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JP-2026077903-A - 結晶基板および結晶基板の製造方法

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Abstract

【課題】III族窒化物で構成された結晶基板における転位密度を、より低減させるための技術を提供する。 【解決手段】結晶基板は、III族窒化物の単結晶からなる基板であって、基板の主面に対して最も近い低指数の結晶面がc面であり、単結晶が含むc面を貫通する貫通転位は、基板の厚さ方向と直交する方向に折れ曲がらずに厚さ方向に延在し、貫通転位における刃状転位の比率が60%未満である。 【選択図】図12

Inventors

  • 皿山 正二
  • 吉田 丈洋
  • 佐藤 隆
  • 三好 直哉
  • 村上 明繁

Assignees

  • 住友化学株式会社

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20260304

Claims (5)

  1. III族窒化物の単結晶で構成された第1結晶体と、 前記第1結晶体上に成長し、III族窒化物の単結晶で構成された第2結晶体と、 を有し、 前記第2結晶体は、アルカリ金属を内包する閉空間を複数含む中間層を有し、 前記中間層は、前記第2結晶体が含む複数の線状の結晶欠陥のそれぞれの上に複数の前記閉空間が配置されることで形成された、複数の閉空間列を有し、 前記複数の閉空間列のうちのある閉空間列を選び、当該閉空間列に含まれる第1の閉空間および第2の閉空間を選び、第1の閉空間および第2の閉空間から前記第1結晶体までの高さをそれぞれh1およびh2としたとき、h1およびh2と同じ高さに閉空間を有する他の閉空間列が、複数存在する、結晶基板。
  2. 前記第2結晶体は、前記中間層よりも上側に配置され前記閉空間を含まない上側層を有し、 前記第1結晶体の、前記第2結晶体の成長の下地となる主面における貫通転位密度に対し、前記上側層の前記第2結晶体の主面における貫通転位密度が低い、請求項1に記載の結晶基板。
  3. 前記中間層の前記第2結晶体が含む前記線状の結晶欠陥は、前記第1結晶体が含む貫通転位を起点として形成されている、請求項1または2に記載の結晶基板。
  4. 前記第2結晶体は、前記中間層よりも上側に配置され前記閉空間を含まない上側層を有し、 前記上側層の前記第2結晶体は、らせん転位を有さず、 前記上側層の前記第2結晶体が含む貫通転位における刃状転位の比率は、前記第1結晶体が含む貫通転位における刃状転位の比率よりも低い、請求項1~3のいずれか1項に記載の結晶基板。
  5. III族窒化物の単結晶で構成された第1結晶体を用意する工程と、 前記第1結晶体上に、III族窒化物の単結晶で構成された第2結晶体を、アルカリ金属とIII族元素とを含む混合融液中で成長させる工程と、 を有し、 前記第2結晶体を成長させる工程では、 前記第2結晶体が、前記アルカリ金属を内包する閉空間を複数含む中間層を有し、 前記中間層において、前記第2結晶体が含む複数の線状の結晶欠陥のそれぞれの上に複数の前記閉空間が配置されることで、複数の閉空間列が形成され、 前記複数の閉空間列のうちのある閉空間列を選び、当該閉空間列に含まれる第1の閉空間および第2の閉空間を選び、第1の閉空間および第2の閉空間から前記第1結晶体までの高さをそれぞれh1およびh2としたとき、h1およびh2と同じ高さに閉空間を有する他の閉空間列が、複数存在するように、前記第2結晶体を成長させる、結晶基板の製造方法。

Description

本発明は、結晶基板および結晶基板の製造方法に関する。 窒化ガリウム(GaN)等のIII族窒化物で構成された結晶基板は、発光素子やトランジスタ等の半導体デバイスを作製するための基板として用いられている。当該結晶基板における転位密度を低減させるための様々な技術が提案されている(例えば非特許文献1参照)。 大島祐一、外5名、「ボイド形成剥離法によるGaN基板」、日立電線、No.26(2007-1)、p. 31-36 図1は、本発明の一実施形態による結晶基板の製造方法の全体を示すフローチャートである。図2は、一実施形態による結晶基板の製造方法におけるステップS100の詳細を示すフローチャートである。図3(a)~3(g)は、一実施形態のステップS100における種基板21の作製工程を示す概略断面図である。図4(a)~4(c)は、一実施形態のステップS200における基板31の作製工程を示す概略断面図である。図5(a)および5(b)は、一実施形態の実験例として作製した結晶体30の蛍光顕微鏡像である。図6(a)および図6(b)は、一実施形態の実験例として作製した結晶体30のMPPL像である。図7は、一実施形態の実験例として作製した結晶体30のMPPL像である。図8は、一実施形態の変形例による結晶基板の製造方法の全体を示すフローチャートである。図9(a)~9(c)は、一実施形態の変形例のステップS300における基板41の作製工程を示す概略断面図である。図10は、HVPE装置を例示する概略構成図である。図11は、フラックス液相成長装置を例示する概略構成図である。図12は、一実施形態による結晶体30の模式的な斜視図である。 <本発明の一実施形態> 以下、本発明の一実施形態について説明する。本実施形態では、種結晶基板21(以下、種基板21ともいう)を種結晶として、結晶基板31(以下、基板31ともいう)を成長させる技術について説明する。種基板21および基板31は、それぞれ、III族窒化物の単結晶で構成される。種基板21および基板31を構成するIII族窒化物として、窒化ガリウム(GaN)が例示される。 本実施形態では、種基板21として、ボイド形成剥離(VAS)法で成長されたGaN基板を例示するが、種基板21として、他の方法で成長されたGaN基板を用いてもよい。ただし、後述のように、閉空間列25Cを面内において分散した状態で形成する観点から、種基板21として用いられるGaN基板は、基板31の成長の下地となる主面21sにおいて、転位密度が過大でない低転位密度領域(転位密度が例えば1×107/cm2未満である領域)を有することが好ましく、転位密度が過大である転位集中領域(転位密度が例えば1×107/cm2以上である領域)を有しないことが、より好ましい。つまり、主面21sにおける最大の転位密度が例えば1×107/cm2未満であることが、より好ましい。VAS法は、主面21sにおける最大の転位密度が例えば1×107/cm2未満である種基板21を得る一つの方法として、好ましく用いられる。本明細書において、転位とは、貫通転位を意味し、表現の煩雑さを避けるため、貫通転位を、単に、転位と称することがある。 (1)結晶基板の製造方法 本実施形態による基板31の製造方法について説明する。図1は、本実施形態による基板31の製造方法の全体を示すフローチャートである。本製造方法は、種基板21を用意するステップS100と、液相法、具体的にはフラックス法により基板31を作製するステップS200と、を有する。 (S100:種結晶基板用意) ステップS100では、種基板21を用意する。図2は、VAS法の例でのステップS100の詳細を示すフローチャートである。図3(a)~3(g)は、VAS法の例でのステップS100における種基板21の作製工程を示す概略断面図である。 (S110:ボイド形成基板用意) ステップS100は、ステップS110~S140を有する。ステップS110では、ボイド形成基板15を用意する。ステップS110は、より詳細には、ステップS111~S114を有する。ステップS111では、図3(a)に示すように、下地基板10を用意する。下地基板10として、サファイア基板が例示される。 ステップS112では、図3(b)に示すように、下地基板10上に下地層11を形成する。下地層11は、例えば、低温成長されたGaNで構成されたバッファ層と、GaNの単結晶層と、の積層で構成される。バッファ層および単結晶層は、例えば有機金属気相成長(MOVPE)により形成される。III族原料としては例えばトリメチルガリウム(TMG)が用いられ、V族原料としては例えばアンモニア(NH3)が用いられる。バッファ層の厚さ、単結晶層の厚さは、それぞれ、例えば20nm、0.5μmである。 ステップS113では、図3(c)に示すように、下地層11上に金属層12を形成する。金属層12は、例えば、チタン(Ti)を厚さ20nm蒸着することで形成される。 ステップS114では、図3(d)に示すように、熱処理により、金属層12を窒化してナノマスク14を形成するとともに、下地層11にボイドを形成してボイド含有層13を形成する。当該熱処理は、例えば以下のように行われる。下地層11および金属層12が形成された下地基板10を、電気炉内に投入し、ヒータを有するサセプタ上に載置する。そして、下地基板10を、水素ガス(H2ガス)または水素化物ガスを含む雰囲気中で加熱する。具体的には、例えば、窒化剤ガスとして20%のNH3ガスを含有するH2ガス気流中において、所定の温度、例えば850℃以上1100℃以下の温度で、20分間の熱処理を行う。 当該熱処理により、金属層12が窒化されることで、表面に高密度の微細孔を有するナノマスク14が形成される。また、ナノマスク14の微細孔を介して下地層11の一部がエッチングされることで、下地層11中にボイドが生じ、ボイド含有層13が形成される。このようにして、ステップS110では、下地基板10上に形成されたボイド含有層13およびナノマスク14を有するボイド形成基板15が用意される。 ナノマスク14の微細孔の分布、および、ボイド含有層13のボイドの分布が、面内で均一化されるように、当該熱処理が行われることが好ましい。このため、例えば、温度分布が面内で均一に近づくようヒータの加熱具合が調節されることが好ましく、また例えば、サセプタを回転させながら当該熱処理が行われることが好ましい。 (S120:HVPEによる結晶体成長) ステップS120では、図3(e)に示すように、ボイド形成基板15のナノマスク14上に、結晶体20を成長させる。結晶体20は、気相法、具体的にはハイドライド気相成長(HVPE)法により成長させる。ここで、HVPE装置200について説明する。図10は、HVPE装置200を例示する概略構成図である。 HVPE装置200は、石英等の耐熱性材料からなり、成膜室201が内部に構成された気密容器203を備えている。成膜室201内には、処理対象の基板250を保持するサセプタ208が設けられている。サセプタ208は、回転機構216が有する回転軸215に接続されており、回転自在に構成されている。気密容器203の一端には、成膜室201内へ塩酸(HCl)ガス、NH3ガス、窒素ガス(N2ガス)を供給するガス供給管232a~232cが接続されている。ガス供給管232cには水素(H2)ガスを供給するガス供給管232dが接続されている。ガス供給管232a~232dには、上流側から順に、流量制御器241a~241d、バルブ243a~243dがそれぞれ設けられている。ガス供給管232aの下流には、原料としてのGa融液を収容するガス生成器233aが設けられている。ガス生成器233aには、HClガスとGa融液との反応により生成された塩化ガリウム(GaCl)ガスを、サセプタ208上に保持された基板250に向けて供給するノズル249aが接続されている。ガス供給管232b、232cの下流側には、これらのガス供給管から供給された各種ガスをサセプタ208上に保持された基板250に向けて供給するノズル249b、249cがそれぞれ接続されている。気密容器203の他端には、成膜室201内を排気する排気管230が設けられている。排気管230にはポンプ231が設けられている。気密容器203の外周にはガス生成器233a内やサセプタ208上に保持された基板250を所望の温度に加熱するゾーンヒータ207が、気密容器203内には成膜室201内の温度を測定する温度センサ209が、それぞれ設けられている。HVPE装置200が備える各部材は、コンピュータとして構成されたコントローラ280に接続されており、コントローラ280上で実行されるプログラムによって、後述する処理手順や処理条件が制御されるように構成されている。 ステップS120は、HVPE装置200を用い、例えば以下の処理手順で実施することができる。まず、ガス生成器233a内に原料としてGaを収容する。また、サセプタ208上に処理対象の基板250としてボイド形成基板15を保持する。そして、成膜室201内の加熱および排気を実施しながら、成膜室201内へH2ガスとN2ガスとの混合ガスを供給する。そして、成膜室201内が所望の成膜温度、成膜圧力に到達し、また、成膜室201内の雰囲気が所望の雰囲気となった状態で、ガス供給管232a、232bからガス供給を行い、ボイド形成基板15に対し、成膜ガスとしてGaClガスとNH3ガスとを供給する。 ステップS120を実施する際の処理条件としては、以下が例示される。 成長温度Tg:980~1100℃、好ましくは1050~1100℃ 成膜室201内の圧力:90~105kPa、好ましくは90~95kPa GaClガスの分圧:0.2~15kPa NH3ガスの分圧/GaClガスの分圧:4~20 N2ガスの流量/H2ガスの流量:1~20 当該成長処理において、ボイド含有層13を起点として成長を開始したGaN結晶が、ナノマスク14の微細孔を通って表面に現れることで、ナノマスク14上に初期核が形成される。初期核が、厚さ方向(縦方向)および面内方向(横方向)に成長し、面内で互いに結合することで、GaN単結晶からなる連続膜の結晶体20が形成される。結合した初期核間には互いに引き合う力が働くため、結晶体20には引張応力が導入される。また、初期核が形成されなかった領域では、ナノマスク14と結晶体20との間に、ボイド含有層13のボイドを起因とする空隙16が形成される。 初期核の分布、および、空隙16の分布が、面内で均一化されるように、当該成長処理が行われることが好ましい。このため、例えば、温度分布が面内で均一に近づくようゾーンヒータ207の加熱具合が調節されることが好ましく、また例えば、サセプタ208を回転させながら当該成長処理が行われることが好ましい。初期核の分布、および、空隙16の分布が、面内で均一化されるように、ナノマスク14の微細孔の分布、および、ボイド含有層13のボイドの分布は、面内で均一化されていることが好ましい。初期核が均一に分布することで、面内で転位密度が局所的に非常に高い転位集中領域(転位密度が例えば1×107/cm2以上である領域)が生じないため、転位密度の分布が均一となる。また、初期核が均一に分布することで、引張応力が面内で均一となる。 成長させる結晶体20の厚さは、結晶体20から少なくとも1枚の自立した種基板21が得られる厚さ、例えば0.2mm以上の厚さであることが好ましい。成長させる結晶体20の厚さの上限は、特に制限されない。 (S130:剥離) ステップS130では、図3(f)に示すように、結晶体20をボイド形成基板15から剥離させる