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JP-2026077861-A - 透明防錆バリア積層体及びその製造方法、並びに防錆包装材

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Abstract

【課題】取扱いが容易で、防錆性能を長期に亘って有する透明防錆バリア積層体を提供すること。 【解決手段】透明防錆バリア積層体(10)は、ガスバリア性又は水蒸気バリア性を有するバリア層(1)と、有機酸を含む防錆シーラントフィルム(2)と、を少なくとも備える。 【選択図】図1

Inventors

  • 四十宮 隆俊
  • 田口 洋介

Assignees

  • 大日本印刷株式会社

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20260224

Claims (20)

  1. ガスバリア性又は水蒸気バリア性を有するバリア層と、 有機酸を含む防錆シーラントフィルムと、 を少なくとも備えた透明防錆バリア積層体。
  2. 前記バリア層は、透明の樹脂からなる透明樹脂フィルムと、前記透明樹脂フィルムの一方の面に蒸着された無機酸化物からなる無機酸化物膜と、を備え、 前記透明防錆バリア積層体は、前記無機酸化物膜と前記防錆シーラントフィルムの間に設けられた接着層を更に備えた請求項1に記載の透明防錆バリア積層体。
  3. 前記無機酸化物膜と前記接着層の間に、一般式R 1 n M(OR 2 ) m (式中、R 1 、R 2 は炭素数1~8の有機基であり、Mは金属原子であり、nは0以上の整数であり、mは1以上の整数であり、n+mはMの原子価である)で表される1種又はそれ以上のアルコキシドと、ポリビニルアルコール系樹脂又はエチレン・ビニルアルコール共重合体のいずれか一方又は両方とを含有するガスバリア膜を更に備えた請求項2に記載の透明防錆バリア積層体。
  4. 前記ガスバリア膜は前記無機酸化物膜に塗布されている請求項3に記載の透明防錆バリア積層体。
  5. 前記無機酸化物は酸化アルミニウムである請求項2から4のいずれか1項に記載の透明防錆バリア積層体。
  6. 前記無機酸化物膜は、膜厚が5~100nmの範囲内である請求項2から5のいずれか1項に記載の透明防錆バリア積層体。
  7. 前記無機酸化物膜と前記接着層の間又は前記ガスバリア膜と前記接着層の間に、プライマーコート樹脂からなる保護膜を更に備えた請求項2から6のいずれか1項に記載の透明防錆バリア積層体。
  8. 前記防錆シーラントフィルムは、有機酸を含まない非防錆層と、有機酸を含む防錆層と、を少なくとも備え、 前記有機酸を含む防錆層は、前記有機酸を含まない非防錆層に対して、前記バリア層と反対側に位置するように設けられた請求項1から7のいずれか1項に記載の透明防錆バリア積層体。
  9. 前記防錆シーラントフィルムはオレフィン系樹脂層からなる請求項1から8のいずれか1項に記載の透明防錆バリア積層体。
  10. 前記防錆シーラントフィルムはポリエチレン樹脂からなる請求項1から8のいずれか1項に記載の透明防錆バリア積層体。
  11. 前記有機酸は飽和脂肪酸である請求項1から10のいずれか1項に記載の透明防錆バリア積層体。
  12. 前記飽和脂肪酸はカプロン酸である請求項11に記載の透明防錆バリア積層体。
  13. ガスバリア性又は水蒸気バリア性を有するバリア層と、 有機酸を含む防錆シーラントフィルムと、 を備えた透明防錆バリア積層体であって、 前記バリア層は、透明の樹脂からなる透明樹脂フィルムと、前記透明樹脂フィルムの一方の面に蒸着された無機酸化物からなる無機酸化物膜と、を備え、 前記透明防錆バリア積層体は、前記無機酸化物膜と前記防錆シーラントフィルムの間に、一般式R 1 n M(OR 2 ) m (式中、R 1 、R 2 は炭素数1~8の有機基であり、Mは金属原子であり、nは0以上の整数であり、mは1以上の整数であり、n+mはMの原子価である)で表される1種又はそれ以上のアルコキシドと、ポリビニルアルコール系樹脂又はエチレン・ビニルアルコール共重合体のいずれか一方又は両方とを含有するガスバリア膜を更に備えた透明防錆バリア積層体。
  14. 前記防錆シーラントフィルムは、有機酸を含まない非防錆層と、有機酸を含む防錆層と、を少なくとも備え、 前記有機酸を含む防錆層は、前記有機酸を含まない非防錆層に対して、前記ガスバリア膜と反対側に位置するように設けられた請求項13に記載の透明防錆バリア積層体。
  15. 前記無機酸化物は酸化アルミニウムである請求項13又は14に記載の透明防錆バリア積層体。
  16. 前記無機酸化物膜は、膜厚が5~100nmの範囲内である請求項13から15のいずれか1項に記載の透明防錆バリア積層体。
  17. 前記有機酸は飽和脂肪酸である請求項13から16のいずれか1項に記載の透明防錆バリア積層体。
  18. 前記飽和脂肪酸はカプロン酸である請求項17に記載の透明防錆バリア積層体。
  19. ガスバリア性又は水蒸気バリア性を有するバリア層と、 有機酸を含む防錆シーラントフィルムと、 を備えた透明防錆バリア積層体であって、 前記バリア層は、透明の樹脂からなる透明樹脂フィルムと、前記透明樹脂フィルムの一方の面に蒸着された無機酸化物からなる無機酸化物膜と、を備え、 前記防錆シーラントフィルムは、有機酸を含まない非防錆層と、有機酸を含む防錆層と、を少なくとも備え、 前記有機酸を含む防錆層は、前記有機酸を含まない非防錆層に対して、前記無機酸化物膜と反対側に位置するように設けられた透明防錆バリア積層体。
  20. 前記無機酸化物は酸化アルミニウムである請求項19に記載の透明防錆バリア積層体。

Description

本開示は、透明防錆バリア積層体及びその製造方法、並びに透明防錆バリア積層体を用いて製造された防錆包装材に関する。 鉄や鉄合金で製造された部品又は製品(以下、単に「部品」という。)は酸化により錆が発生しやすく、また、銅やアルミニウムなどの非鉄金属の部品においても酸化により腐食が発生する可能性がある。そのような錆や腐食(以下、錆と腐食の両方を指す用語として「錆」の用語を用いる。)により、部品の正常な使用が不可能となる場合がある。そのため、錆を防止する防錆の必要性があり、その手段の1つとして、気化性の防錆剤を含有する防錆フィルムが利用されている。たとえば、そのような防錆フィルムを部品に被せたり、防錆フィルムを袋状に加工して袋の内部に部品を入れたりして用いられる。気化性の防錆剤が徐々に気化して部品に吸着し、部品の表面に均一な薄い保護膜が形成される。この保護膜の存在により部品が酸素や水蒸気と反応することが阻止されるので、部品への発錆が防止される。 特許文献1には、ポリオレフィン樹脂のシート、接着剤層、エチレン―ビニルアルコール共重合体の層、接着剤層、及び防錆剤を含有するポリオレフィン樹脂の層が、この順に積層された防錆包装材が開示されている。この防錆剤として、アミン系の防錆剤を使用できることも開示されている。 アミン系防錆剤はニトロソアミン等の発ガン性物質を発生させる可能性があるため、アミン系防錆剤を含有する防錆包装材は適切に取り扱う必要がある。具体的には、防錆包装材の製造者には防錆剤の含有量が適切となるように含有量をコントロールすることが求められ、防錆包装材の使用者には防錆剤がブリードアウトする可能性を考慮して防錆剤が体に付着しないように手袋を使用する等の防護策を取ることが求められる。このように、アミン系防錆剤を使用する従来の防錆フィルム又はこれを用いた防錆包装材は、作業者に防護対策を求めるものであったので、作業者への負担を軽減するような製品の開発が望まれていた。 このような背景の下、特許文献2にはアミン系の防錆剤等と混ぜて非アミン系の防錆剤として飽和脂肪酸の一種であるカプロン酸を用いた防錆フィルムが教示されている。カプロン酸はココナッツオイルから抽出される成分であり人体に無害であるので、この防錆フィルムは取扱いが容易である。しかしながら、この防錆フィルムの防錆効果は4か月程度しか持続しないので、部品の長期保管に適さないという問題点があった。 また、防錆フィルムを通して部品を視認できると便利であるので、防錆フィルムの特性として透明であることを求めるニーズがある。 実願昭61-97317号(実開昭63-3432号)のマイクロフィルム欧州特許出願公開第1916276号明細書 本開示の透明防錆バリア積層体10aの概略断面図である。本開示の透明防錆バリア積層体10bの概略断面図である。本開示の透明防錆バリア積層体10cの概略断面図である。本開示の透明防錆バリア積層体10dの概略断面図である。本開示の透明防錆バリア積層体10eの概略断面図である。本開示の透明防錆バリア積層体10fの概略断面図である。本開示の透明防錆バリア積層体10gの概略断面図である。本開示の透明防錆バリア積層体10hの概略断面図である。本開示の透明防錆バリア積層体10iの概略断面図である。本開示の透明防錆バリア積層体10jの概略断面図である。本開示の透明防錆バリア積層体10kの概略断面図である。本開示の透明防錆バリア積層体10lの概略断面図である。本開示の防錆包装材の一実施形態による防錆袋20の斜視図である。 以下、本発明をより詳細に説明するため、本発明を実施するための形態について、添付の図面を参照しつつ説明する。本開示において使用される樹脂名は、業界において慣用されるものが用いられる。また、本開示において、密度は、JIS K7112に準拠して測定される値である。さらに、MFRは、JIS K7210-1に準拠して測定される値である。 さらに、本開示において、「フィルム」及び「積層体」という用語は複数の層が積層された物を意味する点で同義であり、この意味で用いられる場合には両用語は代替可能である。但し、「フィルム」が単層からなる場合をも含むのに対し「積層体」が単層からなる場合を含まない点で、両用語は相違する。 さらに、本開示において、「透明」との用語は、可視光領域内の任意の波長の光について、ヘーズがJIS K7136に準じ0.1%から50%範囲にある場合をいう。ヘーズの値の取りうる範囲はより狭く0.3%から45%の範囲にある場合であってもよく、さらに狭く0.5%から40%の範囲にある場合であってもよい。なお、ここでいう可視光領域は、JIS B7079に準拠して光の波長が380nmから780nmの範囲をいう。 以下の実施形態の説明においては、まず、透明防錆バリア積層体の種々の層構成について説明する。次に、透明防錆バリア積層体のそれぞれの構成要素について説明する。その次に、透明防錆バリア積層体の製造方法について説明する。その次に、透明防錆バリア積層体を用いた包装材について説明する。 1.透明防錆バリア積層体の層構成 <基本的層構成> 図1から図12は、本開示の透明防錆バリア積層体10(10a~10l)の層構成を示す概略的断面図である。図1は、透明防錆バリア積層体10aの層構成を示す概略的断面図である。図1に示されるように、透明防錆バリア積層体10aはガスバリア性又は水蒸気バリア性を有するバリア層1と有機酸を含む防錆シーラントフィルム2とを備え、バリア層1は透明の樹脂からなる透明樹脂フィルム1aと無機酸化物からなる無機酸化物膜1bとを備える。図1に示されるように、透明防錆バリア積層体10aは、透明樹脂フィルム1a、無機酸化物膜1b、及び防錆シーラントフィルム2がこの順に積層された構造を有する。透明樹脂フィルム1aに無機酸化物を蒸着することにより、無機酸化物膜1bを透明樹脂フィルム1a上に形成することができる。また、防錆シーラントフィルム2としてヒートシール性の樹脂を用いることで、バリア層1と防錆シーラントフィルム2をヒートシールにより積層することができる。 <接着層を備えた層構成> 図2は、透明防錆バリア積層体10bの層構成を示す概略的断面図である。透明防錆バリア積層体10bは、図1の透明防錆バリア積層体10aと同様に、バリア層1と防錆シーラントフィルム2を備える。透明防錆バリア積層体10bは、さらにバリア層1(無機酸化物膜1b)と防錆シーラントフィルム2の間に設けられた接着剤又は接着性樹脂からなる接着層3を備え、バリア層1(無機酸化物膜1b)と防錆シーラントフィルム2が接着層3を介して接着された構造を有する。これにより、バリア層1と防錆シーラントフィルム2とをより強固に接着することができる。 <ガスバリア膜を備えた層構成> 図3は、透明防錆バリア積層体10cの層構成を示す概略的断面図である。透明防錆バリア積層体10cは、図1の透明防錆バリア積層体10aと同様に、バリア層1と防錆シーラントフィルム2を備える。透明防錆バリア積層体10cは、さらにバリア層1(無機酸化物膜1b)と防錆シーラントフィルム2の間にガスバリア膜4を備える。 図4は、透明防錆バリア積層体10dの層構成を示す概略的断面図である。透明防錆バリア積層体10dは、図2の透明防錆バリア積層体10bと同様に、バリア層1と、接着層3と、防錆シーラントフィルム2とを備える。透明防錆バリア積層体10dは、さらにバリア層1(無機酸化物膜1b)と接着層3の間にガスバリア膜4を備える。 透明防錆バリア積層体10c又は透明防錆バリア積層体10dのようにガスバリア膜4を設けることにより、ガスバリア性及び耐候性を高めることができる。 <共押多層フィルムを備えた層構成> 図5は、透明防錆バリア積層体10eの層構成を示す概略的断面図である。透明防錆バリア積層体10eは、図1の透明防錆バリア積層体10aと同様に、バリア層1と防錆シーラントフィルム2を備える。透明防錆バリア積層体10eは、透明防錆バリア積層体10aと異なり、防錆シーラントフィルム2が2層2a、2bの共押多層フィルムとして形成されている。 図6は、透明防錆バリア積層体10fの層構成を示す概略的断面図である。透明防錆バリア積層体10fは、図2の透明防錆バリア積層体10bと同様に、バリア層1と、接着層3と、防錆シーラントフィルム2とを備える。透明防錆バリア積層体10fは、透明防錆バリア積層体10bと異なり、防錆シーラントフィルム2が2層2a、2bの共押多層フィルムとして形成されている。 図7は、透明防錆バリア積層体10gの層構成を示す概略的断面図である。透明防錆バリア積層体10gは、図3の透明防錆バリア積層体10cと同様に、バリア層1と、ガスバリア膜4と、防錆シーラントフィルム2とを備える。透明防錆バリア積層体10gは、透明防錆バリア積層体10cと異なり、防錆シーラントフィルム2が2層2a、2bの共押多層フィルムとして形成されている。 図8は、透明防錆バリア積層体10hの層構成を示す概略的断面図である。透明防錆バリア積層体10hは、図4の透明防錆バリア積層体10dと同様に、バリア層1と、ガスバリア膜4と、接着層3と、防錆シーラントフィルム2とを備える。透明防錆バリア積層体10hは、透明防錆バリア積層体10dと異なり、防錆シーラントフィルム2が2層2a、2bの共押多層フィルムとして形成されている。 透明防錆バリア積層体10e~10hのように、防錆シーラントフィルム2を共押多層フィルムとして形成することにより、例えば、2層のうちの一方にのみ防錆剤を添加して防錆層2bとし、他方については防錆剤を添加しない非防錆層2aとすることができる。これにより、非防錆層2aでのラミネート強度を向上し、かつ高価な防錆剤の使用量を減らすことが出来る。 また図示しないが、防錆シーラントフィルム2を、3層またはそれ以上の共押多層フィルムとすることもできる。例えば、層中の少なくとも1層、例えば中間層を、ポリプロピレンからなる層として、その他の層を所望のシール強度を発揮するオレフィン系樹脂からなる層とすることにより、所望のシール強度及びラミネート強度を維持したまま、酸素ガスバリア性及び水蒸気バリア性を向上させ、さらに、本開示の積層体に耐油性を付与することもできる。 <保護膜を備えた層構成> 図9は、透明防錆バリア積層体10iの層構成を示す概略的断面図である。透明防錆バリア積層体10iは、図2の透明防錆バリア積層体10bと同様に、バリア層1と、接着層3と、防錆シーラントフィルム2とを備える。透明防錆バリア積層体10iは、さらにバリア層1(無機酸化物膜1b)と接着層3の間に、プライマーコート樹脂からなる保護膜5を備える。 図10は、透明防錆バリア積層体10jの層構成を示す概略的断面図である。透明防錆バリア積層体10jは、図4の透明防錆バリア積層体10dと同様に、バリア層1と、ガスバリア膜4と、接着層3と、防錆シーラントフィルム2とを備える。透明防錆バリア積層体10jは、さらにガスバリア膜4と接着層3の間に、プライマーコート樹脂からなる保護膜5を備える。 図11は、透明防錆バリア積層体10kの層構成を示す概略的断面図である。透明防錆バリア積層体10kは、図6の透明防錆バリア積層体10fと同様に、バリア層1と、接着層3と、防錆シーラントフィルム2とを備える。透明防錆バリア積層体10kは、さらにバリア層1(無機酸化物膜1b)と接着層3の間に、プライマーコート樹脂からなる保護膜5を備える。 図12は、透明防錆バリア積層体10lの層構成を示す概略的断面図である。透明防錆バリア積層体10lは、図8の透明防錆バリア積層体10hと同様に、バリア層1と、ガスバリア膜4と、接着層3と、防錆シーラントフィ