JP-2026514740-A - 急性COVIDおよびロングCOVIDの治療のためのコルジセプス(cordyceps)中の生物活性物質の組成物および送達方法
Abstract
本発明は、適切な剤形で経口投与された場合、COVIDおよびロングCOVIDの治療に有効な、コルジセプス(cordyceps)属に見られる活性成分を定義された比で組み合わせた組成物を開示する。
Inventors
- タム、ユン カウ
- ツェン、チ - ユアン
Assignees
- シノベダ カナダ インコーポレイテッド
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20240417
- Priority Date
- 20230417
Claims (15)
- コルジセピンと、アデノシンと、多糖類を含むコルジセプス属(cordyceps)真菌抽出物とを含む、COVIDおよび/またはロングCOVIDの治療のための組成物。
- 前記多糖類成分とコルジセピンとの比が約3:1~約40:1である、請求項1に記載の組成物。
- コルジセピンとアデノシンとの比が、約1:5~約10:1である、請求項1または2に記載の組成物。
- コルジセピンおよびアデノシンのいずれかまたは両方が、コルジセプス(cordyceps)から抽出される、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
- コルジセピンおよびアデノシンのいずれかまたは両方が合成的に製造される、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
- 純粋な形態または標準化された抽出物の形態である、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
- 請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物を含み、場合により薬学的に許容される担体を含む経口投与製剤。
- カプセル、錠剤、溶液、懸濁液、粉末、またはナノカプセル化剤形である、請求項5に記載の経口投与製剤。
- 治療有効量の請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物または請求項7もしくは8に記載の経口投与製剤を投与することによって、COVIDまたはロングCOVIDを治療する方法。
- 前記多糖類とコルジセピンとが、約3:1~約40:1、例えば約20:1~約35:1の比で投与される、請求項9に記載の方法。
- 前記比が約28.5:1である、請求項10に記載の方法。
- コルジセピンとアデノシンとが、約1:5~約10:1、例えば約2:1~約5:1の比で投与される、請求項9~11のいずれか一項に記載の方法。
- 前記比が約2.25:1である、請求項12に記載の方法。
- 1日用量が、70kgの体重を有するヒトについて、約200~約800mgの多糖類の1日用量、約15~約50mgのコルジセピンの1日用量、および/または約4~約50mgのアデノシンの1日用量を含むか、またはヒトの体重のkgあたりに計算された等価1日用量を含む、請求項9~13のいずれか一項に記載の方法。
- 前記1日用量が、約1.0~約15.0mgのアデノシン、約5.0mg~約15.0mgのコルジセピン、および/または約50mg~約200mgの多糖類を含む200~400mgの経口投与製剤の1回以上の投与を含む、請求項12に記載の方法。
Description
WHOが3年前にCOVID-19をパンデミックと発表して以来(2020年3月11日)、6億8000万例が報告され、感染者の1%(680万人)が死亡した。2023年1月時点で、WHOは、世界が移行点に入っているものの、COVID-19は依然として世界的な緊急事態であると主張している。 ロングCOVIDはCOVID後の危機である。ロングCOVIDは健康および経済に長期的な影響を及ぼす。米国だけでも、米国人の70%がCOVIDに罹患した。これらの対象のうち24%が、3ヶ月以上症状を患った。ロングCOVIDを患っている就労年齢層は、1600万人を超えている。年間の賃金の損失は1700億米ドルを上回り、その額は2300億米ドルにもなり得る。 ロングCOVIDの病因については見解の一致が得られておらず、有効な治療法に至っては言うまでもない。この状態の病因については、いくつかの仮説がある。仮説には、体内に残存するウイルス、またはウイルスの残骸、過剰に活性化した免疫系が正常に戻らない状態、血液や組織内の微小血栓、ウイルスによって引き起こされた器官損傷などが含まれるが、これらに限定されるものではない。 ロングCOVIDに関連する100を超える症状がある;最も一般的なものは、倦怠感、疲労感または活力減退(72.1%)、咳(39.3%)、呼吸困難(38.5%)、ブレインフォグ(brain fog)(32.9%)および全身の脱力感(30.9%)である(https://health-infobase.canada.ca/covid-19/post-covid-condition/)。 COVID感染が身体に及ぼす影響については、特に肺、脳、消化管、免疫系および循環器系に関して十分に記述されている。 症状は、疾患の進行により、特にウイルス量、免疫系の不均衡、身体への損傷に関連して変動し得る。 この疾患に伴う深刻な症状に対して、薬剤や治療法は未だに存在せず、充足されていないニーズがある。コルジセプス(cordyceps)種は、抗ウイルス特性、抗炎症特性および免疫調節特性が知られている(Jedrejko,Lazur et al.2021、Rabie 2022)。最近、コルジセプス・ミリタリス(cordyceps militaris)の抽出物が、COVIDに罹患している患者において試験された(Dubhashi,Sinha et al.2023)。残念ながら、有効性は限定的であった。 コルジセプス(cordyceps)属中の生物活性化合物がCOVIDの治療に効果を及ぼし得ることが示唆されている(Kaymakci and Guler 2020、Verma 2020、Zivan,Ruiz et al.2023)。しかしながら、同定された量および一般的な用量(1日当たり3~6 gの真菌)では、化合物のいずれも、個別に試験した場合、治療的意義を示さなかった。化合物には、アデノシンおよびコルジセピン(Verma 2020、Zivan,Ruiz et al.2023)が含まれる。コルジセプス(cordyceps)多糖類の臨床的有効性は確立されていないが、その抗炎症および免疫調節活性は十分に実証されている(Miao,Yu et al.2022)。 例えば、コルジセピンはレムデシビル(Rabie 2022)よりも有効であるが、単剤投与の場合、コルジセピンの必要な1日投与量は450mgを超える。これは、コルジセピンの含有量を菌体中1%と仮定すると、450グラムのコルジセプス(cordyceps)が必要となることを意味する。この量は、食事または医薬用途の点で実用的ではない。 本開示では、コルジセプス(cordyceps)由来の組合せ治療が記載される。理論に制限されることなく、個々の成分は、相乗的相互作用を有すると考えられる。その結果、許容可能な投与量が開発され、本明細書に記載された少なくとも1つの実施形態がCOVID-19および/またはロングCOVIDの治療に有効であり得ることが、予備的なヒト試験により示された。 本発明の態様は、COVIDおよびロングCOVIDの疾患ネットワークを記述するデータマイニング技術を用いて少なくとも部分的に開発された。 一態様では、コルジセピンと、アデノシンと、コルジセプス属(cordyceps)真菌から抽出された多糖類との組合せを含む医薬組成物が開示される。好ましくは、コルジセピンおよびアデノシンもまた、コルジセプス属(cordyceps)真菌から抽出される。 別の態様では、有効量で対象に投与した場合、COVIDおよび/またはロングCOVIDの有効な治療を提供する、本明細書に記載の組成物を含む経口剤形(経口投与製剤 )が開示される。 別の態様では、コルジセピンと、アデノシンと、コルジセプス属(cordyceps)真菌から抽出された多糖類との組合せを治療有効量で患者に投与することを含む、COVIDおよび/またはロングCOVIDを治療する方法が開示される。 別の態様では、COVIDおよび/またはロングCOVIDを治療するための組成物の使用であって、組成物が、コルジセピンと、アデノシンと、コルジセプス属(cordyceps)真菌から抽出された多糖類との組合せを含む、使用が開示される。 本発明の実施形態は、本明細書から明らかな任意の態様および本明細書に記載の特徴または要素の任意の組合せを含み得る。 サイトカインおよび低酸素の産生を調節する経路を示す。図において、3つの構成成分は、それらの一般名で標識された灰色の楕円形で表されている。潜在的な標的は薄灰色で強調表示されている。これらの化合物によって調節されている可能性のある経路に関連する標的遺伝子には、大きなフォントサイズが使用されている。2つのボックスを結ぶ、末尾に矢印のある線は、活性化を示す。末尾にTを有する線は阻害を示す。末尾記号のない実線は結合/会合を示す。矢印のある破線は間接的な相互作用を示し、点線は未確定な相互作用を示す。さらに、化合物(楕円形)と標的(矩形のボックス)との間の線の幅は有効性を表し、1(最も太い)が最も強力であり、30(最も細い)が最も弱いことを表し、濃度の単位はμMである。最後に、10本の灰色の実線および破線を使用して、化合物によって調節される可能性が高い標的の下流シグナル伝達経路を強調表示している。自然免疫系、凝固および血小板活性を調節する経路を示す。図において、3つの構成成分は、それらの一般名で標識された灰色の楕円形で表されている。潜在的な標的は薄灰色で強調表示されている。これらの化合物によって調節されている可能性のある経路に関連する標的遺伝子には、大きなフォントサイズが使用されている。2つのボックスを結ぶ、末尾に矢印のある線は、活性化を示す。末尾にTを有する線は阻害を示す。末尾記号のない実線は結合/会合を示す。矢印のある破線は間接的な相互作用を示し、点線は未確定な相互作用を示す。さらに、化合物(楕円形)と標的(矩形のボックス)との間の線の幅は有効性を表し、1(最も太い)が最も強力であり、30(最も細い)が最も弱いことを表し、濃度の単位はμMである。最後に、10本の灰色の実線および破線を使用して、化合物によって調節される可能性が高い標的の下流シグナル伝達経路を強調表示している。 1mgのコルジセピンを経口投与した後のヒト血漿、肺組織および筋肉における模擬24時間濃度プロファイルを示す。 各器官で50%のSARS-CoV-2ウイルスを阻害するために必要な最小有効用量のコルジセピンを示す。 SCI-2213の試料の代表的なHPLC/DADクロマトグラム。化合物の同一性は、このクロマトグラムとそれぞれの標準との重ね合わせを使用して確認される。赤色は標準を表し、青色はSCI-2213抽出物を表す。 加水分解されたSCI-2213多糖類のHPLC/DADトレースを示す。誘導体化剤として、1-フェニル-3-メチル-5-ピラゾロン(PMP)を使用した。文献に報告されているように、グルコースは多糖類中で最も豊富な単糖である。 コルジセプス・ミリタリス(Cordyceps militaris)由来の多糖類のポリアクリルアミドゲル電気泳動分離(PS-PAGE)を示す図である。 純粋なコルジセピン対SCI-2213中のコルジセピンのCaco-2細胞透過性の比較を示す。コルジセピンの量は、頂端側に添加された元の濃度に対する百分率(検出%)として表される。 SCI-2213試験に含まれた参加者の人口統計学的情報を示す。 陽性COVID診断後の日数に関する試験に参加した被験者の分布を示す。 11の一般的なCOVID症状およびロングCOVID症状に対する処置応答(n=40)を示す。 11のCOVID症状およびロングCOVID症状に対する有意な応答をもたらすための平均投与回数を示す。 用語 移行句「comprising(を含む)」、「consisting essentially of(から本質的になる)」、「consisting(からなる)」は、特許用語として一般に認められている意味を含意することを意図している。つまり、「comprising(を含む)」は、「including(を含む)」、「containing(を含有する)」、「characterized by(を特徴とする)」と同義であり、包含的または非限定的な語であり、記載されていない追加の要素や方法工程を排除するものではない。(ii)「consisting of(からなる)」は、特許請求の範囲に明記されていない要素、工程、または成分を除外する。ならびに、(iii)「consisting essentially of(から本質的になる)」は、特許請求の範囲または実施形態の範囲を、特許請求される発明または実施形態の指定された材料または工程「および基本的かつ新規な特徴に実質的に影響を及ぼさないもの」に限定する。より具体的には、基本的かつ新規な特徴は、本明細書中の他の箇所に記載される比較ヒト集団の生存性と比較してヒト集団の生存性を改善する能力を含むがこれに限定されない、本明細書中に記載される利益の少なくとも1つを提供する方法または使用の能力に関する。語句「comprising(を含む)」(またはその均等物)に関して記述された実施形態は、「consisting of(からなる)」および「consisting essentially of(から本質的になる)」に関して実施形態として独立して記述されたものも提供する。 値が記述子「約」を使用して近似値として表される場合、特定の値が別の実施形態を形成することが理解されよう。特に明記しない限り、「約」という用語は、関連する値の±10%の変動を意味するが、追加の実施形態は、変動が±5%、±15%、±20%、±25%、または±50%であり得るものを含み、特に「約」という用語は、関連する値の±5%または±10%の変動、より具体的には±5%の変動を意味する。 リストが提示される場合、特に明記しない限り、そのリストの個々の各要素、およびそのリストの全ての組合せは、別個の実施形態であることを理解されたい。例えば、「A、B、またはC」として提示された実施形態のリストは、「A」、「B」、「C」、「AまたはB」、「AまたはC」、「BまたはC」、または「A、B、またはC」の実施形態を含むものとして解釈されるべきである。 本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は複数形を含む。 本明細書で使用される場合、「患者」は、任意の動物、特に哺乳動物を意味することを意図している。したがって、方法または使用は、好ましくはヒトではあるが、ヒトおよび非ヒト動物に適用可能である。「患者」および「対象」および「ヒト」という用語は、互換的に使用され得る。 「