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JP-2026514761-A - 再構成可能な乾燥粉末製剤及びその使用方法

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Abstract

本開示は、非経口投与のための再構成mRNA乾燥粉末粒子の使用を目的とする。本開示はまた、最適な熱安定性及びインビボ発現のために適切な賦形剤を補充した乾燥粉末粒子を生成する方法を目的とする。

Inventors

  • アシシュ・サロード
  • シュリーラン・カルヴィ
  • プリヤール・パテル

Assignees

  • サノフィ ワクチンズ ユーエス インコーポレイテッド

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20240417
Priority Date
20230417

Claims (20)

  1. 再構成のための乾燥粉末製剤であって、 (a)スクロース又はトレハロースである賦形剤と、 (b)1つ以上の脂質によって封入されたメッセンジャーRNA(mRNA)を含む脂質ナノ粒子(LNP)と、 を含み、 (a)の前記賦形剤と(b)の前記LNP中の総脂質とが、少なくとも約5の重量比を有する、乾燥粉末製剤。
  2. 前記賦形剤が、スクロースである、請求項1に記載の乾燥粉末製剤。
  3. 前記賦形剤が、トレハロースである、請求項1に記載の乾燥粉末製剤。
  4. 前記LNP中の前記総脂質に対する前記賦形剤の重量比が、少なくとも約5.6、少なくとも約11、又は少なくとも約15である、請求項1~3のいずれか一項に記載の乾燥粉末製剤。
  5. 前記総脂質に対する前記賦形剤の重量比が、少なくとも約11.1又は少なくとも約15.6である、請求項4に記載の乾燥粉末製剤。
  6. 前記LNPが、1つ以上のカチオン性脂質、1つ以上の非カチオン性脂質、及び1つ以上のPEG修飾脂質を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の乾燥粉末製剤。
  7. 再構成のための乾燥粉末製剤であって、 (a)糖又は糖アルコールである賦形剤と、 (b)1つ以上の脂質によって封入されたメッセンジャーRNA(mRNA)を含む脂質ナノ粒子(LNP)と、 を含み、 (b)の前記LNP中の総脂質に対する(a)の前記賦形剤の重量比が、少なくとも約5である、乾燥粉末製剤。
  8. 前記糖又は糖アルコールが、スクロース、マンニトール、キシリトール、ラクトース、又はトレハロースである、請求項7に記載の乾燥粉末製剤。
  9. 前記糖又は糖アルコールが、トレハロースである、請求項7に記載の乾燥粉末製剤。
  10. 前記糖又は糖アルコールが、スクロースである、請求項7に記載の乾燥粉末製剤。
  11. 前記LNP中の前記総脂質に対する前記糖又は糖アルコールの重量比が、少なくとも約5.6、少なくとも約11、又は少なくとも約15である、請求項7~10のいずれか一項に記載の乾燥粉末製剤。
  12. 前記LNP中の前記総脂質に対する前記糖又は糖アルコールの重量比が、少なくとも約11.1又は少なくとも約15.6である、請求項7に記載の乾燥粉末製剤。
  13. 前記LNPが、1つ以上のカチオン性脂質、1つ以上の非カチオン性脂質、及び1つ以上のPEG修飾脂質を含む、請求項7~12のいずれか一項に記載の乾燥粉末製剤。
  14. 前記再構成乾燥粉末製剤の粒径が、約120nm未満である、請求項1~13のいずれか一項に記載の乾燥粉末製剤。
  15. 封入率が、約60%超である、請求項1~14のいずれか一項に記載の乾燥粉末製剤。
  16. 前記乾燥粉末の粒径が、約5μm未満である、請求項1~15のいずれか一項に記載の乾燥粉末製剤。
  17. 前記乾燥粉末製剤が、長期保存後、例えば、2~8℃で(例えば、4℃で)長期保存後に安定である、請求項1~16のいずれか一項に記載の乾燥粉末製剤。
  18. 前記mRNAが、保存後に、例えば、2~8℃(例えば、4℃)で少なくとも約6ヶ月間保存した後に、約80%以上の完全性を維持する、請求項17に記載の乾燥粉末製剤。
  19. 前記mRNAが、例えば、2~8℃(例えば、4℃)で最大約1年間保存した後に、約80%以上の完全性を維持する、請求項18に記載の乾燥粉末製剤。
  20. 前記mRNAが、任意選択で、2~8℃(例えば、4℃)で少なくとも1年間保存した後にmRNA完全性が測定される場合、約80%以上の完全性を維持する、請求項19に記載の乾燥粉末製剤。

Description

メッセンジャーRNA療法(MRT)は、様々な疾患の治療のための重要なアプローチである。動物におけるタンパク質の産生のためのインビトロ転写されたmRNAの使用は、1990年代に初めて報告された。バイオテクノロジーの進歩に伴い、mRNAの安定性及び免疫原性は、ヒトの臨床環境で有用であるように最適化されている。しかしながら、安全且つ効率的なインビボ送達は、mRNA治療薬開発における依然として大きな障害である。 mRNAの乾燥粉末製剤(肺への吸入送達を含む)は、有用且つ有利であり得る。再構成可能な乾燥粉末製剤は、例えば、非経口投与などの他の投与経路に有用な改善された製剤のためなど、追加の利点を提供することができる。特に、mRNA-LNPの熱安定性及び再構成可能な乾燥粉末製剤の両方を開発するという課題を克服することは、例えば、非経口投与に適した乾燥粉末製剤の開発における課題を提示した。再構成可能な乾燥粉末製剤を含む、改善された乾燥粉末製剤が依然として必要とされている。 賦形剤が十分に噴霧乾燥しなかった場合の、それぞれキシリトール及びラクトースを用いたmRNA-LNP製剤を使用して製造された乾燥粉末製品(DPP)を示す。液体製剤は、サイクロン分離器に付着し、乾燥粉末製品は収集容器に回収されなかった。実施例2に記載されているように、水単独(左)と比較して、400倍の倍率下で賦形剤として7%(w/v)のマンニトール(右)を用いた再構成された乾燥粉末(DP)において観察された凝集体を示す。実施例2に記載されているように、賦形剤として7%(左)、5%(中央)、及び2.5%(w/v)のマンニトールを用いた(右)再構成された乾燥粉末の外観を示す。実施例2に記載されているように、水単独(左)と比較して、顕微鏡下で賦形剤として5%(w/v)のスクロースを用いた(右)再構成されたDPにおいて凝集体が観察されなかったことを示す。実施例2に記載されているように、賦形剤として7%(左)、5%(中央)、及び2.5%(w/v)のスクロースを用いた(右)再構成された乾燥粉末の外観を示す。実施例2に記載されているように、賦形剤として2.5%(w/v)のスクロースを用いたmRNA-LNP製剤を使用して製造されたDPPが十分に噴霧乾燥せず、液体製剤がサイクロン分離器に付着したことを示す。実施例2に記載されているように、賦形剤として7%(右)、5%(中央)、及び2.5%(w/v)のトレハロース(左)を用いた再構成された乾燥粉末の外観を示す。実施例2に記載されているように、賦形剤として1.25%(w/v)のトレハロースを用いた再構成された乾燥粉末の外観を示す。実施例2に記載されているように、水単独(左)と比較して、顕微鏡下で賦形剤として2.5%(w/v)のトレハロースを用いた(右)再構成されたDPにおいて凝集体が観察されなかったことを示す。実施例2に記載されているように、賦形剤として7%(w/v)のトレハロースを用いたmRNA-LNP製剤(右)と比較して、賦形剤として1.25%(w/v)のトレハロースを用いたmRNA-LNP製剤を使用して製造されたDPPが、十分に噴霧乾燥せず、液体製剤の大部分がサイクロン分離器に付着し、収集容器にわずかの乾燥粉末のみが回収されたこと(中央)を示す。実施例2に記載されているように、再構成溶媒の一部として添加されたトレハロースを用いた再構成された乾燥粉末の外観を示す。示される濃度(7%及び5%(w/v))は、再構成後の組成物中のトレハロースの濃度である。様々な温度(25℃、4℃、又は-20℃)で12ヶ月間にわたる、5%(w/v)のトレハロースを用いた再構成後の組成物における粒径の変化(図6A)、多分散性指数(PDI;図6B)、封入効率(EE;図6C)、及びmRNA完全性(図6D)を示すグラフである。同上。9ヶ月間の保存後のそれぞれ25℃、4℃及び-20℃でキャピラリー電気泳動によって測定した場合の5%(w/v)のトレハロースを用いた再構成後の組成物のmRNA完全性を示す。同上。同上。6ヶ月間の保存後のそれぞれ25℃、4℃及び-20℃でキャピラリー電気泳動によって測定した場合の5%(w/v)のトレハロースを用いた再構成後の組成物のmRNA完全性を示す。同上。同上。3ヶ月間の保存後のそれぞれ25℃、4℃及び-20℃でキャピラリー電気泳動によって測定した場合の5%(w/v)のトレハロースを用いた再構成後組成物のmRNA完全性を示す。同上。同上。対照としてのmRNA標準物質のキャピラリー電気泳動プロットを示す。実施例5に記載されているように、トレハロース乾燥粉末(「トレハロースDP」)が再構成後に、対照mRNA(「標準」)と比較して、噴霧乾燥後のmRNA完全性における変化を示さないことを示すグラフである。液体対照及び再構成されたトレハロース乾燥粉末の静脈内注射後のマウスにおけるOTC発現を示すグラフである。液体対照及び再構成されたトレハロース乾燥粉末の筋肉内注射後のマウスにおけるヒトエリスロポエチン(hEPO)発現を示すグラフである。実施例8に記載されているように、2~8℃で12ヶ月間にわたって保存された後の、3つの異なるDPPについての粒径、PDI、封入効率、及びmRNA完全性において有意な変化がなかったことを示すグラフである。図10Aはまた、12ヶ月間にわたってhEPO発現において有意な変化がなかったことを示す。図10A:hEPOをコードするmRNAを含有するDPP(「cKK-E10-hEPO乾燥粉末」);図10B:インフルエンザ抗原をコードするmRNAを含有するDPP(「cKK-E10-moono-Flu乾燥粉末」);図10C:呼吸器合胞体ウイルス(RSV)抗原に由来する抗原をコードするmRNAを含有するDPP(「cKK-E10-RSV乾燥粉末」)。同上。実施例8に記載されているように、2~8℃で10ヶ月間にわたって保存した後の4種の異なるインフルエンザmRNA(QIV-Flu)を用いて調製されたDPPについて、粒径、PDI、封入効率、及びmRNA完全性において有意な変化がなかったことを示すグラフである。QIV-Flu mRNA(「QIV mRNA」;上)、T0での再構成されたDPPから抽出されたmRNA(「乾燥粉末T0」;中央)、及び2~8℃で5.5ヶ月間保存した後の再構成されたDPPから抽出されたmRNA(「乾燥粉末5.5ヶ月」;下)のキャピラリー電気泳動プロファイルを示す。同上。同上。 定義 本開示をより容易に理解するために、特定の用語を最初に下記で定義する。以下の用語及び他の用語についての更なる定義は、本明細書全体を通して示される。本開示の背景を記載し、且つその実施に関する追加の詳細を提供するために本明細書に言及される刊行物及び他の参考資料は、参照により本明細書に組み込まれる。 およそ又は約:本明細書で使用される場合、1つ以上の目的の値に適用される「およそ」又は「約」という用語は、記載された基準値に類似する値を指す。ある特定のいくつかの実施形態では、「およそ」又は「約」という用語は、特に明記しない限り又は文脈から明らかでない限り、記載された基準値のいずれかの方向でも(それより大きい又はそれより小さい)25%、24%、23%、22%、21%、20%、19%、18%、17%、16%、15%、14%、13%、12%、11%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、又はそれ未満に入る範囲の値(それらの間の全ての値及び部分範囲を含む)を指す(そのような数があり得る値の100%を超える場合を除く)。例示的な実施形態では、約5は、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5を指す。 送達:本明細書で使用される場合、「送達」という用語は、局所送達及び全身送達の両方を包含する。例えば、mRNAの送達は、mRNAが標的組織に送達され、コードされるタンパク質が発現され、標的組織内で保持される状況(「局所分布」又は「局所送達」とも称される)、及びmRNAが標的組織に送達され、コードされるタンパク質が発現され、患者の循環系(例えば、血清)中に分泌され、系統的に分布し、他の組織によって吸収される状況(「全身分布」又は「全身送達」とも称される)を包含する。いくつかの実施形態では、送達は、経口送達、筋肉内、静脈内、皮下、舌下、又は口腔内送達である。 封入:本明細書で使用される場合、「封入」という用語、又はその文法上の等価物は、核酸分子をナノ粒子内に閉じ込めるプロセスを指す。 封入効率:本明細書で使用される場合、「封入効率」又は「EE」は、LNPの調製に使用される治療薬及び/又は予防薬の初期総量と比較して、脂質ナノ粒子(LNP)の一部となる、本開示のリボ拡散分子などの治療薬及び/又は予防薬の量を指す。例えば、97mgの治療薬及び/又は予防薬が、最初に組成物に提供された治療薬及び/又は予防薬の合計100mgのうち、LNPに封入される場合、封入効率は97%として与えられ得る。封入効率は、例えば、RiboGreenアッセイ又は当該技術分野において公知の任意の方法によって決定され得る。本明細書で使用される場合、「封入」は、完全な、実質的な、又は部分的な囲い、閉じ込め、包囲、又は収容を指し得る。 発現:本明細書で使用される場合、核酸配列の「発現」は、mRNAのポリペプチドへの翻訳、複数のポリペプチド(例えば、抗体の重鎖又は軽鎖)のインタクトなタンパク質(例えば、抗体)へのアセンブル及び/又はポリペプチド若しくは完全に構築されたタンパク質(例えば、抗体)の翻訳後修飾を指す。本開示では、「発現」及び「産生」という用語及びそれらの文法上の等価物は、互換的に使用される。 機能的:本明細書で使用される場合、「機能的」生体分子は、それが特徴付けられる特性及び/又は活性を呈する形態の生体分子である。 半減期:本明細書で使用される場合、「半減期」という用語は、核酸又はタンパク質の濃度若しくは活性などの量がある期間の最初に測定されたその値の半分まで落ちるのに必要となる時間である。 平均粒径:本明細書で使用される場合、脂質ナノ粒子組成物に関連する「平均粒径」は、ナノ粒子組成物の平均直径を指す。乾燥粉末製剤中の乾燥粉末に関連する「平均粒径」は、乾燥粉末の平均直径を指す。 改善する、増加する、又は低減する:本明細書で使用される場合、「改善する」、「増加する」又は「低減する」という用語、若しくは文法的な同義語は、本明細書に記載される治療の開始前の同じ個体における測定値又は本明細書に記載される治療がない対照対象(若しくは複数の対照対象)における測定値などのベースライン測定値に対する相対値を示す。「対照対象」は、治療下の対象と同じ形態の疾患に罹患している対象であって、治療下の対象とほぼ同じ年齢の対象である。 改善された熱安定性:本明細書で使用される場合、「改善された熱安定性」という用語は、製剤(例えば、mRNA-ナノ粒子又は再構成されたmRNA-ナノ粒子)が高温でその化学構造及び/又は物理的安定性を維持する能力を指す。 いくつかの実施形態では:本明細書で使用される場合、「いくつかの実施形態では」という用語、又は「ある特定の実施形態では」、「他の実施形態では」、「いくつかの他の実施形態では」といったその文法上の等価物は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、本開示の全ての対応の実施形態を指す。 インビトロ:本明細書で使用される場合、「インビトロ」という用語は、多細胞生物体内ではなく、人工的な環境、例えば、試験管又は反応容器中、細胞培養物中などで起こる事象を指す。 インビボ:本明細書で使用される場合、「インビボ」という用語は、ヒト及び非ヒト動物などの多細胞生物内で起こる事象を指す。細胞をベースとするシステムの文脈では、この用