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JP-2026077928-A - 繊維強化樹脂シート

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Abstract

【課題】強化繊維の含有率が高くかつ強化繊維の剥離が起き難い繊維強化樹脂シートを提供する。 【解決手段】繊維強化樹脂シート1は、シート状の熱可塑性樹脂からなる樹脂基材11と、同一方向に配向された状態で、かつ30%以上70%以下の平均体積含有率で樹脂基材11に含有された強化繊維10とを備える。繊維強化樹脂シート1を厚み方向に5等分した場合の各範囲を、当該シートの一方の表面から他方の表面にかけて順に第1~第5範囲R1~R5と定義したとき、強化繊維10は、第1範囲R1、第3範囲R3、及び第5範囲R5の体積含有率が、第2範囲R2及び第4範囲R4の体積含有率よりも低くなるように、樹脂基材11に含有されている。 【選択図】図1

Inventors

  • 長谷川 敬洋

Assignees

  • フクビ化学工業株式会社

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20260305

Claims (5)

  1. 繊維強化樹脂シートであって、 シート状の熱可塑性樹脂からなる樹脂基材と、 同一方向に配向された状態で、かつ30%以上70%以下の平均体積含有率で前記樹脂基材に含有された強化繊維とを備え、 前記繊維強化樹脂シートを厚み方向に5等分した場合の各範囲を、当該シートの一方の表面から他方の表面にかけて順に第1~第5範囲と定義したとき、前記強化繊維は、前記第1範囲、前記第3範囲、及び前記第5範囲の体積含有率が、前記第2範囲及び前記第4範囲の体積含有率よりも低くなるように、前記樹脂基材に含有されており、 前記第1範囲及び前記第5範囲の体積含有率が、前記平均体積含有率に-30~-1%を加えた値であり、 前記第2範囲及び前記第4範囲の体積含有率が、前記平均体積含有率に+1~+25%を加えた値であり、 前記第3範囲の体積含有率が、前記平均体積含有率に-20~+20%を加えた値である、繊維強化樹脂シート。
  2. 請求項1に記載の繊維強化樹脂シートにおいて、 前記第1範囲及び前記第5範囲の体積含有率が、前記第3範囲の体積含有率よりも低い、繊維強化樹脂シート。
  3. 請求項1に記載の繊維強化樹脂シートにおいて、 前記第3範囲の体積含有率が、前記第1範囲及び前記第5範囲の体積含有率よりも低い、繊維強化樹脂シート。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の繊維強化樹脂シートにおいて、 30μm以上90μm以下の厚みを有し、かつ当該繊維強化樹脂シートの断面積に占める空隙の割合であるボイド率が10%以下である、繊維強化樹脂シート。
  5. 請求項1~3のいずれか1項に記載の繊維強化樹脂シートにおいて、 前記基材樹脂は、ローラ対の間に積層状態で挟まれて加圧及び加熱された第1樹脂フィルム、第2樹脂フィルム、及び第3樹脂フィルムが互いに結合したものであり、 前記強化繊維は、前記第1樹脂フィルムと前記第2樹脂フィルムとの間に挟まれて樹脂内に含有された強化繊維と、前記第2樹脂フィルムと前記第3樹脂フィルムとの間に挟まれて樹脂内に含有された強化繊維とを含む、繊維強化樹脂シート。

Description

本発明は、樹脂基材に強化繊維が含有された繊維強化樹脂シートに関する。 繊維強化樹脂シートの一例として、下記特許文献1のものが知られている。この特許文献1の繊維強化樹脂シートは、熱可塑性の樹脂フィルムと、当該樹脂フィルムの両面に積層された強化繊維とを備える。強化繊維は、当該繊維強化樹脂シートに対する体積含有率(Vf)が60~75%以上になるように、樹脂フィルムの両面に積層される。 特開2022-103810号公報 本発明の一実施形態に係る繊維強化樹脂シートの構造を示す概略断面図である。上記繊維強化樹脂シートを製造する製造装置を概略的に示す側面図である。繊維束を開繊する様子を模式的に示す断面図である。本発明の実施例及び比較例の特性を示す表である。 [繊維強化樹脂シートの構造] 図1は、本発明の一実施形態に係る繊維強化樹脂シート1の構造を示す概略断面図である。本図に示すように、繊維強化樹脂シート1は、シート状の熱可塑性樹脂からなる樹脂基材11と、当該樹脂基材11に含有された強化繊維10とを備える。言い換えると、繊維強化樹脂シート1は、熱可塑性樹脂と強化繊維とを組み合わせた熱可塑性の複合材料である。このため、以下では適宜、繊維強化樹脂シート1のことをFRTPシート1と略称する。 樹脂基材11の材質である熱可塑性樹脂、つまりFRTPシート1のマトリックス樹脂としては、例えば、ポリアミド(特にPA6、PAMXD6、PA9T、PA12)、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(ABS)、ポリアミドイミド、ポリスルホン、ポリフェニルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトンケトン、ポリイミド、ポリアリレート、フッ素樹脂、液晶ポリマー、熱可塑性エポキシ樹脂等を用いることができる。あるいは、これらの熱可塑性樹脂を2種類以上混合したポリマーアロイを樹脂基材11の材質として用いてもよい。また、樹脂基材11の材質は、それぞれが上記の材質例を含む熱可塑性樹脂であればよく、互いに同一の材質であっても異なる材質であってもよい。 FRTPシート1は、図1の紙面に直交する方向を長手方向とし、かつ厚み方向D1及び幅方向D2に一定の寸法を有するシートである。以下では、図1の上方にあたる厚み方向D1の一方側を「上」、図1の下方にあたる厚み方向D1の他方側を「下」として扱うが、FRTPシート1の使用時の姿勢を限定する趣旨ではない。 FRTPシート1の厚みT、つまり当該シート1の上面1aから下面1bまでの距離は、30μm以上90μm以下に設定される。好ましい態様において、厚みTは、35μm以上80μm以下であることが好ましく、35μm以上70μm以下であることがより好ましい。 強化繊維10は、同一方向に配向された連続繊維である。強化繊維10は、いずれも図1の紙面に直交する方向、つまりFRTPシート1の長手方向に延びるように配置されている。すなわち、強化繊維10は、FRTPシート1の長手方向に引き揃えられた状態で樹脂基材11に含有されている。 強化繊維10は、樹脂基材11の内部に広く分散して配置されている。詳細は後述するが、強化繊維10の分布は、厚み方向D1に沿って繊維の疎密が生じるような不均一さを有している。 強化繊維10としては、炭素繊維、ガラス繊維、セラミックス繊維、アラミド繊維、バサルト繊維、PBO繊維(ポリパラフェニレンベンズオキサゾール繊維)等を用いることができる。中でも炭素繊維は、成形品の強度および耐食性等を向上させる上で有利である。炭素繊維としては、強度が特に高いPAN(ポリアクリロニトリル)系の炭素繊維を用いることが好ましい。強化繊維10として炭素繊維を用いる場合、その繊維径は、5μm以上12μm以下に設定することが好ましい。 FRTPシート1内で強化繊維10が占める体積の割合、つまり強化繊維10の体積をFRTPシート1の全体の体積で割った値を、平均体積含有率Vfaとする。平均体積含有率Vfaは、30%以上70%以下に設定される。好ましい態様において、強化繊維10の平均体積含有率Vfaは、30%以上65%以下であることが好ましく、30%以上60%以下であることがより好ましい。 FRTPシート1は、その断面に占める空隙の面積の比率であるボイド率が比較的小さい。具体的に、FRTPシート1のボイド率は、10%以下に設定される。好ましい態様において、ボイド率は、5%以下であることが好ましく、3%以下であることがより好ましい。 [強化繊維の分布] 図1に示すように、FRTPシート1を厚み方向D1に5等分した場合の各範囲を、上から順に第1~第5範囲R1~R5と定義する。第1範囲R1は、FRTPシート1の上面1aを含む範囲である。第5範囲R5は、FRTPシート1の下面1bを含む範囲である。第2範囲R2は、第1範囲R1の下側に隣接する範囲である。第4範囲R4は、第5範囲R5の上側に隣接する範囲である。第3範囲R3は、第2範囲R2と第4範囲R4との間に位置しかつFRTPシート1の厚み方向D1の中心を含む範囲である。第1~第5範囲R1~R5の厚みは、いずれもFRTPシート1の厚みTを5で割った値、つまりT/5である。強化繊維10は、これら第1~第5範囲R1~R5での強化繊維10の体積含有率の間に特定の大小関係が成立するように、樹脂基材11に含有されている。 具体的に、第1範囲R1に含まれる強化繊維10の体積含有率を第1含有率Vf1とし、第2範囲R2に含まれる強化繊維10の体積含有率を第2含有率Vf2とし、第3範囲R3に含まれる強化繊維10の体積含有率を第3含有率Vf3とし、第4範囲R4に含まれる強化繊維10の体積含有率を第4含有率Vf4とし、第5範囲R5に含まれる強化繊維10の体積含有率を第5含有率Vf5とする。この場合、第3含有率Vf3は、第2含有率Vf2及び第4含有率Vf4のいずれよりも小さい。また、第1含有率Vf1及び第5含有率Vf5は、いずれも第3含有率Vf3よりも小さい。一方、第1含有率Vf1及び第5含有率は概ね等しく、第2含有率Vf2及び第4含有率Vf4は概ね等しい。すなわち、第1~第5含有率Vf1~Vf5の間には、下式(1)のような大小関係が成立する。 [数1] Vf2≒Vf4>Vf3>Vf1≒Vf5 ‥‥(1) このように、本実施形態では、FRTPシート1の表面(上下面1a,1b)を含む第1範囲R1及び第5範囲R5での強化繊維10の体積含有率(Vf1,Vf5)が最も低く、表面から1層分離れた第2範囲R2及び第4範囲R4での強化繊維10の体積含有率(Vf2,Vf4)が最も高く、中央の第3範囲R3での強化繊維10の体積含有率(Vf3)が中間的な値になるように、強化繊維10が樹脂基材11に不均一に含有されている。 第1範囲R1及び第5範囲R5での強化繊維10の体積含有率、つまり第1含有率Vf1及び第5含有率Vf5は、FRTPシート1の平均体積含有率Vfaとの差が-30%以上-1%以下になるように設定される。この差(-30~-1%)は、第1含有率Vf1(第5含有率Vf5)が平均体積含有率Vfaよりも大きい場合の差をプラスとしたときの差であって、第1含有率Vf1(第5含有率Vf5)から平均体積含有率Vfaを差し引いた値のことである。言い換えると、第1含有率Vf1及び第5含有率Vf5は、平均体積含有率Vfaに-30~-1%を加えた値に設定される。好ましい態様において、第1含有率Vf1(第5含有率Vf5)と平均体積含有率Vfaとの差は、-25%以上-3%以下であることが好ましく、-20%以上-5%以下であることがより好ましい。 第2範囲R2及び第4範囲R4での強化繊維10の体積含有率、つまり第2含有率Vf2及び第4含有率Vf4は、FRTPシート1の平均体積含有率Vfaとの差が+1%以上+25%以下になるように設定される。この差(+1~+25%)は、第2含有率Vf2(第4含有率Vf4)が平均体積含有率Vfaよりも大きい場合の差をプラスとしたときの差であって、第2含有率Vf2(第4含有率Vf4)から平均体積含有率Vfaを差し引いた値のことである。言い換えると、第2含有率Vf2及び第4含有率Vf4は、平均体積含有率Vfaに+1~+25%を加えた値に設定される。好ましい態様において、第2含有率Vf2(第4含有率Vf4)と平均体積含有率Vfaとの差は、+3%以上+20%以下であることが好ましく、+5%以上+15%以下であることがより好ましい。 第3範囲R3での強化繊維10の体積含有率、つまり第3含有率Vf3は、FRTPシート1の平均体積含有率Vfaとの差が-20%以上+20%以下になるように設定される。この差(-20~+20%)は、第3含有率Vf3が平均体積含有率Vfaよりも大きい場合の差をプラスとしたときの差であって、第3含有率Vf3から平均体積含有率Vfaを差し引いた値のことである。言い換えると、第3含有率Vf3は、平均体積含有率Vfaに-20~+20%を加えた値に設定される。好ましい態様において、第3含有率Vf3と平均体積含有率Vfaとの差は、-15%以上+15%以下であることが好ましく、-10%以上+10%以下であることがより好ましい。 上述した第1~第5含有率Vf1~Vf5及び平均体積含有率Vfaの各数値範囲は、以下の表1のとおりまとめることができる。 [製造方法] 以上のような構造のFRTPシート1は、次のような方法によって製造することができる。図2は、FRTPシート1を製造する製造装置20を概略的に示す側面図である。本図に示される製造装置20は、フィルムローラ21と、繊維ローラ22と、一対の加熱ローラ25と、一対の冷却ローラ26とを備える。 フィルムローラ21は、第1樹脂フィルム31を送り出す第1フィルム送出ローラ21Aと、第2樹脂フィルム32を送り出す第2フィルム送出ローラ21Bと、第3樹脂フィルム33を送り出す第3フィルム送出ローラ21Cとを含む。第1~第3樹脂フィルム31~33は、上述した樹脂基材11(図1)の原形となるテープ状の樹脂フィルムであり、樹脂基材11の材質に対応する適宜の熱可塑性樹脂から構成されている。第1~第3樹脂フィルム31~33の材質は、同一の熱可塑性樹脂であってもよいし、互いに異なる熱可塑性樹脂であってもよい。 第1~第3樹脂フィルム31~33の厚みは、それぞれ3μm以上35μm以下に設定される。好ましい態様において、各樹脂フィルム31~33の厚みは、5μm以上20μm以下であることが好ましく、7μm以上15μm以下であることがより好ましい。各樹脂フィルム31~33の厚みは、互いに同一でも異なっていてもよい。厚みを異ならせる場合、一例として、第1、第3樹脂フィルム31,33の各厚みを、第2樹脂フィルム32の厚みよりも小さくすることが考えられる。この場合、第1、第3樹脂フィルム31,33の各厚みは、第2樹脂フィルム32の厚みの45%を超える値に設定することが好ましい。 繊維ローラ22は、第1強化繊維41を送り出す第1繊維送出ローラ22Aと、第2強化繊維42を送り出す第2繊維送出ローラ22Bとを含む。第1強化繊維41及び第2強化繊維42は、その送出方向(換言すれば各樹脂フィルム31~33の長手方向)に沿って延びる連続した繊維であり、製造過程で上記各樹脂フィルム31~33に含有されて上述した強化繊維10(図1)を構成する。 第1繊維送出ローラ22A及び第2繊維送出ローラ22Bの各下流側には、それぞれ開繊機23,24が配置されている。開繊機23(24)は、対応する繊維送出ローラ22A(22B)から受け入れた開繊前の繊維束FBを開繊すること