JP-2026077945-A - ウッドチップ舗装材の舗装方法
Abstract
【課題】ウッドチップを用いて、路面の舗装工事を行うに際して、ウッドチップとその周囲の骨材となる土砂とを強固に結合させて、舗装後もウッドチップの剥離やヒビ割れが生じ難い、舗装方法を提案する。 【解決手段】ウッドチップ、マグネシウム系固化剤、骨材を準備し、次の工程を実行することを特徴としたウッドチップ舗装材の舗装方法である。ウッドチップは、表面に無数の凹凸を有し、外部から含水されていないものを使用する。 ウッドチップに、マグネシウム系固化剤を少しづつ投入しながら混合することで、ウッドチップの表面凹凸の凹部に前記マグネシウム系固化剤を付着し、充填させる第一の工程と、第一の工程による混合物に土砂を追加して均質に空練する第二の工程とを実施することで、ウッドチップ舗装材を生成し、かくして生成したウッドチップ舗装材に注水し、混練してから路床に撒き均す。 【選択図】図2
Inventors
- 柴山 利幸
- 箕輪 直明
Assignees
- 一般社団法人 間伐材ウッドチップ舗装協会
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20260306
Claims (4)
- ウッドチップ、マグネシウム系固化剤、骨材を準備し、次の工程を実行することを特徴としたウッドチップ舗装材の舗装方法であって、 前記ウッドチップは、外部から含水させたものではなく、 前記ウッドチップに、マグネシウム系固化剤を少しづつ投入しながら混合することで、前記ウッドチップの表面凹凸の凹部に前記マグネシウム系固化剤を均一に付着、充填させる第一の工程と、この第一の工程の後、更に骨材となる土砂を追加して均質に空練する第二の工程とを実施することで、ウッドチップ舗装材を生成し、 かくして生成したウッドチップ舗装材に注水し混練したものを、路床に撒き均すことを特徴とする、ウッドチップ舗装材の舗装方法。
- 請求項1において、 粒サイズが異なる複数種別のウッドチップが用いられていることを特徴とする、ウッドチップ舗装材の舗装方法。
- 請求項1または2において、 予め着色されたウッドチップが用いられていることを特徴とするウッドチップ舗装材の舗装方法。
- 請求項1または2において、 前記マグネシウム系固化剤は、酸化マグネシウム粉末固化剤であることを特徴とするウッドチップ舗装材の舗装方法。
Description
本発明は新規なウッドチップ舗装材を用いて路面の舗装工事を行う、ウッドチップ舗装方法に関する。 次の特許文献にはウッドチップ舗装材の例が記載されている。 特許第5273557号公報 (a)、(b)はウッドチップ舗装材の全体模式図、拡大模式図である。(a)~(c)はウッドチップ舗装材の製造方法の各工程を示す斜視図である。(a)~(c)は舗装工事の各工程を示す斜視図である。 本発明で使用するウッドチップ舗装材Aは、例えば歩道や公園の一部等を舗装するのに適した舗装材であって、図1(a)、(b)の全体模式図、拡大模式図に示すように、ウッドチップ10、マグネシウム系固化剤11及び土砂12の混合物として構成され、これらの成分は均質に混じった状態になっている。また各ウッドチップ10の表面凹部10aのそれぞれにはマグネシウム系固化剤11が付着し、充填された状態になっている点が大きな特徴である。 ウッドチップ10は、各種の間伐材等を粉砕したものである。そのためウッドチップ10の表面には無数の凹凸があり、その表面凹部10aに相当な量のマグネシウム系固化剤11を保持できる。ウッドチップ10の木材種別はスギ、ヒノキなどの針葉樹やサクラなどが使用され、品種は限定されず、樹皮部分を含んでいても構わない。またウッドチップ10は粒サイズが異なる複数種別のものを任意の比率で混合して用いてもよい。更にウッドチップ10は予め着色されたものを用いてもよく、このとき着色剤は天然色素を用いるとよい。 マグネシウム固化剤11は、酸化マグネシウム粉末固化材であることが望ましい。 土砂12は例えば普通の土、色土、山砂、川砂、小砂利やそれらの混合物であって舗装材Aの骨材となるが、混合する大きさ、混合割合によって舗装材Aに所望の色味、風合いを付与することができる。 舗装材Aにおけるウッドチップ10、酸化マグネシウム系固化剤11及び土砂12の容積比は、ウッドチップが5~6、酸化マグネシウム系固化剤が1~3、土砂が3~4が望ましくは採用され、水を1~3の割合で混合するとよい。 この舗装材Aは水を混練して路床に撒き均すと、時間経過によって水と反応して液状化したマグネシウム系固化剤11がウッドチップ10と周囲の土砂12とに入りこみ、固化する。このときマグネシウム系固化剤11は吸水によって一旦液状化しウッドチップ10の表面凹部10aから漏出し、拡散して周囲の土砂12と接触した状態になったあとで固化し、一体化する。つまりウッドチップ10と周囲の土砂12との間に生じがちな非結合部分が少なくなるので、ウッドチップ10とその周囲の土砂12とは強固に結合する。この結果、舗装面が強固になり、ヒビ割れが生じ難いという利点が得られる。 またこの舗装材Aは、重金属等の有害成分を含んでいないので環境に優しく、廃棄の際には粉砕するだけでよい。なおマグネシウム系固化剤11は基本的に強アルカリ性であるが、ウッドチップ10は酸性なので、中和作用によって舗装材Aは全体として弱アルカリ性になり、これによっても環境負荷が軽減される。 次いで本発明の舗装材Aの製造方法を説明する。 舗装材Aの製造方法は、図2(a)、(b)の斜視図に示すように、ウッドチップ10とマグネシウム系固化剤11とを、少なくともマグネシウム系固化剤11がウッドチップ10のそれぞれの表面の凹部10aに付着し、充填されるように混合する第一の工程と、第一の工程による混合物に土砂12を追加して均質に空練りする第二の工程とを備える。 第一の工程では、ウッドチップ10を入れて混合機2を運転開始し、その後マグネシウム系固化剤11を少しづつ投入しながら充分に混合する。そうすることで、マグネシウム系固化剤11がウッドチップ10のそれぞれの表面全体を覆った状態になって、ウッドチップ10の表面凹部10aに均一に付着、充填される。その効果は前記の通りであり、舗装面が強固になりヒビ割れが生じ難くなる。 しかし、ウッドチップ10、マグネシウム系固化剤11、土砂12を同時に混合してしまうと、ウッドチップ10の一部の表面凹部10aにはマグネシウム系固化剤11ではなく土砂12が入り込んで前記の効果は得られない。 第二の工程では、第一の工程による混合物と、土砂12とを均質になるまで空練する。 第一、第二の工程によって形成されたウッドチップ舗装材は水を含んでないので固化することがなく、そのままの状態で遠方の施工現場まで輸送できる。またウッドチップ10や土砂12が十分乾燥されたものであれば、プレミックス製品として密封し長期間保存することもできる。 舗装材Aの製造方法は図2(c)の斜視図に示すように、第一、第二の工程による混合物に注水して混練する第三の工程を更に備えてもよい。この第三の工程を施したあとの舗装材は固化が始まるので、第三の工程は舗装工事の直前に行わなければならない。 次いで舗装材Aを用いた舗装方法の概要を、図3(a)~(c)の斜視図を参照しながら説明する。 図3(a)は、ウッドチップ舗装材Aを一輪車23によって搬入して路床Bに撒く作業を示している。路床Bは周囲の地面よりも一段低い平坦な地面又は地面に砕石等を敷広げた面である。 路床Bは転圧等によって固められ、路床Bの周縁は木材の枠組20がある。なお舗装材Aとの結合性を高くするため、舗装材Aを撒く前に散水して路床Bを十分に湿らせておくとよい。 図3(b)は、ウッドチップ舗装材Aを均す作業を示している。この作業はトンボやレーキ21を用いて行う。舗装材Aは路床に均した後は、木板、コテ等を上から押し当てる等して固めておく。 図3(c)は、舗装工事後の雨養生を示している。舗装工事後のウッドチップ舗装材Aは4、5日から1週間程度で固化するが、その間に強い降雨があると固化の遅れや脆弱化等の問題が生じる。その防止のためにビニールシート22等で養生しておくとよい。また、固化前の舗装面が人に踏まれないようにフェンスやパイロン24等で囲っておくことも必要である。