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JP-2026514627-A - ポリアクリロニトリル系炭素繊維、その原液及びその調製方法

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Abstract

ポリアクリロニトリル溶液中のゲル粒子の存在が炭素繊維の機械的特性を低下させるという先行技術の課題を主に解決する、ポリアクリロニトリル系炭素繊維、ポリアクリロニトリル原液およびそれらの製造方法。ポリアクリロニトリル系炭素繊維は、マイクロポアの半径方向サイズL P が2.0nm以下であり、前記マイクロポアのアスペクト比L/L P が50以上かつ100以下であり、任意に直径のC V 値が3%以下である。ポリアクリロニトリル紡糸原液において、粒子径0.15μm超のゲル粒子の総数が1×10 5 個/mL以下であり、ゲル粒子の総数に対する、粒子径5μm超のゲル粒子の割合が0.3%以下であり、ゲル粒子の平衡膨潤度が250~5000%である。ポリアクリロニトリル原液の調製方法およびポリアクリロニトリル系炭素繊維の調製方法も相応に提供する。

Inventors

  • 沈志剛
  • 周勤灼
  • 李磊
  • 繆金根

Assignees

  • 中国石油化工股▲ふん▼有限公司
  • 中石化(上海)石油化工研究院有限公司

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20231229
Priority Date
20230417

Claims (18)

  1. マイクロポアを含むポリアクリロニトリル系炭素繊維であって、 前記マイクロポアの平均半径方向サイズL P が2.0nm以下であり、 前記マイクロポアのアスペクト比L/L P が50以上、かつ100以下であり、 マイクロポアの総容積に対する、半径方向サイズが15nmよりも大きいマイクロポアの容積の比が0を超え、かつ10%未満であることを特徴とする、ポリアクリロニトリル系炭素繊維。
  2. 前記マイクロポアの平均半径方向サイズL P が1.5nm以下であり、 前記マイクロポアのアスペクト比L/L P が60以上、かつ100以下であり、 マイクロポアの総容積に対する、半径方向サイズが15nmよりも大きいマイクロポアの容積の比が、0を超え、かつ5%未満であることを特徴とする、請求項1に記載のポリアクリロニトリル系炭素繊維。
  3. 前記炭素繊維の直径のC V 値が3%以下であることを特徴とする、請求項1または2に記載のポリアクリロニトリル系炭素繊維。
  4. 前記ポリアクリロニトリル系炭素繊維のファイバーの本数が3000~24000であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載のポリアクリロニトリル系炭素繊維。
  5. 前記ポリアクリロニトリル系炭素繊維は、 直径が5~7μmであり; 引張強さが4.9~5.8GPaであって、引張強さのC V 値が5%未満であり; および/または、 引張弾性率が282~323GPaであって、引張弾性率のC V 値が5%未満であることを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載のポリアクリロニトリル系炭素繊維。
  6. ゲル粒子を含むポリアクリロニトリル紡糸原液であって、 前記ポリアクリロニトリル紡糸原液に含まれているゲル粒子は、粒子径が0.15μmよりも大きいゲル粒子の総数が1×10 5 個/mL以下であり、ゲル粒子の総数に対する、粒子径が5μmよりも大きいゲル粒子の数の割合が0.3%以下であり、 ゲル粒子の平衡膨潤度が250~5000%である、ポリアクリロニトリル紡糸原液。
  7. 前記ポリアクリロニトリル紡糸原液は、ポリアクリロニトリルポリマーおよび溶媒を含み、 前記ポリアクリロニトリルポリマーと前記溶媒との重量比は、(15~30):(85~70)、好ましくは(18~22):(82~78)であることを特徴とする、請求項6に記載のポリアクリロニトリル紡糸原液。
  8. 前記溶媒は、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドおよびそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1つであり、 および/または、 前記ポリアクリロニトリルポリマーは、ポリアクリロニトリルホモポリマー、ポリアクリロニトリルコポリマー、またはそれらの混合物であることを特徴とする、請求項7に記載のポリアクリロニトリル紡糸原液。
  9. 前記ポリアクリロニトリル紡糸原液は、粘度測定温度50℃におけるゼロせん断粘度が30~200Pa・s、好ましくは50~150Pa・sであることを特徴とする、請求項6~8のいずれか1項に記載のポリアクリロニトリル紡糸原液。
  10. ポリアクリロニトリル紡糸原液、好ましくは請求項6~9のいずれか1項に記載のポリアクリロニトリル紡糸原液の調製方法であって、 初期開始段階である第1段階の温度がT 1 ℃であり、恒温重合の段階である第2段階の温度がT 2 ℃であり、冷却重合の段階である第3段階の温度がT 3 ℃である3段階式の温度制御を採用する溶液重合を含み、 T 1 、T 2 及びT 3 は以下の関係式を満たす、ポリアクリロニトリル紡糸原液の調製方法。 T 1 =(0.5~1.4)×T 2 、且つ35≦T 1 ≦80;および T 3 =T 2 -(5~50)、且つ50≧T 3 ≧25。
  11. 35℃≦T 1 ≦80℃、好ましくは40℃≦T 1 ≦70℃、 40℃≦T 2 ≦90℃、好ましくは50℃≦T 2 ≦80℃、且つ、 25℃≦T 3 ≦50℃、好ましくは25℃≦T 3 ≦45℃、より好ましくは30℃≦T 3 ≦45℃であることを特徴とする、請求項10に記載のポリアクリロニトリル紡糸原液の調製方法。
  12. 50℃≦T 2 ≦80℃、40℃≦T 1 ≦70℃、且つ30℃≦T 3 ≦45℃であり、 および/または、 T 3 =T 2 -(15~50)、好ましくはT 3 =T 2 -(15~40)、より好ましくはT 3 =T 2 -(20~35)であることを特徴とする、請求項10または11に記載のポリアクリロニトリル紡糸原液の調製方法。
  13. 初期開始段階である第1段階の重合時間は20~150分間、好ましくは30~120分間、より好ましくは30~80分間であり、恒温重合の段階である第2段階の重合時間は300~900分間、好ましくは400~800分間、好ましくは400~700分間、より好ましくは500~600分間であり、却重合の段階である第3段階の重合時間は80~300分間、好ましくは80~250分間、好ましくは100~250分間、より好ましくは120~200分間であり、 および/または、 恒温重合の段階である第2段階のモノマー転化率がXであり、初期開始段階である第1段階のモノマー転化率が(0.125~0.215)×Xであり、冷却重合の段階である第3段階のモノマー転化率が(0.007~0.0715)×Xであり、ここで、恒温重合の段階である第2段階のモノマー転化率Xは60%~85%、好ましくは65%~85%、より好ましくは70%~80%または70%~79%であることを特徴とする、請求項10~12のいずれか1項に記載のポリアクリロニトリル紡糸原液の調製方法。
  14. 前記溶液重合は不活性ガスによる保護下で行われ、好ましくは、前記溶液重合は不活性ガスによる保護下、且つ酸素含有量が1000ppm未満の条件下で行われ、 および/または、 前記溶液重合は、重合釜内で行われることを特徴とする、請求項10~13のいずれか1項に記載のポリアクリロニトリル紡糸原液の調製方法。
  15. 請求項1~5のいずれか1項に記載のポリアクリロニトリル系炭素繊維を調製する方法であって、 ポリアクリロニトリル紡糸原液から前駆体繊維を調製する工程と、 前記前駆体繊維に対して予酸化および炭化を行い、前記ポリアクリロニトリル系炭素繊維を得る工程と、を含み、 前記ポリアクリロニトリル紡糸原液は、請求項6~9のいずれか1項に記載のポリアクリロニトリル紡糸原液、または、請求項10~14のいずれか1項に記載の調製方法によって調製されるポリアクリロニトリル紡糸原液である、ポリアクリロニトリル系炭素繊維の調製方法。
  16. 前記前駆体繊維を調製する工程は、(1)一次繊維の凝固、(2)熱水での延伸、(3)熱水での洗浄、(3)油付け、(4)乾燥緻密化、(5)蒸気下での延伸、(6)熱固定、並びに(7)巻き取りを含むことを特徴とする、請求項15に記載のポリアクリロニトリル系炭素繊維の調製方法。
  17. 前記予酸化の温度は、180~300℃であり、好ましくは4つ~6つの温度ゾーンに分けられており、 および/または、 前記炭化は、低温炭化および高温炭化を含み、好ましくは低温炭化の温度が300~700℃であり、高温炭化の温度が1000~1500℃であることを特徴とする、請求項15に記載のポリアクリロニトリル系炭素繊維の調製方法。
  18. 表面処理および糊付けの工程をさらに含むことを特徴とする、請求項15に記載のポリアクリロニトリル系炭素繊維の調製方法。

Description

発明の詳細な説明 (技術分野) 本発明は、ポリアクリロニトリル系炭素繊維、その原液およびその調製方法に関する。 (背景技術) ポリアクリロニトリル系炭素繊維は、高い比強度、および高い比弾性率などの優れた特性を有する。ポリアクリロニトリル系炭素繊維を強化繊維として用いた複合材料は、航空宇宙、新エネルギーおよび他の分野において広く使用されている。炭素繊維の応用分野の拡大に伴い、ポリアクリロニトリル系炭素繊維の性能への要求がさらに高まっている。 一次繊維は、ポリアクリロニトリル繊維(前駆体繊維)の構造の基礎となるものである。ポリアクリロニトリル繊維は、紡糸ストリームを凝固および成形して一次繊維を得て、該一次繊維を後処理工程および他の工程に供することにより、調製されるものである。より具体的には、一次繊維は、凝固浴中で、紡糸ストリームによって徐々に繊維形態を成形することにより得られるものである。凝固浴中での紡糸ストリームの繊維成形プロセスは、一次繊維の構造を直接決定する。したがって、一次繊維の凝固成形の状態は、ポリアクリロニトリル系前駆体繊維の特性および炭素繊維の特性に、決定的な影響を与える。ポリアクリロニトリル系前駆体繊維の湿式紡糸法であれ、乾噴射湿式紡糸法であれ、原液が紡糸ノズルから押し出された後の原液の凝固成形は特に重要である。なお、原液の押し出しの滑らかさは、押出凝固工法の安定性、一次繊維の品質、紡糸口金の交換サイクル等に影響する。 ポリアクリロニトリル系炭素繊維の品質に最も大きな影響を与える要因は前駆体繊維の品質である。前駆体繊維の欠陥は、炭素繊維に受け継がれ、予酸化および炭化の段階で増大することさえある。高品質のポリアクリロニトリル前駆体繊維を製造するための第一条件は、高品質のポリアクリロニトリル溶液の調製である。高品質のポリアクリロニトリル溶液は、長期に亘っても安定した分子量特性、固形分の含有量、粘度、およびコポリマー組成を備えることに加え、十分に低い不純物含有量も有する。ポリアクリロニトリル溶液中の不純物は、一般的に、外部環境から混入した機械的不純物、非溶媒不純物、および装置稼働中に発生したゲル粒子を含む。上記の不純物は、ポリアクリロニトリル溶液の濾過および原液の押出工程に悪影響を及ぼす。深刻な場合には、紡糸口金の目詰まりによって一次繊維のけば立ちおよびフィラメントの切断などの一連の紡糸不良を引き起こし、機械を停止して清掃せざるを得ない事態にまで陥り、生産効率および前駆体繊維の品質に深刻な影響を及ぼす。さらに、ポリアクリロニトリル溶液中のゲル粒子等の不純物がフィルターを透過して紡糸口金に侵入すると、紡糸口金の押出し不良が引き起こされ、また、一次繊維が多段延伸による細径化を経ることにより、ポリアクリロニトリル系前駆体繊維および炭素繊維の機械的物性の低下、並びに分散係数の増大が引き起こされる。また、前駆体繊維の内部に入り込んだマイクロゲル粒子の延伸性は、繊維本体の延伸性とは大きく異なる。一次繊維が乾燥緻密化され、多段延伸された後、マイクロゲル粒子は繊維の内部に欠陥として残り、ポリアクリロニトリル系前駆体繊維のマイクロ配向構造および機械的特性を劣化させる。さらに、前駆体繊維の内部に存在するゲル粒子のうち、膨潤度が低くかつ延伸し難いゲル粒子は、ポリアクリロニトリル繊維本体に比べ、熱安定化の過程中に局在放熱し、崩壊しやすいため、半径方向における大きな欠陥をもたらすマイクロポアを形成し、ポリアクリロニトリルニトリル系炭素繊維の特性をさらに悪化させる。したがって、高品質のポリアクリロニトリル溶液の調製は、ポリアクリロニトリル系前駆体繊維および炭素繊維の特性および均質性の向上に特に重要である。 JP2017128838A、JP2018141251A、WO2019012999A1、JP2019112730AおよびCN110832127Aには、ポリアクリロニトリルコポリマー(Mz/Mwが1.5~6.0)を溶媒に溶解して得た紡糸溶液を、所定の濾過速度、濾過精度(≧3μm)、および濾材厚さを満たす条件下で濾過し、濾過後の紡糸溶液を紡糸して得た炭素繊維前駆体である繊維束を酸化および炭化することにより、繊維断面における欠陥の少ない炭素繊維スレッド束を得ることができることが開示されている。 JP2008248219A5には、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって測定された300万超の分子量、または、より高い分子量(1000万)の成分の含有量が1~10%であり、多分散度(MZ/MW)が3.0~10.0であり、紡糸速度を向上させることができ、かつ、紡糸延伸比を改良可能なポリアクリロニトリル(PAN)系ポリマーが、提案されている。また、JP2008248219A5には、生産性を損なうことなく、けば立ちが少なく高品質の炭素繊維前駆体ファイバーを製造する方法が提案されている。しかしながら、これほど高い重量平均分子量では、ポリアクリロニトリル溶液の精密濾過に非常に高い圧力を与えるため、フィルターおよび紡糸口金の耐圧性および取換サイクルへの要求が高くなってしまう懸念がある。 JP4924484B2には、ポリアクリロニトリル系ポリマーの重量平均分子量が30万~50万、分子量分布Mz/Mwが2.5~10.0、単位面積当たりの濾過速度もしくは処理量が1~150L/m2・h、濾過の滞留時間V/W(min)(Vはフィルターの有効容積L、Wはポリマーの流量L/min)が0.01~10であるとき、濾過の処理量が限度を超える場合または濾過の滞留時間が長すぎる場合には、ポリマーのうち高分子量の成分が保持されること、またはゲル不純物が押し出されることに起因して、炭素繊維の強度が大幅に低下することが記されている。JP5141598B2には、紡糸液を紡糸する前の濾過確保層の単位面積当たりの重量A、材質の密度B(なお0.01≦A/B×1000≦0.06)、濾過抵抗係数(5×105~30×105cm-1)、および、前記濾過確保層の厚さ(0.033~0.25mm)が所定の条件を満たすと、濾過前にゲル状物質などの異物を紡糸液から正確に除去することができるだけでなく、濾過媒質の目詰まりを解消することができることが記されている。 CN1417393Aは、紡糸原液を0.5~5μmの濾過材、好ましくは0.5~3μmの濾過材によって濾過する精密濾過手法を採用することにより、紡糸原液中のゲル粒子を効果的に減少させること、紡糸原液中の0.2μmより大きい粒子の数を濾過前の1000個/Lから濾過後の50個/Lに減少させること、濾過後の原液から紡糸された繊維の強度を未濾過の原液に比べて5.2g/dから7.5g/dに増加させることを提案している。注目すべき点として、当該文献では、ゲル粒子の数の測定方法について言及されていない。また、そのようなゲル粒子の含有量が低い紡糸原液の実現には、極めて精密な濾過手段か、極めて低く制御された濾過圧力差が必須である。しかし、これでは確実に生産コストの大幅な上昇および生産効率の大幅な低下をもたらす。 上記の文献は、ポリアクリロニトリルの分子量および溶液の濾過に基づき、濾過精度、濾過の処理量、濾過の滞留時間およびポリアクリロニトリルの分子量について合理的な動作領域を構築することにより、ポリアクリロニトリル系炭素前駆体繊維の安定した生産を目指すものであった。しかし、高精度のフィルターは高価であるばかりでなく、使用寿命も短い。また、大きな濾過圧力差は、原液押出の過程において、紡糸口金の耐圧レベルへの要求を高める。 上記の問題に鑑み、本発明は、従来技術に存在する問題の少なくとも1つを克服し、長期に亘る安定した生産という要求を満たすことができるポリアクリロニトリル溶液を提供する。本発明のポリアクリロニトリル溶液は、紡糸してポリアクリロニトリル系炭素繊維の前駆体繊維を調製することができる。前記前駆体繊維に対して予酸化、炭化等の工程に供してポリアクリロニトリル系炭素繊維を調製することができる。 (発明の概要) 本発明者らは、詳細に研究し、製造過程においてポリアクリロニトリルゲル粒子がほぼ不可避であることを見出した。また、さらに研究を重ねた結果、ポリアクリロニトリルゲル粒子の特性は、その成形過程における温度、および、重合過程における雰囲気中の酸素濃度と密接に関係していることを見出した。ポリアクリロニトリル溶液を中高温の酸素含有雰囲気中に長時間滞留させると、ゲル粒子は極めて形成されやすくなる。ゲル粒子の化学的構造は、ポリアクリロニトリルに比べ、劇的に変化している。特に、酸素および高温の両方での促進により、ポリアクリロニトリルポリマーの鎖間に架橋が大量に発生する。架橋点間の分子鎖が短い場合、ゲル粒子は、平衡膨潤度が低く、剛性が高く、引張特性に劣り、また、繊維の延伸の過程においてゲル粒子形態を保持するため、繊維の内部欠陥の増加、さらには機械的特性の著しい低下をもたらす。一方、平衡膨潤度が高いゲル粒子は、架橋点間の分子鎖が長く、優れた引張特性を示す。例えゲル粒子が、高い濾過圧力差下で繊維の内部に入ったとしても、平衡膨潤度が高いゲル粒子は、繊維本体に追従して軸方向に引張変形し、それによって、最終の炭素繊維内において軸方向に沿った細長いマイクロポアを形成する。これにより、機械的特性への悪影響が軽減され、炭素繊維の機械的特性が向上する。 そこで、本発明の第1の目的は、軸方向に沿った細長いマイクロポアを有するポリアクリロニトリル系炭素繊維を提供することにある。 本発明の第2の目的は、高い平衡膨潤度、例えば250~5000%の平衡膨潤度を有するゲル粒子を含むポリアクリロニトリル紡糸原液を提供することにある。前記ポリアクリロニトリル紡糸原液は、前記ポリアクリロニトリル系炭素繊維の調製に用いることができる。 本発明の第3の目的は、高い平衡膨潤度、例えば250~5000%の平衡膨潤度を有するゲル粒子を含むポリアクリロニトリル紡糸原液を調製する方法を提供することにある。 本発明の第4の目的は、ポリアクリロニトリル系炭素繊維、例えば、上記軸方向に沿った細長いマイクロポアを有するポリアクリロニトリル系炭素繊維を調製する方法を提供することにある。 本発明の一態様は、マイクロポアを含み、前記マイクロポアの平均半径方向サイズLPが2.0nm以下であり、前記マイクロポアのアスペクト比L/LPが50以上、かつ100以下であり、マイクロポアの総容積に対する、半径方向サイズが15nmよりも大きいマイクロポアの容積の比が0を超え、かつ10%未満である、ポリアクリロニトリル系炭素繊維に関する。 いくつかの実施形態において、前記マイクロポアの平均半径方向サイズLPが1.5nm以下であり、前記マイクロポアのアスペクト比L/LPが60以上、かつ100以下であり、マイクロポアの総容積に対する、半径方向サイズが15nmよりも大きいマイクロポアの容積の比が0を超え、かつ5%未満である。 いくつかの実施形態において、前記炭素繊維の直径のCV値が3%以下である。 いくつかの実施形態において、前記ポリアクリロニトリル系炭素繊維の本数が3000~24000である。 いくつかの実施形態において、前記ポリアクリロニトリル系炭素繊維は、直径が5~7μmであり、引張強さが4.9~5.8GPaであって引張強さのCV値が5%未満であり、および/または、引張弾性率が282~323GPaであって引張弾性率のCV値が5%未満である。 本発明の別の態様は、ゲル粒子を含み、粒子径が0.15μmよりも大きいゲル粒子の総数が1×105個/mL以下であり、ゲル粒子の総数に対する、粒子径が5μmよりも大きいゲル粒子の割合が0.3%以下であり、ゲル粒子の平衡膨潤度が250~5000%である、ポリアクリロニトリル紡糸原液に関する。 いくつかの実施形態において、前記