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JP-2026514802-A - 高リボ核酸酵母のハイスループット高速育種方法

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Abstract

高リボ核酸酵母のハイスループット高速育種方法である。提供される高リボ核酸酵母のハイスループット育種方法は、微生物変異体ライブラリーを構築するステップ(1)と、ステップ(1)で得られた菌体を復元するステップ(2)と、変異体ライブラリーを適応進化するステップ(3)と、進化ライブラリーのハイスループットスクリーニングにより高RNAの酵母を得るステップ(4)と、を含む。提供される方法を採用し、高RNAの酵母菌株を効率的にスクリーニングし、優勢菌株を迅速に育種することができ、スクリーニングされた優勢菌株のRNA含有量は15%以上に達することができる。 【選択図】なし

Inventors

  • 伍 業旭
  • 肖 明華
  • 胡 悦
  • 張 彦
  • 雷 森林
  • 黄 興法

Assignees

  • 安▲チー▼酵母股▲ふん▼有限公司

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20240619
Priority Date
20230419

Claims (10)

  1. 高リボ核酸酵母のハイスループット育種方法であって、 酵母変異体菌体の微生物変異体ライブラリーを構築するステップ(1)と、 ステップ(1)で得られた菌体を復元するステップ(2)と、 変異体ライブラリーを適応進化するステップ(3)と、 適応進化したライブラリーのハイスループットスクリーニングにより高RNAの酵母を得るステップ(4)と、を含む、ことを特徴とする高リボ核酸酵母のハイスループット育種方法。
  2. ステップ(1)において、前記微生物変異体ライブラリーを構築するステップは、化学的変異誘発、物理的変異誘発又は化学的変異誘発と物理的変異誘発の組み合わせを採用する、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 化学的変異誘発剤は、メタンスルホン酸エチル、硫酸ジエチル、アジ化ナトリウムの1種又は2種以上の組み合わせであり、 好ましくは、化学的変異誘発剤の作用濃度は1~6%(w/v)であり、 より好ましくは、作用時間は0.5~2hである、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 物理的変異誘発は、紫外線放射及び常圧室温プラズマの1種又は2種以上の組み合わせを採用し、好ましくは、物理的変異誘発の時間は30s~90sであり、 好ましくは、常圧室温プラズマの出力は80~120Wであり、ガス流量は8~15L/minであり、より好ましくは、常圧室温プラズマの出力は100Wであり、ガス流量は10L/minであり、 さらに好ましくは、紫外線放射の出力は15w~20wであり、照射距離は20~30cmである、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  5. ステップ(2)において、菌体を培地中で静置培養し、 好ましくは、前記培地はYPD培地であり、 より好ましくは、培地のpHは5.0~6.0であり、 さらに好ましくは、培養温度は28~32℃であり、 よりさらに好ましくは、培養時間は30~60minである、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. ステップ(3)において、ステップ(2)で得られた復元した菌体を抑制物質を含む進化培地中で培養し、そして培養液を採取して新たな進化培地に継代接種して培養し、50~150回繰り返して継代接種し、 好ましくは、前記抑制物質は、6-アザウラシル、8-アザグアニン、シクロヘキシミド、6-メルカプトプリン、ジアミノプリン、5-ブロモウラシル、5-フルオロウラシルの1種又は2種以上の組み合わせであり、 より好ましくは、継代接種後の培地中の抑制物質の濃度は高くなり、 さらに好ましくは、継代接種過程において、培地中の抑制物質の濃度は50~1000mg/L高くなり、 よりさらに好ましくは、20~30h培養した後に継代接種し、好ましくは24hであり、 よりさらに好ましくは、培養温度は28~33℃であり、150~220rpmで振とう培養し、 よりさらに好ましくは、抑制物質の濃度は50mg~1000mg/Lであり、好ましくは、抑制物質の濃度は50mg~500mg/Lであり、 よりさらに好ましくは、抑制物質の初期濃度は50mg~100mg/Lである、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. ステップ(4)において、RNA蛍光色素を用いて変異誘発ライブラリーを染色し、蛍光強度の高い菌株を選抜することで高RNAの酵母を得、 好ましくは、前記RNA蛍光色素はSYTO(登録商標)RNASelect(商標)、Hoechst 33258、Quant-iT(商標)RiboGreen(登録商標)RNA Reagent又は臭化エチジウムの1種又は2種以上の組み合わせであり、好ましくはSYTO(登録商標)RNASelectである、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記方法は、スケールアップ検証するステップ(5)をさらに含む、ことを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  9. ステップ(5)において、発酵槽においてステップ(4)で選別した菌株に対して発酵検証を行い、そのRNA含有量を測定する、ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 発酵培地は、質量百分率で表すと、ブドウ糖2~6%、酵母エキス0.5~2%、硫酸マグネシウム七水和物0.2~0.4%、硫酸亜鉛七水和物0.2~0.4%、リン酸二水素カリウム0.5~1.2%、残部の水を含み、 好ましくは、前記発酵培地のpHは5.0~6.0であり、 より好ましくは、発酵撹拌回転数は300~600rpmであり、 さらに好ましくは、発酵通気量は3~6L/minである、ことを特徴とする請求項9に記載の方法。

Description

本発明は、生物工学技術に関し、具体的には、微生物菌株のハイスループットスクリーニング方法に関する。 リボ核酸(即ちRNA、Ribonucleic Acid)は重要な生体高分子の一種であり、食品調味料、栄養保健、生物医薬などの分野に広く応用されている。現在、RNAの工業的生産は主に純粋培養したカンジダ酵母、サッカロマイセス・セレビシエ又はビール酵母から抽出することにより行われている。サッカロマイセス・セレビシエは、いずれの毒素も生成せず、食品安全レベル(GRAS)微生物であり、且つ増殖・継代速度が速く、培養が容易で栄養価に富むため、公認された最も理想的なRNA源である。 サッカロマイセス・セレビシエのRNA含有量が比較的低く、平均で6%~8%であるため、サッカロマイセス・セレビシエから誘導されたRNA、ヌクレオチドなどの製品のコストが高くなっている。生産コストを削減し、製品の競争力を高めるためには、酵母菌株のRNA含有量をさらに向上させる必要がある。 図1に示すのは適応進化菌体OD600及びRNA含有量の抑制物質濃度に伴う変化状況であり、ここで、(a)に示すのは適応進化菌体OD600の変化状況であり、(b)に示すのは適応進化RNA含有量の変化状況である。図2に示すのは酵母細胞内のRNA含有量と蛍光強度との関係であり、ここで、(A)に示すのは酵母細胞内のRNA含有量と蛍光強度との関係であり、(B)に示すのは酵母細胞内のRNA含有量と蛍光強度との相関分析である。図3に示すのはフローサイトメトリーによる細胞選別結果であり、ここで、(a)に示すのは出発菌株の蛍光強度と側方散乱強度との関係であり、(b)に示すのは出発菌株の蛍光強度と細胞個数との関係であり、(c)に示すのは変異誘発進化ライブラリーの蛍光強度と側方散乱強度との関係であり、(d)に示すのは変異誘発進化ライブラリーの蛍光強度と細胞個数との関係である。図4に示すのは優勢菌株の3L発酵槽におけるスケールアップ検証結果であり、ここで、(a)に示すのは実施例1、2、3で得られた菌株及び出発菌株サッカロマイセス・セレビシエFX-2菌株の3L発酵槽におけるバイオマス及びRNA結果であり、(b)に示すのは実施例7、8、9で得られた菌株及び出発菌株サッカロマイセス・セレビシエFX-2菌株の3L発酵槽におけるバイオマス及びRNA結果である。 本発明にて提供される高核酸酵母のハイスループット育種方法は、蛍光値によってRNA含有量を反映し、フローサイトメトリーによる細胞選別技術を採用し、RNA含有量が高い優勢菌株を迅速に育種する。 ハイスループットスクリーニングは、従来のスクリーニングに比べてより効率的な方法である。本発明にて提供される高核酸酵母のハイスループット育種方法は、大規模スクリーニング過程において、まずRNA染料を用いて酵母細胞を染色し、染色後の細胞は特定の波長で蛍光を発し、蛍光強度とRNA含有量は正の相関を呈し、フローサイトメーターを用いて染色後の細胞に対して蛍光分析を行い、蛍光強度が高い(即ちRNA含有量が高い)細胞を迅速にスクリーニングすることができる。 本発明にて提供される具体的な実施形態において、下記ステップを含む方法によって高核酸酵母をスクリーニングする。 (1)微生物変異体ライブラリーの構築: 本発明の具体的な実施形態において、変異誘発によって微生物変異体ライブラリーを得、 本発明の具体的な実施形態において、前記変異誘発は、化学的変異誘発、物理的変異誘発又は化学的変異誘発と物理的変異誘発の組み合わせである。 本発明の具体的な実施形態において、化学的変異誘発剤は、メタンスルホン酸エチル、硫酸ジエチル、アジ化ナトリウムから選択される1種又は2種以上の組み合わせであり、 本発明の具体的な実施形態において、化学的変異誘発剤の作用濃度は1~6%(w/v)であり、作用時間は0.5~2hである。 本発明の具体的な実施形態において、物理的変異誘発方法は、紫外線放射、常圧室温プラズマの1種又は2種以上の組み合わせであり、 本発明の具体的な実施形態において、物理的変異誘発の時間は30s~90sである。 (2)菌体の復元: 本発明の具体的な実施形態において、変異誘発された菌体を培地に入れて静置培養し、本発明の好ましい実施形態において、前記培地はYPD培地であり、pH5.0~6.0であり、30℃で30~60min静置培養する。 (3)変異体ライブラリーの適応進化: 本発明の具体的な実施形態において、復元した菌体を、抑制物質を含む進化培地に継代接種して振とう培養し、20~30h培養した後に継代接種し、新鮮な進化培地に移して培養し続け、繰り返して継代接種する。且つ継代接種培養過程において、抑制物質の濃度を段階的に高める。 本発明の具体的な実施形態において、進化培地中の抑制物質は、6-アザウラシル、8-アザグアニン、シクロヘキシミド、6-メルカプトプリン、ジアミノプリン、5-ブロモウラシル、5-フルオロウラシルの1種又は2種以上の組み合わせである。 本発明の具体的な実施形態において、抑制物質の初期濃度は、50mg~100mg/Lである。 (4)進化ライブラリーのハイスループットスクリーニング: 本発明の具体的な実施形態において、RNA特異的な蛍光色素を用いて変異誘発ライブラリーを染色し、染色後にフローサイトメーターを用いて個々の細胞に対して蛍光分析を行い、蛍光強度と酵母細胞内のRNA含有量が正の相関を呈する特性を利用して蛍光強度が高い(即ちRNA含有量が高い)菌株を選別する。 (5)スケールアップ検証: 本発明の具体的な実施形態において、さらに発酵槽において前のステップで選別した菌株に対して発酵検証を行い、そのRNA含有量を測定することができる。 本発明の具体的な実施形態において、発酵培地は、質量百分率で表すと、ブドウ糖2~6%、酵母エキス0.5~2%、硫酸マグネシウム七水和物0.2~0.4%、硫酸亜鉛七水和物0.2~0.4%、リン酸二水素カリウム0.5~1.2%、残部の水であり、pH5.0~6.0であり、 本発明の具体的な実施形態において、300~600rpmで撹拌し、3~6L/minで通気し、一定時間ごとにそのバイオマス及びRNA含有量を測定する。 本発明の実施例において常圧室温プラズマを用いて変異誘発を行い、その変異誘発の出力は100Wであり、ガス流量は10L/minであり、 本発明の実施例において紫外線放射を用いて変異誘発を行い、その変異誘発の出力は15w~20wであり、照射距離は30cmである。 本発明の実施例におけるバイオマス及びRNA含有量の検出方法は以下のとおりである。 バイオマス検出方法:1.10mLの遠心管を採取し、空の遠心管の重量m1を精密に秤量し、2.発酵液10mLを精密に採取し、5000rpmで10min遠心分離し、上清を捨てた後、105℃で恒量になるまで乾燥させ、重量m2を秤量し、3.バイオマスDCW(g/L)=(m2-m1)*100である。 RNA検出方法: 試薬:1.0.5N過塩素酸(HClO4):400mLの蒸留水を採取して21.5mL 70%(又は22.1mL 68%)の過塩素酸を加え、さらに蒸留水で500mLに定容する。 2.0.25N過塩素酸(HClO4):250mLの0.5N過塩素酸(HClO4)を採取して蒸留水で500mLに希釈する。 装置:(1)ミリグラム級天秤、(2)4000回転遠心分離機(酵母の分離が可能)、(3)遠心試験管(容量が少なくとも10mL)、(4)分光光度計(260nm)、(5)70℃湯浴、(6)4℃冷水浴、(7)10mL及び1mLのピペットガン、(8)100mLのメスフラスコ。 方法: 1.酵母乾燥粉末であれば、0.06~0.15gの酵母を秤量して遠心管に加え、18%の酵母乳であれば、0.4~0.8gを秤量し、3.5%の液体であれば、1.5~3.0gを秤量する。 2.8mLの冷たい0.25N HClO4を遠心管に加え、4℃で15min水浴する。 3.4000rpmで10min遠心分離する。 4.表面に浮いている物質をゆっくりと捨て、0.5NのHClO4 5mLを加えて振とうして均一に混合し、70℃で15min水浴し、3~4minごとに1回振とうする。4000rpmで10min遠心分離し、1mLの上清液を吸引し、蒸留水で100mLに定容する。 5.260nmで吸光度を測定し、蒸留水をブランク対照とする。 計算公式:乾燥酵母中%RNA=(吸光度×希釈倍数×0.03365×5)/(試料質量×試料の固形物百分率)×100% 本発明における乾燥酵母中のRNA含有量の計算過程において、試料重量はミリグラム単位で換算し、例えば、秤量した乾燥酵母の重量が145mgであり、吸光度が0.7であり、固形物含有率が96%であり、得られた乾燥酵母中のRNA含有量の計算過程:%RNA=(0.7×100×0.03365×5)/(145mg×0.96)×100%。 本発明に係る関連名詞の解説: OD260/OD600とは、単位菌体のRNA含有量を指す。 FV/OD600とは、単位菌体の蛍光強度(染色後)を指す。 DCWとは、菌体の乾燥重量を指す。 以下の各実施例で使用した各試薬及び機器の出所は、下記の表1に示すとおりである。 本発明で採用されたサッカロマイセス・セレビシエFX-2(Saccharomyces cerevisiae FX-2)は2016年8月1日に中国典型培養物保存センター(CCTCC)に寄託され、寄託番号がCCTCC NO:M2016418である。該菌株は開示番号がCN108220175Aの特許公開公報に記載されている。 (実施例1) 出発菌株の変異誘発:サッカロマイセス・セレビシエFX-2を100mLのYPD培地に、30℃、200rpmで24h振とう培養した後、1mLの菌液を吸引し、12000rpmで1min遠心分離して菌体を収集し、リン酸塩緩衝液で2回洗浄沈殿し、調製済みの5%(100mL当たりの溶液にメタンスルホン酸エチル質量5gを含む)のメタンスルホン酸エチル(EMS)1mLを加え、均一に混合し、30℃、50rpmで30min振とうした後に遠心分離し、2回洗浄沈殿した。 菌体の復元:上記菌体沈殿に5mLのYPD培地を加えて再懸濁し、30℃で60min静止培養した後に5000rpmで5min遠心分離して菌体を収集した。 変異誘発ライブラリーの適応進化:6.7gのYNB、20gの硫酸アンモニウム、100mgの6-アザウラシルを1Lの進化培地溶液に調製し、0.22μmで濾過して除菌し、50mLの進化培地を採取して上記菌体を再懸濁し、30℃、200rpmで24h振とう培養した後、0.5mLの培養液を吸引して新鮮な進化培地に移して24h培養し続け、このように50回繰り返して継代接種し、且つ抑制物質の濃度を200、300、400、500mg/Lに段階的に高めた。進化が終了した後、最終培養で得られた菌液を採取し、遠心分離して菌体を収集し、得られた菌体OD600及びRNA含有量の抑制物質濃度に伴う変化状況を図1に示し、ここで、(a)に示すのは適応進化菌体OD600の変化状況であり、(b)に示すのは適応進化RNA含有量の変化状況である。図1から分かるように、菌体OD600値及びRNA含有量は抑制物質の濃度が高くなるにつれて高くなる。 進化ライブラリーのハイスループットスクリーニング:SYTO (登録商標) RNASelect(商標)を10000倍希釈して500nM染色液に調製し、1mLを吸引し、上記進化した後に遠心分離して得られた菌体に加え、菌体を再懸濁し、30℃、50rpmで20min振とうインキュベートし、5000rpmで5m