JP-2026514650-A - ヘテロ二量体抗体、治療的応用における使用、及びそれに関連する組成物
Abstract
本明細書には、変異体重鎖抗体配列が開示される。特定の実施形態において、本開示は、第1の重鎖及び第2の重鎖を有するヘテロ二量体抗体を考慮し、第1及び第2の重鎖、又はその断片は異なる変異を含む。特定の実施形態において、本開示は、本明細書に開示される抗体及び組換え重鎖をコードする核酸及びベクター、並びにこれらを含む細胞に関する。
Inventors
- サンドバーグ, エリック
- デュー, ジョナサン
- エイザム, タラ
Assignees
- エモリー ユニバーシティー
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20240419
- Priority Date
- 20230421
Claims (17)
- 変異K409S及びT411Yを有する重鎖を有する組換え抗体。
- 変異L368S及びD399Yを有する第2の重鎖を有する、請求項1に記載の組換え抗体。
- 変異D399Y及びK447Sを有する第2の重鎖を有する、請求項1に記載の組換え抗体。
- 変異L368S及びD399Yを有する重鎖を有する組換え抗体。
- 変異K409S及びT411Yを有する第2の重鎖を有する、請求項4に記載の組換え抗体。
- 変異D399Y及びK447Sを有する重鎖を有する組換え抗体。
- 変異K409S及びT411Yを有する第2の重鎖を有する、請求項6に記載の組換え抗体。
- 変異K409S及びT411Yを有する第1の重鎖と、第2の重鎖とを含むヘテロ二量体抗体。
- 前記第2の重鎖が、変異L368S及びD399Yを含む、請求項8に記載のヘテロ二量体抗体。
- 前記第2の重鎖が、変異D399Y及びK447Sを含む、請求項8に記載のヘテロ二量体抗体。
- 異種プロモーターと作動可能に組み合わせて、請求項1~10のいずれか一項に記載の組換え重鎖をコードする核酸。
- 請求項11に記載の核酸を含むベクター。
- 請求項11に記載の核酸又は請求項12に記載のベクターを含む細胞。
- 請求項8~10のいずれか一項に記載の組換え抗体重鎖を含む、ヘテロ二量体抗体。
- 二重特異性抗体である、請求項14に記載のヘテロ二量体抗体。
- T細胞特異的抗原に特異的に結合する、請求項15に記載の二重特異性抗体。
- 腫瘍関連抗原に特異的に結合する、請求項15に記載の二重特異性抗体。
Description
(関連出願への相互参照) 本出願は、2023年4月21日に出願された米国仮出願第63/461,078号及び2023年8月25日に出願された米国仮出願第63/578,789号の利益を主張するものである。これら各出願の全内容は、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。 (連邦政府による資金提供を受けた研究開発に関する記載) 本発明は、National Institutes of Healthによって与えられたAI149297の下で政府の支援を受けてなされた。米国政府は、本発明に一定の権利を有する。 (特許庁の電子提出システムを介してXMLファイルとして提出された資料の参照による組み込み) 本出願に関連する配列表は、XML形式で提供され、参照により本明細書に組み込まれる。配列表を含むXMLファイルの名前は23010PCT.xmlである。XMLファイルは3KBであり、2024年4月19日に作成され、USPTO特許電子出願システムを介して電子的に提出されている。 治療用抗体は、癌などの広範囲の疾患の治療のための重要な薬剤の一クラスを構成する。免疫系細胞を動員し、刺激するそれらの能力は多くの場合、特に癌の免疫治療におけるそれらの臨床的有効性と関連しており、重鎖定常領域(Fc領域)に保持される。Fc領域はインビボで細胞の死滅を指令する抗体媒介性エフェクタ機能を誘導するために、Fc受容体及び補体と結合する。抗体治療は癌の治療において首尾よく使用されるが、癌の再発がまれではないため、これらの薬剤に対する臨床的耐性及び難治性疾患は主要な問題であり続けている。したがって、改良点を特定する必要がある。 Ridgwayらは、抗体CH3領域における重鎖ヘテロ二量化のためのKnobs-into-holes技術を報告している。Protein Engineering, 1996, 9(7): 617-621. Haらは、免疫グロブリンFcヘテロ二量体プラットフォームを報告している。Front Immunol, 2016, 7:394. Mimuraらは、治療用IgG抗体のグリコシル化技術を報告している。Protein Cell 2018, 9 (1): 47-62. Liらは、エンドグリコシダーゼS2のグリコシンターゼ変異体がトランスグリコシル化活性を示すことを報告している。J Biol Chem, 2016, 291 (32): 16508-18. Mooreらは、二重特異性抗体の効率的な開発のために設計されたヘテロ二量体Fcプラットフォームを報告している。Methods, 2019, 154: 38-50. Duらは、IgGアクティブエンドグリコシダーゼの機構及び特異性を報告している。Glycobiology, 2020, 30 (4): 268-279. Klontzらは、高効率IgGトランスフコシル化のためのα-フコシダーゼを報告している。Nat Comm, 2020, 11:620. 本明細書で引用される参考文献は、先行技術を自認するものではない。 本開示は、変異体重鎖抗体配列に関する。特定の実施形態において、本開示は第1の重鎖及び第2の重鎖を有するヘテロ二量体抗体を想定し、第1及び第2の重鎖は異なる変異を含む。特定の実施形態において、変異体重鎖抗体配列は治療用途に有用な安定化抗体を構築するのに有用である。 特定の実施形態において、安定化されたヘテロ二量体抗体によって、グリコシル化された置換基の選択的な合成又は切断が可能となり、非対称にグリコシル化された抗体構築物が得られる。 特定の実施形態において、ヘテロ二量体抗体は、本明細書に開示される変異又は変異の組合せを有する第1の重鎖と、第2の重鎖と、を含む。 特定の実施形態において、本開示は、変異K409S及びT411Yを有し、任意的に、本明細書に開示される追加の変異のいずれかをさらに含む、組換え抗体重鎖又はこれを含むヘテロ二量体抗体に関する。 特定の実施形態において、本開示は、変異L368S及びD399Yを有し、任意的に、本明細書に開示される追加の変異のいずれかをさらに含む、組換え抗体重鎖又はこれを含むヘテロ二量体抗体に関する。 特定の実施形態において、本開示は、変異D399Y及びK447Sを有し、任意的に、本明細書に開示される追加の変異のいずれかをさらに含む、組換え抗体重鎖又はこれを含むヘテロ二量体抗体に関する。 特定の実施形態において、本開示は変異K409S及びT411Yを有する第1の重鎖と、第2の重鎖と、を含む、変異を有する組換え抗体重鎖又はこれを含むヘテロ二量体抗体に関する。特定の実施形態において、第2の重鎖が変異L368S及びD399Yを含む。特定の実施形態において、第2の重鎖が変異D399Y及びK447Sを含む。特定の実施形態において、第1の重鎖が本明細書に開示される変異のいずれかを含む。特定の実施形態において、第2の重鎖が本明細書に開示される変異のいずれかを含む。 特定の実施形態において、本開示は、異種プロモーターと作動可能に組み合わせられた、本明細書に開示される組換え重鎖をコードする核酸に関する。 特定の実施形態において、本開示は、異種プロモーターと作動可能に組み合わせられた、本明細書に開示される組換え重鎖をコードする核酸を含むベクターに関する。 特定の実施形態において、本開示は、本明細書に開示される核酸又は本明細書に開示されるベクターを含む細胞(例えば、体細胞)に関する。 特定の実施形態において、本開示は、本明細書に開示されるキメラ組換え抗体重鎖を含む非天然抗体又はヘテロ二量体抗体に関する。 特定の実施形態において、抗体の第1の重鎖が変異K409S及びT411Yを含む。特定の実施形態において、抗体の第2の重鎖が変異L368S及びD399Yを含む。 特定の実施形態において、ヘテロ二量体抗体の第1の重鎖が変異K409S及びT411Yを含む。特定の実施形態において、抗体の第2の重鎖が変異D399Y及びK447Sを含む。 図1は、重鎖、軽鎖及びFcプラスミドの共発現時に形成される可能性のある構築物の模式図を示す。WTリツキシマブ配列を用いることで相対的に増加し、その後MSによって検出された、Fab1Fcヘテロ二量体の形成率を使用して、combYSelect1及びcombYSelect2における特定の変異の安定性を決定した。 図2Aは、combYSelect1変異を有する構築物のデータを示す。ヒストグラムは、一部又は全てのプロトマーA変異がFab及びFcを含有する断片上にあり、プロトマーB変異がFcのみを含有する断片上にある場合(右図)、又は配置が逆の場合(左図)に、インタクトLC/MSによって決定される相対的なヘテロ二量化率を示す。 図2Bは、combYSelect2変異を有する構築物のデータを示す。ヒストグラムは、一部又は全てのプロトマーA変異がFab及びFcを含有する断片上にあり、プロトマーC変異がFcのみを含有する断片上にある場合(右図)、又は配置が逆の場合(左図)に、インタクトLC/MSによって決定される相対的なヘテロ二量化率を示す。 図3Aは、プロトマーA(combYSelect1及び2)のFcが抗CD20リツキシマブFabで操作され、FcプロトマーB(combYSelect1)又はプロトマーC(combYSelect2)が抗HER2ナノボディに結合している、二重特異性抗体を使用する架橋アッセイを示す。CFSE染色したRaji細胞及びカルセイン-バイオレットBT474細胞への結合が評価される。 図3Bは、combYSelect1、2、若しくは非特異的IgG1アイソタイプ対照を細胞混合物に添加した場合、又は抗体を細胞混合物に添加しなかった場合の、Raji及びBT474細胞の細胞クラスター形成を示す、フローサイトメトリー密度プロット及びスキャッタープロットのデータを示す。各combYSelectIgGを、抗体なし及びアイソタイプ対照の両方と比較した。 図3Cは、combYSelect2サイトカイントラップ及びルシフェラーゼ阻害の細胞ベースアッセイを示す。 図3Dは、阻害剤が添加されていない場合のルシフェラーゼ応答率に対して正規化されたルシフェラーゼ応答率を、5pMのIL1β存在下で阻害剤濃度を変化させた場合の関数としてプロットしたデータを示している。IC50は、非線形最小二乗当てはめを用いて決定した。 本開示のより詳細な説明の前に、本開示は、説明される実施形態に限定されず、したがって、当然変化し得ることを理解されたい。また、本開示の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるため、本明細書で使用される用語は特定の実施形態のみを説明するためのものであり、限定することを意図するものではないことを理解されたい。 別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に記載されるものと類似又は同等の任意の方法及び材料もまた、本開示の実施又は試験において使用され得るが、好ましい方法及び材料がここで記載される。 本明細書において引用したすべての文献及び特許は、各個別の文献又は特許が明示的かつ個別に参照によって組み込まれると示されたかのように、本明細書に参照によって組み込まれ、関連して文献が引用された方法及び/又は材料を開示及び説明するために、本明細書に参照によって組み込まれる。いかなる刊行物の引用も、出願日前の開示を示すためであり、本開示が先行開示によって当該刊行物に先行する権利を与えられないことを認めるものとして解釈されるべきではない。さらに、提供される刊行物の日付は、独立して確認される必要があり得る実際の刊行日とは異なり得る。 本開示を読めば当業者には明らかなように、本明細書に記載及び図示された個々の実施形態のそれぞれは、本開示の範囲又は趣旨から逸脱することなく、他のいくつかの実施形態のいずれかの特徴から容易に分離され得るか、又はそれらの特徴と組み合わされ得る別個の構成要素及び特徴を有する。記載された任意の方法は、記載された事象の順序で、又は論理的に可能な任意の他の順序で実行することができる。 本開示の「実施形態」は一例を指すものであり、実施例が必ずしもその例に限定されるものではないことを含意する。本開示の実施形態は、別段の明示がない限り、当技術分野の技術の範囲内にある医学、有機化学、生化学、分子生物学、薬理学などの技術を使用する。このような技術は文献で全て説明されている。 本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は文脈が明らかに異なることを指示しない限り、複数の指示対象を含むことに留意されたい。本明細書及び以下の特許請求の範囲においては、反対の意図が明らかでない限り以下の意味を有するものと定義される、複数の用語が参照される。 本開示及び請求項において使用されるとき、「comprising」(並びに「comprise」及び「comprises」といった任意のcomprisingの形態)、「having」(並びに「have」及び「has」といった任意のhavingの形態)、「including」(並びに「include」及び「includes」といったの任意のincludingの形態)又は「containing」(並びに「contains」及び「contain」といった任意のcontainingの形態)の語は、それらが包含的又はオープンエンドであり、追加の、記載されていない要素又は方法のステップを排除しないという、米国特許法においてそれらに与えられた意味を有する。 「consisting essentially of」又は「consists of」などは、本開示によって包含される方法及び組