JP-2026077772-A - 作業車両
Abstract
【課題】複数の圃場に対して、圃場毎に施肥マップを用意しなければならない作業負担を軽減するとともに、圃場毎に、施肥量の決定方法を柔軟に変更して施肥作業を可能とする作業車両を提供する。 【解決手段】 施肥装置と測位装置を備え、圃場の区画ごとに施肥量が設定された施肥マップを用いて、自機位置に対応する区画の目標施肥量に基づき施肥量を制御する作業車両であって、圃場の土壌情報を取得する土壌情報取得部と施肥装置を制御する制御装置を備え、土壌情報取得部は肥沃度センサを有し、施肥マップに基づいて施肥量を決定する施肥マップ利用施肥モードと、土壌情報に基づいて施肥量を決定する土壌情報利用施肥モードの少なくとも一方を選択可能に構成され、土壌情報利用施肥モードにより決定される施肥量を区画ごとに算出してマップ化した土壌情報利用施肥マップを作成し、施肥マップおよび土壌情報利用施肥マップの少なくとも一方を表示部に表示可能に構成されたことを特徴とする。 【選択図】 図1
Inventors
- 小野 弘喜
- 山田 佳菜子
- 池田 一生
Assignees
- 井関農機株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20260213
Claims (3)
- 施肥装置と、自機位置を取得する測位装置とを備え、圃場の区画ごとに施肥量が設定された施肥マップを用いて、前記測位装置により取得した自機位置に対応する区画の目標施肥量に基づいて前記施肥装置の施肥量を制御する作業車両であって、 圃場の土壌情報を取得する土壌情報取得部と、前記施肥装置の施肥量を制御する制御装置とをさらに備え、 前記土壌情報取得部は、肥沃度センサを備え、 前記施肥マップに基づいて施肥量を決定する施肥マップ利用施肥モードと、前記土壌情報取得部から取得した土壌情報に基づいて施肥量を決定する土壌情報利用施肥モードとの少なくとも一方を選択可能に構成され、 前記土壌情報利用施肥モードによって決定される施肥量を区画ごとに算出してマップ化した土壌情報利用施肥マップを作成し、 前記施肥マップおよび前記土壌情報利用施肥マップの少なくとも一方を表示部に表示可能に構成されたことを特徴とする作業車両。
- 前記制御装置は、施肥マップ利用施肥モードの実行中、作土深センサによって測定された作土深があらかじめ設定された設定閾値を超えた場合に、土壌情報利用施肥モードに自動で切り替えることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
- 管理圃場に関する情報を管理する圃場群情報管理部を備え、 前記圃場群情報管理部は、圃場群情報を作成する圃場群情報作成部と、圃場群分析情報を作成する圃場群分析情報作成部と、管理圃場に関する情報を記憶する圃場群情報記憶部とを備え、 前記圃場群情報は、複数の圃場に関して作成された、前記土壌情報利用施肥マップの情報を含んで構成され、 前記圃場群分析情報作成部は、前記圃場群情報に基づいて、圃場の肥沃度の評価を示す評価情報を算出して前記圃場群分析情報に含めるように構成され、 前記圃場群分析情報を前記表示部に表示可能に構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の作業車両。
Description
本発明は、圃場を走行しながら施肥を行う作業車両に関するものである。 近年、農業従事者の高齢化や労働力不足が問題視される中、我が国における販売農家1戸当たりの経営農地面積は増加傾向にあり、今後もこの傾向は継続するものと予測されている。これに応じて、ロボット技術やICTを活用して超省力・高品質生産を実現するスマート農業への関心が益々高まっている。 このような潮流の中、農作業を行う作業車両の技術分野においては、例えば、下記特許文献1に示されるように、GPS等の測位衛星システムを利用し、圃場内において、作業車両を無人操縦により走行させることで作業のスマート化が図られている。 ところで、圃場全体の作物の生育を平準化することは、作物の倒伏等を防止する上で、従来からの課題となっている。しかしながら、圃場内において、作物を生育する環境は均一でなく、圃場内の場所により作物の育ちやすさが異なることが通常であり、圃場の面積が大きいほど、生育度合いにバラツキが生じやすい。そこで、圃場内において、作物の育ちやすい場所では、施肥量を増やし、育ちにくい場所では、施肥量を減らすことで、圃場全体の作物の生育の平準化が図られる。例えば、下記特許文献2に記載されているように、無人操縦により走行可能な作業車両の技術分野においては、圃場の所定区画ごとに目標となる施肥量が設定された施肥計画マップの情報を用いて、圃場内の位置に応じて、作業車両の施肥量を自動で調節する技術が公知である。なお、この施肥計画マップは、圃場の所定区画ごとに、その区画の位置情報と目標となる施肥量が紐づけられて記録されたデータであり、作物が育ちやすい区画では、施肥量が少なく、育ちにくい区画では、施肥量が多く設定される。 この施肥計画マップの情報を用い、従来の作業車両は、作業走行中、所定の時間間隔で、自機の位置情報を取得することで、自機が作業を行っている圃場の区画を特定し、特定された区画に紐づけられた目標の施肥量となるように、施肥装置を自動制御する。これにより、従来の作業車両は、圃場を自動で走行しつつ、圃場の区画毎に施肥量の自動調節することが可能となっている。 特開平11-266608号公報特開2021-101667号公報 図1は、本発明の実施形態に係る作業車両の左側面図である。図2は、図1の施肥装置の概略左側面図である。図3は、図1の携帯情報端末の概略平面図である図4は、図3の携帯情報端末の制御系の構成を示すブロック図である。図5は、施肥マップの情報作成手順を説明する説明図である。図6は、土壌情報利用施肥マップの情報のデータ内容を説明する説明図である。図7は、管理圃場の一例を示す概略平面図である。図8は、圃場群情報及び圃場群分析情報のデータ内容を説明する説明図である。図9は、図1の制御装置を含む制御系の構成を示すブロック図である。図10は、作業車両の目標走行経路を説明するための説明図である。図11は、基本施肥量の設定時の処理の流れを示すフローチャートである。図12は、施肥モード自動切替処理の流れを示すフローチャートである。 以下、添付図面に基づいて、本発明の好ましい実施形態につき、詳細に説明を加える。 まず、作業車両1の基本構成について以下説明する。 <作業車両の基本構成> 図1は、本発明の好ましい実施形態にかかる作業車両1の左側面図である。 本明細書においては、図1に矢印で示されるように、作業車両1の進行方向となる側を前方とし、特に断りがない限り、作業車両1の進行方向に向かって左側を「左」といい、その反対側を「右」という。また、作業車両1を、単に「機体」ともいう。 本実施形態にかかる作業車両1は、一例として、田植機の構成を有する。具体的には、図1に示されるように、その基本構成として、圃場を走行する走行車体2(以下、単に「車体」ともいう。)を備え、その走行車体2に、圃場に苗を植え付ける苗植付部3と、圃場に施肥を行う施肥装置4と、機体の位置を測定する測位装置5と、圃場の土壌情報を取得する土壌情報取得部Jと、作業車両1の各種機構を制御する制御装置Cとを搭載している。また、作業者が、作業車両1を遠隔操作するための携帯情報端末6(図3及び図5参照)を備えている。 <走行車体の構成> 走行車体2は、作業車両1の本体を成す走行可能な車体である。この走行車体2は、機体骨格を形成する、機体前後方向に延びるメインフレーム2aと、このメインフレーム2aの後端部に取り付けられた、幅方向に延びる後部フレーム2bとを備えている。このメインフレーム2aの上部に、作業者が搭乗可能なフロアステップ2cが設けられており、このフロアステップ2c上に、操縦を司る操縦部7と、作業者が着座する操縦席7gとが設けられている。 また、走行車体2の動力源であるエンジンEは、操縦席7gの下方に配設されており、エンジンEから出力された動力は、図1に示されるように、フロアステップ2cの下方に設けられたベルト式動力伝達機構e1を介して、静油圧式無段変速機(HST)e2からミッションケースe3へと伝達される。 なお、静油圧式無段変速機e2は、トラニオン軸(図示せず)の開度がHSTサーボモータe4(図2参照)の駆動によって調整されて、ミッションケースe3への出力を変更する機構である。これにより、車速の調整が可能となっている。 ミッションケースe3に伝達された動力は、その内部で変速され、さらに、左右一対の前輪9および左右一対の後輪10への走行用の動力と、苗植付部3への作業用の動力とに分岐して伝達される。走行用の動力は、前輪ファイナルケースe5および前輪車軸e6(図1参照)を介して、左右一対の前輪9に伝達される他、図1に示される左右一対の後輪伝動軸e7、左右一対の後輪ギアケースe8および後輪車軸82を介して、左右一対の後輪9に伝達される。一方、作業用の動力は、走行車体2の後部に設けられた植付クラッチ(図示せず)へ伝達され、所定操作により植付クラッチが入れられると、さらに苗植付部3へと伝達される。 操縦部7は、作業者が操作に供する各種の操作部材を備えている。具体的には、走行車体2の前後進と車速を変更する主変速レバー7aと、左右一対の前輪9を操舵するステアリングホイール7bと、自動運転の一つである直進制御を制御装置Cに開始または終了させる直進アシストレバー7cと、種々の操作スイッチが設けられた操作盤7dとを備えている。さらに、この操作盤7dには、各種情報を表示可能なモニタ7eが設けられている。また、操縦部7は、作業車両1を操舵するための操舵機構として、ステアリングホイール7bの他、ステアリングシャフト7f、ピットマンアームおよびタイロッド(不図示)等を備えており、これらの機構により、ステアリングホイール7bの回動操作に応じて、操舵輪である前輪9の操舵角が変更される。また、ステアリングホイール7b後方には、操縦席7gが配設される。 <苗植付部の構成> 苗植付部3は、昇降リンク装置11を介して、走行車体2の後部に取り付けられている。昇降リンク装置11は、上部リンクアーム11aおよび左右一対の下部リンクアーム11bを備え、苗植付部3を昇降可能に構成されている。 上部リンクアーム11aおよび下部リンクアーム11bの前側の端部は、後部フレーム2dに固定されたリンクベースフレーム12に取り付けられ、他端は苗植付部63の下部に位置する上下リンクアーム13に取り付けられている。 ここで、制御装置Cによって電子油圧バルブ(図示せず)が制御されて、図1に示される昇降油圧シリンダ14が油圧で縮められると、上部リンクアーム11aが後ろ上がりに回動され、苗植付部3が非作業位置まで上昇されるように構成されている。苗植付部3が非作業位置にあるときには、その下端部がメインフレーム2aの底部と略同一の高さに位置する。 これに対して、昇降油圧シリンダ14が油圧で伸ばされると、上部リンクアーム11aが後ろ下がりに回動され、苗植付部3が、苗の植付け作業が可能な作業位置(図1に示された位置)まで下降される。 図1に示されるように、苗植付部3は、土付きのマット状の苗(所謂、苗マット)を立て掛ける苗載台3aと、苗載台3aの後方かつ下方に設けられた植付装置3bと、苗植付部3bの下部に設けられたセンターフロート3cと、センターフロート3cの左右に配置されたサイドフロート3dを備えている。 植付装置3bは作業車両1の幅方向に並べて複数設けられ、各植付装置3bは、前後方向に並ぶ左右二対の植付具3eを備えている。植付クラッチが入れられて、図1に示される駆動軸3fが回転されると、図1に示される前側の植付具3eと後ろ側の植付具3eとが、駆動軸3fまわりに回転しつつ、交互に苗載台3aの下端部に位置する苗を取出し、圃場に植え付けるように構成されている。 センターフロート3cおよびサイドフロート3dはそれぞれ、作業車両1が走行するのに伴って、圃場上を滑走し、整地するように構成され、各フロート3c,3dによって整地された圃場に、各植付装置3bによって苗が植え付けられる。また、センターフロート3cおよびサイドフロート3dはそれぞれ、圃場の凹凸に合わせて揺動可能に構成されている。 <施肥装置の構成> 図2は、図1に示された施肥装置4の概略左側面図である。 施肥装置4は、機体の左右方向に延びるエアチャンバー4aと、エアチャンバー4aを通じて左方から右方へエアを圧送するブロワ4bと、圃場に供給する肥料を貯留する施肥ホッパ4cと、施肥ホッパ27の下方に設けられた複数の繰出装置4dと、各繰出装置4dの下方に設けられ、前端部がエアチャンバー4aに接続された複数の接続管4eと、各接続管4eの後端部に接続され、苗植付部3の下部へ延びる複数の施肥ホース4fとを備えている。 ブロワ4bは、吸気ダクト4gを備え、図示しないブロワモータが駆動されると、吸気ダクト4fを通じて吸引されたエアが、エアチャンバー4a内へ供給される。エアチャンバー4a内へ供給されたエアは、右方へ圧送される間に、各接続管4eを通じて、各施肥ホース4f内へ供給される。 繰出装置4dは、各々、施肥ホッパ4cから落下供給される肥料を内部に受け入れる開口部を上部に備えるとともに、外周面に繰出溝4hを有する繰出ロール4iを内部に備えている。各繰出ロール4iを左右方向に貫通する孔(図示せず)に挿通された繰出軸4jが回転するのに伴い、繰出ロール4iが回転する。これにより、繰出溝4h内の肥料が繰出装置4dの下方へ繰り出される。繰出ロール4iによって繰り出された肥料は、接続管4e内に供給される。このとき、接続管38内に供給された肥料は、前方のエアチャンバー4aから供給されたエアによって、施肥ホース6fを通過して圃場へ供給される。 ここで、繰出軸4jを回転させる施肥量調節モータ4mは、制御装置Cによって回転速度が制御される。すなわち、繰出装置4dによる肥料の繰出量は、繰出ロール4iの回転速度に応じて決まるため、制御装置Cは、施肥量調節モータ4mを制御することにより、施肥装置4の施肥量の制御が可能となっている。なお、施肥量とは、より詳細には、圃場の単位面積当たりに供給される肥料の重量であり、例えば、10a(1アール)当たりに、供給される肥料のkgで決定される。したがって、制御装置Cは、目標の施肥量に応じて、繰出ロール4iの回転速度が、目標の施肥量に基づき算出される目標の速度となるように制御する。なお、目標の施肥量が、多いほど繰出ロール4iの回転速度は速く、少ないほど遅くなるよう制御される。 <測位装置の構成> 測位装置5は、受信アンテナGNSS衛星からの電波を受信する受信アンテナを有するGNSS受信及び機体の三軸の傾きや加速度を検出する慣性計測モジュールが含まれて構成されている。この測位装置5は、走行車体1の前部において、上方へと延びるフレーム材の上端に配設されており、車