JP-2026514767-A - 血友病の治療のための操作された細胞調製物
Abstract
本開示は、第IX因子(FIX)を産生する操作されたB系列細胞集団を培養、操作、及び投与するための方法ならびに組成物を提供する。本開示は、とりわけ、改変された免疫細胞(例えば、B系列細胞)を含む組成物及び方法を包含する。本開示は、とりわけ、本明細書に記載の第IX因子(FIX)をコードする1つ以上の核酸配列を含む核酸構築物、及びそれを産生する方法も包含する。本開示は、とりわけ、FIXを発現する操作されたB系列細胞集団を提供する。 【選択図】図1
Inventors
- ミュレン, ティモシー ジェイムズ
- リウ, ハンラン
- ホーマン, アーニャ フィデス
- アルラウカス, ショーン フィリップ リアリー
- シン, スワティ
- キーガン, ショーン パトリック
- モーガン, リチャード エー.
Assignees
- ビー バイオファーマ, インコーポレイテッド
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20240416
- Priority Date
- 20230417
Claims (20)
- 第IX因子(FIX)を発現する操作されたB系列細胞集団を調製する方法であって、前記方法が、 (a)一次B細胞集団が得られるように一次B細胞を単離するステップと、 (b)前記一次B細胞集団を活性化するステップと、 (c)前記活性化ステップ中または後に、CCR5部位、IgH部位、及びJCHAIN部位から選択される部位にFIXをコードする導入遺伝子を組み込むことによって、前記一次B細胞集団を操作し、 それによって、操作されたB系列細胞集団を生成するステップと、を含む、前記方法。
- 前記操作されたB系列細胞集団を拡大するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
- 前記操作されたB系列細胞集団を形質芽細胞の集団へと分化させるステップを更に含む、請求項1または2に記載の方法。
- 前記分化ステップが、前記操作されたB系列細胞集団を、 (a)IL-2、 (b)IL-6、 (c)IL-10、及び/または (d)IL-15を含む培養培地と接触させることを含む、請求項3に記載の方法。
- 前記形質芽細胞の集団を形質細胞の集団へと分化させるステップを更に含む、請求項3または4に記載の方法。
- 前記分化ステップが、前記形質芽細胞の集団を、 (a)IL-6、 (b)IL-15、及び/または (c)IFN-アルファ-2-ベータ(IFNα-2β)を含む培養培地と接触させることを含む、請求項5に記載の方法。
- 前記操作されたB系列細胞集団を、ヒト血清またはウシ血清を含まない細胞培養培地に約24時間移植するステップを更に含む、先行請求項のいずれか1項に記載の方法。
- 前記操作のステップが、前記導入遺伝子を含むドナー構築物を前記一次B細胞集団に導入することを更に含む、先行請求項のいずれか1項に記載の方法。
- 前記ドナー構築物が、 (a)二本鎖切断部位に対して5’側の配列に対して少なくとも95%同一である5’相同性アームと、 (b)前記二本鎖切断部位に対して3’側の配列に対して少なくとも95%同一である3’相同性アームと、を含む、請求項8に記載の方法。
- 前記5’相同性アームが、 (i)約450~850塩基対の長さのサイズ、 (ii)PAM部位もしくはPAM部位の不在、及び/または (iii)前記3’相同性アームと対称もしくは非対称の長さを含むか、あるいはそれらである、請求項9に記載の方法。
- 前記3’相同性アームが、 (i)約450~850塩基対の長さのサイズ、 (ii)PAM部位もしくはPAM部位の不在、及び/または (iii)前記5’相同性アームと対称もしくは非対称の長さを含むか、あるいはそれらである、請求項9または10に記載の方法。
- 前記5’相同性アームが、配列番号10~13のうちの1つ以上と少なくとも95%の同一性を有する、請求項9に記載の方法。
- 前記3’相同性アームが、配列番号14~18のうちの1つ以上と少なくとも95%の同一性を有する、請求項9に記載の方法。
- 前記ドナー構築物が、配列番号19~21のうちの1つ以上と少なくとも95%の同一性を有する配列を含む、請求項8に記載の方法。
- 前記構築物が、 (a)配列番号22から選択されるプロモーター配列、 (b)配列番号23から選択される第IX因子をコードする核酸配列、及び (c)配列番号24から選択されるポリA配列、のうちの1つ以上を含む、請求項14に記載の方法。
- 前記ドナー構築物が、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターであるか、またはそれを含む、請求項8~15のいずれか1項に記載の方法。
- 前記操作のステップが、前記一次B細胞集団を、二本鎖切断を導入することが可能な標的ヌクレアーゼと接触させることを含む、先行請求項のいずれか1項に記載の方法。
- 前記標的ヌクレアーゼが、CRISPR関連(Cas)タンパク質、ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)、転写活性化因子様エフェクターベースヌクレアーゼ(TALEN)、またはメガヌクレアーゼであるか、またはそれを含む、請求項17に記載の方法。
- 前記Casタンパク質が、Cas9、Cas12a、もしくはCas13a、またはそのバリアントであるか、あるいはそれを含む、請求項18に記載の方法。
- 前記Casタンパク質が、ガイドRNA(gRNA)と複合体を形成する、請求項18に記載の方法。
Description
関連出願の相互参照 本出願は、各々の内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2023年4月17日に出願された米国仮出願第63/459,986号、2023年5月16日に出願された同第63/502,639号、2023年10月23日に出願された同第63/592,495号、2023年12月8日に出願された同第63/608,114号、2024年1月22日に出願された同第63/623,756号、及び2024年2月14日に出願された同第63/553,520号の利益を主張する。 細胞ベースの治療薬は、疾患に対抗するために生得的細胞機構を利用する新たなクラスの医薬品である。従来の治療方法と異なり、細胞療法は、身体内での細胞局在、遊走、及び増殖を利用し、このことが、治療薬の体内分布及び標的送達の改善につながり得る。細胞ベースの療法は、従来の治療選択肢では難治性であるか、または管理することが困難なことが分かっているものが含まれる、広い範囲の疾患に応用できる可能性を有する。 本開示は、とりわけ、改変された免疫細胞(例えば、B系列細胞)を含む組成物及び方法を包含する。本開示は、とりわけ、本明細書に記載の第IX因子(FIX)をコードする1つ以上の核酸配列を含む核酸構築物、及びそれを産生する方法も包含する。本開示は、とりわけ、FIXを発現する操作されたB系列細胞集団を提供する。 いくつかの実施形態では、本開示は、第IX因子(FIX)を発現する操作されたB系列細胞集団を調製する方法であって、方法が、(a)一次B細胞集団が得られるように一次B細胞を単離するステップと、(b)一次B細胞集団を活性化するステップと、(c)活性化ステップ中または後に、CCR5部位、IgH部位、及びJCHAIN部位から選択される部位にFIXをコードする導入遺伝子を組み込むことによって、一次B細胞集団を操作し、それによって、操作されたB系列細胞集団を生成するステップと、を含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、方法は、操作されたB系列細胞集団を拡大するステップを更に含む。 とりわけ、一態様では、本開示は、操作されたB系列細胞集団を形質芽細胞の集団へと分化させる方法を提供する。いくつかの実施形態では、分化ステップは、操作されたB系列細胞集団を、(a)IL-2、(b)IL-6、(c)IL-10、及び/または(d)IL-15を含む培養培地と接触させることを含む。 とりわけ、一態様では、本開示は、操作されたB系列細胞集団を形質細胞の集団へと分化させる方法を提供する。いくつかの実施形態では、分化ステップは、形質芽細胞の集団を、(a)IL-6、(b)IL-15、及び/または(c)IFN-アルファ-2-ベータ(IFNα-2β)を含む培養培地と接触させることを含む。 いくつかの実施形態では、本開示は、B系列細胞集団を操作する方法を提供する。いくつかの実施形態では、方法は、操作されたB系列細胞集団を、ヒト血清またはウシ血清を含まない細胞培養培地に約24時間移植するステップを更に含む。いくつかの実施形態では、操作のステップは、導入遺伝子を含むドナー構築物を一次B細胞集団に導入することを更に含む。 いくつかの実施形態では、ドナー構築物は、(a)二本鎖切断部位に対して5’側の配列に対して少なくとも95%同一である5’相同性アームと、(b)二本鎖切断部位に対して3’側の配列に対して少なくとも95%同一である3’相同性アームと、を含む。いくつかの実施形態では、5’相同性アームは、(i)約450~850塩基対の長さのサイズ、(ii)PAM部位、もしくはPAM部位の不在、及び/または(iii)3’相同性アームと対称もしくは非対称な長さを含むか、あるいはそれらである。いくつかの実施形態では、3’相同性アームは、(i)約450~850塩基対の長さのサイズ、(ii)PAM部位、もしくはPAM部位の不在、及び/または(iii)5’相同性アームと対称もしくは非対称な長さを含むか、あるいはそれらである。いくつかの実施形態では、5’相同性アームは、配列番号10~13のうちの1つ以上と少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、3’相同性アームは、配列番号14~18のうちの1つ以上と少なくとも95%の同一性を有する。 いくつかの実施形態では、ドナー構築物は、配列番号19~21のうちの1つ以上と少なくとも95%の同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態では、ドナー構築物は、(a)配列番号22から選択されるプロモーター配列、(b)配列番号23から選択される第IX因子をコードする核酸配列、及び(c)配列番号24から選択されるポリA配列、のうちの1つ以上を更に含む。いくつかの実施形態では、ドナー構築物は、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターであるか、またはそれを含む。 いくつかの実施形態では、操作のステップは、一次B細胞集団を、二本鎖切断を導入することが可能な標的ヌクレアーゼと接触させることを含む。いくつかの実施形態では、標的ヌクレアーゼは、CRISPR関連(Cas)タンパク質、ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)、転写活性化因子様エフェクターベースヌクレアーゼ(TALEN)、またはメガヌクレアーゼであるか、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、Casタンパク質は、Cas9、Cas12a、もしくはCas13a、またはそのバリアントであるか、あるいはそれを含む。いくつかの実施形態では、Casタンパク質は、ガイドRNA(gRNA)と複合体を形成する。いくつかの実施形態では、gRNAは、単一ガイドRNA(sgRNA)である。いくつかの実施形態では、gRNAは、配列番号25~29のうちのいずれか1つと少なくとも95%の同一性を含む。 いくつかの実施形態では、操作のステップは、一次B細胞集団のエレクトロポレーション、及び/またはドナー構築物による一次B細胞集団の形質導入を更に含む。いくつかの実施形態では、エレクトロポレーションは、(a)gRNAと複合体を形成するCasタンパク質、及び(b)一次B細胞集団を含む、組成物に対して実行される。 別の態様では、本開示は、B系列細胞集団の操作のための部位及び導入遺伝子を提供する。いくつかの実施形態では、CCR5部位は、配列番号25と少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、JCHAIN部位は、1つ以上の配列番号26~28と少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、IgH部位は、配列番号29と少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、導入遺伝子は、配列番号23と少なくとも95%の同一性を有する。 別の態様では、本開示は、遺伝子改変されたB系列細胞の集団を提供する。いくつかの実施形態では、遺伝子改変されたB系列細胞の集団は、FIXタンパク質をコードする導入遺伝子配列を含み、導入遺伝子が、内因性CCR5遺伝子座から発現される。いくつかの実施形態では、遺伝子改変されたB系列細胞の集団は、FIXタンパク質を発現し、内因性CCR5の発現を少なくとも部分的に破壊する。いくつかの実施形態では、遺伝子改変されたB系列細胞の集団は、FIXタンパク質をコードする導入遺伝子配列を含み、導入遺伝子が、内因性JCHAIN遺伝子座から発現される。いくつかの実施形態では、遺伝子改変されたB系列細胞の集団は、FIXタンパク質を発現し、内因性JCHAINの発現を少なくとも部分的に破壊する。いくつかの実施形態では、遺伝子改変されたB系列細胞の集団は、FIXタンパク質をコードする導入遺伝子配列を含み、導入遺伝子が、内因性IgH遺伝子座から発現される。いくつかの実施形態では、遺伝子改変されたB系列細胞の集団は、FIXタンパク質を発現し、内因性IgHの発現を少なくとも部分的に破壊する。いくつかの実施形態では、遺伝子改変されたB系列細胞の集団は、遺伝子改変された形質細胞の集団であるか、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、遺伝子改変されたB系列細胞の集団は、形質芽細胞の集団であるか、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、遺伝子改変されたB系列細胞の集団は、形質細胞前駆体の集団であるか、またはそれを含む。 別の態様では、本開示は、遺伝子改変されたB系列細胞の集団から選択される1つ以上のB系列細胞を含む、医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、遺伝子改変されたB系列細胞の集団から選択される1つ以上のB系列細胞を含み、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤を更に含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物を投与する方法であって、医薬組成物が、(a)本明細書に記載の任意の態様または実施形態の遺伝子改変されたB系列細胞の集団から選択される1つ以上のB系列細胞と、(b)薬学的に許容される1つ以上の賦形剤と、を含み、医薬組成物が、対象に投与される、方法。 別の態様では、本開示は、対象における疾患、障害、または状態を治療する方法であって、方法が、治療有効量の医薬組成物を対象に投与し、それによって、対象における疾患、障害、または状態を治療することを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、静脈内投与される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、成人対象に投与される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、小児対象に投与される。いくつかの実施形態では、対象は、血友病Bを有する。 別の態様では、本開示は、遺伝子改変されたB系列細胞の集団を特徴付ける方法であって、方法が、アッセイを使用して、(a)~(g):(a)CD38マーカーの存在、(b)CD138マーカーの存在、(c)少なくとも50%のCD27マーカーの存在、(d)少なくとも0.5pg/細胞/日のIgGの分泌、(e)少なくとも2.5pg/細胞/日のIgMの分泌、(f)少なくとも0.5pg/細胞/日のIgDの分泌、及び(g)少なくとも0.1pg/細胞/日のFIXタンパク質の分泌、のうちの1つ以上を評価することを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、アッセイは、蛍光活性化セルソーティング(FAC選別)、ウェスタンブロット、フローサイトメトリー、酵素結合免疫吸着スポットアッセイ(ELISpot)、及び酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)のうちの1つ以上を含むか、またはそれらである。いくつかの実施形態では、遺伝子改変されたB系列細胞の集団から選択される1つ以上のB系列細胞は、対象の骨髄内に生着する。いくつかの実施形態では、生物発光、ELISpot、フローサイトメトリー、及び酵素結合免疫吸着アッセイのうちの1つ以上を含む、対象内の遺伝子改変されたB系列細胞の生着をモニタリングする方法。 図面は、例示のみを目的としており、限定を目的としていない。 以下の発現カセット:p00573(AMT061)、p00576(ゼロCG.AH)、及びp00577(ゼロCG.SS)を含むAAV6ウイルスベクターを示す。各発現カセットは、組み込みのための5’及び3’相同性アーム(HA)、MNDプロモーター、及びBGHポリアデニル化(ポリA)配列を含む。発現カセットの各々は、本明細書に記載のFIXをコードする異なるポリヌクレオチド:AMT061、ゼロCG.AH、及びゼロCG.SSを含有する。 ELISAアッセイを介して左から右に、以下の操作されていないB系列細胞における免疫グロブリンG産生(IgG-)、操作されたB系列細胞におけるIgG産生(IgG SV)、及び操作されたB系列細胞における第IX因子産生(FIX SV)を実証する。操作されたB系列細胞における第IX因子対免疫グロブリンGの比を実証する。 例示的なFIX発現カセットと、CCR5標的化ガイドRNA(gCCR5_232)またはJCHAIN標的化ガイドRNA(gJCHAIN_2)のいずれかとで操作したB系列細胞集団において、ELISAを介して測定した第I