JP-2026077883-A - トイレットロール及びトイレットロールの製造方法
Abstract
【課題】嵩高な1プライのトイレットペーパーをロール状に巻き取ったトイレットロールにおいて、吸水性、使用時の破れにくさ、シート及びロールそれぞれの手触り感がいずれも良好であり、かつ、交換頻度が少ないことを満たすトイレットロール及びトイレットロールの製造方法を提供する。 【解決手段】1プライのトイレットペーパー1xを、ロール状に巻き取ったトイレットロール1であって、トイレットペーパー1xのTEA(引張エネルギー吸収量)が1.0J/m 2 以上5.5J/m 2 以下、単位面積当たりの吸水量が100g/m 2 以上210g/m 2 以下、坪量が12g/m 2 以上32g/m 2 以下であり、トイレットロール1のロール密度が0.05g/cm 3 以上0.17g/cm 3 以下であることを特徴とする、トイレットロール1を提供する。 【選択図】図1
Inventors
- 藤田 祐樹
- 佐藤 光
- 大岡 康伸
- 大篭 幸治
Assignees
- 日本製紙クレシア株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20260303
Claims (12)
- 1プライのトイレットペーパーを、ロール状に巻き取ったトイレットロールであって、 前記トイレットペーパーのTEA(引張エネルギー吸収量)が1.0J/m 2 以上5.5J/m 2 以下、単位面積当たりの吸水量が100g/m 2 以上210g/m 2 以下、坪量が12g/m 2 以上32g/m 2 以下であり、 ロールのロール密度が0.05g/cm 3 以上0.17g/cm 3 以下であることを特徴とする、トイレットロール。
- 前記トイレットペーパーにおける、乾燥時のMD方向の引張強度と乾燥時のCD方向の引張強度との積の平方根GMTが1.1N/25mm以上3.6N/25mm以下であることを特徴とする、請求項1に記載のトイレットロール。
- 前記トイレットペーパーの比容積が4cm 3 /g以上20cm 3 /g以下であることを特徴とする、請求項1に記載のトイレットロール。
- 前記トイレットペーパーの紙厚が100μm以上320μm以下であることを特徴とする、請求項1に記載のトイレットロール。
- ロールの巻直径が100mm以上150mm以下であることを特徴とする、請求項1に記載のトイレットロール。
- ロールの巻長が42m以上94m以下であることを特徴とする、請求項1に記載のトイレットロール。
- ティシューソフトネス測定装置TSAにより、試料台に設置した前記トイレットペーパーのサンプルに対し、ブレード付きロータを100mNの押し込み圧力として上から押し込んだ後に回転数2.0(/sec)で回転させ、前記試料台の振動を振動センサで測定したとき、前記TSA上のソフトウェアにて自動的に取得した、低周波数側からの最初のスペクトルの極大ピークの強度(TS750)が14dBV 2 rms以上38dBV 2 rms以下であることを特徴とする、請求項1に記載のトイレットロール。
- 前記TSAにより取得したスペクトルのうち、6500Hzを含むスペクトルの極大ピークの強度(TS7)が7dBV 2 rms以上21dBV 2 rms以下であることを特徴とする、請求項7に記載のトイレットロール。
- 前記TSAにより、前記試料台に設置した前記トイレットペーパーのサンプルに対し、前記ブレード付きロータを回転させずに100mNと600mNの押し込み圧力でそれぞれ上から押し込んだとき、それぞれ押し込み圧力100mNと600mNの間での前記サンプルの上下方向の変形変位量で表される、剛性(D)の測定値が1.7mm/N以上4.6mm/N以下であることを特徴とする、請求項7に記載のトイレットロール。
- 前記トイレットペーパーの単位重量当たりの吸水量が6.0g/g以上10.0g/g以下であることを特徴とする、請求項1に記載のトイレットロール。
- 前記トイレットペーパーがドライクレープ処理されていることを特徴とする、請求項1に記載のトイレットロール。
- 請求項1に記載のトイレットロールの製造方法であって、前記トイレットペーパーがTAD抄紙法によって製造されたことを特徴とする、請求項1に記載のトイレットロールの製造方法。
Description
本発明は、1プライのトイレットペーパーを巻き取ったトイレットロール及びその製造方法に関する。 トイレットペーパー製品においては、吸水性を確保するため、嵩(比容積)が高いことが品質面で重要な要素となる。 また、強度、柔らかさ(しなやかさと滑らかさとボリューム感の総合官能)といった要素も重要である。 嵩高で柔らかな吸水性に優れたトイレットペーパーを得る方法として、抄紙工程の脱水乾燥工程において、湿紙をプレス脱水せずに通風乾燥するTAD(Through Air Drying;通風乾燥)方式が知られている。 また、トイレットペーパーの引張エネルギー吸収量を所定の範囲とすること等で、破れにくさと手触り感を両立させる手法も知られている。 そのようなトイレットペーパーの先行技術文献として、例えば、特許文献1には、約0.012mm(0.005インチ)か、それ以上の高さを有する、6.45cm2(1平方インチ)あたり約10から約150の突出部を有し、機械横方向の伸長率が約9パーセントかそれ以上で、基本重量が約10から70グラム/m2である、クレープ加工されていない通気乾燥されたティッシュシートが開示されている。 また、特許文献2には、1プライのトイレットペーパーであって、トイレットペーパーの長さ方向の引張エネルギー吸収量が6.0~12.0J/m2であり、乾燥時における、長さ方向の引張強度と長さ方向に直交する方向の引張強度との積の平方根(GMT:Geometric Mean Titer、幾何平均力価)が0.60~0.95N/15mmであり、トイレットペーパーの長さ方向の伸び率は、11.70~18.86%であり、トイレットペーパーの長さ方向のヤング率は、15~30GPaであることを特徴とするトイレットペーパーが開示されている。 特許第3758702号公報特許第7013828号公報 本発明の一実施形態に係るトイレットロールの外観を示す斜視図である。 以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。 なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。 <トイレットロール> 図1は、本発明の一実施形態に係るトイレットロール1の外観を示す斜視図である。本発明の一実施形態に係るトイレットロール1は、1プライのトイレットペーパー1x(以下、単にシートとも称する)を、ロール状に巻き取ったトイレットロール1である。なお、トイレットペーパー1xは、流れ方向における略等間隔において、幅方向にミシン目を施されていることが好ましい(図示しない)。 なお、図1に示すように、トイレットペーパー1xの表面のうち、ロール外側に指向した表面を表面1a(トイレットペーパー1xの表面)と称し、ロール中心部に指向した表面を裏面1b(トイレットペーパー1xの裏面)、巻き取られたトイレットペーパー1xの最外端部をトイレットペーパー1xの最外巻の端縁1eと称する。 (巻長及び巻直径) トイレットロール1の巻長は42m以上94m以下であることが好ましく、46m以上80m以下であることがより好ましく、56m以上70m以下であることが更に好ましい。巻長が42m未満であると、トイレットロール1の交換頻度が高くなる。巻長が94mを超えると、後述する巻直径DRが一定の範囲の場合、代わりにロール密度が高くなり、ロール製品としての手触り感に劣る。 また、トイレットロール1の巻直径DRは100mm以上150mm以下であることが好ましく、112mm以上138mm以下であることがより好ましく、117mm以上130mm以下であることが更に好ましい。巻直径DRが100mm未満であると嵩高のため結果として巻長が短くなり、交換頻度が高くなる。巻直径DRが150mmを超えると巻長が一定の範囲の場合、代わりに坪量が高くなり嵩高となりすぎてしまい、手触り感に劣る。 巻長は、トイレットロール1のミシン目とミシン目の間のトイレットペーパー1xについて、10枚分の長さを実測する。その後、トイレットロール1におけるトイレットペーパー1xの枚数を実測し、巻長は10枚分の長さとトイレットペーパー1xの枚数から比例計算で求める。例えば、10枚分の長さが1.80m、トイレットペーパー1xの枚数が150枚の場合、1.80m×(150/10)=27mとなる。なお、トイレットロール1にミシン目がない場合は、実測して巻長を測定することができる。また、ロールの巻直径DRは、ムラテックKDS株式会社製ダイヤメータールールを用いて測定する。測定は、10個のトイレットロール1を測定し、測定結果を平均する。 (シート長及びシート幅) また、ミシン目とミシン目の間の長さ(トイレットペーパー1xのシート長)は、96mm以上130mm以下が好ましく、102mm以上126mm以下がより好ましく、108mm以上120mm以下が更に好ましい。さらに、トイレットペーパー1xのシート幅は、96mm以上130mm以下が好ましく、102mm以上126mm以下がより好ましく、108mm以上120mm以下が更に好ましい。シート長及びシート幅がそれぞれ上記の数値範囲内であることにより、本願のような吸水性に優れるトイレットロール1を使用する際、使用する面積が適正になり、多くの水を吸収することができる。 (ロール重量) さらに、トイレットロール1のロール重量は80g以上220g以下であることが好ましく、94g以上200g以下であることがより好ましく、100g以上192g以下であることが更に好ましい。ロール重量が上記の数値範囲内であることにより、吸水性及び使用時の破れにくさがいずれも良好であり、ロール製品としての手触りが良好で、かつ、交換頻度が少ないトイレットロール1とすることができる。 なお、上記数値範囲のロール質量は、コア(紙管)を含まないロール幅114mmあたりの1ロールの質量とする。ロール幅が114mmでない場合は、比例計算により114mmあたりの質量に換算する。 (コア外径) そして、本発明のトイレットロール1の芯の外径である、コア外径DIは、25mm以上48mm以下であることが好ましく、35mm以上46mm以下であることがより好ましく、37mm以上43mm以下であることが更に好ましい。コア外径DIが上記の数値範囲内であることにより、吸水性及び使用時の破れにくさがいずれも良好であり、ロール製品としての手触りが良好で、かつ、交換頻度が少ないトイレットロール1とすることができる。 コア外径DIは、ムラテックKDS株式会社製ダイヤメータールールを用いて測定する。測定は、10個のトイレットロール1を測定し、測定結果を平均する。 (ロール密度) トイレットロール1のロール密度は0.05g/cm3以上0.17g/cm3以下であり、0.06g/cm3以上0.15g/cm3以下であることが好ましく、0.07g/cm3以上0.13g/cm3以下であることがより好ましい。トイレットロール1のロール密度が0.05g/cm3未満であると、交換頻度が高くなる(巻直径DRとトイレットペーパー1xの坪量が同じ場合はロール密度が低いほど巻長が短くなり、巻直径DRと巻長が同じ場合はロール密度が低いほどトイレットペーパー1xの坪量が低くなり、結果として一度の使用量が増えることになる)。トイレットロール1のロール密度が0.17g/cm3を超えると、ロール製品としての手触り感に劣る。 ロール密度は、(ロール質量)÷(ロールの体積)で表される。ロール質量は、ロール幅114mmあたりのトイレットロール1の質量である。ロール体積は[{ロールの外径(巻直径DR)部分の断面積}-(コア外径DI部分の断面積)]×ロール幅(114mmあたりに換算する)で表される。例えば、ロール幅114mmあたりのロール質量(コアを除く)が123g、巻直径DRが125mm、コア外径DIが39mmの場合、ロール密度=0.09g/cm3となる。なお、トイレットロール1にコアが無い場合は、中心孔の直径をコア外径DIとする。 <トイレットペーパー> 本発明の一実施形態に係るトイレットペーパー1xに用いる原紙は、木材パルプ100質量%からなるものであってもよく、古紙パルプ、非木材パルプ、脱墨パルプ、液体飲料用紙パック古紙等を含んでよいが、品質の観点から含有率が50質量%以下とすることが好ましく、より好ましくは30質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、最も好ましくは0質量%である。目標とする品質を得るためには、NBKP(針葉樹晒クラフトパルプ)の含有率が10質量%以上60質量%以下であることが好ましく、20質量%以上50質量%以下であることがより好ましく、30質量%以上40質量%以下であることが更に好ましい。また、LBKP(広葉樹晒クラフトパルプ)の含有率が40質量%以上90質量%以下であることが好ましく、50質量%以上80質量%以下であることがより好ましく、60質量%以上70質量%以下であることが更に好ましい。 また、上述した紙料への添加剤としては、最終製品の要求品質に応じ、柔軟剤、嵩高剤、染料、分散剤、乾燥紙力増強剤、濾水向上剤、ピッチコントロール剤、吸水性向上剤等を用いることができる。なお、湿潤紙力増強剤は使用しないことが好ましいが、一時性湿潤紙力増強剤は使用してもよい。 本発明の一実施形態に係る1プライのトイレットペーパー1xは、エンボスが施されることが好ましいが、エンボスについては、デコエンボスのシングルエンボス、又はエンボスなしであることが好ましい。 (坪量) トイレットペーパー1xの坪量は、12g/m2以上32g/m2以下であり、14g/m2以上30g/m2以下であることが好ましく、17g/m2以上27g/m2以下であることがより好ましい。トイレットペーパー1xの坪量が12g/m2未満であると、トイレットペーパー1xが吸水性に劣る。トイレットペーパー1xの坪量が32g/m2を超えると、嵩高となりすぎてしまい、トイレットペーパー1xの手触り感に劣る。なお、トイレットペーパー1xの坪量はJIS P 8124に基づいて測定する。 (紙厚) トイレットペーパー1xの紙厚は100μm以上320μm以下であることが好ましく、120μm以上280μm以下であることがより好ましく、140μm以上240μm以下であることが更に好ましい。紙厚が100μm未満であると、トイレットペーパー1xの手触り感に劣る。紙厚が320μmを超えると、巻直径DRが一定の範囲の場合、嵩高となりすぎてしまい、トイレットロール1の交換頻度が多くなる。 紙厚はシックネスゲージ(株式会社尾崎製作所製のダイヤルシックネスゲージ「PEACOCK」)を用いて測定する。測定条件は、測定荷重3.7kPa、測定子直径30mmで、測定子と測定台の間に試料を置き、測定子を1秒間に1mm以下の速度で下ろしたときのゲージを読み取る。そして、1プライのトイレットペーパー1xを10組重ねて、10枚分として測定を行った後、10で割った数値を算出する。また、測定を10回繰り返して測定結果を平均したものを最終的な紙厚とする。 (比容積) また、トイレットペーパー1xの比容積は4cm3/g以上20cm3/g以下であることが好ましく、5cm3/g以上18cm3/g以下であることがより好ましく、6cm3/g以上16cm3/g以下であることが更に好ましい。比容積が4cm3/g未満