JP-2026514815-A - ウイルス及びウイルス様粒子の精製
Abstract
本明細書では、糖タンパク質、標的化部分、またはこれらの組み合わせと融合されたアフィニティー結合ポリペプチドを含む、偽型ウイルスコンストラクトが提供される。また、本明細書では、本明細書で提供されるウイルスコンストラクトの精製方法及び使用方法も提供される。 【選択図】図1
Inventors
- フィリップ・アール・ジョンソン
- ブルース・シー・シュネップ
- ロニー・エム・ラッセル
Assignees
- インテリウス・バイオセラピューティクス・インコーポレイテッド
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20240418
- Priority Date
- 20230419
Claims (20)
- 組換えウイルス糖タンパク質、標的細胞に結合するための標的化部分、及び少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチドを含むエンベロープであって、前記第1のアフィニティー結合ポリペプチドは、前記糖タンパク質、前記標的化部分、またはこれらの任意の組み合わせに融合される、前記エンベロープと、 目的の異種分子をコードする核酸分子と、を含む、偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクター。
- 前記ウイルス糖タンパク質は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、サル免疫不全ウイルス(SIV)、エボラウイルス(EbV)、ニパウイルス(NiV)、麻疹ウイルス(MeV)、水疱性口内炎ウイルス(VSV)、コイ春ウイルス血症ウイルス(SVCV)またはこれらの組み合わせからなる群のウイルスに由来する、請求項1に記載の偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクター。
- 前記ウイルス糖タンパク質は、HIV糖タンパク質gp120、SIV糖タンパク質gp120、EbV糖タンパク質、NiV-G、NiV-F、MeV-H、MeV-F、VSV-G、SVCV-G、これらの任意の変異体、またはこれらの任意の組み合わせである、請求項1に記載の偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクター。
- 前記ウイルス様粒子は、レトロウイルス様粒子またはレトロウイルスベクターである、請求項1に記載の偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクター。
- 前記レトロウイルス様粒子は、レンチウイルスベースのウイルス粒子またはウイルスベクターである、請求項4に記載の偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクター。
- 前記少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチドは、ポリヒスチジンタグ、ポリアルギニンタグ、FLAGタグ、ストレプトアビジンタグ、カルモジュリン結合ペプチド、またはこれらの変異体もしくは組み合わせからなる群より選択されるアフィニティータグである、請求項1に記載の偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクター。
- 前記ストレプトアビジンタグは、ストレプトアビジン結合ペプチド、ストレプトアビジン結合タグ、strep-tag II、twin-strep tag、式Iのタグ、式IIのタグ、またはこれらの変異体もしくは組み合わせからなる群より選択される、請求項6に記載の偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクター。
- 前記少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチドは、strep-tag IIポリペプチド配列である、請求項1に記載の偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクター。
- 前記少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチドは、前記糖タンパク質に融合される、請求項1に記載の偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクター。
- 前記少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチドは、前記糖タンパク質のN末端、C末端、または内部に位置する、請求項9に記載の偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクター。
- 前記偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクターは、少なくとも第2のアフィニティー結合ポリペプチドを含む、請求項9に記載の偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクター。
- 前記少なくとも第2のアフィニティー結合ポリペプチドは、前記糖タンパク質のN末端、C末端、または内部に位置する、請求項11に記載の偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクター。
- 前記偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクターは、少なくとも第3、少なくとも第4、または少なくとも第5のアフィニティー結合ポリペプチドを含む、請求項11に記載の偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクター。
- 前記少なくとも第3、前記少なくとも第4、または前記少なくとも第5のアフィニティー結合ポリペプチドの各々は、独立して、前記糖タンパク質のN末端、C末端、または内部に位置する、請求項13に記載の偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクター。
- 前記糖タンパク質はエボラ糖タンパク質である、請求項9に記載の偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクター。
- 前記少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチドは、前記エボラ糖タンパク質のN末端に融合される、請求項15に記載の偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクター。
- 前記少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチドは、前記エボラ糖タンパク質のMLDドメインと置き換わるかまたはMLDドメイン内にある、請求項15に記載の偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクター。
- 前記第1のアフィニティー結合ポリペプチドに融合された前記エボラ糖タンパク質は、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号135、配列番号136、配列番号137、配列番号138、配列番号139、配列番号140、配列番号141、配列番号142、配列番号143、配列番号144、配列番号145、配列番号147、配列番号148、配列番号149、配列番号150、配列番号151、配列番号152、配列番号153、配列番号154、配列番号155、配列番号156、配列番号157、配列番号158、配列番号159、配列番号160、配列番号161、配列番号162、配列番号163、配列番号164、配列番号188、配列番号189、配列番号190、または配列番号191に対して少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項15に記載の偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクター。
- 前記糖タンパク質はVSV-G糖タンパク質である、請求項9に記載の偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクター。
- 前記VSV-G糖タンパク質は、配列番号37に対して少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、配列番号37と比較して182位に変異を含む、請求項19に記載の偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクター。
Description
関連出願 本出願は、2023年4月19日に出願された米国仮出願第63/497,100号の利益を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に援用される。 電子的に提出された配列表の参照 本出願は、XML形式で電子的に提出されている配列表を含有し、その配列表の全体が参照により本明細書に援用される。2024年4月16日に作成された当該XMLの写しは、名称が「INH-015WO_SL.xml」であり、サイズが243,632バイトである。 本明細書で提供される実施形態は、ウイルスベクターの精製に関する。 レンチウイルスは、非分裂細胞に形質導入し、標的細胞のゲノムへの安定した組み込みをもたらすことができるため、遺伝子治療で使用される一般的なベクターである。レンチウイルスベクターの宿主範囲は、他のウイルスに由来する糖タンパク質を用いた偽型化によって変えることができる。その場合、そのような偽型レンチウイルスベクターは、エンベロープタンパク質が由来するウイルスと同様の受容体表現型を示す。それ故、当該ウイルスの宿主範囲に応じて、偽型レトロウイルスベクターは、相同のレトロウイルスエンベロープタンパク質が組み込まれているベクター粒子と比較して、広いまたは狭い宿主範囲を有することになる。現行のウイルス精製スキームとしては、高速遠心分離、及びショ糖勾配等の密度勾配精製スキームを挙げることができるが、そのスキームは、十分にスケーラブルではないか、または医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理に関する基準(GMP)プロトコルへの適応が容易ではない可能性がある。したがって、現行のウイルス精製スキームの欠点を克服する必要が依然としてある。本明細書で提供される実施形態は、こうした必要性ばかりでなく、その他のものも満たすものである。 いくつかの実施形態では、ウイルス様粒子またはウイルスベクターが提供される。いくつかの実施形態では、ウイルス様粒子またはウイルスベクターは、組換えウイルス糖タンパク質、標的細胞に結合するための標的化部分、及び少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチド、ならびに目的の異種分子をコードする核酸分子を含み、当該アフィニティー結合ポリペプチドは、当該糖タンパク質、当該標的化部分、またはこれらの任意の組み合わせに融合される。いくつかの実施形態では、アフィニティー結合ポリペプチドは、糖タンパク質に融合される。いくつかの実施形態では、アフィニティー結合ポリペプチドは、標的化部分に融合される。 いくつかの実施形態では、少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチドは、ポリヒスチジンタグ、ポリアルギニンタグ、FLAGタグ、ストレプトアビジンタグ、カルモジュリン結合ペプチド、またはこれらの変異体もしくは組み合わせからなる群より選択されるアフィニティータグである。 いくつかの実施形態では、ストレプトアビジンタグは、ストレプトアビジン結合ペプチド、ストレプトアビジン結合タグ、strep-tag II、twin-strep tag、またはこれらの変異体もしくは組み合わせからなる群より選択される。 いくつかの実施形態では、少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチドは、糖タンパク質に融合される。いくつかの実施形態では、少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチドは、糖タンパク質のN末端、C末端、または内部に位置する。いくつかの実施形態では、糖タンパク質は、エボラウイルス糖タンパク質、NiV-Gタンパク質、NiV-Fタンパク質、MeV-Hタンパク質、MeV-Fタンパク質、VSV-Gタンパク質、SVCV-Gタンパク質、またはこれらの任意の変異体からなる群より選択される。 いくつかの実施形態では、標的化部分は、scFv、抗原結合ドメイン、VHH、DARPin、アドネクチン、アフィボディ、アフィリン、アフィマー、アフィチン、アルファボディ、アンチカリン、アプタマー、アルマジロリピートタンパク質ベースの足場、アトリマー、アビマー、フィノマー、ノッチン、クニッツドメインペプチド、モノボディ、ナノフィチン、またはこれらの任意の組み合わせである。いくつかの実施形態では、標的化部分は、ウイルス糖タンパク質に融合される。いくつかの実施形態では、標的化部分は、ウイルス糖タンパク質に融合されない。 いくつかの実施形態では、標的化部分は、CD7に結合する。いくつかの実施形態では、標的化部分は、配列番号101に対して少なくとも85%の類似性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、標的化部分は、配列番号102に対して少なくとも85%の類似性を有するアミノ酸配列を含む。 いくつかの実施形態では、標的化部分は、CD8に結合する。いくつかの実施形態では、標的化部分は、配列番号119に対して少なくとも85%の類似性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、標的化部分は、配列番号120に対して少なくとも85%の類似性を有するアミノ酸配列を含む。 いくつかの実施形態では、少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチドは、標的化部分に融合される。いくつかの実施形態では、標的化部分は、本明細書で提供されるとおりである。いくつかの実施形態では、標的化部分は、本明細書で提供されるとおりのCD7に結合する。いくつかの実施形態では、標的化部分は、本明細書で提供されるとおりのCD8に結合する。 いくつかの実施形態では、偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクターが提供される。いくつかの実施形態では、偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクターは、組換えウイルス糖タンパク質、標的細胞に結合するための操作された標的化部分、及び少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチド、ならびに目的の異種分子をコードする核酸を含み、当該少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチドは、当該糖タンパク質に融合され、当該糖タンパク質は、配列番号25、配列番号29、配列番号30、配列番号33、配列番号34、配列番号36、配列番号37、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号49、配列番号50、配列番号52、配列番号53、配列番号55、配列番号56、配列番号58、配列番号59、配列番号61、配列番号62、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67、配列番号74、配列番号77、配列番号79、または配列番号80に記載されているとおりのアミノ酸配列を含む。 いくつかの実施形態では、偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクターが提供される。いくつかの実施形態では、偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクターは、組換えウイルス糖タンパク質、標的細胞に結合するための操作された標的化部分、及び少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチド、ならびに目的の異種分子をコードする核酸分子を含み、当該少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチドは、当該糖タンパク質に融合され、当該糖タンパク質に融合された当該少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチドは、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号31、配列番号32、配列番号35、配列番号68、配列番号69、配列番号70、配列番号71、配列番号72、配列番号73、配列番号75、配列番号76、配列番号78、配列番号81、配列番号132、配列番号133、配列番号135、配列番号136、配列番号137、配列番号138、配列番号139、配列番号140、配列番号141、配列番号142、配列番号143、配列番号144、配列番号145、配列番号147、配列番号148、配列番号149、配列番号150、配列番号151、配列番号152、配列番号153、配列番号154、配列番号155、配列番号156、配列番号157、配列番号158、配列番号159、配列番号160、配列番号161、配列番号162、配列番号163、配列番号164、配列番号166、配列番号167、配列番号168、配列番号170、配列番号172、配列番号188、配列番号189、配列番号190、または配列番号191に記載されているとおりのアミノ酸配列を含む。 いくつかの実施形態では、組換えウイルス糖タンパク質、標的細胞に結合するための標的化部分、及び少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチドを含むエンベロープであって、当該アフィニティー結合ポリペプチドは、当該糖タンパク質、当該標的化部分、またはこれらの任意の組み合わせに融合される当該エンベロープと、目的の異種分子をコードする核酸分子と、を含む、偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクターが提供され、ここで、当該少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチドは、当該標的化部分に融合される。いくつかの実施形態では、ウイルス糖タンパク質は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、サル免疫不全ウイルス(SIV)、エボラウイルス(EbV)、ニパウイルス(NiV)、麻疹ウイルス(MeV)、水疱性口内炎ウイルス(VSV)、コイ春ウイルス血症ウイルス(SVCV)またはこれらの組み合わせからなる群のウイルスに由来する。いくつかの実施形態では、ウイルス糖タンパク質は、HIV糖タンパク質gp120、SIV糖タンパク質gp120、EbV糖タンパク質、NiV-G、NiV-F、MeV-H、MeV-F、VSV-G、SVCV-G、これらの任意の変異体、またはこれらの任意の組み合わせである。いくつかの実施形態では、ウイルス様粒子は、レトロウイルス様粒子またはレトロウイルスベクターである。いくつかの実施形態では、レトロウイルス様粒子は、レンチウイルスベースのウイルス粒子またはウイルスベクターである。いくつかの実施形態では、少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチドは、ポリヒスチジンタグ、ポリアルギニンタグ、FLAGタグ、ストレプトアビジンタグ、カルモジュリン結合ペプチド、またはこれらの変異体もしくは組み合わせからなる群より選択されるアフィニティータグである。いくつかの実施形態では、ストレプトアビジンタグは、ストレプトアビジン結合ペプチド、ストレプトアビジン結合タグ、strep-tag II、twin-strep tag、またはこれらの変異体もしくは組み合わせからなる群より選択される。いくつかの実施形態では、少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチドは、strep-tag IIポリペプチド配列である。 いくつかの実施形態では、偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクターが提供される。いくつかの実施形態では、偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクターは、組換えウイルス糖タンパク質、標的細胞に結合するための操作された標的化部分、及び少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチド、ならびに目的の異種分子をコードする核酸分子を含み、当該標的化部分は、配列番号101、配列番号102、配列番号119、または配列番号120のアミノ酸配列を含むscFvであり、当該少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチドは、当該標的化部分に融合される。 いくつかの実施形態では、偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクターが提供される。いくつかの実施形態では、偽型ウイルス様粒子またはウイルスベクターは、組換えウイルス糖タンパク質、標的細胞に結合するための操作された標的化部分、及び少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチド、ならびに目的の異種分子をコードする核酸分子を含み、当該標的化部分はscFvであり、当該少なくとも第1のアフィニティー結合ポリペプチドは、当該標的化部分に融合され、配列番号121、配列番号126、配列番号129、配列番号130、配列番号131、配列番号174、配列番号175、配列番号176、配列番号178、配列番号179、配列番号180、配列番号181、配列番号182、配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番