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JP-2026514782-A - 切断可能な免疫細胞エンゲージャー

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Abstract

本発明は、抗体-サイトカインコンジュゲートであって、サイトカインは、切断可能なリンカーを通して抗体にコンジュゲートされる、抗体-サイトカインコンジュゲートに関する。本発明によるコンジュゲートは、x個の反応性部分Fを含有する機能性抗体Ab(F) x (ここで、xは、1~10の範囲の整数である)と、1つ又は2つの反応性部分Qを含有する免疫細胞エンゲージングポリペプチドとをコンジュゲートすることによって調製され得、抗体は、腫瘍細胞に特異的であり、及び免疫細胞エンゲージングポリペプチドは、免疫細胞に特異的であり、反応は、QとFとの反応により、機能性抗体と免疫細胞エンゲージングポリペプチドとの間に共有結合を形成する。本発明は、本発明によるプロセスによって得ることができる抗体-サイトカインコンジュゲート及びその医療用途にさらに関する。 【選択図】なし

Inventors

  • ファン ゲール, レモン
  • ファン バーケル, サンダー セバスティアーン
  • ファン デルフト, フロリス ルイス

Assignees

  • シンアフィックス ビー.ブイ.

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20240417
Priority Date
20230417

Claims (15)

  1. 構造(1)又は構造(2) (式中、 - ABは、抗体であり、 - Lは、ABをDに連結するリンカーであり、 - xは、1~10の範囲の整数であり、 - Z 1 及びZ 2 は、連結基であり、少なくともZ 1 は、環化付加又は求核反応の生成物を含み、 - bは、0又は1であり、 - L 6 は、-(H) v -S-(L 7 ) w’ -であり、 ○Hは、単糖であり、 ○vは、1~10の範囲の整数であり、 ○Sは、糖又は糖誘導体であり、 ○w’は、0又は1であり、及び ○L 7 は、-N(H)C(O)-(CH 2 -O) z -(CH 2 -CH 2 -O) γ -CH 2 -又はCH 2 -(O-CH 2 -CH 2 ) γ -であり、γは、0~100の範囲の整数であり、及びzは、0又は1であり、 - Dは、-(D 1 ) α -D 2 によるポリペプチドであり、 ○D 1 は、切断可能なペプチドリンカーであり、 ○D 2 は、免疫細胞受容体に特異的な免疫細胞エンゲージャーポリペプチドであり、 ○αは、0又は1であり、 - Lは、α=0である場合、切断可能なリンカーである) を有する抗体-サイトカインコンジュゲート。
  2. b=1であり、好ましくは、D 2 とABとの間の原子鎖は、好ましくは、B、C、O、N、S及びPから選択される10~100個の原子である、請求項1に記載の抗体-サイトカインコンジュゲート。
  3. 前記抗体は、腫瘍細胞上の細胞外受容体に特異的であり、好ましくは、前記腫瘍細胞上の前記細胞外受容体は、5T4(TPBG)、ADAM9、ALPP、ALPPL2、AMHRII、ASCT2(SLC1A5)、ASLG659、ASPHD1、av-インテグリン、avb3-インテグリン/ITGAV/CD51、Axl、B7-H3(CD276)、B7-H4(VTCN1)、BAFF-R、BCMA(CD269)、BMPR1B、ブレビカン、c-KIT(CD117)、c-Met、C4.4a(LYPD3)、CA-IX(CA9)/MN、カドヘリン-6、CanAg、CCR7、CD117(c-KIT)、CD123(IL-3Rα)、CD13、CD133、CD138/シンデカン-1、CD166(ALCAM)、CD19、CD20、CD203C、CD205、Ly75、CD21、CD22、CD228(P79、SEMF)、CD25(IL-2R-α)、CD30(TNFRSF8)、CD324(CDH1/E-カドヘリン)、CD33、CD352(SLAMF6、NTB-A)、CD37、CD38、CD44v6、CD45、CD46、CD47、CD48a(SLAMF2)、CD56(NCAM)、CD70、CD71(TF-R)、CD72、CD74、CD79a、CD79b、CDH6、カドヘリン-6、CEACAM5(CD66e)、クラウジン、CLDN18.2、CLDN6(クラウジン-6、Skullin)、CLEC12A、CLL-1/CLEC12A、クリプト、CS1(SLAMF7、CD319)、CXCR5、DKL-1、DLL3(デルタ様3)、DPEP3、E16、EGFR、EGFRvIII、ENPP3、CD203c(AGS-16)、EpCAM、EphA2、EphB2R、エフリン-A4(EFNA4)、ETBR、FAP、FGFR2、FGFR3、フィブロネクチンEDB、FLT3、FOLR1(FR-a)、Gal-3BP、GD3、GDNF-Ra1、GEDA、GFRA1、GloboH、GPC3(グリピカン-3)、gpNMB、GPR172A、GPR19、GPR54、GRP20、グアニル酸シクラーゼC(GCC)、HER2、HER3、HLA-DOB、IGF-1R、IL13R、IL20Ra、インテグリンavb6、KAAG-1、LAMP-1(CD107a)、ルイスY(CD174)、LGR5、LIV-1(SLC39A6、ZIP6)、LRRC15、LY64、Ly6E(リンパ球抗原6)、Ly6G6D、LY6K、メソテリン(MSLN)、MFI2(TAA)、MICA/B、MOSPD2、MPF、MUC1(CA6)、MUC16/CA-125、MUC1c、NaPi2b(SLC34A2)、NCA、ネクチン-4(PVRL4)、ノッチ3、P-カドヘリン(pCAD、CDH3)、P2X5、PD-L1(CD274、B7-H1)、PMEL17、PRLR(プロラクチン)、PSCA、PSMA、PTK7(CCK4)、RET、RNF43、RON、ROR1、ROR2、Serna 5b、SEZ6、SLITRK6(SLC44A4)、STEAP1、STEAP2、STn、TAG72、TENB2、TF(CD142、トロンボプラスチン)、TIM-1、TM4SF、TMEFF、TMEM118、TMEM46、TNF-α、TROP-2(TACSTD2)、TWEAKR、受容体チロシンキナーゼ(RTK)、テネイシンからなる群から選択されるか、又は前記抗体は、ウイルス感染から生じる細胞外タンパク質及び/又は腫瘍関連糖鎖抗原(TACA)に特異的であり、及び/又は前記免疫細胞エンゲージングポリペプチドは、IL-1、IL-2、IL-3、IL-4、IL-5、IL-6、IL-7、IL-8、IL-9、IL-10、IL-11、IL-12、IL-13、IL-15、IL-16、IL-17、IL-18、IL-19、IL-20、IL-21、IL-22、IL-23、IL-24、IL-26、IL-28、IL-29、IL-33、IL-36、IL37、IL-38、IFN-α(IFN-α1/13、IFN-α2、IFN-α4、IFN-α5、IFN-α6、IFN-α7、IFN-α8、IFN-α10、IFN-α14、IFN-α16、IFN-α17及びIFN-α21を含む)、IFN-β、IFN-Y、IFN-A、TFN-α、TNF-β、TGF-β1、M-CSF、G-CSF、GM-CSF及びCXL10からなる群から選択され、より好ましくは、前記免疫細胞エンゲージングポリペプチドは、IL-2又はIL-15、より好ましくはIL-15である、請求項1又は2に記載の抗体-サイトカインコンジュゲート。
  4. 各Z 1 は、構造(Z2)~(Z20c): (式中、Lへの連結は、波線の結合によって表され、B (-) は、アニオンであり、B (+) は、カチオンであり、(Z10)、(Z13)、(Z14)及び(Z15)の窒素原子は、Lへの連結を有し得るか、又は水素原子を含有するか若しくは置換されており、 R 36 は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素から選択されるハロゲンであり、Y 4 は、ヘテロ原子であり、R 35 は、水素、C 1 ~C 24 アルキル基、C 3 ~C 24 シクロアルキル基、C 2 ~C 24 (ヘテロ)アリール基、C 3 ~C 24 アルキル(ヘテロ)アリール基及びC 3 ~C 24 (ヘテロ)アリールアルキル基からなる群から選択され、前記C 1 ~C 24 アルキル基、C 3 ~C 24 シクロアルキル基、C 2 ~C 24 (ヘテロ)アリール基、C 3 ~C 24 アルキル(ヘテロ)アリール基及びC 3 ~C 24 (ヘテロ)アリールアルキル基は、O、Si、S及びNR 14 から選択される1つ以上のヘテロ原子によって任意選択で置換され、且つ任意選択で介在され、R 14 は、水素及びC 1 ~C 4 アルキル基からなる群から独立して選択され、 環Zは、トリアゾール、シクロヘキセン、シクロヘキサジエン、[2.2.2]-ビシクロオクタジエン、[2.2.2]-ビシクロオクテン、イソオキサゾリン、イソオキサゾリジン、ピラゾリン又はピペラジンから選択される) から個別に選択され、 好ましくは、Z 1 は、構造(Z21)~(Z38a)から選択され、より好ましくは、Z 1 は、(Z29): であり、 さらにより好ましくは、Z 1 は、シクロアルキンとアジドとの間のクリック反応によって得ることができ、及びZ 2 は、シクロアルキンとニトロンとの間のクリック反応によって得ることができる、請求項1~3のいずれか一項に記載の抗体-サイトカインコンジュゲート。
  5. リンカーLは、構造 -(L 1 )-(L 2 ) o -(L 3 ) p -(L 4 ) q - (式中、 - L 1 は、Z 1 に連結され、及びL 4 は、存在する場合、Z 2 に連結され、 - L 1 、L 2 、L 3 及びL 4 は、それぞれ個別に、Z 1 をZ 2 に一緒に連結するリンカーであり、 - o、p及びqは、それぞれ個別に、0又は1であり、好ましくはo=p=q=0であり、 好ましくは、 a)リンカーL 1 は、 -(K 3 ) k -(K 1 ) d -(K 2 ) e -(K 1 ) f -(K 2 ) e’ -(C(O)) g -、又は [-(K 3 ) k -(K 1 ) d -(K 2 ) e -(K 1 ) f -] 2 BM-(C(O)) g -(K 1 ) d’ -(K 2 ) e’ -(K 1 ) f’ -(C(O)) g’ - (式中、 - d及びd’は、個別に、0又は1であり、 - e及びe’は、個別に、1~10の範囲の整数であり、 - f及びf’は、個別に、0又は1であり、 - g及びg’は、個別に、0~10の範囲の整数であり、 - k=0又は1であるが、k=1の場合、d=0であることを条件とし、 - K 1 は、構造(23) によるスルファミド基であり、 a=0又は1であり、及びR 13 は、水素、C 1 ~C 24 アルキル基、C 3 ~C 24 シクロアルキル基、C 2 ~C 24 (ヘテロ)アリール基、C 3 ~C 24 アルキル(ヘテロ)アリール基及びC 3 ~C 24 (ヘテロ)アリールアルキル基からなる群から選択され、前記C 1 ~C 24 アルキル基、C 3 ~C 24 シクロアルキル基、C 2 ~C 24 (ヘテロ)アリール基、C 3 ~C 24 アルキル(ヘテロ)アリール基及びC 3 ~C 24 (ヘテロ)アリールアルキル基は、O、S及びNR 14 から選択される1つ以上のヘテロ原子によって任意選択で置換され、且つ任意選択で介在され、R 14 は、水素及びC 1 ~C 4 アルキル基からなる群から独立して選択され、 - K 3 は、-OC(O)-、-C(O)O-、-C(O)NH-、-NHC(O)-、-OC(O)NH-、-NHC(O)O-、-(O)(CH2) m C(O)-、-C(O)(CH 2 ) m C(O)NH-又は-(4-Ph)CH 2 NHC(O)(CH 2 ) m C(O)NH-であり、mは、0~10の範囲の整数であり、 - K 2 は、-CH 2 -CH 2 -O-若しくは-O-CH 2 -CH 2 -部分であるか、又は(K 2 ) e は、-(CH 2 -CH 2 -O) e1 -CH 2 -CH 2 -若しくは-(CH 2 -CH 2 -O) e1 -CH 2 -部分であり、e1は、eと同じように定義され、 - BMは、好ましくは、炭素原子、窒素原子、リン原子、(ヘテロ)芳香族環、(ヘテロ)環又は多環式部分から選択される分岐部分であり、より好ましくは、BMは、窒素原子である) によって表され、及び/又は b)リンカーL 2 は、ペプチドスペーサーであり、好ましくは、L 2 は、プロテアーゼの認識配列を有し、好ましくは、L 2 は、任意選択で非天然アミノ酸を含む1~5つのアミノ酸を含み、より好ましくはジペプチド、トリペプチド又はテトラペプチドスペーサーであり、及び/又は c)リンカーL 3 は、切断機構に関連するスペーサーであり、好ましくは、L 3 は、構造(L3a)によるパラ-アミノベンジオキシカルボニル誘導体又はグルクロン酸官能化p-ヒドロキシベンジルオキシカルボニル(L3b): (式中、括弧は、任意選択のカルボニル基を示し、R 21 は、H、R 26 又はC(O)R 26 であり、R 26 は、C 1 ~C 24 (ヘテロ)アルキル基、C 3 ~C 10 (ヘテロ)シクロアルキル基、C 2 ~C 10 (ヘテロ)アリール基、C 3 ~C 10 アルキル(ヘテロ)アリール基及びC 3 ~C 10 (ヘテロ)アリールアルキル基であり、これらは、O、S及びNR 28 から選択される1つ以上のヘテロ原子によって任意選択で置換され、且つ任意選択で介在され、R 28 は、水素及びC 1 ~C 4 アルキル基からなる群から独立して選択され、好ましくは、R 21 は、H又はC(O)R 26 であり、R 26 =4-N-メチル-ピペラジン又はモルホリンであり、最も好ましくは、R 21 は、Hである) から選択され、及び/又は d)リンカーL 4 は、連結スペーサーであり、好ましくは、L 4 は、-NR 22 -(C z -アルキレン)-NR 22 -(SO 2 -NH-) j (C(O)) h -によるジアミンであり、R 22 は、H又はC 1 ~C 4 アルキルであり、zは、1~10の範囲の整数であり、jは、0又は1であり、hは、0又は1であるか、又は リンカーL 4 は、構造-NR 22 -(CH 2 -CH 2 -O) e6 -(CH 2 ) e7 -C(O)-(式中、e6は、1~10の範囲の整数であり、e7は、1~3の範囲の整数であり、及びR 22 は、H又はC 1 ~C 4 アルキルである)によるエチレングリコールスペーサー、又は 構造-NR 22 -(C z -アルキレン)-C(O)-(式中、xは、1~20の範囲の整数であり、及びR 22 は、H又はC 1 ~C 4 アルキルである)によるアミノアルカン酸スペーサーである) のリンカーである、請求項1~4のいずれか一項に記載の抗体-サイトカインコンジュゲート。
  6. α=1であり、及びDは、D 1 のN末端を介してZ 2 に連結される、請求項1~5のいずれか一項に記載の抗体-サイトカインコンジュゲート。
  7. D 1 は、腫瘍微小環境で過剰発現されるプロテアーゼ、好ましくはセリンプロテアーゼ、システインプロテアーゼ、アスパラギン酸プロテアーゼ、トレオニンプロテアーゼ、グルタミン酸プロテアーゼ、メタロプロテイナーゼ、ゼラチナーゼ及びアスパラギンペプチドリアーゼ、カテプシンB、カテプシンC、カテプシンD、カテプシンE、カテプシンG、カテプシンK、カテプシンL、カリクレイン、hKl、hKlO、hKT5、プラスミン、コラゲナーゼ、IV型コラゲナーゼ、ストロメリシン、第Xa因子、キモトリプシン様プロテアーゼ、トリプシン様プロテアーゼ、エラスターゼ様プロテアーゼ、サブチリシン様プロテアーゼ、アクチニダイン、ブロメライン、カルパイン、カスパーゼ、カスパーゼ-3、mirl-CP、パパイン、HIV-lプロテアーゼ、HSVプロテアーゼ、CMVプロテアーゼ、キモシン、レニン、ペプシン、マトリプターゼ、膜型セリンプロテアーゼ1(MT-SP1)、レグマイン、プラスメプシン、ネペンテシン、メタロエキソペプチダーゼ、メタロエンドペプチダーゼ、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)、MMP1、MMP2、MMP3、MMP7、MMP8、MMP9、MMP1O、MMP11、MMP12、MMP13、MMP14、ADAM10、ADAM12、ウロキナーゼプラスミノーゲン活性化因子(uPA)、エンテロキナーゼ、前立腺特異的標的(PSA、hK3)、インターロイキン-1b変換酵素、トロンビン、FAP(FAP-α)、II型膜貫通セリンプロテアーゼ(TTSP)、好中球エラスターゼ、プロテイナーゼ3、好中球セリンプロテアーゼ4、肥満細胞キマーゼ、肥満細胞トリプターゼ、ジペプチジルペプチダーゼ及びジペプチジルペプチダーゼIV(DPPIV/CD26)の1つによって切断される切断可能部位を含有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の抗体-サイトカインコンジュゲート。
  8. Lは、以下の構造: (式中、xは、0~100の範囲であり、好ましくは、xは、0~50の範囲であり、より好ましくは、xは、1~30の範囲であり、最も好ましくは、xは、1~18である) のいずれか1つによるものである、請求項1~7のいずれか一項に記載の抗体-サイトカインコンジュゲート。
  9. L-Z 2 は、以下: (式中、 ○L 1 に連結される波線の結合は、Z 1 への連結を表し、及び環Zは、請求項4に定義されるとおりであり、好ましくは、Dの定義において、αは、0であり、及び ○L 1 及びL 2 は、請求項5に定義されるとおりである) のとおりである、請求項1~11のいずれか一項に記載の抗体-サイトカインコンジュゲート。
  10. 医療処置で使用するための、請求項1~9のいずれか一項に記載の抗体-サイトカインコンジュゲート。
  11. 癌又は自己免疫疾患の治療で使用するための、請求項1~9のいずれか一項に記載の抗体-サイトカインコンジュゲート。
  12. 請求項1~9のいずれか一項に記載のコンジュゲート及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
  13. 請求項1~9のいずれか一項に記載の抗体-サイトカインコンジュゲートを調製するプロセスであって、 - AB(F 1 ) x をQ 1 -L-Q 2 又は(Q 1 ) 2 -L-Q 2 と反応させる工程と、 - 得られた化合物をF 2 -Dと反応させる工程と を含むか、又は - D-F 2 をQ 1 -L-Q 2 又は(Q 1 ) 2 -L-Q 2 と反応させる工程と、 - 得られた化合物をAB(F 1 ) x と反応させる工程と を含み、AB(F 1 ) x は、x個の反応性部分F 1 を含有する機能性抗体であり、及びxは、1~10の範囲の整数であり、Q 1 及びF 1 は、互いに対して相互に反応性であり、且つQ 2 及びF 2 は、互いに対して相互に反応性であり、Q 1 とF 1 との間及びQ 2 とF 2 との間の反応は、反応物間の共有結合を形成する、プロセス。
  14. F 1 は、アジドであり、Q 1 は、シクロアルキンを含み、Q 2 は、トランス-シクロオクテンを含み、及びF 2 は、ニトロン又はテトラジンを含む、請求項13に記載のプロセス。
  15. - F 2 がニトロンであるF 2 -Dを得るために、Dの末端セリン又はトレオニンがニトロンに変換される工程、又は - DをF 2 -Dに変換するためのリガーゼ媒介ライゲーション工程であって、好ましくは、前記リガーゼは、チューブリンチロシンリガーゼ、トランスグルタミナーゼ、リポ酸リガーゼ、ファルネシルトランスフェラーゼ、グリコシルトランスフェラーゼ、ホルミル-グリシン生成酵素(FGE)、トリプシリガーゼ/サブチリガーゼから選択され、より好ましくは、前記リガーゼは、ソルターゼである、リガーゼ媒介ライゲーション工程 によって進行され、好ましくは、Dは、微生物組換え発現によって産生され、且つ次いでD-F 2 に変換され、より好ましくは、前記微生物は、原核生物、最も好ましくは大腸菌(E.coli)である、請求項13又は14に記載のプロセス。

Description

発明の詳細な説明 [発明の分野] [0001] 本発明は、抗体及び他のポリペプチドから生成される免疫細胞エンゲージャーに関する。より具体的には、本発明は、結合前の抗体の遺伝子操作を必要とすることなく、目的の免疫細胞結合ポリペプチドを、切断可能なリンカーを介して抗体に結合させるのに好適なコンジュゲート、組成物及び方法に関する。化合物、組成物として得られる抗体-免疫細胞エンゲージャーコンジュゲート及び方法は、例えば、癌患者のための免疫療法で有用であり得る。 [発明の背景] [0002] 治療における理想的な薬であると考えられる抗体薬物複合体(ADC)は、医薬品が結合された抗体から構成される。抗体(リガンドとしても知られている)は、小タンパク質フォーマット(scFv、Fab断片、DARPin、アフィボディなど)であり得るが、一般に、所与の抗原に対するその高い選択性及び親和性、その長い循環半減期並びにほぼ乃至全く存在しない免疫原性に基づいて選択されているモノクローナル抗体(mAb)である。したがって、慎重に選択された生物学的受容体のためのタンパク質リガンドとしてのmAbは、医薬品の選択的送達のための理想的な標的化プラットフォームを提供する。例えば、特異的な癌関連抗原に選択的に結合することが知られているモノクローナル抗体は、結合、内在化、細胞内プロセシング及び最終的に活性カタボライトの放出を介して、化学的にコンジュゲートされた細胞傷害性薬物を腫瘍に送達するために使用され得る。細胞傷害性薬物は、小分子毒素、タンパク質毒素又はオリゴヌクレオチドのような他のフォーマットであり得る。結果として、抗体によって標的化されていない正常細胞を避けながら、腫瘍細胞を選択的に根絶することができる。同様に、抗体への抗菌薬(抗生物質)の化学的コンジュゲーションは、細菌感染症の治療に適用され得るが、抗炎症薬のコンジュゲートは、自己免疫疾患の治療について研究中であり、例えば、抗体へのオリゴヌクレオチドの結合は、神経筋疾患の治療のための可能性のある有望な手法である。したがって、最良の特定の細胞位置への活性医薬品の標的化送達の概念は、同じ薬物の全身送達に対して多くの有益な態様を有する、広範囲の疾患の治療のための強力な手法である。 [0003] 特定のタンパク質薬剤の標的化送達のためにモノクローナル抗体を用いる代替的な戦略は、後者のタンパク質を、軽鎖又は重鎖(又は両方)のN末端又はC末端であり得る抗体の末端の1つ(又は複数)に遺伝子融合することによるものである。この場合、目的の生物学的に活性なタンパク質、例えばシュードモナス(Pseudomonas)外毒素A(PE38)又は抗CD3一本鎖可変断片(scFv)のようなタンパク質毒素は、場合により、必ずしもペプチドスペーサーを介する必要はないが、抗体への融合物として遺伝的にコードされるため、抗体は、融合タンパク質として発現される。ペプチドスペーサーは、プロテアーゼ感受性切断部位を含有しても又はしなくてもよい。 [0004] モノクローナル抗体は、タンパク質配列自体でも遺伝子改変されて、その構造が改変され、それにより特異的特性が導入(又は除去)され得る。例えば、Fcガンマ受容体への結合を消滅させるために、抗体Fc断片において変異が作製され得、FcRn受容体への結合若しくは特定の癌標的への結合が調節され得るか、又は抗体は、pIを低下させ、且つ循環からのクリアランス速度を制御するように操作され得る。 [0005] 治療処置における新たな戦略としては、参照により組み込まれるKontermann and Brinkmann,Drug Discov.Today 2015、20、838-847に概説されるように、複数の抗原又はエピトープに同時に結合可能である抗体、即ち二重特異性抗体(2つの異なる抗原又はエピトープに同時に向けられる)又は三重特異性抗体(3つの異なるエピトープの抗原に向けられる)などの使用に関連する。「二標的」機能を有する二重特異性抗体は、例えば、癌、増殖又は炎症プロセスに関連する複数の表面受容体又はリガンドに干渉し得る。二重特異性抗体は、細胞上でのタンパク質複合体形成を支持するか又は細胞間の接触を引き起こすかのいずれかのために、非常に近接して標的を配置することもできる。「強制連結」機能の例は、凝固カスケードにおけるタンパク質複合体形成を支持する二重特異性抗体又は腫瘍標的化免疫細胞リクルータ及び/若しくはアクチベータである。産生方法及び構造に応じて、二重特異性抗体は、抗原結合部位の数、幾何学的形状、血清中の半減期及びエフェクター機能が異なる。 [0006] 多重特異性抗体のための広範な異なるフォーマットが長年にわたって開発されており、参照により組み込まれるKontermann and Brinkmann、Drug Discov.Today 2015、20、838-847及びYu and Wang、J.Cancer Res.Clin.Oncol.2019,145,941-956によって要約されるように、IgG様(Fc断片を有する)フォーマット及び非IgG様(Fc断片を欠く)フォーマットに大別され得る。ほとんどの二重特異性抗体は、2つのハイブリドーマ株の体細胞融合(クアドローマ)、遺伝子(タンパク質/細胞)操作又はクロスリンカーとの化学的コンジュゲーションによる3つの方法の1つによって生成され、総計で60を超える異なる技術的プラットフォームとなる。 [0007] 完全IgG分子構造に基づくIgG様フォーマットとしては、二重可変ドメイン(DVD-Ig)、Duobody技術、ノブインホール(KIH)技術、一般的な軽鎖技術及びクロスmAb技術が挙げられるが、これらに限定されず、切断IgGバージョンとしては、ADAPTIR、XmAb及びBEAT技術が挙げられる。非IgG様手法としては、BiTE、DART、TandAb及びImmTAC技術が挙げられるが、これらに限定されない。二重特異性抗体は、異なる抗原結合部分(例えば、scFv又はFab)を他のタンパク質ドメインに融合させることによっても生成され得、これによりさらなる機能性を含めることが可能になる。例えば、参照により組み込まれるMueller et al.,J.Biol.Chem.2007,282,12650-12660によって実証されるように、2つのscFv断片は、アルブミンに融合され、抗体断片に血清アルブミンの長い循環時間を与える。別の例は、参照により組み込まれるRossi et al.,Proc.Nat.Acad.Sci.2006,103,6841-6846によって報告されるように、cAMP依存性タンパク質キナーゼA及びプロテインAキナーゼ固定タンパク質のヘテロ二量体化に基づく「ドックアンドロック」手法である。Rossi et al.,Bioconj.Chem.2012,23,309-323によって示されるように、これらのドメインは、Fab断片及び全体的な抗体に結合され、多価二重特異性抗体を形成することができる。ドックアンドロック戦略は、プロテインAキナーゼ固定タンパク質にドッキングするための、標的化抗体とペプチド断片との間の融合タンパク質の生成を必要とする。治療用Ab断片(scFv、ダイアボディ)は、アルブミン又はアルブミンに結合するタンパク質と融合され得、血液中の薬物の半減期を最大で5~6倍まで増加させる。そのような分子の構築によって予測不可能な結果がもたらされ、それにより、異なるAb断片融合物又は他のタンパク質へのAbの結合の結果として生成された二重特異性抗体は、新たな治療用分子の研究及び開発にその適用が制限されている。 [0008] 非IgG型二重特異性抗体を生成するための化学的コンジュゲーションは、参照により組み込まれるBrennan et al.,Science 1985,229,81-83によって初めて使用され、ウサギIgGのペプシノリシスによって得られた2つのFab2断片を還元し、次いで酸化し、二重特異性Fab2が生じた。同様に、システイン残基と相互作用するホモ及びヘテロ二官能性試薬は、参照により組み込まれるGlennie et al.1987,139,2367-2375によって報告されている。CD3及びCD20(リツキシマブ)に対するAbの化学的コンジュゲーションは、参照により組み込まれるGall et al.,Exp.Hematol.2005,33,452-459によって示されるように、二重特異性抗体コーティングされた表面を有するT細胞を得るために使用された。二重特異性CD20×CD3の生成は、Traut試薬を用いてOKT3(抗CD3)を処理し、続いてマレイミド官能化リツキシマブ(スルホスクシンイミジル4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボキシレート(スルホ-SMCC)を用いたリツキシマブの前処理によって得られる)と混合することによって確実になる。両方の抗体のランダムな化学的コンジュゲーション、続くランダムなヘテロ二量体化により、二重特異性抗体は、不均質性が高い混合物(多量体も含有)として必然的に得られる。これまでに報告された、部位特異的でもある唯一の化学的方法は、参照により組み込まれるDoppalapudi et al.,Bioorg.Med.Chem.Lett.2007,17,501-506によって報告されるように、CovX-Body技術であり、アルドラーゼ触媒抗体部位を標的化抗体に設置し、続いてアゼチジノンモチーフで化学修飾されたペプチド断片を用いて処理し、それにより自発的ライゲーションをもたらすことに基づく。二重特異性抗体は、参照により組み込まれるDoppalapudi et al.,Proc.Nat.Acad.Sci.2010,107,22611-22616によって報告されるように、分岐リンカー、次いでAbを用いてVEGF又はアンギオポエチン2を阻害した2つの短いペプチドを付加することによって産生された。 [0009] 今日の化学的Ab又はAb断片コンジュゲーションに基づく二重特異性抗体生成のフォーマットは、特に(低純度の)生成物の収率が低いこと及び商品コストの高さによって使用に至っていない。さらに、組換えDNA技術の進歩により、融合タンパク質の効率的な生成が可能になり、それにより肯定的な臨床結果が得られた。いずれにしても、非遺伝的化学修飾手法は、化学量論の部位特異性の適切な制御を確実にし得る場合、臨床までの時間を大幅に加速させ得る。 [0010] 臨床開発中又は現在進行中の二重特異性抗体の例は、カツマキソマブ(EpCAM×CD3)、ブリナツモマブ(CD19×CD3)、GBR1302(Her2×CD3)、MEDI-565(CEA×CD3)、BAY2010112(PSMA×CD3)、RG7221(アンギオポエチン×VEGF)、RG6013(FIX×FX)、RG7597(Her1×Her3)、MCLA128(Her2×Her3)、MM111(Her2×Her3)、MM141(IGF1R×Her3)、ABT122(TNFalpha×IL17)、ABT981(IL1a×Il1b)、ALX0761(IL17A×IL17F)、SAR156597(IL4×IL13)、AFM13(CD30×CD16)及びLY3164530(Her1×cMET)である。 [0011] 癌治療の分野における一般的な戦略は、上方制御された腫瘍関連抗原(TAA又は単純に標的)及び例えばT細胞又はNK細胞といった癌破壊免疫細胞に存在する受容体に結合する二重特異性抗体を利用する。そのような二重特異性抗体は、それぞれT細胞又はNK細胞リダイレクティング抗体として知られている。免疫細胞リダ