Search

JP-2026514594-A - 脂漏症の治療におけるオキシリピン

JP2026514594AJP 2026514594 AJP2026514594 AJP 2026514594AJP-2026514594-A

Abstract

本発明は、脂漏症の治療に使用されるオキシリピンに関するものである。オキシリピンは、特に油性植物抽出物中に存在し、好ましくはオキシリピンに富む油性植物抽出物中に存在する。また、本発明は、少なくとも1種のオキシリピンであって、好ましくは油性植物由来のオキシリピンと、少なくとも1種の皮膚科用化粧品または皮膚科用として許容される賦形剤とを含む、脂漏症の治療に使用される皮膚科用化粧品または皮膚科用組成物にも関する。

Inventors

  • ルティ,マチュー
  • デュノオー,クリストフ
  • ガリドゥ,ルシル
  • ミアス,セリーヌ
  • スチュワード,ニコラ

Assignees

  • ピエール ファーブル デルモ-コスメティック

Dates

Publication Date
20260512
Application Date
20240426
Priority Date
20230504

Claims (15)

  1. 脂漏症の治療に使用するためのオキシリピン。
  2. 前記脂漏症が、皮膚または頭皮の脂漏症である、請求項1に記載のオキシリピン。
  3. 前記オキシリピンが、オクタデカノイド、エイコサノイドおよびこれらの混合物から選択される、請求項1または2に記載のオキシリピン。
  4. 前記オキシリピンが、9-ヒドロキシ-10E,12Z-オクタデカジエン酸(9-HODE)、13-ヒドロキシ-9Z,11E-オクタデカジエン酸(13-HODE)、9-ヒドロペルオキシ-10E,12Z-オクタデカジエン酸(9-HpODE)、13-ヒドロペルオキシ-9Z,11E-オクタデカジエン酸(13-HpODE)、9,10-ジヒドロキシ-12Z-オクタデセン酸(9,10-DiHOME)、12,13-ジヒドロキシ-9Z-オクタデセン酸(12,13-DiHOME)、9,12,13-トリヒドロキシ-10E-オクタデセン酸(10-TriHOME)、9-ケト-10E,12Z-オクタデカジエン酸(9-OxoODE)、13-ケト-9Z,11E-オクタデカジエン酸(13-OxoODE)、9-ヒドロキシ-10E,12Z,15Z-オクタデカトリエン酸(9-HOTrE)、13-ヒドロキシ-9Z,11E,15Z-オクタデカトリエン酸(13-HOTrE)、9-ヒドロペルオキシ-10E,12Z,15Z-オクタデカトリエン酸(9-HpOTrE)、11-ヒドロペルオキシ-9Z,12Z,15Z-オクタデカトリエン酸(11-HpOTrE)、12-ヒドロペルオキシ-9Z,13E,15E-オクタデカトリエン酸(12-HpOTrE)、13-ヒドロペルオキシ-9Z,11E,15Z-オクタデカトリエン酸(13-HpOTrE)、12,13-エポキシ-9Z-オクタデセン酸(12,13-EpOME)、5-ヒドロキシ-6E,8Z,11Z,14Z,17Z-エイコサペンタエン酸(5-HEPE)、12-ヒドロキシ-5Z,8Z,10E,14Z,17Z-エイコサペンタエン酸(12-HEPE)、15-ヒドロキシ-5Z,8Z,11Z,13E,17Z-エイコサペンタエン酸(15-HEPE)、15-ヒドロペルオキシ-5Z,8Z,11Z,13E,17Z-エイコサペンタエン酸(15-HpEPE)、5-ヒドロキシ-6E,8Z,11Z,14Z-エイコサテトラエン酸(5-HETE)、8-ヒドロキシ-5Z,9E,11Z,14Z-エイコサテトラエン酸(8-HETE)、9-ヒドロキシ-5Z,7E,11Z,14Z-エイコサテトラエン酸(9-HETE)、12-ヒドロキシ-5Z,8Z,10E,14Z-エイコサテトラエン酸(12-HETE)、15-ヒドロキシ-5Z,8Z,11Z,13E-エイコサテトラエン酸(15-HETE)、5-ヒドロペルオキシ-6E,8Z,11Z,14Z-エイコサテトラエン酸(5-HpETE)、11-ヒドロペルオキシ-5Z,8Z,12E,14Z-エイコサテトラエン酸(11-HpETE)、12-ヒドロペルオキシ-5Z,8Z,10E,14Z-エイコサテトラエン酸(12-HpETE)、15-ヒドロペルオキシ-5Z,8Z,11Z,13E-アラキドン酸(15-HpETE)、およびそれらの混合物から選択される、請求項1~3のいずれか一項に記載のオキシリピン。
  5. 前記オキシリピンが、10-TriHOME、13-HODE、9-HODE、13-OxoODE、9-OxoODE、12,13-DiHOME、15-HEPEおよびそれらの混合物から選択される、請求項4に記載のオキシリピン。
  6. 前記オキシリピンが、オキシリピン類に富む性植物抽出物中に存在する、請求項1~5のいずれか一項に記載のオキシリピン。
  7. 前記オキシリピン類に富む油性植物抽出物が、リンゴ種子、ダイズ、ヘーゼルナッツ、またはSaccharina latissimaなどのオキシリピン類に富む褐藻類の配偶体の抽出物である、請求項6に記載のオキシリピン。
  8. 前記オキシリピン類に富む油性植物抽出物が、乾燥抽出物の重量に対して、少なくとも25重量%、例えば少なくとも30重量%、特に少なくとも40重量%、さらに特に少なくとも50重量%のオキシリピン類を含む、請求項6または7に記載のオキシリピン。
  9. 少なくとも1種のオキシリピンと、少なくとも1種の皮膚科用化粧品または皮膚科用として許容される賦形剤とを含む、脂漏症の治療に使用するための皮膚科用化粧品用または皮膚科用の組成物。
  10. 前記脂漏症が、皮膚または頭皮の脂漏症である、請求項9に記載の組成物。
  11. 前記少なくとも1種のオキシリピンが、オクタデカノイド、エイコサノイド、およびこれらの混合物から選択される、請求項9または10に記載の組成物。
  12. 前記少なくとも1種のオキシリピンが、9-ヒドロキシ-10E,12Z-オクタデカジエン酸(9-HODE)、13-ヒドロキシ-9Z,11E-オクタデカジエン酸(13-HODE)、9-ヒドロペルオキシ-10E,12Z-オクタデカジエン酸(9-HpODE)、13-ヒドロペルオキシ-9Z,11E-オクタデカジエン酸(13-HpODE)、9,10-ジヒドロキシ-12Z-オクタデセン酸(9,10-DiHOME)、12,13-ジヒドロキシ-9Z-オクタデセン酸(12,13-DiHOME)、9,12,13-トリヒドロキシ-10E-オクタデセン酸(10-TriHOME)、9-ケト-10E,12Z-オクタデカジエン酸(9-OxoODE)、13-ケト-9Z,11E-オクタデカジエン酸(13-OxoODE)、9-ヒドロキシ-10E,12Z,15Z-オクタデカトリエン酸(9-HOTrE)、13-ヒドロキシ-9Z,11E,15Z-オクタデカトリエン酸(13-HOTrE)、9-ヒドロペルオキシ-10E,12Z,15Z-オクタデカトリエン酸(9-HpOTrE)、11-ヒドロペルオキシ-9Z,12Z,15Z-オクタデカトリエン酸(11-HpOTrE)、12-ヒドロペルオキシ-9Z,13E,15E-オクタデカトリエン酸(12-HpOTrE)、13-ヒドロペルオキシ-9Z,11E,15Z-オクタデカトリエン酸(13-HpOTrE)、12,13-エポキシ-9Z-オクタデセン酸(12,13-EpOME)、5-ヒドロキシ-6E,8Z,11Z,14Z,17Z-エイコサペンタエン酸(5-HEPE)、12-ヒドロキシ-5Z,8Z,10E,14Z,17Z-エイコサペンタエン酸(12-HEPE)、15-ヒドロキシ-5Z,8Z,11Z,13E,17Z-エイコサペンタエン酸(15-HEPE)、15-ヒドロペルオキシ-5Z,8Z,11Z,13E,17Z-エイコサペンタエン酸(15-HpEPE)、5-ヒドロキシ-6E,8Z,11Z,14Z-エイコサテトラエン酸(5-HETE)、8-ヒドロキシ-5Z,9E,11Z,14Z-エイコサテトラエン酸(8-HETE)、9-ヒドロキシ-5Z,7E,11Z,14Z-エイコサテトラエン酸(9-HETE)、12-ヒドロキシ-5Z,8Z,10E,14Z-エイコサテトラエン酸(12-HETE)、15-ヒドロキシ-5Z,8Z,11Z,13E-エイコサテトラエン酸(15-HETE)、5-ヒドロペルオキシ-6E,8Z,11Z,14Z-エイコサテトラエン酸(5-HpETE)、11-ヒドロペルオキシ-5Z,8Z,12E,14Z-エイコサテトラエン酸(11-HpETE)、12-ヒドロペルオキシ-5Z,8Z,10E,14Z-エイコサテトラエン酸(12-HpETE)、15-ヒドロペルオキシ-5Z,8Z,11Z,13E-アラキドン酸(15-HpETE)、およびそれらの混合物から選択される、請求項9または10に記載の組成物。
  13. 前記少なくとも1種のオキシリピンが、10-TriHOME、13-HODE、9-HODE、13-OxoODE、9-OxoODE、12,13-DiHOME、15-HEPE、およびそれらの混合物から選択される、請求項12に記載の組成物。
  14. 前記少なくとも1種のオキシリピンが、オキシリピン類に富む油性植物抽出物中に存在する、請求項9~13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. 前記オキシリピン類に富む油性植物抽出物が、リンゴ種子、ダイズ、ヘーゼルナッツ、またはSaccharina latissimaなどのオキシリピン類に富む褐藻類の配偶体の抽出物である、請求項14に記載の組成物。

Description

本発明は、オキシリピン類、特にそれを含む植物抽出物、ならびに、それを含有する、皮脂調節、特に脂漏症および/またはざ瘡、好ましくは脂漏症の治療における使用のための化粧品または皮膚科用組成物に関する。 生物は、原核生物または真核生物である1つ以上の細胞から構成され、その生存、防御、および増殖の機能は、炭水化物、タンパク質、および脂質という3つの主要な化学物質群の代謝に依存している。 脂質は天然物質であり、その役割は基本的なものである。脂質は、膜のリン脂質および糖脂質など、細胞構造の主要な構成要素である。また、脂質は、生物のエネルギー源としての貯蔵物質でもある。脂質は、細胞防御またはシグナル伝達機構に関与し、ワックスまたはクチンなどの被覆要素を構成する(Cuvelierら、2004)。 脂質は疎水性、場合によっては両親媒性の物質であり、非極性または中程度の極性の有機溶媒に可溶である。 単純脂質は、脂肪酸とアルコールとのエステルであり、リン脂質または糖脂質などの複合脂質と区別される。アルコールは、グリセロール(トリグリセリドを構成)または高分子量の脂肪族アルコール(セラミドを構成)であり得る。 脂肪酸は、脂質の基礎となる構成要素である。生体内では、生物による合成と食事という2つの相加的な起源を有し得る。 脂肪酸は、長さが可変である脂肪族モノカルボン酸である。最も一般的な天然脂肪酸は、4~28個の炭素原子を有する。炭素鎖の長さと不飽和結合の数および種類も多様である。飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸(1つの二重結合)、多価不飽和脂肪酸(複数の二重結合)は区別される。生体内の不飽和脂肪酸は、1~6個の二重結合を含み得る。同一化学式であっても、二重結合の位置だけではなく、シス型かトランス型かの違いによっても、多数の異性体が存在し得る。 植物界において、脂肪酸は、ケトン型(例えば、リカン酸)、ヒドロキシル化型(例えば、リシノール酸)、またはエポキシ型(例えば、ベルノル酸)で酸化され得る。 一般に、トリグリセリドは不均一であり、植物油はトリエステルの複雑な混合物である。 植物界において、トリアシルグリセロールは、通常、油性の封入体(小胞体由来のオレオソーム)として貯蔵されており、貯蔵組織(reserve tissues)の細胞内で合体して大きなクラスターとなることがある。これは、特に種子において顕著であり、乾燥質量の50%超を占めることがある。例外的に、種子は、トリグリセリドではなく、脂肪酸のエステルおよび長鎖脂肪族アルコールを蓄積する場合がある(例えば、ホホバ)。あまり一般的ではないが、果皮にトリグリセリドが濃縮される果物がある(オリーブ、アボカド、ゲッケイジュなど)。 アラキドン酸(C20:4 n-6)、エイコサペンタエン酸(C20:5 n-3)、およびドコサヘキサエン酸(C22:6 n-3)など、ヒトに必須であるオメガ3脂肪酸およびオメガ6脂肪酸は、リノール酸とα-リノレン酸の必須供給なしには、脊椎動物の保有酵素(enzyme arsenal)によって合成できない。したがって、これらの栄養素は必須栄養素と称され、必ず食物によって供給されなければならない。これらの多価不飽和脂肪酸は、主として、トリアシルグリセロール、ステロールエステル、リン脂質として、エステル化もしくは非エステル化、または遊離形態で食物中に存在する(Liuら、2015)。 リノール酸の主な植物性供給源には、ダイズ油、ヒマワリ油、ベニバナ油、コマツヨイグサ(evening primrose)油、および米ぬか油が含まれる。 α-リノレン酸の主な植物性供給源には、ナタネ油、アマニ油、カメリナ油、チアオイル、キャノーラ油、ダイズ油、シソ油、またはクルミ油が含まれる。 いくつかの油性大型藻類および微細藻類も、多価不飽和脂肪酸の供給源である(Van Ginnekenら、2011)。 多価不飽和脂肪酸は、オキシリピン類と称される様々な機能を有する酸素化代謝産物を産生する多くの酵素的または非酵素的反応の基質である。オキシリピン類は、酸化多価不飽和脂肪酸およびその誘導体を含む。これらは、哺乳類、花植物(被子植物)、コケ類、藻類、細菌、および真菌類に存在する。オキシリピン類には、シグナル伝達分子、転写因子のリガンド、または脂質メディエーター合成の前駆体が含まれる(Calder、2012)。例えば、ロイコトリエンおよびプロスタノイドを含むエイコサノイド類は、20個の炭素原子を含む多価不飽和脂肪酸の酸化誘導体の大きな群である。ドコサノイドは、ドコサヘキサエン酸などの22個の炭素原子を有する多価不飽和脂肪酸の酵素的酸化生成物である。リノール酸またはγ-リノレン酸などの18個の炭素原子を有する多価不飽和脂肪酸の酸化生成物は、オクタデカン酸に分類される。リノール酸由来のオクタデカノイドには、9-ヒドロキシオクタデカジエン酸(9-HODE)、および13-ヒドロキシオクタデカジエン酸(13-HODE)が含まれる。これら2つの分子は、in vivo酸化マーカーとして記載されている(Lagarde、2011)。リノール酸由来のヒドロペルオキシ、エポキシ、またはケトンの形態もまた報告されている(Richardsonら、2017)。γ-リノレン酸の最もよく知られた酸素化代謝物は、ジャスモン酸を生成するものであり、植物病原体耐性活性を有する環状誘導体であることが詳細に記載されている(Blee、2002)。 多価不飽和脂肪酸の酸化は、非酵素的にも酵素的にも進行し得る(Oenelら、2017)。後者の場合、多価不飽和脂肪酸上の不飽和結合の位置および酵素的環境が、形成されるオキシリピン類の種類を決定する。主な経路は、シクロオキシゲナーゼ、リポキシゲナーゼ、およびシトクロムP-450のものである(Andreouら、2009)。酵素経路は、遊離形態の多価不飽和脂肪酸から酸素化脂肪酸を生成するための主要な経路と考えられているが、一部の研究では、多価不飽和脂肪酸、特にそれらのエステル化形態(特にトリグリセリド)の酸化が、非酵素経路を介して進行し得ることが示されている。これは、貯蔵条件(温度、持続時間など)によって生成が促進されるフリーラジカルの作用によって油性植物マトリックス中で起こり得る。これらの酸化脂肪酸は、特にリパーゼの作用によって、脱エステル化後に放出され得る(Oenelら、2017)。 オキシリピン類は、植物または藻類の多価不飽和植物油もしくは油性多価不飽和脂肪酸植物マトリックス中に存在する。藻類は多価不飽和脂肪酸の供給源であり、オキシリピン類を形成する酵素を含み得る(Richardsonら、2017)。また、それらの合成は、クリプトゲニンに曝露されたタバコの葉などの特定の条件下で、低油性組織においても促進され得る(Rusterucciら、1999)。最後に、特許出願FR2789085には、リノール酸を含む油性混合物から、ヒドロキシオクタデカジエン脂肪酸、特に9-ヒドロキシオクタデカジエン酸に富む油を得る方法が記載されている。ヒドロキシオクタデカジエン脂肪酸は、ハロゲン化鉄またはハロゲン化銅などの酸化触媒の存在下で、リノール酸、および/もしくはα-リノレン酸、および/もしくはγ-リノレン酸、またはそれらのエステルを制御酸化することによって得られる。 皮脂腺は、手掌および足底を除く皮膚全体に存在する外分泌腺である。特に、顔面の脂漏性領域、とりわけTゾーン(T字を形成する顔面の中央領域)、背中および胴体に多く存在する。通常は、毛包に関連している。そのため、毛包皮脂腺単位についても論じられる。皮脂腺は、それを構成する上皮細胞である皮脂細胞による皮脂の合成と分泌を担っている。 皮脂は、ホルモン刺激下で合成される脂質の複合体である。皮脂は、外部刺激および脱水から皮膚を保護する水脂質フィルムの必須成分であり、主要なバリアの役割を果たす。また、このバリア機能に関連して、皮脂は、オレイン酸およびパルミトレイン酸による抗菌特性、およびビタミンEによってもたらされる抗酸化力も有する。したがって、皮脂は皮膚バリアの完全性の維持に寄与する。 脂漏症は、皮脂腺による皮脂の過剰分泌に相当する。これは、美容上の問題を引き起こす。皮膚は光沢のある外観を呈し、顔色はくすみ、毛包脂腺開口部は拡張する。さらに、いわゆる脂性肌と称されるこのタイプでは、化粧の保持力が良好ではない。頭皮の脂漏症では、髪が脂っぽくくすんだ外観になり、スタイリングが困難となる。脂漏症が重度である場合には、油っぽく流動性があると言われており、悪臭を伴うことがある。 ざ瘡は、この毛包脂腺単位の慢性炎症性皮膚疾患であり、閉塞性病変、すなわち開放性および/または閉鎖性面皰の形成を引き起こす。特に痕跡の形成により、心理社会的に支障をきたす結果を招く可能性があるため、この状態を軽視せず、正しく治療することが重要である。 ざ瘡の発生時には、主にホルモンなどの種々の内因性因子に加えて、汚染、不適切な食事、ストレスなどの外部因子の影響により、皮脂腺の調節が乱れ、皮脂の量および質に影響を及ぼす。実際、ざ瘡患者の皮膚は、高脂漏症(hyperseborrhea)と呼ばれる皮脂の分泌の増加と、皮脂異常(dysseborrhea)と呼ばれる皮脂組成全体の変化を特徴とする。ざ瘡を有する被験者の皮脂中に存在する脂質比は、健康な皮膚の皮脂とは異なり、遊離脂肪酸レベル、スクアレンおよびその酸化物、ならびにワックスが有意に増加している。 この変性した高脂漏症、すなわち、より粘稠であるより多くの皮脂は、角化異常症とともに、毛包管の閉塞に関与する。さらに、これは、現在最も公知であるキューティバクテリウム・アクネス(Cutibacterium acnes)などの炎症誘発性アクネ菌の発生に有利な培養培地を構成することになる。したがって、これらの全ての要素により、最初のざ瘡病変である開放性および閉鎖性の面皰(comedones)が発生し、さらに重度の炎症性病変(丘疹、膿疱、および結節)へと進行し得る。 したがって、脂漏症、ひいてはざ瘡を治療し、脂漏症に伴う審美的な問題を解決するための効果的な解決策を提供する必要性が常に存在する。 したがって、本発明の目的は、これらのニーズを満たすことにある。実際、発明者らは驚くべきことに、様々な植物由来のオキシリピン類に富む抽出物が皮脂の産生を減少させる能力を有することを実証した。このような抗脂漏作用は、特にざ瘡性皮膚の患者において有益である。 また、本発明は、脂漏症および/またはざ瘡、好ましくは脂漏症の治療におけるその使用を目的とする、少なくとも1種のオキシリピン、特にオキシリピン類を含有または豊富に含む植物抽出物などのオキシリピン類の混合物にも関する。 また、本発明は、少なくとも1種のオキシリピン、特にオキシリピン類を含有または豊富に含む植物抽出物などのオキシリピン類の混合物を、脂漏症および/またはざ瘡、好ましくは脂漏症の治療を目的とした皮膚化粧品または皮膚科用組成物の調製に使用することにも関する。 また、本発明は、少なくとも1種のオキシリピン、特にオキシリピン類を含有または豊富に含む植物抽出物などのオキシリピン類の混合物を、脂漏症および/またはざ瘡、好ましくは脂漏症の治療に使用することにも関する。 また、本発明は、脂漏症および/またはざ瘡、好ましくは脂漏症を治療する方法に関する。方法は、必要とする人に、少なくとも1種のオキシリピン、特にオキシリピン類を含有または豊富に含む植物抽出物などのオキシリピン類の混合物の有効量を投与することを含む。 また、本発明は、脂漏症および/またはざ瘡、好ましくは脂漏症の治療に使用される、少なくとも1種のオキシリピン、特にオキシリピン類を含むまたは豊富に含む植物抽出物などのオキシリピン類の混合物と、少なくとも1種の皮膚科用化粧品または皮膚科用とし