLP-2の持続型結合体の液状製剤。
  8. 前記Fは、2個のポリペプチド鎖からなる二量体であり、Lの一方の末端が前記2個のポリペプチド鎖中の一つのポリペプチド鎖のみに連結されている、請求項1に記載のGLP-2の持続型結合体の液状製剤。
  9. 前記Lは、ポリエチレングリコールである、請求項1に記載のGLP-2の持続型結合体の液状製剤。
  10. 前記L内のエチレングリコール繰り返し単位部位の化学式量は、1~100kDaの範囲にある、請求項1に記載のGLP-2の持続型結合体の液状製剤。
  11. 前記免疫グロブリンFc切片が配列番号32のアミノ酸配列を含む、請求項1に記載のGLP-2の持続型結合体の液状製剤。
  12. 前記液状製剤のpHは4.8~6.0である、請求項1に記載の液状製剤。
  13. 前記安定化剤は、非イオン性界面活性剤及びアミノ酸からなる群から選択される一つ以上の成分をさらに含む、請求項1に記載のGLP-2の持続型結合体の液状製剤。
  14. 前記緩衝物質は、クエン酸とその塩、酢酸とその塩、ヒスチジンとその塩、リン酸とその塩、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載のGLP-2の持続型結合体の液状製剤。
  15. 前記緩衝物質の濃度は、5~100mMである、請求項1に記載のGLP-2の持続型結合体の液状製剤。
  16. 前記糖アルコールは、マンニトール及びソルビトールで構成される群から選択される一つ以上である、請求項1に記載のGLP-2の持続型結合体の液状製剤。
  17. 前記糖は、グルコース、フルクトース、ガラクトース、ラクトース、マルトース、スクロース、又はそれらの組み合わせである、請求項1に記載のGLP-2の持続型結合体の液状製剤。
  18. 前記非イオン性界面活性剤は、ポロキサマー、ポリソルベート、又はそれらの組み合わせである、請求項13に記載のGLP-2の持続型結合体の液状製剤。
  19. 前記非イオン性界面活性剤は、ポロキサマー188、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項13に記載のGLP-2の持続型結合体の液状製剤。
  20. 前記非イオン性界面活性剤は、液状製剤内に0.001~0.2%(w/v)の濃度で存在する、請求項13に記載のGLP-2の持続型結合体の液状製剤。

Description

本発明はグルカゴン様ペプチド-2(GLP-2)の持続型結合体の液状製剤及びその製造方法に関する。 グルカゴン様ペプチド-2(GLP-2)は摂取された栄養分に反応し、小腸のL-細胞から生成される33個のアミノ酸で構成されたペプチドであり、腸疾患、腸損傷及び胃疾患の治療剤として有望な可能性を示してきた。 ところが、GLP-2を薬物として商用化するためには、先に解決しなければならない問題がある。GLP-2のようなペプチドは一般に安定性が低いため変性しやすく、体内のタンパク質加水分解酵素により分解されてその活性を失い、また相対的に大きさが小さく腎臓を通じて簡単に除去されるため、薬理成分としてペプチドを含む医薬品の血中濃度及び力価を維持するためにはペプチド薬物を患者に頻繁に投与する必要がある。しかし、ペプチド薬物はほとんど注射剤の形態で患者に投与され、したがって、生理活性ペプチドの血中濃度を維持するために頻繁に注射するようになるが、これは、患者に大きな苦痛を引き起こす。特に、GLP-2は生理活性半減期が7分以下と非常に短い。これはジペプチジルペプチダーゼIV(以下、DPPIV)によるGLP-2のアミノ酸の2番(Ala)と3番(Asp)の間の切断によるGLP-2の力価喪失に起因する(Bolette H. et al., The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism, 2000, 85(8):2884-2888)。このようなGLP-2の生理活性半減期を増加させるために、本発明者らはGLP-2の持続型結合体を開発した(韓国公開公報第10-2010-0104382)。 ただし、GLP-2の持続型結合体を長時間保管できる安定した液状製剤の開発が依然として要求される。具体的には、GLP-2の持続型結合体が含まれた薬物を製品として供給するためには、保存運送の過程で光、熱、又は添加剤内の不純物により誘導された劣化による変性、凝集、吸着又は加水分解などの物理化学的な変化を抑制しながら生体内効力を維持させることが必須である。液状製剤の温度、pH、添加剤などが分解産物の生成速度に影響を及ぼすが、現在まで全てのタンパク質を安定化させて臨床に適用できるようにする組成はまだ知られておらず、特定タンパク質で安定化効果を奏する液状組成が他のタンパク質の安定化には適用されない場合が多い。目的のタンパク質の液状における安定性を極大化させるために、タンパク質の特異分解産物の生成速度を最小化させる因子及び添加剤の選定及びそれらの組み合わせが広範囲に先行される必要があることが当業界に知られている。 特に、生体内持続性及び安定性を高めたGLP-2の持続型結合体の場合、生理活性ペプチドであるGLP-2と免疫グロブリンFc切片が結合した形態であるため、分子量及び体積がGLP-2より非常に増加し、タンパク質を安定化するための特別な組成が要求される。また、生理活性ペプチドであるGLP-2と免疫グロブリンFc切片は、それぞれ物理化学的特性が異なるペプチド又はタンパク質であるため、生理活性ペプチドであるGLP-2と免疫グロブリンFc切片を同時に安定化しなければならない。しかし、相違するペプチド又はタンパク質は、それらの物理化学的差異により、保存中に相違する比率及び相違する条件の下で漸進的に非活性化され、それぞれのペプチド又はタンパク質に適した安定化剤を併用する場合、相互間の競争作用及び副作用により目的としたところと異なる逆効果をもたらすことがある。また、保存中に保存されたタンパク質の本質が変化したり濃度が変化するため、相違する効果を示することがある。従って、GLP-2の持続型結合体の場合、生理活性ペプチドであるGLP-2と免疫グロブリンFc切片を同時に安定化する安定化剤の組成を見出すことに多くの困難がある。 韓国公開公報第10-2010-0104382韓国公開特許第10-2019-0037181号公報国際特許公開第WO97/34631号明細書国際特許公開第96/32478号明細書 Bolette H. et al., The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism, 2000, 85(8):2884-2888H.Neurath、R.L.Hill、The Proteins、Academic Press、New York、1979 緩衝物質の種類とpHによるGLP-2誘導体の持続型結合体の安定性を確認した結果である(IEX(%):表3のIE-HPLC(%)、GLP-2誘導体の持続型結合体の残存率)。安定化剤の種類とpHによるGLP-2誘導体の持続型結合体の安定性を確認した結果である(IEX(%):表5のIE-HPLC(%)、GLP-2誘導体の持続型結合体の残存率)。 本発明を実施するための具体的な内容を説明すれば、次の通りである。 なお、本願で開示される各説明及び実施形態はそれぞれ他の説明及び実施形態にも適用される。すなわち、本願で開示される様々な要素のあらゆる組み合わせが本発明に含まれる。また、以下の具体的な記述に本発明が限定されるものではない。 また、当該技術分野の通常の知識を有する者は、通常の実験のみを用いて本出願に記載された本発明の特定様態に対する多数の等価物を認知したり確認することができる。また、このような等価物は本発明に含まれることが意図される。 本明細書全体を通して、天然に存在するアミノ酸に対する通常の1文字及び3文字コードが用いられるだけでなく、Aib(α-アミノイソブチル酸;2-aminoisobutyric acid)、AZK(6-azidolysine)などの他のアミノ酸に対して一般に許容される3文字コードが用いられる。また、本明細書において略語で言及したアミノ酸は、IUPAC-IUB命名法に従って記載したものである。 アラニン Ala,A アルギニン Arg,R アスパラギン Asn,N アスパラギン酸 Asp,D システイン Cys,C グルタミン酸 Glu,E グルタミン Gln,Q グリシンGly,G ヒスチジン His,H イソロイシン Ile,I ロイシン Leu,L リシン Lys,K メチオニン Met,M フェニルアラニン Phe,F プロリン Pro,P セリン Ser,S トレオニン Thr,T トリプトファン Trp,W チロシン Tyr,Y バリン Val,V 本発明を具現する一つの様態は、グルカゴン様ペプチド-2(Glucagon-like peptide-2;GLP-2)の持続型結合体の液状製剤を提供する。 具体的には、本発明は、GLP-2及び免疫グロブリンFc切片が互いに連結された、GLP-2の持続型結合体を薬理学的有効量として含み、 糖アルコール、糖、又はそれらの組み合わせ;及び緩衝物質を含む安定化剤を含む、GLP-2の持続型結合体の液状製剤を提供する。 本発明において用語「液状製剤」は、医薬品の形態を液状に製剤化した薬物を意味し、これは液状の内用製剤及び外用製剤をいずれも含む。 本発明の液状製剤は、薬理効果を奏するGLP-2の持続型結合体及び前記薬理効果を奏する物質が液状に製剤化される時、これを一定期間安定に維持及び/又は保存させる物質を含む。前記液状製剤の薬理効果を奏するGLP-2の持続型結合体以外に含まれる成分は安定化剤と混用され得る。 本発明のGLP-2の持続型結合体の液状製剤において、保存安定性は正確な投与量を保障するために重要である。 本発明の液状製剤は、GLP-2の持続型結合体と安定化剤を含む。 本発明において用語、「安定化剤」とは、製剤において有効成分などの構成成分を一定期間安定に維持させる物質をいう。 本発明の安定化剤はアルブミン非含有安定化剤であってもよいが、これに限定されない。タンパク質の安定化剤として用いられ得るヒト血清アルブミンは人体の血液から製造され、ヒト由来の病原性ウイルスによる汚染の可能性が存在し、ゼラチンやウシ血清アルブミンは疾患を引き起こしたり、一部の患者にアレルギー反応を誘発する可能性がある。前記アルブミン非含有安定化剤は、ヒトや動物由来の血清アルブミン又は精製されたゼラチンなどの異種タンパク質を含有しないためウイルス感染のおそれが少ない。 本発明において前記安定化剤は、特にGLP-2の持続型結合体が安定に保存され得るようにする物質を意味する。GLP-2の持続型結合体において、保存安定性は正確な投与量を保障するためだけでなく、GLP-2の持続型結合体に対する抗原性物質の潜在的な生成を抑制するために重要である。 前記安定化剤は、糖アルコール、糖、又はそれらの組み合わせ;及び緩衝物質を含んでもよい。このような液状製剤はGLP-2の持続型結合体を安定的に保存できる溶液剤形であってもよい。 本発明の安定化剤に含まれる緩衝物質は、GLP-2の持続型結合体が安定するように液状製剤のpHが急激に変化しないように溶液のpHを維持させることができる。 前記緩衝物質は、リン酸とその共役塩基であるアルカリ塩(例えば、リン酸塩:リン酸ナトリウム、リン酸カリウム又はこれらの水素又は二水素塩)、クエン酸とその塩(例えば、クエン酸ナトリウム)、酢酸とその塩(例えば、酢酸ナトリウム)、ヒスチジンとその塩をはじめとするpH緩衝物質であってもよく、これら緩衝物質の混合物も用いられるが、これに制限されない。 本発明の液状製剤は、前記緩衝物質を含む緩衝溶液を液状製剤の溶媒として含み得、具体的には、前記緩衝溶液は、クエン酸緩衝溶液(例えば、クエン酸ナトリウム緩衝溶液)、酢酸緩衝溶液(例えば、酢酸ナトリウム緩衝溶液)、リン酸緩衝溶液(例えば、リン酸ナトリウム緩衝溶液)、ヒスチジン緩衝溶液、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるものであってもよい。より具体的には、前記緩衝溶液は、クエン酸緩衝溶液(例えば、クエン酸ナトリウム緩衝溶液)、酢酸緩衝溶液(例えば、酢酸ナトリウム緩衝溶液)、ヒスチジン緩衝溶液、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるものであってもよく、より一層具体的には、前記緩衝溶液は、クエン酸緩衝溶液(例えば、クエン酸ナトリウム緩衝溶液)、酢酸緩衝溶液(例えば、酢酸ナトリウム緩衝溶液)、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるものであってもよいが、これに制限されない。 前記緩衝溶液又は液状製剤内の緩衝物質(クエン酸とその塩、酢酸とその塩、ヒスチジンとその塩、リン酸とその塩、又はそれらの組み合わせ)は目標とする液状製剤のpHを維持するのに十分な分量の濃度で含まれてもよい。具体的には、前記緩衝物質の濃度は約2mM~約200mMであってもよく、よりも具体的には、約5mM~約100mM、約5mM~約80mM、約5mM~約40mM、約10mM~約40mM、約10mM~約30mM、約15mM~約25mMであってもよいが、特にこれに制限されるものではない。 前記緩衝溶液又は液状製剤のpHは、pH約4.0~pH約7.0、具体的には、pH約4.0~pH約6.8、pH約4.2~pH約6.6、pH約4.3~pH約6.5、さらに具体的には、pH約4.5~pH約6.5、pH約4.5~pH約6.3、pH約4.5~pH約6.0、pH約4.8~pH約6.5、pH約4.8~約pH