JP-2026077724-A - 医薬組成物
Abstract
【課題】本発明は、バソプレシンV 1a 及びV 2 拮抗作用を有する新規なベンゾアゼピン化合物又はその塩の医薬用途を提供する。 【解決手段】式(1)で表される化合物またはその塩を有効成分とする医薬組成物 [式中、R 1 は、置換されていてもよいC 1-6 アルキル等を示す;Lは、-C(=O)-NH-等を示す;環A 1 は、炭化水素環等を示す;環A 2 は、炭化水素環等を示す;環A 1 及びA 2 はそれぞれ、少なくとも1個の置換基を有していてもよい。]。 【選択図】なし
Inventors
- 菅 慶三
- 漆島 達哉
- 藤田 繁和
- 多久和 正訓
- 田中 博隆
- 藤原 栄人
- 山辺 北斗
- 松田 聡
- 大達 一弘
- 羽成 泰貴
- 校條 康宏
Assignees
- 大塚製薬株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20260210
- Priority Date
- 20181228
Claims (17)
- 式(1): [式中、 R 1 は、重水素、OH、COOH、置換されていてもよいC 1-6 アルキル、置換されていてもよいC 1-6 アルキル-O-CO-、又は置換されていてもよいC 2-6 アルケニルを示す; Lは、直接結合又は-C(=O)-NH-を示す; 環A 1 は、炭化水素環又はヘテロ環を示す; 環A 2 は、炭化水素環又はヘテロ環を示す; 環A 1 及びA 2 はそれぞれ、少なくとも1個の置換基を有していてもよい。] で表されるベンゾアゼピン化合物又はその塩を有効成分とする医薬組成物。
- 環A 1 が、飽和又は不飽和の3員~8員の単環式炭化水素環、又は環構成原子として窒素、酸素及び硫黄からなる群から独立して選択されるヘテロ原子を1個~5個含有する飽和又は不飽和の3~15員の単環式、二環式又は三環式ヘテロ環であり、 環A 2 が、飽和又は不飽和の3員~8員の単環式炭化水素環、又は環構成原子として窒素、酸素及び硫黄からなる群から独立して選択されるヘテロ原子を1個~5個含有する飽和又は不飽和の3~15員の単環式、二環式又は三環式ヘテロ環であり、 環A 1 及びA 2 がそれぞれ、少なくとも1個の置換基を有していてもよい、 請求項1に記載の医薬組成物。
- 環A 1 が、飽和又は不飽和の3員~8員の単環式炭化水素環、環構成ヘテロ原子として1個~4個の窒素原子を含有する飽和又は不飽和の5員又は6員の単環式ヘテロ環、環構成ヘテロ原子として1個~5個の窒素原子を含有する飽和又は不飽和の7員~15員の二環式ヘテロ環、環構成ヘテロ原子として1個又は2個の酸素原子と少なくとも1個の窒素原子とを含有する飽和又は不飽和の5員又は6員の単環式ヘテロ環、又は環構成ヘテロ原子として1個又は2個の硫黄原子と少なくとも1個の窒素原子とを含有する飽和又は不飽和の5員又は6員の単環式ヘテロ環であり、 環A 2 が、飽和又は不飽和の3員~8員の単環式炭化水素環、環構成ヘテロ原子として1個~4個の窒素原子を含有する飽和又は不飽和の5員又は6員の単環式ヘテロ環、環構成ヘテロ原子として1個又は2個の酸素原子を含有する飽和又は不飽和の5員又は6員の単環式ヘテロ環、環構成ヘテロ原子として1個~3個の酸素原子を含有する飽和又は不飽和の7員~12員二環式ヘテロ環、環構成ヘテロ原子として1個又は2個の硫黄原子を含有する飽和又は不飽和の5員又は6員の単環式ヘテロ環、環構成ヘテロ原子として1個~5個の窒素原子を含有する飽和又は不飽和の7員~15員の二環式ヘテロ環、環構成ヘテロ原子として1個又は2個の酸素原子と少なくとも1個の窒素原子とを含有する飽和又は不飽和の5員又は6員の単環式ヘテロ環、又は環構成ヘテロ原子として1個又は2個の硫黄原子と少なくとも1個の窒素原子とを含有する飽和又は不飽和の5員又は6員の単環式ヘテロ環であり、 環A 1 及びA 2 がそれぞれ、少なくとも1個の置換基を有していてもよい、 請求項1又は2に記載の医薬組成物。
- 環A 1 が、ベンゼン、ピリジン、ピラジン、又はテトラヒドロイソキノリンであり、ここで、環A 1 は置換されていてもよいC 1-6 アルキル、置換されていてもよいC 1-6 アルキル-O-、ハロゲン、及びオキソからなる群から独立して選ばれた1個~4個の置換基を有していてもよく; 環A 2 が、ベンゼン、ピリジン、フラン、チオフェン、又はテトラヒドロイソキノリンであり、ここで、環A 2 は置換されていてもよいC 1-6 アルキル、置換されていてもよいC 1-6 アルキル-O-、置換されていてもよいC 3-6 シクロアルキル、ハロゲン、オキソ、置換されていてもよいフェニル、及び置換されていてもよいピリジルからなる群から独立して選ばれた1個~4個の置換基を有していてもよく、環A 2 がその環炭素原子上に複数の置換基を有する場合にこれらの置換基が当該炭素原子と一緒になってC 3-6 シクロアルキルを形成してもよい; 請求項1~3のいずれかに記載の医薬組成物。
- 環A 1 において、置換されていてもよいC 1-6 アルキル又は置換されていてもよいC 1-6 アルキル-O-の置換基がそれぞれ独立してハロゲン及びC 1-6 アルキル-O-からなる群から選ばれた同一又は異なる1個~3個の基であり、 環A 2 において、置換されていてもよいC 1-6 アルキル又は置換されていてもよいC 1-6 アルキル-O-の置換基がそれぞれ独立して同一又は異なる1個~3個のハロゲンであり、置換されていてもよいC 3-6 シクロアルキルの置換基が同一又は異なる1個~3個のハロゲンであり、置換されていてもよいフェニルの置換基がハロゲン、C 1-6 アルキル、及びC 1-6 アルキル-O-からなる群から独立して選ばれた1個~3個の基であり、置換されていてもよいピリジルの置換基が同一又は異なる1個~3個のハロゲンである、請求項4に記載の医薬組成物。
- R 1 が、重水素;OH;COOH;置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよいC 1-6 アルキル-O-、置換されていてもよいC 1-6 アルキル-SO 2 -O-、置換されていてもよいシリル-O-、OH、置換されていてもよいC 1-6 アルキル-COO-、テトラヒドロピラニル-O-、チアゾリル、及びピリジルからなる群から独立して選ばれる1個~3個の基で置換されていてもよいC 1-6 アルキル;置換されていてもよいC 1-6 アルキル-O-CO-;又は置換されていてもよいC 2-6 アルケニルであり、 ここで、置換されていてもよいアミノは、OHで置換されていてもよいC 1-6 アルキル、置換されていてもよいC 1-6 アルキル-SO 2 -、置換されていてもよいC 1-6 アルキル-O-CO-、及びベンジル-O-CO-からなる群から独立して選ばれる1個又は2個の基で置換されていてもよいアミノであり、 置換されていてもよいC 1-6 アルキル-O-、置換されていてもよいC 1-6 アルキル-SO 2 -、置換されていてもよいC 1-6 アルキル-SO 2 -O-、置換されていてもよいC 1-6 アルキル-COO-、及び置換されていてもよいC 1-6 アルキル-O-CO-における置換されていてもよいC 1-6 アルキルは、ハロゲン、C 1-6 アルキル-O-、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよいフェニル-SO 2 -NH-、及びナフタレニル-SO 2 -NH-からなる群から独立して選ばれる1個~3個の基で置換されていてもよいC 1-6 アルキルであり、ここで、置換されていてもよいフェニルは、ハロゲン、C 1-6 アルキル、及びNO 2 からなる群から独立して選ばれる1個~3個の基で置換されていてもよいフェニルであり、 置換されていてもよいシリル-O-は、同一又は異なる1個~3個のC 1-6 アルキルで置換されていてもよいシリル-O-であり、 置換されていてもよいC 2-6 アルケニルは、同一又は異なる1個~3個のハロゲンで置換されていてもよいC 2-6 アルケニルである、請求項1~5のいずれかに記載の医薬組成物。
- R 1 が、重水素;OH;又は置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよいC 1-6 アルキル-O-もしくはOHで置換されていてもよいC 1-6 アルキルであり、 ここで、置換されていてもよいアミノはOHで置換されていてもよいC 1-6 アルキルで置換されていてもよいアミノであり、 置換されていてもよいC 1-6 アルキル-O-は同一又は異なる1個~3個のハロゲンで置換されていてもよいC 1-6 アルキル-O-である、請求項1~6のいずれかに記載の医薬組成物。
- R 1 が、OHで置換されたC 1-6 アルキルである、請求項1~7のいずれかに記載の医薬組成物。
- 環A 1 が、ハロゲン、C 1-6 アルキル、ハロC 1-6 アルキル、C 1-6 アルキル-O-、ハロC 1-6 アルキル-O-、C 1-6 アルキル-O-C 1-6 アルキル-O-、ハロC 1-6 アルキル-O-C 1-6 アルキル-O-、C 1-6 アルキル-O-ハロC 1-6 アルキル-O-、又はハロC 1-6 アルキル-O-ハロC 1-6 アルキル-O-で置換されていてもよい、ベンゼン;ハロゲンで置換されていてもよいピリジン;ピラジン;又はオキソで置換されていてもよいテトラヒドロイソキノリンであり; 環A 2 が、ハロゲン、C 1-6 アルキル、ハロC 1-6 アルキル、C 1-6 アルキル-O-、ハロC 1-6 アルキル-O-、C 3-6 シクロアルキル、置換されていてもよいフェニル、及びピリジルからなる群から独立して選ばれた1個~3個の基で置換されていてもよい、ベンゼン(ここで、置換されていてもよいフェニルは、ハロゲン、C 1-6 アルキル、ハロC 1-6 アルキル、C 1-6 アルキル-O-、又はハロC 1-6 アルキル-O-で置換されていてもよい、フェニルである);C 1-6 アルキル、ハロC 1-6 アルキル又はフェニルで置換されていてもよい、ピリジン;C 1-6 アルキルで置換されていてもよいフラン;C 1-6 アルキルで置換されていてもよいチオフェン;又はハロゲン、C 1-6 アルキル、及びオキソからなる群から独立して選ばれた1個~3個の基で置換されていてもよい、テトラヒドロイソキノリンであり、ここに、テトラヒドロイソキノリンの環炭素原子上に複数のC 1-6 アルキルを有する場合にこれらのC 1-6 アルキルが当該炭素原子と一緒になってC 3-6 シクロアルキルを形成してもよい、 請求項1~8のいずれかに記載の医薬組成物。
- R 1 が、OHで置換されたC 1-6 アルキルであり、 環A 1 が、ハロゲン、C 1-6 アルキル、C 1-6 アルキル-O-、又はC 1-6 アルキル-O-C 1-6 アルキル-O-で置換されていてもよい、ベンゼン;又はハロゲンで置換されていてもよいピリジンであり、 環A 2 が、ハロゲン、C 1-6 アルキル、ハロC 1-6 アルキル、C 1-6 アルキル-O-、ハロC 1-6 アルキル-O-、C 3-6 シクロアルキル、置換されていてもよいフェニル、及びピリジルからなる群から独立して選ばれた1個~3個の基で置換されていてもよい、ベンゼンである(ここで、置換されていてもよいフェニルは、ハロゲン、C 1-6 アルキル、ハロC 1-6 アルキル、C 1-6 アルキル-O-、又はハロC 1-6 アルキル-O-で置換されていてもよい、フェニルである)、 請求項1~9のいずれかに記載の医薬組成物。
- R 1 が、OHで置換されたC 1-6 アルキルであり、 環A 1 が、ハロゲン、C 1-6 アルキル-O-若しくはハロ-C 1-6 アルキル-O-で置換されていてもよい、ベンゼン;又はピリジンであり、 環A 2 が、ハロゲン、C 1-6 アルキル、ハロC 1-6 アルキル、及びハロゲンで置換されていてもよいフェニルからなる群から独立して選ばれた1個~3個の基で置換されていてもよい、ベンゼン;フェニル又はハロC 1-6 アルキルで置換されていてもよいピリジン;又はハロゲン及びオキソからなる群から独立して選択される1個~3個の基で置換されていてもよいテトラヒドロイソキノリンである、 請求項1~9のいずれかに記載の医薬組成物。
- Lが、-C(=O)-NH-である、請求項1~11のいずれかに記載の医薬組成物。
- 以下の化合物群から選ばれた化合物又はその塩を有効成分とする医薬組成物。
- バソプレシン受容体拮抗剤である、請求項1~13のいずれかに記載の医薬組成物。
- メニエール病、高血圧、浮腫、腹水、心不全、急性もしくは慢性の腎機能障害、急性もしくは慢性の腎不全、多発性嚢胞腎、バソプレシン分泌異常症候群、肝硬変、低ナトリウム血症、低カリウム血症、糖尿病、循環不全、動揺病、水代謝障害、及び虚血性疾患からなる群から選ばれた疾患の治療、予防及び/又は診断用である、請求項1~13のいずれかに記載の医薬組成物。
- メニエール病、高血圧、浮腫、腹水、心不全、急性もしくは慢性の腎機能障害、急性もしくは慢性の腎不全、多発性嚢胞腎、バソプレシン分泌異常症候群、肝硬変、低ナトリウム血症、低カリウム血症、糖尿病、循環不全、動揺病、水代謝障害、及び虚血性疾患からなる群から選ばれた疾患の治療、予防及び/又は診断するための医薬の製造における請求項1~13のいずれかに記載の医薬組成物の使用。
- 請求項1~13のいずれかに記載の医薬組成物と該医薬組成物をメニエール病、高血圧、浮腫、腹水、心不全、急性もしくは慢性の腎機能障害、急性もしくは慢性の腎不全、多発性嚢胞腎、バソプレシン分泌異常症候群、肝硬変、低ナトリウム血症、低カリウム血症、糖尿病、循環不全、動揺病、水代謝障害、及び虚血性疾患からなる群から選ばれた疾患の治療、予防及び/又は診断に用いうることを記載した添付文書とを含むキット。
Description
本発明は、ベンゾアゼピン誘導体及びその塩を有効成分とする、バソプレシン受容体が関与する疾患の診断、予防及び/又は治療に有用な医薬に関する。 バソプレシンは抗利尿ホルモンであり、血圧を上昇させる働きをもつことが知られている。バソプレシン受容体のサブグループとして、バソプレシンV1a受容体及びバソプレシンV2受容体が知られており、それぞれ血管収縮、及び集合管における水分の再吸収に関わる受容体である。 トルバプタンはベンゾヘテロ環構造を有しており、特にバソプレシンV2受容体拮抗剤として種々の疾患の治療に用いられ、主に肝代謝酵素CYP3A4によって代謝されることが知られている(非特許文献1~3)。ベンゾヘテロ環構造を有する化合物として種々の化合物が知られているが(特許文献1~9)、ベンゾヘテロ環としてのベンゾアゼピン環の4位及び5位がジフッ素及びヒドロキシでそれぞれ置換された化合物であって、バソプレシンV1aアンタゴニスト及びバソプレシンV2アンタゴニストの両方のバソプレシン拮抗作用を有する化合物はこれまで知られていない。 国際公開第2011/052519号公報特開平10-120592号公報特開平9-221476号公報国際公開第94/04525号公報国際公開第94/01113号公報特開平4-321669号公報国際公開第91/05549号公報国際公開第95/34540号公報国際公開第94/08582号公報 Shoaf S.E.ら Br J Clin Pharmacol. 2011, 73:579-87Sorbera L.A.ら Drugs of the Future. 2002, 27(4):350-357Furukawa M.ら Arch. Pharm. Res. Arch. Pharm. Res. 2014 37:1578-87 本明細書中、「ハロ」又は「ハロゲン」の例としては、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素が挙げられ、好ましくはフッ素又は塩素である。 本明細書中、「C1-6アルキル」の例としては、1個~6個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキルが挙げられ、具体的には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、3-メチルペンチル等が挙げられる。 本明細書中、「C2-6アルケニル」の例としては、2個~6個の炭素原子を有し、1個~3個の二重結合を有する直鎖又は分枝鎖のアルケニルが挙げられ、具体的には、ビニル(エテニル)、1-プロぺニル、2-プロぺニル、2-メチル-1-プロぺニル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテニル、3-メチル-2-ブテニル、1-ペンテニル、2-ペンテニル、3-ペンテニル、4-ペンテニル、4-メチル-3-ペンテニル、1-ヘキセニル、3-ヘキセニル、5-ヘキセニル等が挙げられる。 本明細書中、「ハロC1-6アルキル」は、同一又は異なる1個~7個(好ましくは1個~3個)のハロゲンで置換されたC1-6アルキルであり、例えば、モノフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2-クロロエチル、2-ブロモエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル、ペンタフルオロエチル、2-トリフルオロメチルプロピル、4-フルオロブチル等が挙げられる。 本明細書中、「C3-6シクロアルキル」の例としては、環原子として3個~6個の炭素原子を有する飽和環状アルキルが挙げられ、具体的には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等が挙げられる。 本明細書中、「炭化水素環」の例としては、飽和又は不飽和の3~15員の単環式、二環式又は三環式炭化水素環が挙げられる。「不飽和」の環とは、芳香環、又は一部不飽和結合を含む飽和の環をいう。「炭化水素環」としては、例えば(a)飽和又は不飽和の3員~8員(好ましくは5員又は6員)の単環式炭化水素環;具体的には、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテン、ベンゼン等; (b)飽和又は不飽和の7~15員の二環式又は三環式炭化水素環、好ましくは飽和又は不飽和の7~12員の二環式炭化水素環;具体的には、インデン、ジヒドロインデン、ナフタレン、ジヒドロナフタレン、テトラヒドロナフタレン、アントラセン、フェナントレン等 が挙げられる。 本明細書中、「ヘテロ環」の例としては、環構成原子として窒素、酸素及び硫黄からなる群から独立して選択されるヘテロ原子を少なくとも1個(例えば1個~5個)含有する飽和又は不飽和の単環式又は多環式のヘテロ環が挙げられ、例えば飽和又は不飽和の3~15員の単環式、二環式又は三環式ヘテロ環を含む。ここで、二環式又は三環式ヘテロ環は、いずれかの環がヘテロ原子を含有していればよく、またすべての環がヘテロ原子を含有していてもよい。「不飽和」の環とは、芳香環、又は一部不飽和結合を含む飽和の環をいう。好ましいヘテロ環は、環構成原子として少なくとも1個の窒素を含有する飽和又は不飽和の5~10員の単環式又は二環式ヘテロ環である。ヘテロ環の環原子はオキソで置換されてオキシドを形成してもよい。「ヘテロ環」としては、例えば (a)環構成ヘテロ原子として少なくとも1個(例えば1個~4個)、好ましくは1個又は2個の窒素原子を含有する飽和又は不飽和の3員~8員、好ましくは3員~6員、より好ましくは5員又は6員の単環式ヘテロ環;具体的には、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、テトラヒドロピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、トリアゾール、テトラゾール、ジヒドロトリアジン、アゼチジン、ピロリジン、イミダゾリジン、ピペリジン、ピラゾリジン、ピペラジン、アゼパン、1,4-ジアゼパン等; (b)環構成ヘテロ原子として少なくとも1個(例えば1個~5個)の窒素原子を含有する飽和又は不飽和の7員~15員二環式又は三環式ヘテロ環、好ましくは環構成ヘテロ原子として1個~3個の窒素原子を含有する飽和又は不飽和の7~12員二環式又は三環式ヘテロ環;具体的には、インドール、インドリン(ジヒドロインドール)、イソインドール、イソインドリン(ジヒドロイソインドール)、ベンゾイミダゾール、ジヒドロベンゾイミダゾール、インダゾール、インダゾリン(ジヒドロインダゾール)、キノリン、ジヒドロキノリン、テトラヒドロキノリン、デカヒドロキノリン、イソキノリン、ジヒドロイソキノリン、テトラヒドロイソキノリン、ベンゾトリアゾール、テトラゾロピリジン、テトラゾロピリダジン、ジヒドロトリアゾロピリダジン、イミダゾピリジン、ナフチリジン、テトラヒドロナフチリジン、ヘキサヒドロナフチリジン、シンノリン、キノキサリン、ジヒドロキノキサリン、テトラヒドロキノキサリン、キナゾリン、ジヒドロキナゾリン、テトラヒドロキナゾリン、ピラゾロピリジン、テトラヒドロピリドインドール、ベンゾアゼピン、テトラヒドロベンゾアゼピン、カルバゾール、フェナントリジン、ジヒドロフェナントリジン等; (c)環構成ヘテロ原子として1個又は2個の酸素原子を含有する飽和又は不飽和の3員~8員(好ましくは5員又は6員)単環式ヘテロ環;具体的には、フラン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等; (d)環構成ヘテロ原子として少なくとも1個(例えば1個~3個)の酸素原子を含有する飽和又は不飽和の7員~12員二環式ヘテロ環;具体的には、ベンゾフラン、ジヒドロベンゾフラン、クロマン、ベンゾジオキソール、ベンゾジオキサン等; (e)環構成ヘテロ原子として1個又は2個の硫黄原子を含有する飽和又は不飽和の3員~8員(好ましくは5員又は6員)単環式ヘテロ環;具体的には、チオフェン、テトラヒドロチオフェン、チオピラン、テトラヒドロチオピラン等; (f)環構成原子として少なくとも1個(例えば1個~3個)の硫黄原子を含有する飽和又は不飽和の7員~12員二環式ヘテロ環;具体的には、ベンゾチオフェン等; (g)環構成ヘテロ原子として1個又は2個の酸素原子と少なくとも1個(例えば1個~3個)の窒素原子とを含有する飽和又は不飽和の3員~8員(好ましくは5員又は6員)単環式ヘテロ環;具体的には、オキサゾール、イソオキサゾール、オキサジアゾール、モルホリン等; (h)環構成ヘテロ原子として1個又は2個の酸素原子と少なくとも1個(例えば1個~3個)の窒素原子とを含有する飽和又は不飽和の7員~12員二環式ヘテロ環;具体的には、ベンゾオキサゾール、ジヒドロベンゾオキサゾール、ベンゾオキサジアゾール、ベンゾイソオキサゾール、ベンゾオキサジン、ジヒドロベンゾオキサジン、フロピリジン、フロピロール、ベンゾオキサゼピン、テトラヒドロベンゾオキサゼピン等; (i)環構成ヘテロ原子として1個又は2個の硫黄原子と少なくとも1個(例えば1個~3個)の窒素原子とを含有する飽和又は不飽和の3員~8員(好ましくは5員又は6員)単環式ヘテロ環;具体的には、チアゾール、チアゾリン(ジヒドロチアゾール)、チアジアゾール、イソチアゾール、チアゾリジン等; (j)環構成ヘテロ原子として1個又は2個の硫黄原子と少なくとも1個(例えば1個~3個)の窒素原子とを含有する飽和又は不飽和の7員~12員二環式ヘテロ環;具体的には、ベンゾチアゾール、ジヒドロベンゾチアゾール、ベンゾチアジアゾール、チエノピリジン、イミダゾチアゾール、ジヒドロイミダゾチアゾール、チエノピラジン、ベンゾチアジン、ジヒドロベンゾチアジン、ベンゾチアゼピン、テトラヒドロベンゾチアゼピン等;及び (k)環構成ヘテロ原子として1個又は2個の酸素原子と少なくとも1個(例えば1個~3個)の硫黄原子とを含有する飽和又は不飽和の7員~12員二環式ヘテロ環;具体的には、ベンゾオキサチイン等 が挙げられる。 本明細書において定義される各基は、別の基の一部として含まれてもよく、また、例えば-O-、-CO-、-COO-、-S-、-SO-、-SO2-、-SO2-O-、-O-CO-、-SO2-NH-等のリンカーを介して適宜別の基に結合してもよい。例えばC1-6アルキルが-O-を介して別の基に結合する場合、C1-6アルキル-O-として示される。この場合のC1-6アルキル-O-におけるC1-6アルキルの定義はC1-6アルキル単独の定義と同義である。 いくつかの態様において、R1は、好ましくは重水素;OH;COOH;置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよいC1-6アルキル-O-、置換されていてもよいC1-6アルキル-SO2-O-、置換されていてもよいシリル-O-、OH、置換されていてもよいC1-6アルキル-COO-、テトラヒドロピラニル-O-、及びヘテロ環からなる群から独立して選ばれる1個~3個の基で置換されていてもよいC1-6アルキル;置換されていてもよいC1-6アルキル-O-CO-;又は置換されていてもよいC2-6アルケニルであり、 ここで、置換されていてもよいアミノは、例えばOHで置換されていてもよいC1-6アルキル、置換されていてもよいC1-6アルキル-SO2-、置換されていてもよいC1-6アルキル-O-CO-、及びベンジル-O-CO-からなる群から独立して選ばれる1個又は2個の基で置換されていてもよいアミノであり、 置換されていてもよいC1-6アルキル-O-、置換されていてもよいC1-6アルキル-SO2-、置換されていてもよいC1-6アルキル-SO2-O-、置換されていてもよいC1-6アルキル-COO-、及び置換されていてもよいC1-6アルキル-O-CO-における置換されていてもよいC1-6アルキルは、例えばハロゲン、C1-6アルキル-O-、置換されていてもよい