JP-2026077682-A - 遺伝性障害のための遺伝子発現を改変するための方法
Abstract
【課題】遺伝性障害のための遺伝子発現を改変するための方法の提供。 【解決手段】レアカッティングエンドヌクレアーゼおよびトランスポザーゼを使用して、内因性遺伝子の発現を修飾する、または内因性遺伝子のコード配列を修飾するための方法および組成物。一態様では、本明細書に記載の方法は、機能獲得障害を治療するための新規なアプローチを提供し、病原性アレル(複数可)および非病原性アレル(複数可)がサイレンシングされ、タンパク質発現がサイレンシング耐性のコード配列を使用して置き換えられる。 【選択図】なし
Inventors
- ニコラス バルテス
Assignees
- ブルーアレル, エルエルシー
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20260206
- Priority Date
- 20181101
Claims (5)
- 導入遺伝子と、内因性遺伝子内のイントロンを標的とする少なくとも1つのレアカッティングエンドヌクレアーゼとを含む組み合わせ物であって、前記組み合わせ物は、前記導入遺伝子を前記内因性遺伝子内に組み込むためのものであり、 前記導入遺伝子は、5’から3’に: i.スプライスアクセプター配列と、 ii.部分コード配列と、 iii.ターミネーターと、 iv.前記内因性遺伝子の発現をサイレンシングするための1つのRNA干渉カセットと を含み、それにより、前記導入遺伝子が前記内因性遺伝子内に組み込まれ、前記部分コード配列は、前記内因性遺伝子のプロモーターと作動可能に連結され、かつ、前記RNA干渉カセットによるサイレンシングに耐性である、 組み合わせ物。
- 前記レアカッティングエンドヌクレアーゼが、CRISPRヌクレアーゼ、TALエフェクターヌクレアーゼ、亜鉛フィンガーヌクレアーゼ、またはメガヌクレアーゼである、請求項1に記載の組み合わせ物。
- 前記レアカッティングエンドヌクレアーゼが、CRISPRヌクレアーゼである、請求項2に記載の組み合わせ物。
- 前記CRISPRヌクレアーゼが、CRISPR/Cas12aヌクレアーゼまたはCRISPR/Cas9ヌクレアーゼである、請求項3に記載の組み合わせ物。
- 前記内因性遺伝子が、SOD1、TRPV4、CHRNA1、CHRND、CHRNE、CHRNB1、PRPS1、LRRK2、STIM1、FGFR3、MECP2、SNCA、ATXN1、ATXN2、ATXN3、CACNA1A、ATXN7、TBP、HTT、AR、FXN、DMPK、PABPN1、ATXN8、RHO、またはC9orf72である、請求項1に記載の組み合わせ物。
Description
関連出願の参照 本出願は、先の出願および同時係属出願である2018年11月1日に出願されたUSSN62/754,548、2018年11月5日に出願されたUSSN62/755,755、2018年11月6日に出願されたUSSN62/756,175、および2019年1月31日に出願されたUSSN62/799,615に対する優先権を主張し、これらの各々の内容は、参照によりそれらの全体が本明細書に援用される。 配列表 本出願は、EFS-Webを介してASCII形式で提出された配列表を含み、その全体が参照により本明細書に援用される。当該ASCIIコピーは、2019年10月29日に作成されたSEQ_LISTING_BA2018-5_P12988という名前で、507,904バイトのサイズである。 本文書は、ゲノム編集および遺伝子治療の分野である。より具体的には、本文書は、内因性遺伝子の標的化修飾、または導入遺伝子からの遺伝子発現と共に内因性遺伝子発現の低減に関する。 単一遺伝子障害(monogenic disorder)は、その例としては鎌状赤血球症(ヘモグロビン-β遺伝子)、嚢胞性線維症(嚢胞性線維症膜貫通伝導調節因子遺伝子)、およびテイ・サックス病(β-ヘキソサミニダーゼA遺伝子)が挙げられる、単一の遺伝子における1つ以上の変異によって引き起こされる。単一遺伝子障害は、欠陥遺伝子を機能性コピーで置き換えることが治療上の利益をもたらす可能性があるため、遺伝子治療に対する関心が高まってきた。しかしながら、効果的な療法を生み出す上での1つの妨げとしては、遺伝子の機能性コピーのサイズが挙げられる。ウイルスを使用するものを含む多くの送達方法には、サイズ制限があり、大きな導入遺伝子の送達を妨げる。さらに、多くの遺伝子は、複数のタンパク質をコードする単一の遺伝子をもたらす、選択的スプライシングパターンを有する。欠陥遺伝子の領域を修正する方法は、単一遺伝子障害を治療するための追加の手段を提供し得る。 内因性遺伝子への標的化挿入および5’末端の修復のための例示的な導入遺伝子の図である。TS1:標的部位1、SD1:スプライスドナー部位1、CDS1:コード配列1、P1:プロモーター1、TS2:標的部位2、SD2:スプライスドナー部位2、CDS2:コード配列2、P2:プロモーター2、HA1:相同アーム1、HA2:相同アーム2、T1:ターミネーター1、T2:ターミネーター2、AS1:追加配列1、AS2:追加配列2。例示的な遺伝子のイントロンへの導入遺伝子の組み込みを示す図である。導入遺伝子は、1つ以上のレアカッティングエンドヌクレアーゼの2つの標的部位、2つのスプライスドナー配列、2つのコード配列(1.1および1.2)、ならびに2つのプロモーターを含む。組み込みは、非相同末端結合(NHEJ)を介して進行する。ATG:開始コドン、TAA:停止コドン例示的な遺伝子への導入遺伝子の組み込みを示す図である。導入遺伝子は、2つの相同アーム、1つ以上のレアカッティングエンドヌクレアーゼの2つの標的部位、2つのスプライスドナー配列、2つのコード配列(1.1および1.2)、ならびに2つのプロモーターを含む。組み込みは、相同組換え(HR)または非相同末端結合(NHEJ)のいずれかを介して進行する。導入遺伝子の例示的な遺伝子への組み込みを示す図である。導入遺伝子は、2つの相同アーム、1つ以上のレアカッティングエンドヌクレアーゼの2つの標的部位、2つのスプライスドナー配列、2つのコード配列(1.1および1.2)、ならびに2つのプロモーターを含む。組み込みは、相同組換え(HR)または非相同末端結合(NHEJ)のいずれかを介して進行する。本明細書に記載の導入遺伝子の組み込み後に産生される遺伝子産物の図である。導入遺伝子内の第1および第2の部分コード配列が内因性遺伝子のコード配列と相同である場合、RNAヘアピンおよびdsRNAが形成され得る(上)。内因性遺伝子のコード配列との相同性を低減させて、第1および第2の部分コード配列をコドン調整した場合、RNA対合が低減され得る(下)。T1:転写産物1、T2:転写産物2、T3:転写産物3、+1:RNA合成開始部位、S:センス、AntiS:アンチセンス。ATXN2遺伝子のエキソン1~3の図である。ATXN2遺伝子に組み込むためのpB1012-D1およびpBA1141の導入遺伝子も示されている。ATXN2遺伝子内のpB1012-D1またはpBA1141の導入遺伝子の組み込み結果の図である。例示的な遺伝子のエキソンへの導入遺伝子の組み込みを示す図である。導入遺伝子は、2つの相同アーム、1つ以上のレアカッティングエンドヌクレアーゼの2つの標的部位、2つのスプライスドナー配列、2つのコード配列(1.1および1.2)、ならびに2つのプロモーターを含む。組み込みは、相同組換え(HR)または非相同末端結合(NHEJ)のいずれかを介して進行する。サイレンシング配列およびサイレンシング耐性コード配列を含む導入遺伝子の図である。2つのシナリオが示される。シナリオ1は、WTタンパク質の置換物を産生しながら、内因性遺伝子の両方のアレルをサイレンシングするためのアプローチを示す図である。シナリオ2は、タンパク質の置換物を産生しながら、2つのアレルをサイレンシングするアプローチを示す図であり、一方は機能獲得変異を有するアレルであり、他方はWT配列を有するアレルである。サイレンシング配列は、RNAiカセットであり得る。サイレンシング耐性CDSは、結合を阻止するためにサイレンシング標的配列内に変異を有することができる。あるいは、CDSは、配列を除去することができる。1つのアレルにおける機能獲得変異を有する細胞中のSOD1アレルをサイレンシングするための導入遺伝子の構造を示す図である。導入遺伝子は、置換SOD1タンパク質を発現するためのコドン調整配列も含む。例示的な内因性遺伝子のサイレンシングおよび内因性遺伝子のタンパク質産物の置換のための導入遺伝子の構造の例を示す図である。タンパク質産生を置き換えながら、機能獲得アレルをサイレンシングするための一般的なアプローチを示す図である。RNAiカセットによるサイレンシングを阻止するための変異を有する部分コード配列が、遺伝子に組み込まれる。遺伝子の5’または3’末端に組み込まれた場合、結果として、結果1:内因性遺伝子のサイレンシング、結果2:内因性遺伝子内のアレルのうちの1つの修飾、結果3:組み込み事象由来の新しいタンパク質の産生が得られる場合があり、ここでmRNAが、サイレンシング耐性であり、タンパク質産物が、元の遺伝子と同じまたは異なる配列を含む。内因性遺伝子の発現をサイレンシングし、タンパク質産生を置き換えるための導入遺伝子の図である。CDS1およびCDS2は、内因性遺伝子の部分コード配列であり得る。CDSは、RNAiカセットの対応する標的に変異を含むか、または配列が除外され得る。組み込みのための標的は、イントロン内にあってもよいが、イントロンの内因性スプライスドナー配列の後にある。また、組み込みのための標的は、イントロン-エキソン接合部にあり得る。内因性遺伝子の発現をサイレンシングし、タンパク質産生を置き換えるための導入遺伝子の図である。CDS1およびCDS2は、内因性遺伝子の完全コード配列であり得る。CDSは、RNAiカセットの対応する標的に変異を含むか、または配列が除外され得る。組み込みのための標的は、イントロン内にあってもよいが、イントロンの内因性スプライスドナー配列の後にある。また、組み込みのための標的は、イントロン-エキソン接合部にあり得る。内因性遺伝子の発現をサイレンシングし、タンパク質産生を置き換えるための導入遺伝子の図である。CDS1およびCDS2は、内因性遺伝子の完全コード配列であり得る。CDSは、RNAiカセットの対応する標的に変異を含むか、または配列が除外され得る。組み込みのための標的は、エキソン内にあってもよい。内因性遺伝子の発現をサイレンシングし、タンパク質産生を置き換えるための導入遺伝子の図である。CDS1およびCDS2は、内因性遺伝子の完全コード配列であり得る。CDSは、RNAiカセットの対応する標的に変異を含むか、または配列が除外され得る。組み込みのための標的は、5’UTR内にあってもよい。組み込みのための標的は、5’UTR領域内のイントロンであってもよいが、CDSに作動可能に連結されたスプライスアクセプターが必要である。内因性遺伝子の発現をサイレンシングし、タンパク質産生を置き換えるための導入遺伝子の図である。CDS1およびCDS2は、内因性遺伝子の部分コード配列であり得る。CDSは、RNAiカセットの対応する標的に変異を含むか、または配列が除外され得る。組み込みの標的は、開始コドンと停止コドンとの間の任意の場所であってもよいが、内因性スプライスアクセプター内ではなく、または最後の内因性スプライス(slice)アクセプターの下流ではない。本明細書に記載の導入遺伝子の組み込みを検出するゲルの画像である。1:1kbラダー、2:1594bpの予想サイズを有するpBA1141の3’HR接合部、3:1775bpの予想サイズを有するpBA1141の3’HR接合部、4:1775bpの予想サイズを有するpBA1141の3’HR接合部、5:2067bpの予想サイズを有するpBA1141の3’NHEJリバース、6:813bpの予想サイズを有するpBA1142の3’NHEJフォワード接合部、7:1225bpの予想サイズを有するpBA1143の3’HR接合部、8:1407bpの予想サイズを有するpBA1143の3’HR接合部、9:1225bpの予想サイズを有するpBA1143の3’HR接合部、10:1407bpの予想サイズを有するpBA1143の3’HR接合部、11:1kbラダー、12:プライマーoNJB201+oNJB190によるWTのDNA対照、13:プライマーoNJB202+oNJB191によるWTのDNA対照、14:プライマーoNJB197+oNJB191によるWTのDNA対照、15:プライマーoNJB202+oNJB211によるWTのDNA対照、16:1kbラダー、17:pBA1141+Cas9トランスフェクションのゲノムDNA対照、18:pBA1142トランスフェクションのゲノムDNA対照、19:pBA1143+Cas9トランスフェクションのゲノムDNA対照、20:pBA1141+Cas12aトランスフェクションのゲノムDNA対照、21:pBA1142+Cas12aトランスフェクションのゲノムDNA対照、22:pBA1143+Cas12aトランスフェクションのゲノムDNA対照、23:WT対照、24:DNAなしの対照。 内因性遺伝子のコード配列を修飾するための方法および組成物が本明細書に開示される。一部の実施形態では、方法は、導入遺伝子を内因性遺伝子に挿入することを含み、導入遺伝子は、内因性遺伝子のコード配列を置換する部分コード配列を提供する。また、置換タンパク質を発現すると共に、内因性遺伝子の発現を低減するための方法および組成物も、本明細書に開示される。 一実施形態では、本文書は、導入遺伝子を内因性遺伝子に組み込み、mRNAまたはタンパク質産物を修飾する方法を特徴とする。本方法は、導入遺伝子を投与することを含み、導入遺伝子は、第1および第2のスプライスドナー配列、第1および第2の部分コード配列、1つの双方向プロモーター、または第1および第2のプロモーター、ならびに、任意選択的に、第1および第2のターミネーターを含み、導入遺伝子は、内因性遺伝子内の部位を標的とする少なくとも1つのレアカッティングエンドヌクレアーゼと共に投与され、導入遺伝子は、内因性遺伝子内に組み込まれる。内因性遺伝子は、ヒ