JP-2026077859-A - 洗面台のオーバーフロー流路用の洗浄剤組成物
Abstract
【課題】本発明の目的は、洗面台のオーバーフロー流路を簡易に洗浄できる洗浄剤組成物を提供することである。 【解決手段】炭酸塩、酸、及び界面活性剤を含む固形洗浄剤組成物を、洗面台の排水口から排水流路に投入して排水口を塞ぐことにより、固形洗浄剤の発泡により生じた泡が逆流してオーバーフロー流路を満たし、これによりオーバーフロー流路を洗浄できる。 【選択図】なし
Inventors
- 野本 賢也
- 上田 統悟
Assignees
- 小林製薬株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20260224
Claims (1)
- 炭酸水素塩及び/又は炭酸塩と、酸と、界面活性剤とを含み、固形状である、洗面台のオーバーフロー流路用の洗浄剤組成物。
Description
本発明は、洗面台のオーバーフロー流路を簡易に洗浄できる洗浄剤組成物に関する。 通常、洗面台には、オーバーフロー流路が設けられている。オーバーフロー流路は、洗面台のボウル部の側面上部に設けられたオーバーフロー穴から排水路に接続しており、洗面台の水が溢れないよう水を逃がしたり、水を流す際に排水管の空気を逃がしたりする役割を担っている。 一方、洗面台のオーバーフロー流路には、石鹸カス、歯磨き粉、ホコリ、毛髪、垢等が付着し易く、更に湿気が高い環境になっているため、ヌメリやカビが発生して悪臭を放つことがある。洗面台のオーバーフロー流路を衛生的な状態に維持するには、洗浄剤を用いた洗浄が必要になるが、オーバーフロー穴がボウル部の側面にあり且つ小さいため、一般的な排水管用の洗浄剤ではオーバーフロー流路を簡易且つ効率的に洗浄することが困難であった。 従来、洗面台のオーバーフロー流路用の洗浄剤として、射量が1mL/秒以上であり、泡の50%液化時間が20秒以上であり、泡比重が0.3g/mL以下である、噴射により洗浄剤を含む泡が形成されるエアゾール製品が提案されている(特許文献1)。しかしながら、特許文献1の技術では、エアゾール製品であるため、漂白剤を配合できず、カビによる黒ずみ等を除去する作用が弱いという欠点がある。更に、エアゾール製品では、1回使用量の価格が高く、容量の大きい上高温にならない保管場所の確保が必要であり、更にエアゾール容器の廃棄に手間がかかるという欠点もある。 特開2020-200585号公報 オーバーフローがある洗面台の模式図である。試験例1及び2で使用した試験用配管の模式図である。試験例3において、実施例1の洗浄剤組成物を洗面台の排水管内に投入し、洗面台の状態を観察した写真である。Aは、排水口の蓋をした場合の写真であり、Bは蓋をしなかった場合の写真である。 1.洗浄剤組成物 本発明の洗浄剤組成物は、洗面台のオーバーフロー流路の洗浄に使用される固形洗浄剤組成物であって、炭酸水素塩及び/又は炭酸塩と、酸と、界面活性剤とを含むことを特徴とする。以下、本発明の洗浄剤組成物について、詳述する。 [炭酸水素塩及び/又は炭酸塩] 本発明の洗浄剤組成物は、発泡成分として炭酸水素塩及び/又は炭酸塩を含有する。 炭酸水素塩の種類については、酸と反応して発泡できることを限度として特に制限されないが、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸水素のアルカリ金属塩が挙げられる。また、炭酸塩の種類については、酸と反応して発泡できることを限度として特に制限されないが、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸のアルカリ金属塩が挙げられる。 本発明の洗浄剤組成物において、炭酸水素塩及び炭酸塩の中から1種の化合物を選択して単独で使用してもよく、またこれらの中から2種以上の化合物を組み合わせて使用してもよい。 また、炭酸水素塩と炭酸塩を組み合わせて使用する場合には、炭酸塩と炭酸水素塩の複塩を使用してもよい。炭酸塩と炭酸水素塩の複塩としては、例えば、セスキ炭酸ナトリウム等が挙げられる。 本発明の洗浄剤組成物において、発泡性を高め、より一層効率的にオーバーフロー流路の洗浄を行うという観点から、炭酸水素塩と炭酸塩を組み合わせて使用することが好ましい。炭酸水素塩と炭酸塩を組み合わせて使用する場合、これらの比率については、特に制限されないが、例えば、炭酸水素塩100重量部当たり、炭酸塩が1~1000重量部、好ましくは10~250重量部、より好ましくは25~75重量部が挙げられる。 本発明の洗浄剤組成物における炭酸水素塩及び/又は炭酸塩の含有量としては、例えば、炭酸水素塩及び/又は炭酸塩の総量で20~80重量%、好ましくは30~70重量%、より好ましくは40~60重量%が挙げられる。このような含有量で炭酸水素塩及び/又は炭酸塩を含むことにより、優れた発泡性を付与でき、排水流路内で生じた泡をオーバーフロー流路まで逆流させて満たさせる特性を備え易くなる。 [酸] 本発明の洗浄剤組成物は、発泡成分として炭酸水素塩及び/又は炭酸塩を含有する。本発明の洗浄剤組成物では、炭酸塩と共に酸を含むことにより、洗面台の排水口から排水流路に投入されて水と接触することにより炭酸ガスによる発泡が可能になる。 酸は、固体状又は液状のいずれの形態のものであってもよいが、好ましくは固体状が挙げられる。また、酸は、有機酸又は無機酸のいずれであってもよいが、好ましくは有機酸が挙げられる。 酸として、具体的には、クエン酸、酒石酸、フマル酸、リンゴ酸、マレイン酸、グルコン酸、コハク酸、サリチル酸等の有機酸;リン酸、スルファミン酸、硫酸、硝酸、塩酸等の無機酸が挙げられる。これらの酸は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。 これらの酸の中でも、好ましくは固体状の有機酸、更に好ましくはクエン酸が挙げられる。 本発明の洗浄剤組成物における酸の含有量としては、炭酸水素塩及び/又は炭酸塩の含有量等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、5~70重量%、好ましくは15~60重量%、より好ましくは30~50重量%が挙げられる。このような含有量で酸を含むことにより、優れた発泡性を付与でき、排水流路内で生じた泡をオーバーフロー流路まで逆流させて満たさせる特性を備え易くなる。 本発明の洗浄剤組成物において、炭酸水素塩及び/又は炭酸塩と酸との比率については、前記各含有量に応じた範囲内であればよいが、例えば、炭酸水素塩及び/又は炭酸塩との総量100重量部当たり、酸が総量で1~1000重量部、好ましくは20~200重量部、より好ましくは50~120重量部が挙げられる。 [界面活性剤] 本発明の洗浄剤組成物は、界面活性剤を含有する。界面活性剤は、炭酸水素塩及び/又は炭酸塩と酸との反応で生じた泡を保持する作用を示すと共に、洗浄成分としてオーバーフロー流路に付着している汚れを除去する作用を示す。 界面活性剤の種類については、洗浄剤の成分として使用可能なものであることを限度として特に制限されず、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤のいずれであってもよい。本発明の洗浄剤組成物において、界面活性剤は、1種のものを単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。 これらの界面活性剤の中でも、発泡した泡を安定に保持させて、オーバーフロー流路の洗浄効果をより向上させるという観点から、好ましくはアニオン性界面活性剤が挙げ挙げられる。 アニオン性界面活性剤としては、具体的には、αオレフィンスルホン酸及びその塩;ラウリル硫酸、ラウレス硫酸、ミリスチル硫酸、セチル硫酸、オレイル硫酸等のアルキル硫酸エステル及びその塩;N-ミリストイルグルタミン酸、ココイルグルタミン酸、N-ラウロイルグルタミン酸、N-ステアロイルグルタミン酸、ココイルグリシン等のN-アシルアミノ酸及びその塩;ドデシルベンゼンスルホン酸等のアルキルベンゼンスルホン酸及びその塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸及びその塩;ラウロイルサルコシン等のN-アシルサルコシン酸及びその塩;ミリストイルメチルタウリン、ヤシ油脂肪酸メチルタウリン、ラウリルメチルタウリン等の高級脂肪酸アミドスルホン酸等が挙げられる。これらのアニオン性界面活性剤において、アルキル基、アシル基、又はアルケニル基の平均炭素数としては、例えば8~20が挙げられる。また、これらのアニオン性界面活性剤の塩の形態としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩が挙げられる。これらのアニオン性界面活性剤の中でも、発泡した泡を安定に保持させて、オーバーフロー流路の洗浄効果をより一層高めるという観点から、好ましくはαオレフィンスルホン酸及びその塩が挙げ挙げられる。 本発明の洗浄剤組成物における界面活性剤の含有量としては、界面活性剤の種類等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、0.05~20重量%、好ましくは0.1~10重量%、より好ましくは1~5重量%が挙げられる。このような含有量で界面活性剤を含むことにより、生じた泡を保持する作用と、オーバーフロー流路に対する洗浄作用とを良好に発揮することができる。 本発明の洗浄剤組成物において、炭酸水素塩及び/又は炭酸塩と界面活性剤との比率については、前記各含有量に応じた範囲内であればよいが、例えば、炭酸水素塩及び/又は炭酸塩との総量100重量部当たり、界面活性剤が総量で0.01~100重量部、好ましくは0.1~50重量部、より好ましくは1~10重量部が挙げられる。 [漂白剤] 本発明の洗浄剤組成物には、前記成分に加えて、漂白剤が含まれていてもよい。漂白剤を含む場合には、オーバーフロー流路に付着したカビの除菌効果を向上させることが可能になり、オーバーフロー流路の洗浄効果をより一層向上させることができる。 漂白剤の種類については、特に制限されないが、例えば、塩素系漂白剤、酸素系漂白剤、還元系漂白剤等が挙げられる。本発明の洗浄剤組成物において、漂白剤は、1種のものを単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。 これらの漂白剤の中でも、好ましくは塩素系漂白剤が挙げ挙げられる。 塩素系漂白剤としては、例えば、ジクロロイソシアヌル酸塩、次亜塩素酸塩等が挙げられる。ジクロロイソシアヌル酸塩としては、具体的には、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩が挙げられる。次亜塩素酸塩としては、具体的には、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩が挙げられる。これらの塩素系漂白剤の中でも、好ましくはジクロロイソシアヌル酸塩が挙げられる。 本発明の洗浄剤組成物に漂白剤を含有させる場合、その含有量については、漂白剤の種類等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、0.1~30重量%、好ましくは1~20重量%、より好ましくは5~15重量%が挙げられる。 本発明の洗浄剤組成物に漂白剤を含有させる場合、炭酸水素塩及び/又は炭酸塩と漂白剤との比率については、前記各含有量に応じた範囲内であればよいが、例えば、炭酸水素塩及び/又は炭酸塩との総量100重量部当たり、漂白剤が総量で0.1~100重量部、好ましくは1~50重量部、より好ましくは5~25重量部が挙げられる。 [その他の成分] 本発明の洗浄剤組成物には、前記成分に加えて、必要に応じて、他の添加剤が含まれていてもよい。このような添加剤としては、例えば、キレート剤、pH調整剤、酵素、着色料、香料、消臭剤、増粘剤、保存剤、除菌剤、抗菌・殺菌剤、防腐剤、防錆剤、増量剤等が挙げられる。 本発明の洗浄剤組成物の形状については、固形状であることを限度として特に制限されず、粉末状、顆粒状、錠剤状等のいずれであってもよいが、粉末状であることが好ましい。 [使用方法] 図1に示すように、オーバーフローがある洗面台は、ボウル部1の底部に排水口2と、ボウル部1の側面上部にオーバーフロー穴3とが設けられている。排水口2は排水流路(主排水流路)4に接続しており、オーバーフロー流路5はオーバーフロー穴3から排水流路4に接続している。 本発明の洗浄剤組成物は、オーバーフロー穴と排水流路を接続しているオーバーフロー流路を洗浄するために使用される。 本発明の洗浄剤組成物を使用して洗面台のオーバーフロー流路を洗浄するには、洗面台の排水口から排水管内に本発明の洗浄剤組成物を投入し、排水口を塞げばよい。図1に示すように、洗面台の排水流路4は、所定の水位で水が封水として溜められるようにU字部41がある。洗面台の排水口から排水管内に投入された本発明の洗浄剤組成物は排水管のU字部の封水中に留まって発泡を開始する。排水管内で生じた泡は、排水口が塞がれた状態になっていれば排水口から泡が溢れ出ず、オーバーフロー流路に流入してオ