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JP-2026514724-A - 新規の自己切断DNAザイムおよび選択プロセス

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Abstract

本発明は、自己切断活性を有するDNAザイムを選択する新規のインビトロ方法、新規のDNAザイム、および一本鎖DNAの生成のためのそれらの使用を提供する。

Inventors

  • ヴォロディミル・ミハイリュク
  • ヘンドリック・ディーツ

Assignees

  • テヒニシェ・ウニヴェルジテート・ミュンヘン

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20240419
Priority Date
20230421

Claims (15)

  1. 自己切断活性を有するDNAザイムを選択するための方法であって、前記方法が、 (a)複数の一本鎖DNA鎖を提供することであって、 各一本鎖DNA鎖が、その5’末端の定常領域1およびその3’末端の定常領域2に隣接するランダムなヌクレオチドのコア領域を含み、 各定常領域がプライマー結合部分を含む、提供することと、 (b)前記複数の一本鎖DNA鎖を自己切断条件に供することと、 (c)切断産物2を単離し、任意選択で、切断産物1を単離することであって、 前記切断産物2が、前記定常領域2、前記コア領域を含み、 前記切断産物2が、DNA自己切断活性を含み、かつ 前記切断産物1が、前記定常領域1を含むか、 または 前記切断産物2が、前記定常領域2、前記コア領域、および定常領域1の一部分を含み、 前記切断産物2が、DNA自己切断活性を含み、かつ 前記切断産物1が、前記定常領域1の残りの部分を含む、単離することと、 (d)前記切断産物2の相補体を生成することと、 (e)任意選択で、前記切断産物2の前記相補体を分離することと、 (f)前記切断産物2の前記相補体の3’末端を前記切断産物1の相補体にライゲーションし、それにより、前記DNA自己切断活性を有するステップ(a)の一本鎖DNA鎖の相補体を得ることと、 (g)任意選択で、前記一本鎖DNA鎖の前記相補体を分離することと、 (h)前記一本鎖DNA鎖の前記相補体を増幅し、それにより、前記DNA自己切断活性を含むDNA鎖を得ることと、 (i)任意選択で、前記自己切断活性を含む前記DNA鎖を分離することと、 (j)任意選択で、前記自己切断活性を含む前記DNA鎖をエラープローン(EP-PCR)ステップに供することと、 (k)任意選択で、ステップ(h)、任意選択でステップ(i)またはステップ(j)の前記自己切断活性を含む前記DNA鎖を、ステップ(b)~(h)の1回以上のラウンドに、かつ任意選択でステップ(i)および/または(j)の1回以上のラウンドに供することと、を含む、方法。
  2. ステップ(a)における前記一本鎖DNA鎖の前記定常領域1が、前記定常領域2の一部分に相補的な部分を含み、それにより、前記コア領域に隣接するハイブリダイゼーションステムを形成する、請求項1に記載の方法。
  3. ステップ(a)における前記一本鎖DNA鎖の前記コア領域が、約14~100個のヌクレオチド、または約20~100個のヌクレオチド、または約25~50個のヌクレオチド、または約30~40個のヌクレオチド、または約32~35個のヌクレオチドを含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. ステップ(b)における前記自己切断条件が、1つ以上のイオン、好ましくは、一価、二価、および/もしくは三価、ならびに/または多価イオン、例えば、Na + 、Zn 2+ 、Mg 2+ 、Cu 2+ 、Mn 2+ 、Ca 2+ 、および/もしくはPLL-g-Dexを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. ステップ(b)における前記自己切断条件が、1回目のラウンドで約15~20時間、好ましくは約18時間のインキュベーション時間を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. ステップ(c)における単離が、ポリアクリルアミドゲル電気泳動(PAGE)を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. ステップ(c)における前記切断産物2が、前記コア領域、前記定常領域2、および自己切断活性を含み、前記切断産物1が、前記定常領域1を含み、前記一本鎖DNA鎖の切断が、触媒コアと前記定常領域1との間で生じた、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. ステップ(d)における生成が、好ましくは前記定常領域2の前記プライマー結合部分に結合しているプライマー2を用いた、線形ポリメラーゼ連鎖(PCR)増幅を含み、好ましくは、前記プライマー2が切断産物2との区別を可能にするタグを含む、および/または前記プライマー2が標識を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  9. ステップ(h)における増幅が、PCR、好ましくは二段階PCRを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 請求項1~9のいずれか一項に記載の方法によって得ることができるDNAザイムであって、好ましくは、前記DNAザイムが、前記触媒コアと前記定常領域1との間または定常領域1内に自己切断活性を含む、DNAザイム。
  11. DNAザイムであって、配列: 5’- N & G Y $ Y # GT N $ Y # ACGC Y # Y $ YGTCTTATCGGTT Y $ Y $ N # N -3’ (配列番号1)を含み、任意選択で、追加のヌクレオチドN # が、配列番号1のヌクレオチド29位と30位との間に含まれ、ヌクレオチドの番号付けが、配列番号1の5’から3’への方向であり、 配列中、 Aが、塩基アデニンを有するヌクレオチドであり、 Cが、塩基シトシンを有するヌクレオチドであり、 Gが、塩基グアニンを有するヌクレオチドであり、 Tが、塩基チミジンを有するヌクレオチドであり、 Nが、独立して、A、C、G、またはTであり、 Yが、独立して、CまたはTであり、 $ が、独立して、好ましくはTであり、 # が、独立して、好ましくはCであり、 & が、独立して、好ましくはGであり、 前記DNAザイムが自己切断活性を含む、DNAザイム。
  12. 前記自己切断活性が、約92%、約95%、約96%、または約98%の最終収率Y max をもたらし、好ましくは、前記最終収率Y max が、Y=Y max (1-e -kobs*t ))によって計算され、式中、Yが反応収率であり、kobsが観測速度定数であり、tが反応開始後24時間以内、好ましくは、反応開始の約24時間後の時点である、請求項10または11に記載のDNAザイム。
  13. 前記自己切断活性が、加水分解切断である、請求項10~12のいずれか一項に記載のDNAザイム。
  14. 一本鎖DNA分子の生成における、請求項10~13のいずれか一項に記載のDNAザイムの使用。
  15. 前記一本鎖DNAザイムが、DNAナノテクノロジー、診断、DNA合成、または遺伝子療法、好ましくはゲノム編集、より好ましくは相同組換え修復(HDR)に使用される、請求項14に記載の使用。

Description

生体分子および治療用途は、漸進的により洗練された複雑なDNAオリガミの開発の需要を満たしている。DNAオリガミは、DNAのプログラム可能性および自己集合特性に依存してナノメートルスケールで設計者によって定義された形状および寸法のナノ構造の製作を可能にする技法である。近年、これは、機能ドメインを含み(Gerling T.et al.,2015)、かつより高位の集合体を可能にする(Sigl,C.et al.,2021、Pumm,AK.et al.,2022)高精度のDNAオリガミ設計への移行の動機になった。 EP3516055B1は、自己切断DNA配列を使用した一本鎖DNA(ssDNA)のスケーラブルな生物工学的生成のファージ媒介方法について記載している。 DNAザイムは、化学反応を触媒することができる構造を形成するDNA分子である(Breaker et al.,1997)。自己処理反応を触媒するDNAが存在する(Carmi et al.,1996)。かかるDNAザイムを利用して、特定の反応条件に曝露されたときにそれらの固有の触媒活性に基づいて修飾されるようになるDNA構築物を作製することができる。例えば、様々な指向性進化戦略を使用して作製された酸化(Carmi et al.,1996)、脱プリン反応(Sheppard et al.,2000)、または加水分解(例えば、Chandra et al.,2009を参照されたい)機構を用いた操作された自己切断DNAザイムが存在する。 高速かつ高い配列特異性でDNAを加水分解する2つのクラスの操作された自己切断DNAザイムについて記載されている(Gu et al.,2013)。I-R3と名付けられたかかるDNAザイムの1つは、1つの二本鎖部分構造または2つの二本鎖部分構造のいずれかに隣接する17個のヌクレオチドからなる小さな触媒コアを有する。このDNAザイムクラスの代表は、ほぼ中性のpHでミリモル濃度のZn2+の存在下でインキュベートされた場合、約1分-1のDNA加水分解の観測速度定数(kobs)(約40秒の半減期)を呈する。このDNAザイムは、3’酸素とApA結合のリン中心との間のホスホエステル結合を切断して、5’ホスフェート基を有する3’切断断片を生成する。 ssDNAの生成に使用される場合、I-R3 DNAザイムは、DNAザイム配列自体に由来する定常末端配列モチーフ(5’では「瘢痕(scar)」配列AG、3’ではACGTTGA)を有する標的ssDNA鎖を生成する。しかしながら、7nt長の3’モチーフの相補的配列を収容しようとする試みは、DNAオリガミ足場鎖に複数の長い反復配列を導入するであろう。これにより、構造集合反応中のDNAの対処可能性(addressability)が損なわれる場合があり、結果として、構造がほとんどまたは全く生成されない、かつ/あるいは誤って折り畳まれた構造が形成され得る。あるいは、切断点にssDNAオーバーハングを残すことは、より高次の集合体に対して平滑末端スタッキング相互作用を使用した機能ドメインとは不適合であろう。更に、相同組換え修復(HDR)用途は、非相同ssDNAオーバーハングの悪影響を受け得る。 Qiao Zhang et al.,2022は、部位特異的DNA切断の完全な一般性を示す一方で、オーバーハングモチーフも除去するII-R2/3 DNAザイムについて記載している。しかしながら、IR3のコア(40nt)と比較してII-R2/3の顕著により大きいコア(59nt)は、II-R2/3に見られるような不十分な切断収率(およそ90%でキャップされる)とともに、DNAオリガミに必要な複数(30個超)の任意のssDNAの大量生産を成功させるためのII-R2/3の有用性を著しく損なう。 DNAザイムについての報告されているインビトロ選択戦略の大半は、3つの主要な群に割り当てることができる。第1の群は、触媒コアからある距離にある定常配列内で切断を行うように設計された全く初めて発見されたDNAおよびRNA自己切断DNAザイムを網羅する(Breaker,R.R.et al.,1994、Carmi,N.et al.,1996)。第2の群は、DNAザイムコアを基質の所定の領域に向ける結合アームとして2つの定常隣接配列を用いる(Chandra,M.et al.,2009、Lee,Y.et al.;2017)。DNAライブラリの環状化に基づくインビトロ選択方法(Gu,H.et al.,2013、Zhang C.et al.,2021)が第3の群を構成する。進化する触媒コア内の切断部位の選択の自由度を利用して、このアプローチは、最も活性なDNA切断DNAザイムのうちの1つをもたらした。 報告されている方法が豊富であるにもかかわらず、ランダムな空間から瘢痕のない自己切断DNAザイムを意図的に生成することを可能にするものはない。利用可能なアプローチは、所望の切断部位を有する既存のDNAザイムに依存する(Qiao Zhang et al.,2022)か、または既知の基質配列内の切断部位に選択圧力を与える(Xiao Y.et al.,2012)かのいずれかである。 自己切断DNAザイムのための新規のインビトロ選択プロセスの一般的なスキームを示す。インビトロ選択手順は、4つの主要なステップ:切断反応(I)、活性画分の逆相補体の生成(II)、ライゲーションによる5’定常配列の修復(III)、PCR増幅(IV)に分けることができる。切断部位は、5’定常配列とコア(後者はハサミのシンボルで示されている)との間の切断を含む5’定常配列内で選択することができる。ライゲーションアダプター配列は、適宜設計されなければならない。堅牢な切断剤(cleaver)をその作用様式にかかわらず得るために、意図された部位でDNA切断をもたらす限り、任意の触媒タイプの切断を可能にする戦略を実施した。したがって、濃縮プールを直接用いて作業を始める代わりに、配列データを逆相補体の形態で新たなDNA鎖に転送した。5’末端の定常領域1の第1のヌクレオチド(薄灰色)の切断に進化的圧力を加える自己切断DNAザイムのための新規のインビトロ区分プロセスの特定の実施形態を示す。初期DNAザイムライブラリ配列をかなり従来の方法で構築し、ランダム化コア領域(黒色)は2つの定常領域1および2(灰色)に隣接した。後者は互いに部分的に相補的であり、コアループのための末端ハイブリダイゼーションステムを形成し、それ故に、DNAザイムカセット設定を模倣した。非ハイブリダイゼーション部分は、増幅ステップのためのプライマー結合領域として機能した。初期ライブラリは、4つのサブライブラリからなった。それらは各々、選択開始時に1つの固定されたヌクレオチドに対するバイアスを避けることを意図して事前に選択された切断部位において4つの可能な塩基対のうちの1つを特徴とした。既に利用可能なI-R3およびII-R2/3よりもコンパクトなDNAザイムを生成することを目指して、我々はN32コア領域に決めた。親DNAザイム12-11およびその再選択された変異体の活性を示す。A.インキュベーションの24時間後に切断された画分、B.経時的な切断反応の進行、C.擬一次速度モデルに適合された切断収率対時間データ。切断部位における4つのヌクレオチドのうちの1つの状況下で自己切断反応を行う12-11 DNAザイムおよび選択された変異体についての試験した自己切断DNAザイムおよび活性データの配列を示す。DMSアッセイおよび質量分析による12-11 DNAザイムの切断部位の確認。A:12-11 DNAザイムの二重標識オリゴヌクレオチドの配列、触媒コアには下線が引かれており、切断部位には印が付けられている、B:15%PAGEで分解され、かつCy3およびCy5末端タグの励起によって画像化された二重標識12-11 DNAザイムおよびその切断産物(1および2)の割り当てられたDMSラダー、C:ESI-MSによって検出された12-11切断による産物。 別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解される意味と同じ意味を有する。 本明細書で使用される「含む(comprising)」または「含む(comprises)」という用語は、「を含むが、これらに限定されない」を意味する。この用語は、任意の記載された特徴、要素(element)、要素(integer)、ステップ、または構成要素の存在を特定するためにオープンエンドであるよう意図されているが、1つ以上の他の特徴、要素(element)、要素(integer)、ステップ、構成要素、またはそれらの群の存在または追加を除外するようには意図されていない。したがって、「含む(comprising)」または「含む(comprises)」という用語は、「からなる」および「から本質的になる」というより限定的な用語を含む。一実施形態では、本出願を通して、特に特許請求の範囲内で使用される「含む(comprising)」または「含む(comprises)」という用語は、「からなる」または「から本質的になる」という用語によって置き換えられてもよい。 本発明を説明する文脈における(特に以下の特許請求の範囲の文脈における)「a」、「an」、および「the」という用語、ならびに同様の指示対象は、本明細書に別段の指示がない限り、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、単数形および複数形の両方を包含すると解釈されるべきである。例えば、「定常領域」という用語には、複数の定常領域(その混合物を含む)が含まれる。複数形が化合物および塩などに使用される場合、これは単一の化合物または塩なども意味すると解釈される。 本開示の文脈において、「DNA」という用語は、ヌクレオチドと呼ばれる単量体単位の一本鎖で構成されているデオキシリボ核酸を指し、各ヌクレオチドは、窒素含有核酸塩基、2-デオキシリボース糖部分、およびホスフェート基で構成されており、個々のヌクレオチドは、2-デオキシリボース糖部分の5’位のOH基を隣接する2-デオキシリボース糖部分の3’位のOH基に連結するホスフェート基によって一本鎖で連結されている。特定の実施形態では、窒素含有核酸塩基は、独立して、シトシン[C]、グアニン[G]、アデニン[A]、およびチミン[T]から選択される。特定の実施形態では、これらの核酸塩基のうちの1つ以上は非標準塩基、特に、修飾アデノシン、特にN6-カルバモイル-メチルアデニンもしくはN6-メチヤデニン;修飾グアニン、特に7-デアザグアニンもしくは7-メチルグアニン;修飾シトシン、N4-メチルシトシン、5-カルボキシルシトシン、5-ホルミルシトシン、5-グリコシルヒドロキシメチルシトシン、5-ヒドロキシシトシン、もしくは5-メチルシトシン;修飾チミジン、特にa-グルタミルチミジンもしくはa-プトレシニルチミン;ウラシルもしくはその修飾、特にウラシル、塩基J、5-ジヒドロキシペンタウラシル;または5-ヒドロキシメチルデオキシウラシル;デオキシアーケオシン;および2,6-ジアミノプリンのリストから選択される非標準塩基である。DNAの一本鎖のひと続きまたは一部分は、二本鎖を形成するために相補的な核酸塩基の相互作用によってDNAの相補的なひと続きと相互作用し得、シトシンとグアニンおよびアデニンとチミンは、それぞれ、核酸塩基間に2つ(A/T)および3つ(G/C)の水素結合を形成することによって、互いに相補的である。二本鎖は、ゲノムDNAの場合のように、互いに完全に相補的なDNAの2つの一本鎖によって、またはDNAの1つの一本鎖が2つ以上の他の一本鎖DNA鎖