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JP-2026077954-A - 育毛用組成物

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Abstract

【課題】 新規な育毛用組成物を提供する。 【解決手段】CHI3L-1タンパク質または/およびCXCL5タンパク質を含む育毛用組成物を提供するともに、ムクロジエキスなどCHI3L-1タンパク質の分泌または/およびCXCL5タンパク質の分泌を促進する成分を頭皮などに適用することでCHI3L-1タンパク質または/およびCXCL5タンパク質の分泌を促して、毛周期における休止期から成長期への転換を促進することで発毛を促す。 【選択図】図7

Inventors

  • 野口 和真
  • 稲井 孝典
  • 桑名 隆一郎

Assignees

  • 富士産業株式会社

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20260306
Priority Date
20211022

Claims (20)

  1. CHI3L-1タンパク質または/およびCXCL5タンパク質の分泌を促進させることで発毛を促す発毛促進方法。
  2. CHI3L-1タンパク質または/およびCXCL5タンパク質の分泌促進物質を皮膚、好ましくは頭皮に接触させる請求項1に記載の発毛促進方法。
  3. 前記分泌促進物質は、 マロニエ、サボンソウ、ムクロジ の何れか1種または2種以上の植物 または/および これらの植物エキスである請求項1に記載の発毛促進方法。
  4. CHI3L-1タンパク質または/およびCXCL5タンパク質を有効成分とする発毛促進剤。
  5. CHI3L-1タンパク質または/およびCXCL5タンパク質を含む育毛用組成物。
  6. CHI3L-1タンパク質または/およびCXCL5タンパク質を育毛用組成物の製造に用いる方法。
  7. 被験物質を含む培地中で毛乳頭細胞を培養する工程と、 培養前後におけるCHI3L-1タンパク質の分泌量または/およびCXCL5タンパク質の分泌量、または、CHI3L-1タンパク質の遺伝子発現量または/およびCXCL5タンパク質の遺伝子発現量を測定する工程を含む発毛関与成分のスクリーニング方法。
  8. 被験物質を含む培地中で培養する前記毛乳頭細胞は、ダメージが付与された細胞またはダメージが付与されていない細胞である請求項7に記載のスクリーニング方法。
  9. 前記ダメージが付与された毛乳頭細胞は、低栄養組成中での培養、性ホルモンや細胞増殖抑制剤の少なくとも何れか1種以上の存在下での培養によって得られた請求項8に記載のスクリーニング方法。
  10. 毛乳頭細胞にダメージを付与する工程と、 当該毛乳頭細胞を、ダメージを取り除いた状態で培養する工程によって得られた毛乳頭細胞。
  11. 前記ダメージを付与する工程は、 細胞増殖抑制剤または性ホルモンの何れか1種以上の存在下で毛乳頭細胞を培養する方法、または、 通常の培養に用いられる培地よりも低栄養化において毛乳頭細胞を培養する方法により、毛乳頭細胞にダメージを付与する工程である請求項10に記載の毛乳頭細胞。
  12. ダメージから回復した毛乳頭細胞の作成方法であって、 毛乳頭細胞にダメージを付与する工程と、 当該毛乳頭細胞を、ダメージを取り除いた状態で培養する工程を含む方法。
  13. 前記ダメージを付与する工程は、 細胞増殖抑制剤または性ホルモンの何れか1種以上の存在下で毛乳頭細胞を培養する方法、または、 通常の培養に用いられる培地よりも低栄養化において毛乳頭細胞を培養する方法により、毛乳頭細胞にダメージを付与する工程である請求項12に記載の毛乳頭細胞。
  14. ダメージを受けた毛乳頭細胞が発毛に与える影響を調べる方法であって、 毛乳頭細胞にダメージを付与する工程と、 当該毛乳頭細胞を、ダメージを取り除いた状態で培養する工程と、 前記ダメージを取り除いた状態で培養された毛乳頭細胞の状態と、ダメージを受けていない毛乳頭細胞の状態を比較する工程を含む方法。
  15. 前記ダメージを付与する工程は、 細胞増殖抑制剤または性ホルモンの何れか1種以上の存在下で毛乳頭細胞を培養する方法、または、 通常の培養に用いられる培地よりも低栄養化において毛乳頭細胞を培養する方法により、毛乳頭細胞にダメージを付与する工程である請求項14に記載の方法。
  16. 毛乳頭細胞における遺伝子の発現から影響を評価する請求項14又は15に記載の方法。
  17. CHI3L-1タンパク質または/およびCXCL5タンパク質の分泌促進物質を含む発毛促進用組成物。
  18. 前記分泌促進物質は、 マロニエ、サボンソウ、ムクロジ の何れか1種または2種以上の植物 または/および これらの植物抽出エキスである請求項 17 に記載の発毛促進用組成物。
  19. 前記分泌促進物質は、マロニエまたは/およびマロニエ抽出物と、ムクロジまたは/およびムクロジ抽出物である請求項17又は18に記載の発毛促進用組成物。
  20. マロニエ または/および マロニエ抽出物と、ムクロジ または/および ムクロジ抽出物を 有効成分として 含む育毛用組成物。

Description

本発明は育毛用組成物に関する。 毛組織は、3~6年の成長期・約2週間の退行期・約3ヶ月の休止期を有する毛周期(ヘアサイクル)により成長と退縮を繰り返している。毛周期を制御するのは毛乳頭細胞であり、毛組織ではそれを取り囲むように毛包が存在する。成長期では、毛乳頭細胞および毛包が活性化することで、毛母細胞が増殖して毛髪が成長する。その後、退行期への移行によりアポトーシスが誘導され、休止期にて毛髪は抜け落ちる。成長期に生育する毛包細胞・毛乳頭細胞の細胞数や、成長期の期間の長さに比例して、毛髪は太く長く成長する。 男性型女性型を問わず脱毛症の人では、性ホルモン等を起因として毛周期に異常をきたして「成長期」が短くなるため、毛髪が十分に成長を続けることができず、細く短い毛髪となる。加えて、「休止期」が長くなるため毛髪が抜けやすくなり、その見た目は薄毛となる。 この毛髪成長や毛周期調整は、毛組織の司令塔にあたる毛乳頭細胞から分泌されるシグナルによってコントロールされており、これらのシグナルは脱毛症治療のターゲットとされている。例えば(1)各種の栄養付与や血管新生促進因子であるVEGF、成長因子であるIGF,HGF,FGF-2などを介した毛乳頭細胞や毛包細胞の賦活化、(2)転換シグナルであるFGF-7や分化誘導因子であるWntなどを介した成長期への転換促進、(3)FGF-5線維芽細胞増殖因子5などの転換シグナルや男性ホルモン分泌抑制などを介した退行期への転換抑制により毛周期を正常化に導くことで、脱毛症の改善や頭髪の維持を図ろうとしている。 具体的に言えば、特許文献1には、マロニエエキスが頭皮の末梢血流の促進や毛包細胞の賦活化を通じて養毛・育毛効果に寄与することが記されている。特許文献2には線維芽細胞増殖因子5(FGF-5)の抑制がストレス性の脱毛症や薄毛の予防に寄与することが記されている。また、ミノキシジルが成長期や休止期に影響を与えることで発毛の促進や毛髪の成長を促進することは公知の事実である。特許文献3には、毛包周辺の血流新生促進を行うVEGFの投与が、毛包の休止期から成長期への移行を促進し、また毛包の成長期を延長することで育毛を促進させることが記載されている。さらに特許文献4には、ベニバナエキスやムクロジエキスなどの抗炎症物質とオウゴンエキスやマロニエエキスなどの抗酸化物質を含む毛髪用組成物が記載されている。この毛髪用組成物は退行期への移行の原因となる毛包アポトーシスを阻害することで抜け毛を防ぐことを目指している。このように薄毛に対して上記作用機序の観点から種々の育毛成分が提案されているのが実情である。 一方、CHI3L-1タンパク質(Chitinase-3-like protein 1:キチナーゼ様タンパク質)やCXCL5タンパク質(C-X-C motif chemokine ligand 5:C-X-C配列ケモカインリガンド5)は、癌マーカーなどとして利用し得ることは明らかであるが、これまでのところ、毛周期や毛組織に与える影響については知られていなかった。 特開平4-308523号公報特開2004-91411号公報特開2004-35443号公報特開2007-22923号公報 図1はダメージを受けた毛乳頭細胞が、毛包細胞との共存下で毛包細胞の増殖に与える影響を示す図である。**はコントロールに対して1%の危険率で、*はコントロールに対して5%の危険率で有意差が認められたことを示す。図2はダメージを受けた毛乳頭細胞の培養において発現する特定遺伝子の発現率を示す図である。(A)はCHI3L-1タンパク質をコードする遺伝子の発現率を、(B)はCXCL5タンパク質をコードする遺伝子の発現率を示す。**はコントロールに対して5%の危険率で有意差が認められたことを示す。図3はCHI3L-1タンパク質およびCXCL5タンパク質が毛包細胞の増殖に与える影響を示す図である。**はコントロールに対して1%の危険率で有意差が認められたことを示す。図4は毛周期におけるCHI3L-1タンパク質およびCXCL5タンパク質の各分泌量の変動を示す図である。(A)はCHI3L-1タンパク質の分泌量を、(B)はCXCL5タンパク質の分泌量を示す。図5は毛周期において、ホルモンにより毛周期転換が抑制されたマウス皮膚片中のCHI3L-1タンパク質およびCXCL5タンパク質の各分泌量の変動を示す図である。(A)はCHI3L-1タンパク質の分泌量を、(B)はCXCL5タンパク質の分泌量を示す。**は無処置群との間において1%の危険率で、*は無処置群との間において5%の危険率で有意差が認められたことを示す。図6は各種の植物抽出物が毛乳頭細胞におけるCHI3L-1タンパク質およびCXCL5タンパク質の分泌量に与える影響を示す図である。(A)はCHI3L-1タンパク質の分泌量を、(B)はCXCL5タンパク質の分泌量を示す。**はコントロールに対して1%の危険率で、*はコントロールに対して5%の危険率で有意差が認められたことを示す。図7は各種の植物エキスが休止期から成長期への転換日数に与える影響を示す図である。図8(A)(B)はそれぞれ各種の植物エキスの同時投与が休止期から成長期への転換日数に与える影響を示す図である。 本願に係る発明は、CHI3L-1タンパク質または/およびCXCL5タンパク質を発毛促進や育毛に利用する方法に関する。CHI3L-1タンパク質は、YKL-40やCGP-39などとも称され、各種の癌マーカータンパクなどとして知られている。一方、CXCL5タンパク質はLIX、CGP-2、ENA-78などとも称され、炎症のマーカータンパクなどとして知られている。 本願発明に係る発毛促進剤はCHI3L-1タンパク質または/およびCXCL5タンパク質を有効成分とするものである。該発毛促進剤は、CHI3L-1タンパク質または/およびCXCL5タンパク質のみからなるだけでなく、水や低級アルコール類など液体固体を問わず、組成物として調製しやすくするために用いられる成分を含み得る。該発毛促進剤は塗布などにより皮膚、好ましくは頭皮と接触させることで、発毛を促進させる。皮膚は哺乳動物の皮膚であればよいが、特にヒトが好ましい対象である。また、場合によっては内服や注射によってもヒトを含む動物に投与され得る。 該発毛促進剤はそのままヒトまたはその他の哺乳動物に適用され得るが、通常の場合育毛用組成物の製造のために使用される。本願発明に係る発毛促進剤や育毛用組成物は発毛の促進を目的に使用され、発毛を促進することで薄毛からの回復だけでなく、薄毛への回避が図られる。従って、それらが使用される対象は発毛促進用として薄毛の状態だけでなく、育毛用として薄毛の予防など健全な発毛状態にあるものも対象となり得る。育毛用組成物は、化粧品としての組成物であるか、医薬部外品としての組成物であるか、医薬品としての組成物であるかは問われない。育毛用組成物は、CHI3L-1タンパク質または/およびCXCL5タンパク質の他に、組成物の調製に用いるための基剤、例えば水やアルコール類、デンプン類、油脂類、界面活性剤などの溶解補助剤、安定剤、pH調整剤、その他防腐剤や着香料、着色剤など、製剤化に必要な成分を含み得る。育毛用組成物の剤型も特に限定されるものではなく、液剤やクリーム剤、エアゾール、軟膏類、テープ剤、パッチ剤、シャンプー、リンスなどの外用剤としての形態はもちろんのこと、錠剤、カプセル、シロップ剤、内用液剤などの内服剤、注射剤でもあり得る。また、その製造方法は特に限定されるものではなく、各剤型に適切な、いわゆる常法によって製造され得る。 育毛用組成物は、好ましくはそれ自体で発毛促進効果が認められるCHI3L-1タンパク質または/およびCXCL5タンパク質の量を含み得るが、他の成分との共存によって相加効果または相乗効果が認められる量でも差し支えなく、剤型や投与方法、使用方法などに応じて当業者によって適宜定められ得る。 本願発明に係る発毛促進剤は、毛包細胞の賦活化や毛包細胞の増殖を促進、特に休止期から成長期における賦活化を図り、毛周期の休止期から成長期への転換を促進することで発毛を促進する。また、CHI3L-1タンパク質または/およびCXCL5タンパク質の付与による発毛促進だけでなく、CHI3L-1タンパク質または/およびCXCL5タンパク質の分泌を促進する成分(分泌促進成分)を、哺乳動物の皮膚、特にヒトの頭皮に接触させることでも発毛を促進させ得る。当該分泌促進成分として、例えば各種の動植物のエキス(抽出物)が例示される。例えばCHI3L-1タンパク質の分泌を促進する植物エキスとして、イリス、マロニエ、ザボンソウなどの植物エキスがあげられる。また、CXCL5タンパク質の分泌を促進する植物エキスとして、ムクロジやアマチャヅルなどの植物エキスが挙げられる。植物エキスに用いられる部位は限定されるものではなく、各植物の葉、花、実、根などであり、また全草でもあり得る。エキスに用いられる抽出溶媒も特に限定されるものではなく、水、エタノールやイソプロパノールなどの炭素数が1~5程度の低級アルコール類(直鎖アルコール、分岐アルコールの如何を問わず)、エチレングリコールやグリセリンなどの多価アルコール類などの親水性溶媒や、その他の親油性溶媒を問わず動植物のエキスの製造に用いられる各種溶媒が用いられ得る。抽出方法も特に限定されるものではなく、超臨界流体を用いた方法やその他一般的な抽出方法が用いられ得る。また、分泌促進成分は動植物そのもの(植物体や動物体、これらはそれぞれの一部分でもよい)や化学物質でもあり得る。 本願では、これらの植物エキスを始めとする前記分泌促進成分もまた本願発明に係る発毛促進剤として使用できる。分泌促進成分の1種または2種以上が本願発明に係る発毛促進剤として用いられ、そのまま哺乳動物の皮膚、好ましくは頭皮に接触させることとしてもよく、分泌促進成分を有効成分として含む発毛促進用組成物を皮膚に接触させることにしてもよい。発毛促進用組成物は前記に例示したごとく、各種形態の組成物が用いられ得る。また、場合によっては内服や注射によっても投与され得る。発毛促進剤として、CHI3L-1タンパク質の分泌を促進する成分のみを組み合わせて用いることとしても、CXCL5タンパク質の分泌を促進する成分のみを組み合わせて用いることとしてもよく、CHI3L-1タンパク質の分泌を促進する成分とCXCL5タンパク質の分泌を促進する成分の双方を組み合わせて用いることでも差し支えない。例えば、ムクロジ(植物体)および/またはそのエキスと、マロニエ(植物体)および/またはそのエキスの組み合わせである。この両者の組み合わせにより、毛周期、特に休止期から成長期への転換が相乗的に促進され、より有効な発毛作用が期待されるからである。また、前記の分泌促進成分に加えて、CHI3L-1タンパク質および/またはCXCL5タンパク質を組み合わせて発毛促進剤または発毛促進用組成物として用いることにしてもよい。組成物における発毛促進剤の含有量は、CHI3L-1タンパク質または/およびCXCL5タンパク質の場合であれば、その下限量はそれらの総量として例えば0.00001w/v%であり、0.0001w/v%であり、0.001w/v%であり得る。また、植物エキスの場合であれば、その下限量はそれらの総量として0.001w/v%であり、0.01w/v%であり、0.1w/v%であり、好ましくは1.0w/v%である。また、相乗効果が得られる量比として植物エキスを組み合わせる場合、例えば質量比でムクロジエキス1に対してマロニエエキスが0.1以上、好ましくは0.5以上であり、望ましくはムクロジエキス:マロニエエキス=2:8~8:2である。 本願発明に係るスクリーニング方法は、被験物質を含む培地