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JP-2026077924-A - 医薬製剤

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Abstract

【課題】ナトリウム系制酸剤、及び、ロートエキスを除いた処方であっても、安定性が改 善されている医薬製剤を提供することを目的とする。 【解決手段】(A)カルシウム系制酸剤、及び、マグネシウム系制酸剤からなる群より選 択される少なくとも1種の制酸剤、並びに、(B)消化酵素、を含有し、ナトリウム系制 酸剤、及び、ロートエキスを実質的に含有しない、医薬製剤を提供する。 【選択図】なし

Inventors

  • 巽 一憲
  • 松本 夏子

Assignees

  • ロート製薬株式会社

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20260305
Priority Date
20200528

Claims (12)

  1. (A)カルシウム系制酸剤、及び、マグネシウム系制酸剤からなる群より選択される少なくとも1種の制酸剤、並びに、 (B)消化酵素、を含有し、 ナトリウム系制酸剤、及び、ロートエキスを実質的に含有しない、医薬製剤。
  2. 前記(A)制酸剤が、製剤全量に対して、30質量%以上である、請求項1に記載の医薬製剤。
  3. 前記カルシウム系制酸剤が、炭酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、及び、リン酸水素カルシウムからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の医薬製剤。
  4. 前記マグネシウム系制酸剤が、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、及び、ケイ酸マグネシウムからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1~3のいずれか1項に記載の医薬製剤。
  5. 前記(B)消化酵素が、アミラーゼ、リパーゼ、プロテアーゼ、ガラクトシダーゼ、及び、セルラーゼからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1~4のいずれか1項に記載の医薬製剤。
  6. 更に、清涼剤を含有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の医薬製剤。
  7. 前記清涼剤が、メントール、カンフル、及び、ボルネオールからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項6に記載の医薬製剤。
  8. さらにアルミニウム系制酸剤を実質的に含有しない、請求項1~7のいずれか1項に記載の医薬製剤。
  9. 胃腸薬である、請求項1~8のいずれか1項に記載の医薬製剤。
  10. 高齢者向けである、請求項1~9のいずれか1項に記載の医薬製剤。
  11. 前記(A)制酸剤の吸収性向上用、及び/又は、力価低下抑制用である、請求項1~10のいずれか1項に記載の医薬製剤。
  12. 最大径が2.5~8.5mmである、圧縮固形組成物であることを特徴とする、請求項9又は10に記載の医薬製剤。

Description

本発明は医薬製剤に関する。より詳細には、血圧や腎臓への影響、抗コリン作用への影 響が抑制された医薬製剤に関する。 従来の胃腸薬には、胃腸症状への効果を目的として、速効性のある炭酸水素ナトリウム (重曹)等のナトリウム系制酸剤や、痙攣を抑え、胃酸の分泌を抑えるロートエキスが多 く配合されている。例えば、特許文献1では、マグネシウム系制酸剤、ナトリウム系制酸 剤、及びカルシウム系制酸剤を含有し、アルミニウムを含有しない制酸剤組成物が開示さ れている。 しかしながら、高齢者や体力(生理機能)が低下した者、基礎疾患のある方への適用に は向かない成分もあり、高齢者等へのニーズに対応できていない状況がある。例えば、炭 酸水素ナトリウム(重曹)等のナトリウム系制酸剤は、塩分を摂取した際と同様に血圧を 上げる働きを起こしてしまうため、高血圧や、心臓疾患、腎臓疾患等を有する方には慎重 に用いられなければならない。 また、ロートエキスは、アセチルコリンを抑制し、副交感神経の刺激を弱めること(抗 コリン作用)により、内臓平滑筋の痙攣による腹痛を抑えることができ。その一方で、こ の神経への働きが、胃腸以外の臓器へも作用してしまうため、不整脈等の心臓疾患を有す る方に影響することや、前立腺肥大を有する方に排尿障害を助長すること等が知られてい る。また、授乳中の方においては、ロートエキスが母乳に移行し、乳児の脈に影響するこ とも知られている。 国際公開第2004/082692号公報 [医薬製剤] 本発明の医薬製剤は、ナトリウム系制酸剤、及び、ロートエキスを除いた処方にて製剤 化されたものである。上述のように、ナトリウム系制酸剤は、塩分を摂取した際と同様に 血圧を上げる働きがあり、ロートエキスは、抗コリン作用による影響があり、高齢者や体 力(生理機能)が低下した方、基礎疾患のある方へは慎重な適用が必要となる。 ナトリウム系制酸剤、及び、ロートエキスを除いたことにより、上記高齢者等への適用 は可能となったものの、少なくとも、付着性、吸湿性、又は水性媒体中での濁度において 、製剤安定性が損なわれることが見出された。付着性に関する安定性が損なわれると、製 剤化工程において、装置等への成分の付着が生じ、製剤品質の低下に繋がる。また、吸湿 性に関する安定性が損なわれると、製剤中の水分含量が増してしまい、有効成分等の製剤 の劣化等に繋がる。また、水性媒体中での濁度に関する安定性が損なわれると、分散性の 低下から、有効成分の吸収性の低下等に繋がる。 本発明の医薬製剤では、(A)カルシウム系制酸剤、及び、マグネシウム系制酸剤から なる群より選択される少なくとも1種の制酸剤、並びに、(B)消化酵素を共存させるこ とで、その製剤安定性の改善がなされる。 [(A)制酸剤] (カルシウム系制酸剤) カルシウム系制酸剤としては、本発明の効果を奏する限り制限されず、例えば、カルシ ウムの酸化物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、ケイ酸塩、及び、これらの複合物からなる 群より選択される少なくとも1種とすることができる。また、カルシウム系制酸剤は、本 発明の効果を顕著に奏する観点から、炭酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、水酸化カル シウム、無水リン酸水素カルシウム、及び、リン酸水素カルシウムからなる群より選択さ れる少なくとも1種であることが好ましく、炭酸カルシウム、及び、沈降炭酸カルシウム からなる群より選択される少なくとも1種であることがより好ましい。 カルシウム系制酸剤としては、上記の成分を含有する生薬成分を用いることも可能であ る。このような生薬成分としては、沈降炭酸カルシウムを含有するボレイ末(牡蠣の貝殻 由来成分)等が挙げられる。 (マグネシウム系制酸剤) マグネシウム系制酸剤としては、本発明の効果を奏する限り制限されず、例えば、マグ ネシウムの酸化物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、ケイ酸塩、及び、これらの複合物から なる群より選択される少なくとも1種とすることができる。また、マグネシウム系制酸剤 は、本発明の効果を顕著に奏する観点から、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭 酸マグネシウム、及び、ケイ酸マグネシウムからなる群より選択される少なくとも1種で あることが好ましく、水酸化マグネシウム、及び、炭酸マグネシウムからなる群より選択 される少なくとも1種であることがより好ましい。 (A)制酸剤の含有量は、本発明の効果を奏する限り、限定はされないが、製剤全量に 対して、例えば、10質量%以上であることが好ましく、20質量%以上、30質量%以 上、40質量%以上、45質量%以上とすることができる。 (A)制酸剤の含有量は、本発明の効果を奏する限り、限定はされないが、製剤全量に 対して、例えば、98質量%以下であることが好ましく、95質量%以下、93質量%以 下、90質量%以下、85質量%以下、80質量%以下、75質量%以下、70質量%以 下とすることができる。 (A)制酸剤の含有量は、本発明の効果を奏する限り、限定はされないが、製剤全量に 対して、例えば、10~95質量%であることが好ましく、20~90質量%、30~8 0質量%、40~80質量%、40~70質量%とすることができる。このうち、マグネ シウム系制酸剤の含有量は、本発明の効果を奏する限り、限定はされないが、製剤全量に 対して、例えば、10%~80質量%、15%~75質量%、20%~70質量%とする ことができる。 (A)制酸剤は、組成物をブロモクレゾールグリーン(以下、BCG)溶液を用いた下 記BCG試験に供した際に、好ましくは5分以下、より好ましくは3分以下、さらに好ま しくは2分以下、さらにより好ましくは1分以下、特に好ましくは45秒以下、最も好ま しくは30秒以下で変色が見られる程度配合することが好ましい。 [BCG試験] 1M塩酸溶液約30mLを精製水でメスアップし、全量を3000mLにする。その後 、溶液500mLあたり5mgのBCG(ブロモクレゾールグリーン)を入れ目視でBC Gが溶解しきるまで、液色が黄色~橙色になるまで撹拌する。その後、500mL容量の 三角フラスコにBCGが溶解した当該溶液500mLを入れスターラーにて回転数を一定 にして撹拌し、測定サンプル500mgを添加し、添加直後から、色調の変化完了までの 時間を測定する。 (A)制酸剤の1日当たりの投与量は、特に限定されないが、(A)制酸剤の総量とし て、好ましくは、10~5000mg、より好ましくは、100~4000mg、さらに 好ましくは、800~3000mgとすることができる。 本発明の医薬製剤は、ナトリウム系制酸剤、及び、ロートエキスを実質的に含有しない ものである。 ナトリウム系制酸剤としては、例えば、炭酸水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム、酢 酸ナトリウム等が挙げられる。 本明細書において、ロートエキスとは、ナス科チョウセンハシリドコロの根茎(ロート コン)から、常法により抽出した抽出液又はその乾燥物等をいう。 本発明の医薬製剤は、さらにアルミニウム系制酸剤を実質的に含有しないものとするこ とができる。アルミニウム系制酸剤としては、例えば、合成ケイ酸アルミニウム、水酸化 アルミニウム等が挙げられる。 本明細書において、ある成分を「実質的に含有しない」とは、「含有しない」、すなわ ち0質量%のほか、組成物中に当該成分が微量含まれている場合が挙げられる。その量は 、成分によって異なり得るが、例えば、0.15質量%以下が挙げられ、0.1質量%以 下、0.08質量%以下、0.06質量%以下等が挙げられる。例えば、ナトリウム系制 酸剤を実質的に含有しない場合には、炭酸水素ナトリウムなどの成分が、制酸剤として上 記微量含まれる場合のほか、添加物や生薬成分の中に炭酸水素ナトリウムなどの成分が上 記微量含まれる場合も含まれる。 [(B)消化酵素] 消化酵素としては、本発明の効果を奏する限り制限されず、例えば、でんぷん消化酵素 、たん白消化酵素、脂肪消化酵素、繊維素消化酵素等が挙げられる。また、消化酵素は、 本発明の効果を顕著に奏する観点から、アミラーゼ、リパーゼ、プロテアーゼ、ガラクト シダーゼ、及び、セルラーゼからなる群より選択される少なくとも1種であることが好ま しく、アミラーゼ、リパーゼ、及び、プロテアーゼからなる群より選択される少なくとも 1種であることがより好ましい。 アミラーゼは、本発明の効果を奏する限り限定されず、動物由来及び微生物由来の各種 のアミラーゼが挙げられる。α-アミラーゼ、及び、β-アミラーゼのいずれであっても 利用することが可能であり、α-アミラーゼとしては、液化型α-アミラーゼ、及び、糖 化型α-アミラーゼのいずれであっても利用することが可能である。消化酵素としてアミ ラーゼを用いる場合、限定はされないが、α-アミラーゼであることが好ましく、糖化型 α-アミラーゼであることがより好ましく、ビオヂアスターゼであることが更に好ましい 。アミラーゼの市販品としては、ビオヂアスターゼ、ビオヂアスターゼ500、ビオヂア スターゼ700、ビオヂアスターゼ1000、ビオヂアスターゼ2000(以上、天野エ ンザイム社製)等が挙げられる。 リパーゼは、本発明の効果を奏する限り限定されず、動物由来及び微生物由来の各種リ パーゼが挙げられる。リパーゼの市販品としては、リパーゼAP4、リパーゼAP6、リ パーゼAP12、リパーゼM-AP5、リパーゼM-AP10、リパーゼM-AP20( 以上、天野エンザイム社製)等が挙げられる。 プロテアーゼは、本発明の効果を奏する限り限定されず、動物由来及び微生物由来の各 種リパーゼが挙げられる。プロテアーゼの市販品としては、プロザイム6(天野エンザイ ム社製)等が挙げられる。 (B)消化酵素の含有量は、本発明の効果を奏する限り、限定はされないが、製剤全量 に対して、好ましくは、0.01~30質量%、より好ましくは、0.05~25質量% 、更に好ましくは、0.1~20質量%、さらにより好ましくは0.5~15質量%、特 に好ましくは1~10質量%、最も好ましくは2~8質量%とすることができる。 (B)消化酵素の1日当たりの投与量は、特に限定されないが、(B)消化酵素の総量 として、好ましくは、10~1000mg、より好ましくは、20~800mg、さらに 好ましくは、30~500mgとすることができる。 本発明の医薬製剤は、製剤安定性の観点から、(A)制酸剤1質量部に対し、(B)消 化酵素を、好ましくは、0.0001~3質量部、より好ましくは、0.001~1質量 部、更に好ましくは、0.01~0.3質量部含有する。 [清涼剤] 本発明の医薬製剤は、更に、清涼剤を含有していることが好ましい。清涼剤としては、 本発明の効果を奏する限り、限定はされないが、モノテルペン、及び/又は、モノテルペ ンを含む精油等が挙げられる。 具体的には、モノテルペンとして、ゲラニオール、ネロール、ミルセノール、リナロー ル、酢酸リナロール、ラバンジュロールのような非環式モノテルペン;メントール、リモ ネン、アネトール、オイゲノール、ヒノキチオールのような単環式モノテルペン;カンフ ル、ボルネオール、イソボルネオール、シネオール、ピネンのような二環式モノテルペン ;等が挙げられるが、これらに限定されない。 モノテルペンを含む精油としては、クールミント油、ペパーミント油、ハッカ油、ユー カリ油、ベルガモット油、スペアミント油、ローズ油、樟脳油などが挙げられる。例えば 、メントールやカンフルを含む精油としては、クールミント油、ペパーミント油、ハッカ 油、樟脳油、ウイキョウ油、ケイヒ油、レモン油などを挙げることができる。これらの精 油は、植物から、公知の方法で採取することができる。このよう