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JP-2026077755-A - クラゾセンタン二ナトリウム塩、その製造及びそれを含有する医薬組成物

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Abstract

【課題】本発明は、クラゾセンタン二ナトリウム塩及びその製造方法に関する。 【解決手段】下記の工程: (e) 式5の化合物又はその溶媒和物を、ナトリウム含有塩基と反応させて、式6の化合物を得る工程; (f) (f1) 式6の化合物を7以上のpHにて水中で再結晶化させること;及び (f2) 式6の化合物を、メタノール、エタノール又はこれらの混合物から選択される溶媒中で粉砕すること; により式6の化合物を精製する工程; (g) 式6の化合物を乾燥する工程を有する方法による。 【選択図】図1

Inventors

  • イーリス アイグルストーファー-ハーグ
  • トーマス イサルノ

Assignees

  • ネクセラファーマ株式会社

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20260212
Priority Date
20211217

Claims (15)

  1. 式6の化合物 であって、 - 当該化合物が、7.2%w/w~7.7%w/wのナトリウム含量を有すること;及び/又は、 - ヨーロッパ薬局方6.0のChapter 2.2.2.に従って測定した場合、当該化合物の水中の2.5%w/v試験溶液が、標準溶液Y 5 、BY 5 、GY 5 又はB 5 のいずれか1つと比べて同等の着色を有するか又は着色が少ないこと;及び/又は、 - 当該化合物が結晶性であること;及び/又は、 - 当該化合物が非水和形態であること;及び/又は、 - 当該化合物が非溶媒和形態であること;及び/又は、 - 当該化合物が、高速液体クロマトグラフィーにより測定される、少なくとも98%w/wのアッセイを有すること;及び/又は、 - 当該化合物が、高速液体クロマトグラフィーにより測定される、2%w/w以下の総量の不純物を有すること;及び/又は、 - 当該化合物が、ガスクロマトグラフィーにより測定される、1%w/w未満の総量の残存溶媒を有し、上記溶媒が、エタノール、メタノール、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド及びエチレングリコールからなる群より選択されること; により特徴づけられる、式6の化合物。
  2. 当該化合物が結晶性であり、当該結晶性化合物が、9.4°、12.0°、13.2°、17.7°、18.4°、19.8°、21.2°、21.9°及び24.9°から選択される屈折角2θを有する少なくとも4つのピークを有する粉末X線ディフラクトグラムにより特徴づけられる;請求項1に記載の化合物。
  3. 当該化合物が結晶性であり、当該結晶性化合物が、粉末X線ディフラクトグラムにおける以下の屈折角2θ:9.4°、12.0°及び21.9°におけるピークの存在により特徴づけられる;請求項1に記載の化合物。
  4. 当該化合物が結晶性であり、当該結晶性化合物が、粉末X線ディフラクトグラムにおける以下の屈折角2θ:9.4°、12.0°、18.4°、21.2°及び21.9°におけるピークの存在により特徴づけられる;請求項1に記載の化合物。
  5. 当該化合物が結晶性であり、当該結晶性化合物が、粉末X線ディフラクトグラムにおける以下の屈折角2θ:9.4°、12.0°、13.2°、17.7°、18.4°、19.8°、21.2°、21.9°及び24.9°におけるピークの存在により特徴づけられる;請求項1に記載の化合物。
  6. 当該化合物が結晶性であり、粉末X線ディフラクトグラムが図1に示すパターンを本質的に示すことにより当該結晶性化合物が特徴づけられる;請求項1に記載の化合物。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の式6の化合物の製造方法であって、下記の工程を有する方法: (e) 式5の化合物又はその溶媒和物 を、ナトリウム含有塩基と反応させて、式6の化合物 を得る工程; (f) (f1) 式6の化合物を7以上のpHにて水中で再結晶化させること;及び (f2) 式6の化合物を、メタノール、エタノール又はこれらの混合物から選択される溶媒中で粉砕すること; により式6の化合物を精製する工程; (g) 式6の化合物を乾燥する工程。
  8. 請求項1~6のいずれか1項に記載の式6の化合物の製造のための、請求項7に記載の方法であって、下記の工程を有する方法: (a) 式1の化合物 を、塩基性条件下で、5-メチル-ピリジン-2-スルホンアミド又はその塩と反応させて、式2の化合物又はその塩 を得る工程; (b) 式2の化合物又はその塩を、アルカリ金属水酸化物の存在下で、エチレングリコールと反応させて、式3の化合物又はその塩 を得る工程; (c) 式3の化合物又はその塩を、モノ-、ジ-又はトリ-C 1-4 -アルキルアミンの存在下で、シアン化トリメチルシリルと反応させて、式4の化合物 を得る工程; (d) 式4の化合物を、塩化アンモニウムの存在下で、アルカリ金属アジドと反応させて、式5の化合物又はその溶媒和物 を得る工程; 及び、請求項7にそれぞれ記載の工程(e)、(f)及び(g)。
  9. 請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物を有する医薬組成物であって、少なくとも1種の薬学的に許容される担体をさらに有する医薬組成物。
  10. - 23.5mg/mL~26.5mg/mLの請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物(当該濃度は、遊離酸形態の請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物に関するものである。); - 8.0mg/mL~12.0mg/mLのトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン; - 0.08mg/mL~0.12mg/mLのエデト酸二ナトリウム;及び - 2.0mg/mL~3.0mg/mLの塩化ナトリウム; を有し; 当該組成物のpH値が7.0~9.0である; 請求項9に記載の医薬組成物。
  11. ヨーロッパ薬局方6.0のChapter 2.2.2.に従って測定した場合、当該組成物が、標準溶液GY 3 と比べて同等の着色を有するか又は着色が少ない、請求項10に記載の医薬組成物。
  12. 医薬として使用するための、請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物又は請求項9~11のいずれか1項に記載の組成物。
  13. 動脈瘤性くも膜下出血手術/処置後の脳血管れん縮並びに血管れん縮関連脳梗塞及び脳虚血症状の予防において使用するための、請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物又は請求項9~11のいずれか1項に記載の組成物。
  14. 動脈瘤性くも膜下出血手術後の脳血管れん縮並びに血管れん縮関連脳梗塞及び脳虚血症状の予防において使用するための、請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物又は請求項9~11のいずれか1項に記載の組成物であって、上記化合物を有する医薬組成物を10mg/hの用量で持続静脈内注入として患者に投与し、当該用量が遊離酸形態の上記化合物の量であり、当該投与が動脈瘤性くも膜下出血の手術後に始まり、動脈瘤破裂後、最大限15日間継続する、化合物又は組成物。
  15. 動脈瘤性くも膜下出血後の患者における脳血管れん縮の発生率及び/又は重症度の低減において使用するための、請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物又は請求項9~11のいずれか1項に記載の組成物。

Description

本発明は、クラゾセンタン二ナトリウム塩(clazosentan disodium salt)の新規な製造方法、製造中間体及び最終生成物に関する。さらに、本発明は、クラゾセンタンを有する医薬組成物、及び、エンドセリンレセプターが関与する疾患又は障害の予防及び/又は治療における、特に動脈瘤性くも膜下出血(aneurysmal subarachnoid hemorrhage)(aSAH)後の脳血管れん縮(cerebral vasospasm)(VSP)及び/又はそれに続く虚血効果/症状の予防及び/又は治療における使用のためのエンドセリンレセプターアンタゴニストとしてのそれらの使用に関する。 aSAHは、脳と頭蓋骨の間のクモ膜下腔において突然生じる生命を脅かす出血であり、動脈瘤の破裂により引き起こされる。出血を止めるためには、血管内コイル塞栓術(endovascular coiling)又は動脈瘤の微小外科クリッピング術(microsurgical clipping)による救急手術治療が必要とされることが多い。aSAHによる死亡率は高く(約25%)、生存者のかなりの割合が神経障害を経験する。VSPは、近傍脳領域への血流及び酸素を減少させる出血部位周囲の動脈の強い収縮であり、動脈瘤処置(aneurysm securing)後4~14日後に起こることがある。不十分な血液供給により脳組織が死ぬ遅延性脳虚血(delayed cerebral ischemia)及び/又は脳梗塞等の合併症は、VSP後に進行する。 クラゾセンタンは強力なエンドセリン(ETA選択的)レセプターアンタゴニストであり、幾つかの臨床試験(例えば、NCT00111085、NCT00558311、NCT00940095、NCT02560532、NCT03585270、JapicCTI-163369及びJapicCTI-163368)において、aSAH後のVSP及び/又はそれに続く虚血効果/症状に関して評価されている。日本においてクラゾセンタン(商品名Pivlaz)は2022年に承認された(Lee A.クラゾセンタン:First Approval.Drugs.2022 Apr;82(6):697-702.Doi:10.1007/s40265-022-01708-0.PMID:35362854)。 クラゾセンタン二ナトリウム塩(以下、式6の化合物とも記載する。)は、5-メチル-ピリジン-2-スルホン酸 N-{6-(2-ヒドロキシ-エトキシ)-5-(2-メトキシ-フェノキシ)-2-[2-(1H-テトラゾール-5-イル)-ピリジン-4-イル]-ピリミジン-4-イル}-アミド 二ナトリウム塩又は5-メチル-ピリジン-2-スルホン酸 N-{6-(2-ヒドロキシ-エトキシ)-5-(2-メトキシ-フェノキシ)-2-[2-(1H-テトラゾール-5-イル)-ピリジン-4-イル]-ピリミジン-4-イル}-アミド ナトリウム塩(1:2)等の数種の系統名で知られている。クラゾセンタンは、当該技術分野において、その実験室コード(laboratory codes)、例えば、ACT-108475(遊離酸)、AXV-034343(遊離酸)、AXV-034343A(二ナトリウム塩)、ACT-108475A(二ナトリウム塩)、VML588及びRo61-1790でも知られており;下記の構造により表してもよい。 EP0979822はクラゾセンタン二ナトリウム塩及びその製造(実施例9)を開示する。WO9619459は、クラゾセンタン遊離酸の実験室スケールの製造を開示する(実施例29)。クラゾセンタン二ナトリウム塩がWO9619459の実施例Cb)中に言及されているようだが、製造方法についての記載はない。EP0897914は、クラゾセンタン遊離酸の製造において使用してよい2,5-二置換ピリジンの製造方法に関する(例えば、[0018]、[0024]及び[0032])。EP0897914は、主として、クラゾセンタンの製造法の最初の工程を対象とする。W02000042035及びW02000052007は、エンドセリンレセプターの阻害剤としての複素環式スルホンアミドに関する。Vorbrueggenら:Synthesis 1983(4):316-319、DOI:10.1055/s-1983-30321;T.Sakamotoら:Chem.Pharm.Bull.33、565-571(1985);及びA.Kuboら:Chem.Pharm.Bull.36、4355-4363(1988)は、複素環式-N-オキシドのシアノ化を論じている。 本発明により、クラゾセンタン及びその二ナトリウム塩の大規模製造に適した新規な方法が見出された。この方法は、特に、適切な試薬/溶媒;高収率;高い変換率;短い反応時間;低温及び低圧;高い安全性及び信頼性;及び/又は中間体/最終生成物の良好なろ過性等の有利な製法特性/条件をもたらすであろう。さらに、この方法は、有利な純度、不純物プロファイル及び/又は適正なナトリウム含量を有するクラゾセンタン二ナトリウム塩を提供するであろう。また、この方法は、製造中間体及び/又はクラゾセンタン二ナトリウム塩の有益な結晶形を提供するであろう。当該有益な結晶形の使用は、製造中の原料処理/輸送/貯蔵/試験を簡略化して、そのコストを低減し;質量変動を低減することにより、製剤製造における調薬(dosing)を簡略化し;貯蔵条件下における凝集形成を低減し;及び/又はバルク原料の均一性を改善するであろう。本発明の方法は、脱色された(discolored)クラゾセンタン二ナトリウム塩を提供することが見出された。 図1は、結晶形Aの5-メチル-ピリジン-2-スルホン酸 {6-(2-ヒドロキシ-エトキシ)-5-(2-メトキシ-フェノキシ)-2-[2-(1H-テトラゾール-5-イル)-ピリジン-4-イル]-ピリミジン-4-イル}-アミド 二ナトリウム塩の粉末X線ディフラクトグラムを示し、この粉末X線ディフラクトグラムは、CuKα照射の屈折角2θの関数として表される。図1のX線ディフラクトグラムは、示した屈折角2シータにおける、ディフラクトグラムにおける最も強いピークと比較して、下記のパーセンテージの相対強度を有するピークを示す(相対的ピーク強度を括弧内に記載する。)(5-35°の範囲の2シータからの、10%又はそれより大きな相対強度を有する選択したピークを報告する。):9.4°(100%)、12.0°(19%)、13.2°(15%)、17.7°(16%)、18.4°(20%)、19.8°(18%)、21.2°(23%)、21.9°(35%)及び24.9°(15%)。図2は、5-メチル-ピリジン-2-スルホン酸 6-クロロ-5-(2-メトキシ-フェノキシ)-2-(1-オキシ-ピリジン-4-イル)-ピリミジン-4-イルアミド(遊離酸)の粉末X線ディフラクトグラムを示し、この粉末X線ディフラクトグラムは、CuKα照射の屈折角2θの関数として表される。図2のX線ディフラクトグラムは、示した屈折角2シータにおける、ディフラクトグラムにおける最も強いピークと比較して、下記のパーセンテージの相対強度を有するピークを示す(相対的ピーク強度を括弧内に記載する。)(5-35°の範囲の2シータからの、7%又はそれより大きな相対強度を有する選択したピークを報告する。):8.3°(100%)、9.1°(34%)、12.3°(10%)、16.7°(11%)、18.1°(10%)、20.2°(26%)、20.5°(11%)、25.0°(27%)、25.6°(7%)及び27.1°(18%)。図3は、5-メチル-ピリジン-2-スルホン酸 6-(2-ヒドロキシ-エトキシ)-5-(2-メトキシ-フェノキシ)-2-(1-オキシ-ピリジン-4-イル)-ピリミジン-4-イルアミド ナトリウム塩の粉末X線ディフラクトグラムを示し、この粉末X線ディフラクトグラムは、CuKα照射の屈折角2θの関数として表される。図3のX線ディフラクトグラムは、示した屈折角2シータにおける、ディフラクトグラムにおける最も強いピークと比較して、下記のパーセンテージの相対強度を有するピークを示す(相対的ピーク強度を括弧内に記載する。)(5-35°の範囲の2シータからの、4%又はそれより大きな相対強度を有する選択したピークを報告する。):9.8°(100%)、10.4°(11%)、18.2°(21%)、18.8°(7%)、19.2°(4%)、20.9°(10%)、23.1°(17%)、26.2°(11%)、27.1°(10%)及び29.0°(12%)。図4は、5-メチル-ピリジン-2-スルホン酸 2-(2-シアノ-ピリジン-4-イル)-6-(2-ヒドロキシ-エトキシ)-5-(2-メトキシ-フェノキシ)-ピリミジン-4-イルアミドの粉末X線ディフラクトグラムを示し、この粉末X線ディフラクトグラムは、CuKα照射の屈折角2θの関数として表される。図4のX線ディフラクトグラムは、示した屈折角2シータにおける、ディフラクトグラムにおける最も強いピークと比較して、下記のパーセンテージの相対強度を有するピークを示す(相対的ピーク強度を括弧内に記載する。)(5-35°の範囲の2シータからの、10%又はそれより大きな相対強度を有する選択したピークを報告する。):7.0°(100%)、8.6°(38%)、11.6°(17%)、12.6°(25%)、13.8°(54%)、18.2°(34%)、21.4°(63%)、23.1°(30%)、25.3°(26%)及び26.7°(42%)。図5は、5-メチル-ピリジン-2-スルホン酸 {6-(2-ヒドロキシ-エトキシ)-5-(2-メトキシ-フェノキシ)-2-[2-(1H-テトラゾール-5-イル)-ピリジン-4-イル]-ピリミジン-4-イル}-アミドの粉末X線ディフラクトグラムを示し、この粉末X線ディフラクトグラムは、CuKα照射の屈折角2θの関数として表される。図5のX線ディフラクトグラムは、示した屈折角2シータにおける、ディフラクトグラムにおける最も強いピークと比較して、下記のパーセンテージの相対強度を有するピークを示す(相対的ピーク強度を括弧内に記載する。)(5-35°の範囲の2シータからの、20%又はそれより大きな相対強度を有する選択したピークを報告する。):6.0°(100%)、9.0°(34%)、12.7°(29%)、17.7°(35%)、18.0°(48%)、20.7°(36%)、23.0°(31%)、24.6°(66%)、25.8°(54%)及び27.2(31%)。図6は、5-メチル-ピリジン-2-スルホン酸 {6-(2-ヒドロキシ-エトキシ)-5-(2-メトキシ-フェノキシ)-2-[2-(1H-テトラゾール-5-イル)-ピリジン-4-イル]-ピリミジン-4-イル}-アミド テトラヒドロフラン溶媒和物の粉末X線ディフラクトグラムを示し、この粉末X線ディフラクトグラムは、CuKα照射の屈折角2θの関数として表される。図6のX線ディフラクトグラムは、示した屈折角2シータにおける、ディフラクトグラムにおける最も強いピークと比較して、下記のパーセンテージの相対強度を有するピークを示す(相対的ピーク強度を括弧内に記載する。)(5-35°の範囲の2シータからの、5%又はそれより大きな相対強度を有する選択したピークを報告する。):9.0°(100%)、15.4°(11%)、17.2°(6%)、19.0°(14%)、21.7°(10%)、23.6°(9%)、24.2°(19%)、24.4°(12%)、25.8°(10%)及び27.9°(15%)。 いかなる疑義をも避けるために、上記のピークは、図1~6に示す粉末X線ディフラクトグラム