JP-2026077919-A - フォルダブルデバイス用光学粘着シート
Abstract
【課題】被着体への貼り合わせのリワーク性を確保するとともに、折り曲げられる被着体からの剥がれを抑制するのに適した、フォルダブルデバイス用の光学粘着シートを提供する。 【解決手段】本発明の光学粘着シートS(フォルダブルデバイス用光学粘着シート)は、粘着剤層10を有する。粘着剤層10は、25℃において20~50kPaのせん断貯蔵弾性率を有する。粘着剤層10は、被着体に対する貼り付けから25℃での2分間の第1の静置後に、当該被着体に対して25℃において第1粘着力Xaを有する。また、粘着剤層10は、被着体に対する貼り付け、その後の50℃、0.5MPaおよび15分の条件での加熱加圧処理、および、その後の25℃での72時間の第2の静置後に、当該被着体に対して25℃において第2粘着力Xbを有する。第1粘着力Xaおよび第2粘着力Xbは、2.2≦Xb/Xa≦5を満たす。 【選択図】図1
Inventors
- 永田 拓也
- 寳田 翔
- 野田 美菜子
Assignees
- 日東電工株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20260305
Claims (5)
- 粘着剤層を有するフォルダブルデバイス用光学粘着シートであって、 前記粘着剤層が、25℃において20kPa以上50kPa以下のせん断貯蔵弾性率を有し、 前記粘着剤層が、被着体に対する貼り付けから25℃での2分間の第1の静置後に、当該被着体に対して25℃において第1粘着力Xaを有し、 前記粘着剤層が、前記被着体に対する貼り付け、その後の50℃、0.5MPaおよび15分の条件での加熱加圧処理、および、その後の25℃での72時間の第2の静置後に、当該被着体に対して25℃において第2粘着力Xbを有し、 前記第1粘着力Xaおよび前記第2粘着力Xbが、2.2≦Xb/Xa≦5を満たし、 前記粘着剤層が、前記被着体に対する貼り付け、前記加熱加圧処理、および、その後の25℃での168時間の第3の静置後に、当該被着体に対して25℃において第3粘着力Xcを有し、 前記第1粘着力Xaおよび前記第3粘着力Xcが、2.5≦Xc/Xa≦7を満たす、 フォルダブルデバイス用光学粘着シート。
- 前記粘着剤層が、前記被着体に対する貼り付けから25℃での30分間の第4の静置後に、当該被着体に対して25℃において第4粘着力Xdを有し、 前記第1粘着力Xaおよび前記第4粘着力Xdが、0.7≦Xd/Xa≦1.4を満たす、請求項1に記載のフォルダブルデバイス用光学粘着シート。
- 前記粘着剤層が、前記被着体に対する貼り付けから25℃での300分間の第5の静置の間に、当該被着体に対して25℃において有する最小粘着力Yaは、0.1N/25mm以上である、請求項1または2に記載のフォルダブルデバイス用光学粘着シート。
- 前記粘着剤層が前記被着体に貼り付けられてから前記最小粘着力Yaを有するまでの経過時間Ta(分)が、0≦Ta≦100を満たす、請求項3に記載のフォルダブルデバイス用光学粘着シート。
- 前記第1粘着力Xaが0.1N/25mm以上10N/25mm以下である、請求項1から4のいずれか一つに記載のフォルダブルデバイス用光学粘着シート。
Description
本発明は、フォルダブルデバイス用光学粘着シートに関する。 ディスプレイパネルは、例えば、画素パネル、タッチパネル、偏光板およびカバーフィルムなどを含む積層構造を有する。そのようなディスプレイパネルの製造過程では、積層構造に含まれる要素どうしの接合のために、例えば、透明な粘着シート(光学粘着シート)が用いられる。一方、例えばスマートフォン用およびタブレット端末用に、繰り返し折り曲げ可能(フォルダブル)なディスプレイパネルの開発が進んでいる。フォルダブルなディスプレイパネルでは、積層構造中の各要素が、繰り返し折り曲げ可能に作製されており、そのような要素間の接合に光学粘着シートが用いられている。フォルダブルディスプレイパネルなどフォルダブルデバイス用の光学粘着シートについては、例えば下記の特許文献1に記載されている。 特開2018-111754号公報 本発明の光学粘着シートの一実施形態の断面模式図である。本発明の光学粘着シートの使用方法の一例を表す。図2Aは、光学粘着シートを第1被着体に貼り合わせる工程を表し、図2Bは、光学粘着シートを介して第1被着体と第2被着体とを接合する工程を表し、図2Cは、エージング工程を表す。実施例1および比較例1の各粘着シートの粘着力を表すグラフである。 本発明のフォルダブルデバイス用光学粘着シートの一実施形態としての粘着シートSは、図1に示すように、粘着剤層10を備える。粘着シートSは、所定の厚さのシート形状を有し、厚さ方向と直交する方向(面方向)に延びる。図1は、粘着シートSの両面に剥離フィルムL1,L2が貼り合わされている状態を例示的に示す。剥離フィルムL1は、粘着シートSの厚さ方向Tの一方面上に配置されている。剥離フィルムL2は、粘着シートSの厚さ方向Tの他方面上に配置されている。剥離フィルム付きの粘着シートSは、例えばロールの形態(図示略)をとる。 このような粘着シートSは、フォルダブルデバイスにおける光通過箇所に配置される透明な粘着シート(光学粘着シート)である。フォルダブルデバイスとしては、例えば、フォルダブルディスプレイパネルが挙げられる。フォルダブルディスプレイパネルは、例えば、画素パネル、タッチパネル、偏光板およびカバーフィルムなどを含む積層構造を有する。粘着シートSは、例えば、フォルダブルディスプレイパネルの製造過程において、前記積層構造に含まれる要素どうしの接合に、用いられる。 粘着剤層10は、25℃において20kPa以上50kPa以下のせん断貯蔵弾性率を有し、且つ、第1粘着力Xaおよび第2粘着力Xbが2.2≦Xb/Xa≦5を満たす。 粘着剤層10の上記せん断貯蔵弾性率は、実施例に関して後述する動的粘弾性測定で求められる貯蔵弾性率である(後記のせん断貯蔵弾性率についても同様である)。第1粘着力Xaは、粘着剤層10が、被着体に対する貼り付けから25℃での2分間の静置(第1の静置)後に、当該被着体に対して25℃において有する粘着力である。第2粘着力Xbは、粘着剤層10が、被着体に対する貼り付け、その後の加熱加圧処理、および、その後の25℃での72時間の静置(第2の静置)後に、当該被着体に対して25℃において有する粘着力である。被着体はポリイミドフィルムである(後記の被着体についても同様である)。被着体に対する粘着剤層10の貼り付けは、25℃の環境下で2kgのローラーを1往復させる加重による、貼り付けである(後記の貼り付けについても同様である)。 加熱加圧処理は、温度50℃、圧力0.5MPa、および処理時間15分間の条件で実施される処理であって、被着体に対する粘着剤層10の貼り付けから3分以内に開始される処理である(後記の加熱加圧処理についても同様である)。粘着力は、測定温度25℃、剥離角度180°および引張速度300mm/分の条件での剥離試験によって測定される剥離強度としての粘着力である(後記の粘着力についても同様である)。 粘着シートSにおける粘着剤層10は、上述のように、第1粘着力Xa(被着体に対する貼り付け後2分での粘着力)と、上記の第2粘着力Xb(貼り付け後に加熱加圧処理を経てから72時間後の粘着力)とが、2.2≦Xb/Xa≦5を満たす。第1粘着力Xaに対する第2粘着力Xbの比率(Xb/Xa)が2.2以上である構成(Xb/Xaが2.2以上である程度に第1粘着力Xaが小さい構成)は、被着体に対する粘着シートSの貼合せ作業(例えば、図2Aを参照して後述する貼り合わせ)において、粘着剤層10の軽剥離性を確保してリワーク性を確保しつつ、粘着シートSによる被着体間の接合後において、72時間程度の短時間内での粘着力の経時的上昇によって所定の接合力を確保するのに適する。リワーク性の確保は、粘着シートSが用いられるフォルダブルデバイスの製造歩留り向上に役立つ。一方、比率(Xb/Xa)が5以下である構成(Xb/Xaが5以下である程度に、第1粘着力Xaが小さすぎない構成)は、上記貼合せ作業において、同作業に必要な粘着力を粘着剤層10に確保して被着体に対する粘着シートSの良好な仮固定を実現しつつ、上記の被着体間接合力を確保するのに適する。すなわち、粘着シートSは、貼合せ作業の適切な実施とリワーク性とを両立しつつ、被着体間接合後の接合力を、粘着剤層10の粘着力の経時的上昇によって確保するのに適する。粘着シートSが用いられて製造されるフォルダブルデバイスの要素(被着体)間において、粘着剤層10の粘着力の経時的上昇によって充分な接合力が確保される場合、同デバイスの製造過程において、例えば工場内での粘着剤層10のエージングプロセスを、不要にできる(エージングは、例えば、常温での出荷過程で進行する)。 また、粘着剤層10は、上述のように、25℃において20kPa以上50kPa以下のせん断貯蔵弾性率を有する。この程度の柔らかさを有する粘着剤層10は、被着体間の接合に必要な凝集力を確保しつつ、粘着剤層10が貼り合わされた被着体が折り曲げられたとき、当該折り曲げ箇所において粘着剤層10に局所的に作用する応力を緩和するのに適する。したがって、粘着シートSは、折り曲げられる被着体からの剥がれを抑制するのに適する。 以上のように、粘着シートSは、被着体への貼り合わせのリワーク性を確保するとともに、折り曲げられる被着体からの剥がれを抑制するのに適する。加えて、粘着剤層10が25℃において20kPa以上50kPa以下のせん断貯蔵弾性率を有する構成は、粘着シートSの製造過程の切断加工時に、用いるトムソン刃などの切断手段に粘着剤層10由来の粘着剤片が付着するのを抑制するのに適する。したがって、当該構成は、粘着シートSの良好な加工歩留りを実現するのに適する。 被着体に対する粘着シートSの貼合せ作業のリワーク性を確保しつつ、粘着シートSによる被着体間の接合後の接合力を確保する観点から、Xb/Xaは、好ましくは2.3以上、より好ましくは2.4以上、更に好ましくは2.5以上である。貼合せ作業において被着体に対する粘着シートSの良好な仮固定を実現しつつ、上記の被着体間接合力を確保する観点から、Xb/Xaは、好ましくは4.5以下、より好ましくは4.0以下、更に好ましくは3.5以下である。 粘着剤層10は、第1粘着力Xaおよび第3粘着力Xcが、2.3≦Xc/Xa≦7を満たす。第3粘着力Xcは、粘着剤層10が、被着体に対する貼り付け、上記の加熱加圧処理、および、その後の25℃での168時間の静置(第3の静置)後に、当該被着体に対して25℃において有する粘着力である。 第1粘着力Xaに対する第3粘着力Xcの比率(Xc/Xa)が2.3以上である構成(Xc/Xaが2.3以上である程度に第3粘着力Xcが大きい構成)は、粘着シートSによる被着体間の接合の信頼性を確保するのに好ましい。この観点から、Xc/Xaは、より好ましくは2.4以上、更に好ましくは2.5以上、特に好ましくは2.6以上である。Xc/Xaが7以下である構成(Xc/Xaが7以下である程度に、第1粘着力Xaが小さすぎない構成)は、前記の接合信頼性を確保しつつ、被着体に対する粘着シートSの貼合せ作業において、被着体に対する粘着シートSの良好な仮固定を実現するのに好ましい。この観点から、Xc/Xaは、より好ましくは4.5以下、更に好ましくは4.0以下、特に好ましくは3.5以下である。 粘着剤層10は、第1粘着力Xaおよび第4粘着力Xdが、0.7≦Xd/Xa≦1.4を満たす。第4粘着力Xdは、粘着剤層10が、被着体に対する貼り付けから25℃での30分間の静置(第4の静置)後に、当該被着体に対して25℃において有する粘着力である。0.7≦Xd/Xa≦1.4が満たされる上記構成は、被着体に対する粘着シートSの貼合せ作業において、被着体に一旦 貼り合わされた粘着シートSを、必要に応じて被着体から剥離するのに好ましく、従って、貼合せ作業のリワーク性を確保するのに好ましい。 粘着剤層10が、被着体に対する貼り付けから25℃での300分間の静置(第5の静置)の間に、当該被着体に対して25℃において有する最小粘着力Yaは、好ましくは0.1N/25mm以上、より好ましくは1N/25mm以上、更に好ましくは3N/25mm以上、特に好ましくは5N/25mm以上である。このような構成は、被着体に対する粘着シートSの貼合せ作業において、被着体に対する粘着シートSの良好な仮固定を実現するのに好ましい。最小粘着力Yaの調整方法としては、例えば、粘着剤層10のためのベースポリマーの種類の選択、分子量の調整、および配合量の調整が挙げられる。ベースポリマーの種類の選択には、ベースポリマーにおける主鎖の種類(構成)の選択、並びに、官能基の種類の選択および量の調整が含まれる(後記の、ベースポリマーの種類の選択についても、同様である)。最小粘着力Yaの調整方法としては、ベースポリマー以外の成分の種類の選択、および、当該成分の配合量の調整も挙げられる。当該成分としては、架橋剤、シランカップリング剤、およびオリゴマーが挙げられる。 粘着剤層10が被着体に貼り付けられてから最小粘着力Yaを有するまでの経過時間Ta(分)は、好ましくは、0≦Ta≦100を満たす。このような構成は、被着体に一旦貼り合わされた粘着シートSを、必要に応じて被着体から剥離するのに好ましく、従って、貼合せ作業のリワーク性を確保するのに好ましい。経過時間Taの調整方法としては、例えば、粘着剤層10のためのベースポリマーの種類の選択、分子量の調整、および配合量の調整が挙げられる。経過時間Taの調整方法としては、ベースポリマー以外の成分の種類の選択、および、当該成分の配合量の調整も挙げられる。当該成分としては、架橋剤、シランカップリング剤、およびオリゴマーが挙げられる。 第1粘着力Xaは、好ましくは0.1N/25mm以上、より好ましくは1N/25mm以上、更に好ましくは3N/25mm以上、特に好ましくは5N/25mm以上である。第1粘着力Xaは、好ましくは10N/25mm以下、より好ましくは9N/25mm以下、更に好ましくは8N/25mm以下である。このような構成は、被着体に対する粘着シートSの貼合せ作業の適切な実施と、同作業のリワーク性とを、両立するのに好ましい。第1粘着力Xaの調整方法としては、例えば、粘着剤層10のためのベースポリマーの種類の選択、分子量の調整、および配合量の調整、並びに、ベースポリマー以外の成分(例えば、架橋剤、シランカップリング剤、およびオリゴマー)の種類の選択および配合量の調整が挙げられる。第2粘着力Xb、第1粘着力Xaに対する第2粘着力Xbの比率(Xb/Xa)、第3粘着力Xc、第1粘着力Xaに対する第3粘着力Xcの比率(Xc/Xa)、第4粘着力Xd、および、第1粘着力Xaに対する第4粘着力Xdの比率(Xd/Xa)の各調整方法につ