JP-2026514753-A - 多発性骨髄腫を治療するための方法
Abstract
本発明の実施形態は、多発性骨髄腫の治療を必要とする対象において多発性骨髄腫を治療する方法に関し、治療有効量のBCMAxCD3二重特異性抗体及びGPRC5DxCD3二重特異性抗体を対象に投与することを含む。
Inventors
- コボス,レイチェル
- バネルジー,アーノブ
- ゴールドベルグ,ジェンナ
- ホイク,クリストフ
Assignees
- ヤンセン バイオテツク,インコーポレーテツド
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20240418
- Priority Date
- 20230419
Claims (20)
- 多発性骨髄種の治療を必要とする対象において多発性骨髄種を治療する方法であって、 治療有効量のBCMAxCD3二重特異性抗体及び治療有効量のGPRC5DxCD3二重特異性抗体を含む組み合わせ投与レジメンを前記対象に投与することを含む、方法。
- 前記BCMA×CD3二重特異性抗体が、配列番号4のHCDR1、配列番号5のHCDR2、配列番号6のHCDR3、配列番号7のLCDR1、配列番号8のLCDR2、及び配列番号9のLCDR3を含むBCMA結合ドメイン、並びに配列番号14のHCDR1、配列番号15のHCDR2、配列番号16のHCDR3、配列番号17のLCDR1、配列番号18のLCDR2、及び配列番号19のLCDR3を含むCD3結合ドメインを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記BCMA×CD3二重特異性抗体が、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)及び配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含むBCMA結合ドメイン、並びに配列番号20のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)及び配列番号21のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含むCD3結合ドメインを含む、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記BCMA×CD3二重特異性抗体がIgG1、IgG2、IgG3又はIgG4アイソタイプである、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
- 前記BCMA×CD3二重特異性抗体がIgG4アイソタイプである、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
- 前記BCMA×CD3二重特異性抗体が、そのFc領域に1つ以上の置換を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
- 前記BCMA×CD3二重特異性抗体がIgG4アイソタイプであり、そのFc領域にS228P、F234A、及びL235A置換を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
- 前記BCMA×CD3二重特異性抗体がIgG4アイソタイプであり、そのFc領域にS228P、F234A、L235A、F405L、及びR409K置換を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
- BCMA結合アームが由来する前記BCMA特異的IgG4抗体の前記Fc領域は、前記Fc領域にS228P、L234A、及びL235A置換を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
- CD3結合アームが由来する前記CD3特異的IgG4抗体の前記Fc領域は、前記Fc領域にS228P、L234A、L235A、F405L、及びR409K置換を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
- 前記BCMA×CD3二重特異性抗体が、配列番号12のアミノ酸配列を有する第1の重鎖(HC1)と、配列番号13のアミノ酸配列を有する第1の軽鎖(LC1)と、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2の重鎖(HC2)と、配列番号23のアミノ酸配列を有する第2の軽鎖(LC2)と、を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
- 前記BCMA×CD3二重特異性抗体が、配列番号12のアミノ酸配列にと少なくとも90%の同一性を有する第1の重鎖(HC1)と、配列番号13のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有する第1の軽鎖(LC1)と、配列番号22のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有する第2の重鎖(HC2)と、配列番号23のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有する第2の軽鎖(LC2)と、を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
- 前記BCMA×CD3二重特異性抗体が、配列番号12のアミノ酸配列と少なくとも95%の同一性を有する第1の重鎖(HC1)と、配列番号13のアミノ酸配列と少なくとも95%の同一性を有する第1の軽鎖(LC1)と、配列番号22のアミノ酸配列と少なくとも95%の同一性を有する第2の重鎖(HC2)と、配列番号23のアミノ酸配列と少なくとも95%の同一性を有する第2の軽鎖(LC2)と、を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
- 前記BCMA×CD3二重特異性抗体が、配列番号12のアミノ酸配列と少なくとも98%の同一性を有する第1の重鎖(HC1)と、配列番号13のアミノ酸配列と少なくとも98%の同一性を有する第1の軽鎖(LC1)と、配列番号22のアミノ酸配列と少なくとも98%の同一性を有する第2の重鎖(HC2)と、配列番号23のアミノ酸配列と少なくとも98%の同一性を有する第2の軽鎖(LC2)と、を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
- 前記BCMAxCD3二重特異性抗体が、テクリスタマブである、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
- 前記GPRC5D×CD3二重特異性抗体が、配列番号24のHCDR1、配列番号25のHCDR2、配列番号26のHCDR3、配列番号27のLCDR1、配列番号28のLCDR2、及び配列番号29のLCDR3を含むGPRC5D結合ドメイン、並びに配列番号14のHCDR1、配列番号15のHCDR2、配列番号16のHCDR3、配列番号17のLCDR1、配列番号18のLCDR2、及び配列番号19のLCDR3を含むCD3結合ドメインを含む、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
- 前記GPRC5D×CD3二重特異性抗体が、配列番号30のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)及び配列番号31のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)含むGPRC5D結合ドメイン、並びに配列番号20のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)及び配列番号21のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含むCD3結合ドメイン、を含む、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
- 前記GPRC5DxCD3二重特異性抗体がIgG1、IgG2、IgG3又はIgG4アイソタイプである、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法。
- 前記GPRC5DxCD3二重特異性抗体がIgG4アイソタイプである、請求項1~18のいずれか一項に記載の方法。
- 前記GPRC5DxCD3二重特異性抗体がそのFc領域に1つ以上の置換を含む、請求項1~19のいずれか一項に記載の方法。
Description
(関連出願の相互参照) 本出願は、2023年4月19日に出願された米国特許仮出願第63/497,119号、2023年5月24日に出願された同第63/504,150号、2023年6月1日に出願された同第63/505,594号、2023年10月6日に出願された同第63/588,480号、及び2024年1月17日に出願された同第63/621,871号の利益を主張するものである。上記出願の全内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。 (配列表) 本出願は、本出願と共にXMLファイルフォーマットで提出されたコンピュータ可読配列表を含み、その全内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。本出願と共に提出された配列表XMLファイルは、「JBI6800WOPCT1_Sequence_Listing.xml」と題され、2024年4月18日に作成され、33,886バイトサイズである。 (発明の分野) 多発性骨髄腫を治療する方法が開示される。 多発性骨髄腫(multiple myeloma、MM)は、形質細胞のがんである。機構的には、多発性骨髄腫は、機能を喪失した病理学的免疫グロブリン又はその断片から構成されるモノクローナルタンパク質(Mタンパク質)の産生を特徴とする。多発性骨髄腫細胞の増殖は、その後、正常な骨髄ニッチから移動し、一方、Mタンパク質の過剰産生は、特徴的な骨溶解性病変、感染症に対する感受性の増加、高カルシウム血症、腎機能障害又は腎不全、及び神経学的合併症を引き起こす。 髄外疾患(extramedullary disease、EMD)は、悪性形質細胞が骨髄微小環境とは無関係に成長して増殖し、骨と連続していない臓器浸潤及び軟組織形質細胞腫をもたらす能力を特徴とする、攻撃的な形態の多発性骨髄腫である。多発性骨髄腫を有すると新たに診断される患者では、報告された発症率は、0.5%~4.8%の範囲であり、再発性/難治性多発性骨髄腫では、報告された発症率は、3.4%~14%である。 多発性骨髄腫の治療選択肢は、経時的に改善され、疾患の攻撃性、根底にある予後因子、患者の健康状態、及び既存の併存疾患に応じて変わる。療法選択肢としては、プロテアソーム阻害剤(proteasome inhibitor、PI)、免疫調節剤(immunomodulatory drug、IMiD)、アルキル化剤、モノクローナル抗体(monoclonal antibody、mAb)、抗体薬物コンジュゲート、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、核タンパク質輸送阻害剤、キメラ抗原受容体(chimeric antigen receptor、CAR)T細胞療法、及び幹細胞移植が挙げられる。 これらの療法成績にもかかわらず、疾患は再発し、更なる危険因子(例えば、併存疾患又は加齢)と関連し、したがって、新規の投与量及び治療レジメンなどの新規の療法アプローチの必要性を正当化する。特に、幹細胞移植が実行可能な選択肢ではないことが多い高齢者において、及び数々の療法を使い果たした難治性疾患を有する患者において、多発性骨髄腫は、依然として不治の悪性腫瘍であり、重大な罹患率及び死亡率を伴う満たされていない医療ニーズがある。特に、管理可能な安全性プロファイルを提供しながら、迅速で、深く、持続性のある臨床応答を達成する療法レジメンが依然として必要とされている。 以下の図は、本明細書の一部を形成し、本発明の特定の態様を更に実証するために含まれる。本発明は、本明細書に提示される特定の実施形態の説明と組み合わせて、これらの図のうちの1つ以上を参照することによって、より良好に理解され得る。 テクリスタマブ(Tec)及びタルケタマブ(Tal)を用いた第1b相RedirecTT-1試験(NCT04586426)の第1b相臨床試験設計を提供し、再発性/難治性多発性骨髄腫(RRMM)を有する患者におけるBCMA及びGPRC5Dを同時に標的化する。 2023年3月16日時点の第1b相RedirecTT-1試験(NCT04586426)の患者特性を提供する。 2023年3月16日時点の第1b相RedirecTT-1試験(NCT04586426)の安全性プロファイル情報を提供する。 2023年3月16日時点の第1b相RedirecTT-1試験(NCT04586426)の安全性プロファイル情報を提供する。 2023年3月16日時点の第1b相RedirecTT-1試験(NCT04586426)の安全性プロファイル情報を提供する。 2023年3月16日時点の第1b相RedirecTT-1試験(NCT04586426)の安全性プロファイル情報を提供する。 2023年3月16日時点の第1b相RedirecTT-1試験(NCT04586426)の安全性プロファイル情報を提供する。 2023年3月16日時点の第1b相RedirecTT-1試験(NCT04586426)からの有効性結果を提供する。 2023年3月16日時点の第1b相RedirecTT-1試験(NCT04586426)からのEMDサブグループにおける患者についての有効性結果を提供する。 RedirecTT-1試験(第2相)のパート3の臨床試験設計を提供する。 MonumenTAL-6臨床試験(第3相)のアームB(Tal+Tec)の投与レジメンの図を提供する。 本開示の方法は、以下の詳細な説明を参照することによって、より容易に理解され得る。本開示の方法は、本明細書に記載及び/又は示される特定の方法に限定されないこと、更に、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を例として説明することのみを目的とし、特許請求された方法を限定することを意図しないことを理解されたい。本明細書に引用する全ての特許、公開された特許出願及び刊行物は、参照によってあたかもその全体が本明細書に記載されているように組み込まれる。 本明細書で使用する場合、単数形の「a」、「an」、及び「the」は複数を含むものとする。 本明細書の態様に関する様々な用語が、本明細書及び特許請求の範囲を通して使用される。別段の指示がない限り、このような用語には、当該技術分野におけるそれらの通常の意味が与えられるものとする。他の具体的に定義される用語は、本明細書で提供される定義と一致するように解釈されるものとする。 「約」は、数値範囲、カットオフ、又は特定の値に関して使用される場合、当業者によって決定される特定の値について許容される誤差範囲内であることを意味し、これは、その値が測定又は決定される方法、すなわち測定システムの制限事項に部分的に依存する。アッセイ、結果、又は実施形態の文脈において実施例又は本明細書の他の箇所に別途明記されていない限り、「約」は、当該技術分野の実施に従う1つの標準偏差内又は最大5%の範囲内のいずれか大きい方を意味する。 「抗体」は、広義の意味を有し、マウス、ヒト、ヒト化、及びキメラモノクローナル抗体を含むモノクローナル抗体、抗原結合断片、二重特異性、三重特異性、四重特異性などの多重特異性抗体、二量体、四量体、又は多量体抗体、一本鎖抗体、ドメイン抗体、並びに必要とされる特異性の抗原結合部位を含む免疫グロブリン分子の任意の他の修飾された形態を含む免疫グロブリン分子を含む。「全長抗体」は、ジスルフィド結合により相互接続された、2本の重鎖(heavy chain、HC)及び2本の軽鎖(light chain、LC)、並びにこれらの多量体(例えばIgM)で構成される。各重鎖は、重鎖可変領域(heavy chain variable region、VH)、及び重鎖定常領域(ドメインCH1、ヒンジ、CH2、及びCH3で構成される)で構成される。各軽鎖は、軽鎖可変領域(light chain variable region、VL)及び軽鎖定常領域(light chain constant region、CL)で構成される。VH領域及びVL領域は、フレームワーク領域(framework region、FR)が散在している、相補性決定領域(complementarity determining region、CDR)と称される超可変領域に更に細分類することができる。各VH及びVLは、アミノ末端からカルボキシ末端に向かってFR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、及びFR4の順序で配置された、3つのCDR及び4つのFRセグメントで構成される。免疫グロブリンは、重鎖定常ドメインのアミノ酸配列に応じて5つの主なクラスである、IgA、IgD、IgE、IgG、及びIgMに割り当てられ得る。IgA及びIgGは、アイソタイプのIgA1、IgA2、IgG1、IgG2、IgG3及びIgG4として更に細分類される。いずれの脊椎動物種の抗体軽鎖も、それらの定常ドメインのアミノ酸配列に基づいて2つの明確に異なるタイプ、すなわち、カッパ(κ)及びラムダ(λ)のうちの一方に割り当てられ得る。 「抗原結合断片」又は「抗原結合ドメイン」とは、抗原に結合する免疫グロブリン分子の一部分を指す。抗原結合断片は、合成ポリペプチド、酵素により入手可能なポリペプチド、又は遺伝子操作されたポリペプチドとすることができ、VH、VL、VH及びVL、Fab、F(ab’)2、Fd及びFv断片、1つのVHドメイン又は1つのVLドメインからなるドメイン抗体(domain antibody、dAb)、サメ可変性IgNARドメイン、ラクダ化VHドメイン、FR3-CDR3-FR4部分などの、抗体のCDRを再現するアミノ酸残基からなる最小の認識単位、HCDR1、HCDR2、及び/又はHCDR3、並びにLCDR1、LCDR2、及び/又はLCDR3が挙げられる。VH及びVLドメインは、合成リンカーを介して互いに結合し、様々なタイプの一本鎖抗体設計を形成することができ、VH及びVLドメインが、別個の一本鎖抗体構築物により発現する場合、VH/VLドメインは分子内、又は分子間で一対になり、一価の抗原結合部位、例えば一本鎖Fv(single chain Fv、scFv)又はダイアボディを形成することができる。これらは、例えば国際公開第1998/44001号、同第1988/01649号、同第1994/13804号、及び同第1992/01047号に記載されている。 「BCMA」とは、ヒトB細胞成熟抗原を指し、CD269又はTNFRSF17としても知られている(UniProt Q02223)。BCMAの細胞外ドメインは、Q02223の残基1~54を包含する。ヒトBCMAは、配列番号1のアミノ酸配列を含む。 配列番号1 MLQMAGQCSQNEYFDSLLHACIPCQLRCSSNTPPLTCQRYCNASVTNSVKGTNAILWTCLGLSLIISLAVFVLMFLLRKINSEPLKDEFKNTGSGLLGMANIDLEKSRTGDEIILPRGLEYTVEECTCEDCIKSKPKVDSDHCFPLPAMEEGATILVTTKTNDYCKSLPAALSATEIEKSISAR 「二重特異性」とは、2つの異なる抗原、又は同じ抗原内の2つの異なるエピトープと特異的に結合する抗体を指す。二重特異性抗体は、他の関連抗原、例えば、ヒト又はサル、例えば、カニクイザル(Macaca cynomolgus、cynomolgus、cyno)又はチンパンジー(Pan troglodytes)などの他の種由来の同じ抗原(ホモログ)に対して交差反応性を有することができ、あるいは2つ以上の異なる抗原間で共有されるエピト