JP-2026077860-A - 点検装置及び点検方法
Abstract
【課題】燃料蒸発ガス排出抑止装置を診断する診断装置を搭載していない車両において、チャコールキャニスタ等の搭載位置に関わらず、燃料蒸発ガス排出抑止装置に異常がないか短時間で点検できるチャコールキャニスタ点検装置を提供する。 【解決手段】車両の給油口2に接続することによって燃料蒸発ガス排出抑止装置20に異常がないか点検できるチャコールキャニスタ点検装置10であって、燃料タンク1内の気圧を正圧弁22aの開弁圧より高くなるように加圧すること及び負圧弁22bの開弁圧より低くなるように減圧することの少なくとも一方が可能な加減圧装置11と、燃料タンク1内の気圧を計測できる圧力計14と、圧力計14が計測した気圧を表示する圧力表示器と、を備える。 【選択図】図1
Inventors
- 西川 真心
Assignees
- トヨタ自動車株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20260224
Claims (1)
- 車両の給油口に接続することによって燃料蒸発ガス排出抑止装置に異常がないか点検できるチャコールキャニスタ点検装置であって、 燃料タンク内の気圧を正圧弁の開弁圧より高くなるように加圧すること及び負圧弁の開弁圧より低くなるように減圧することの少なくとも一方が可能な加減圧装置と、 前記燃料タンク内の気圧を計測できる圧力計と、 前記圧力計が計測した気圧を表示する圧力表示器と、を備えることを特徴とするチャコールキャニスタ点検装置。
Description
本発明は、車両に搭載された燃料蒸発ガス排出抑止装置に異常がないか点検するためのチャコールキャニスタ点検装置に関する。 燃料の揮発性が高いガソリンエンジン車は、燃料タンク内で蒸発したガソリン蒸気の大気への排出を抑止するために、燃料蒸発ガス排出抑止装置を搭載している。燃料蒸発ガス排出抑止装置は、ガソリン蒸気を吸着するためのチャコールキャニスタと、燃料タンクとチャコールキャニスタの間に接続されるチェックバルブと、その他の配管等で構成されている。燃料蒸発ガス排出抑止装置は、日本国内において自動車の法定定期点検の対象となっている。そのため、自家用乗用車は2年ごと、自家用貨物車及び事業用車両は1年ごとに、チャコールキャニスタの詰まりや損傷と、チェックバルブの機能と、配管の損傷について点検する必要がある。 特許文献1には、燃料蒸発ガス排出抑止装置に異常がないか診断できる診断装置を搭載した車両が開示されている。このような診断装置は、法規上搭載が義務付けられている北米などの地域に限って車両に搭載されている。 特開2002-213305号公報 本開示の実施形態のチャコールキャニスタ点検装置の構成を示す図である。加圧試験で燃料タンク内の気圧を正圧弁の開弁圧より高くなるように加圧した場合の空気の流れを示す図である。減圧試験で燃料タンク内の気圧を負圧弁の開弁圧より低くなるように減圧した場合の空気の流れを示す図である。 以下、図1~3を参照しながら、本実施形態のチャコールキャニスタ点検装置10について説明する。図1は、チャコールキャニスタ点検装置10の構成を示す図である。チャコールキャニスタ点検装置10は、燃料タンク1内の気圧を正圧弁22aの開弁圧より高くなるように加圧する加圧試験と、燃料タンク1内の気圧を負圧弁22bの開弁圧より低くなるように減圧する減圧試験を行うことにより、燃料蒸発ガス排出抑止装置20に異常がないか点検することができる。図2は、加圧試験で燃料タンク1内の気圧を正圧弁22aの開弁圧より高くなるように加圧した際の燃料蒸発ガス排出抑止装置20における空気の流れを示す図である。図3は、減圧試験で燃料タンク1内の気圧を負圧弁22bの開弁圧より低くなるように減圧した際の燃料蒸発ガス排出抑止装置20における空気の流れを示す図である。 図1に示すように、チャコールキャニスタ点検装置10は、加減圧装置11、2つの1ウェイバルブ12a,12b、4ウェイバルブ13、圧力計14、キャッチタンク15及び給油口接続部16を備える。4ウェイバルブ13は、4つのポート13a,13b,13c、13dを有する。 加減圧装置11を操作することにより、正圧口11aに正圧弁22aの開弁圧より高い気圧を生じさせ、負圧口11bに負圧弁22bの開弁圧より低い気圧を生じさせることができる。加減圧装置11の正圧口11aは1ウェイバルブ12aを介して4ウェイバルブ13のポート13aに接続している。1ウェイバルブ12aは逆止弁であるため、加減圧装置11の正圧口11aから4ウェイバルブ13のポート13aへ向かって空気が流れることができるが、4ウェイバルブ13のポート13aから加減圧装置11の正圧口11aへ向かって空気が流れることはできない。加減圧装置11の負圧口11bは1ウェイバルブ12bを介して4ウェイバルブ13のポート13bに接続している。1ウェイバルブ12bは逆止弁であるため、4ウェイバルブ13のポート13bから加減圧装置11の負圧口11bへ向かって空気が流れることができるが、加減圧装置11の負圧口11bから4ウェイバルブ13のポート13bへ向かって空気が流れることはできない。 4ウェイバルブ13のポート13cは、大気へ開放されている。4ウェイバルブ13のポート13dは、キャッチタンク15を介して給油口接続部16に接続している。図2~3に示すように、給油口接続部16は、車両の給油口2から給油口キャップ3を外した状態で、給油口2に接続することができる。このように給油口接続部16を車両の給油口2に接続すると、4ウェイバルブ13のポート13dから車両の燃料タンク1まで連通した状態となる。そして、給油口接続部16を車両の給油口2に接続した状態で、給油口接続部16の背面に車両の給油口キャップ3を取り付けることができる。給油口キャップ3にはリリーフ弁が内蔵されているため、このように給油口接続部16を車両の給油口2に接続して給油口キャップ3を給油口接続部16の背面に取り付けた状態では、加圧試験又は減圧試験によって燃料タンク1内の気圧を高く又は低くした場合でも、燃料タンク1内の気圧を過度に高い又は低い圧力とならないようにすることができる。また、図1に示すように4ウェイバルブ13のポート13aと給油口接続部16の間にキャッチタンク15が設けられていることにより、燃料タンク1が満タン状態での減圧試験によって燃料タンク1内の気圧を低くした場合に、燃料が燃料タンク1から逆流したとしても、キャッチタンク15より4ウェイバルブ13側へ逆流しないようにすることができる。 図1に示すように、4ウェイバルブ13のポート13dとキャッチタンク15の間には、圧力計14が設けられている。圧力計14は、図2~3に示すように給油口接続部16を車両の給油口2に接続して給油口キャップ3を給油口接続部16の背面に取り付けた状態では、車両の燃料タンク1内の気圧を計測することができる。圧力計14は、計測した気圧を表示する表示部を備える。つまり、圧力計14は、燃料タンク1内の気圧を計測する圧力計の機能と、計測した気圧を表示する圧力表示器の機能を兼ね備えている。 4ウェイバルブ13は、弁体13eの位置を、図1の実線で示す位置と図1に破線で示す位置の2つの位置に切り換えることができる。4ウェイバルブ13の弁体13eが図1の実線で示す位置にある状態では、ポート13aとポート13dが連通し、ポート13bとポート13cが連通する。そして、4ウェイバルブ13の弁体13eが図1の破線で示す位置にある状態では、ポート13aとポート13cが連通し、ポート13bとポート13dが連通する。 図2~3に示すように、燃料蒸発ガス排出抑止装置20は、チャコールキャニスタ21、チェックバルブ22、電磁弁23及び大気フィルタ24を備える。チャコールキャニスタ21は、チェックバルブ22を介して燃料タンク1へ接続している。また、チャコールキャニスタ21は、電磁弁23を介してエンジンの吸気系に接続している。そして、チャコールキャニスタ21は、大気フィルタ24を介して大気と連通している。チェックバルブ22は、正圧弁22a及び負圧弁22bを備える。正圧弁22aは、燃料タンク1内の気圧が既定の開弁圧より高い正圧となると、図2に示すように開いた状態となる。負圧弁22bは、燃料タンク1内の気圧が既定の開弁圧より低い負圧となると、図3に示すように開いた状態となる。 チャコールキャニスタ点検装置10は、電磁弁23を閉じた状態で、図2~3に示すように車両の給油口2に給油口接続部16を接続して給油口キャップ3を給油口接続部16の背面に取り付けた状態で加圧試験及び減圧試験を行うことによって、車両の燃料蒸発ガス排出抑止装置20に異常がないか点検することができる。この加圧試験と減圧試験において、加減圧装置11は、加圧試験の際に燃料タンク1内の気圧を正圧弁22aの開弁圧より高くなるように加圧して、減圧試験の際に燃料タンク1内の気圧を負圧弁22bの開弁圧より低くなるように減圧する加減圧装置として機能する。 加圧試験を行う際は、4ウェイバルブ13の弁体13eを図1の実線で示す位置とした上で、加減圧装置11を操作して正圧口11aに正圧弁22aの開弁圧より高い気圧を生じさせる。すると、4ウェイバルブ13のポート13aとポート13dが連通しているため、空気が、加減圧装置11の正圧口11aから1ウェイバルブ12aを経由して4ウェイバルブ13のポート13aへ流れ、4ウェイバルブ13内をポート13aからポート13dへ流れ、4ウェイバルブ13のポート13dからキャッチタンク15及び給油口接続部16を経由して燃料タンク1内へ流れ込む。そして、このように加減圧装置11の正圧口11aから燃料タンク1内へ空気が流れ込むことによって、燃料タンク1内の気圧が正圧弁22aの開弁圧より高くなるように加圧される。このように燃料タンク1内の気圧が正圧弁22aの開弁圧より高くなるように加圧された状態でも、1ウェイバルブ12aは、燃料タンク1内の正圧が加減圧装置11側へ抜けないように保持することができる。 このように加減圧装置11を操作して燃料タンク1内の気圧を正圧弁22aの開弁圧より高くなるように加圧すると、チェックバルブ22の正圧弁22aが開くため、図2に矢印で示すように、燃料タンク1内の空気がチェックバルブ22及びチャコールキャニスタ21を経由して、大気フィルタ24から大気へ放出される。そのため、燃料タンク1内の気圧は、正圧弁22aの開弁圧より高い圧力から正圧弁22aの開弁圧へ向かって低下する。加圧試験では、加減圧装置11を操作して燃料タンク1内の気圧を正圧弁22aの開弁圧より高くした後に、圧力計14に表示された圧力値が所定の時間の範囲内に所定値以下に低下すれば、チャコールキャニスタ21や大気フィルタ24や配管に詰まりが無く、チェックバルブ22の正圧弁22aも正常に動作していると判断できる。そして、圧力計14の圧力表示が所定の時間の範囲内に所定値以下へ低下しない場合は、チャコールキャニスタ21か大気フィルタ24か配管に詰まりがあるか、又はチェックバルブ22の正圧弁22aの故障が発生しているものと判断できる。 減圧試験を行う際は、4ウェイバルブ13の弁体13eを図1の破線で示す位置とした上で、加減圧装置11を操作して負圧口11bに負圧弁22bの開弁圧より低い気圧を生じさせる。すると、4ウェイバルブ13のポート13bとポート13dが連通しているため、燃料タンク1内の空気が、給油口接続部16及びキャッチタンク15を経由して4ウェイバルブ13のポート13dへ流れ、4ウェイバルブ13内をポート13dからポート13bへ流れ、4ウェイバルブ13のポート13bから1ウェイバルブ12bを経由して加減圧装置11の負圧口11bへ流れ出す。そして、このように燃料タンク1から加減圧装置11の負圧口11bへ空気が流れ出すことによって、燃料タンク1内の気圧が負圧弁22bの開弁圧より低くなるように減圧される。このように燃料タンク1内の気圧が負圧弁22bの開弁圧より低くなるように減圧された状態でも、1ウェイバルブ12bは、加減圧装置11側から空気が流れ込むことを防ぐため、燃料タンク1内の負圧を保持することができる。 このように加減圧装置11を操作して燃料タンク1内の気圧を負圧弁22bの開弁圧より低くなるように減圧すると、チェックバルブ22の負圧弁22bが開くため、図3に矢印で示すように、空気が大気フィルタ24からチャコールキャニスタ21及びチェックバルブ22を経由して燃料タンク1へ流れ込む。そのため、燃料タンク1内の気圧は、負圧弁22bの開弁圧より低い圧力から負圧弁22bの開弁圧へ向かって上昇する。減圧試験では、加減圧装置11を操作して燃料タンク1内の気圧を負圧弁22bの開弁圧より低くした後に、圧力計14に表示された圧力値が所定の時間の範囲内に所定値以上に上昇すれば、チャコールキャニスタ21や大気フィルタ24や配管に詰まりが無く、チェックバルブ22の負圧弁22bも正常に動作していると判断できる。そして、圧力計14の圧力表示が所定の時間の範囲内に所定値以上へ上昇しない場合は、チャコールキャニスタ21か大気フィルタ24か配管に詰まりがあるか、又はチェックバルブ22の負圧弁22bの故障が発生しているものと判断できる。 チャコールキャニスタ点検装置10は、燃料蒸