JP-2026514829-A - マーキング付き実験室用容器
Abstract
本発明は、底部(21)及び少なくとも1つの側壁(23)を備え、実験室で使用するための、ピペットチップ(15)及び/又は流体を収容するための容器(13)に関する。底部(21)、又は側壁(23)のうちの少なくとも1つは、底部(21)又は側壁(23)の外面に付されたマーキング(27)を有する。マーキング(27)は、容器(13)の種類及びその流体容量、並びに/又は該容器(13)内に配置されるピペットチップの種類を決定する。マーカ(27)は、該マーキングによって吸収される電磁放射と該マーキングによって放出される電磁放射との間の波長のシフトを引き起こす材料で構成される。 【選択図】図1
Inventors
- イムホフ,マヌエル
- パスキエ,ノエル
- シュテドラー,ラファエル
Assignees
- インテグラ バイオサイエンシーズ アーゲー
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20240416
- Priority Date
- 20230419
Claims (20)
- 底部(21)及び少なくとも1つの側壁(23)を備え、実験室で使用するための、ピペットチップ(15)を収容するための容器(13)であって、 前記底部(21)、又は前記側壁(23)のうちの少なくとも1つは、前記底部(21)又は前記側壁(23)の外面に付されたマーキング(27)を有し、 前記マーキング(27)は、前記容器(13)内に配置されるピペットチップの種類を表示する、容器(13)において、 前記マーキング(27)は、前記マーキング(27)によって吸収される電磁放射と前記マーキング(27)によって放出される電磁放射との間の波長のシフトを引き起こす材料で構成されることを特徴とする、容器(13)。
- 前記マーキング(27)によって吸収される前記電磁放射と前記マーキング(27)によって放出される前記電磁放射との間の前記波長の差は、少なくとも20nmであることを特徴とする、請求項1に記載の容器(13)。
- 前記マーキング(27)によって吸収される前記電磁放射の波長は、100nm~3000nmであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の容器(13)。
- 前記マーキング(27)は、前記放出される放射の前記波長のシフトを引き起こす蛍光材料で構成されることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の容器(13)。
- 前記マーキング(27)は前記容器の前記底部(21)に配置されることを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の容器(13)。
- 前記マーキング(27)は前記容器の前記底部(21)の中央に位置することを特徴とする、請求項5に記載の容器(13)。
- 前記マーキング(27)は前記容器の前記側壁(23)上に配置されることを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の容器(13)。
- 前記容器(13)は長方形の平面形状を有することを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載の容器(13)。
- 前記マーキング(27)は少なくとも2つの材料で構成され、各前記材料は、前記マーキングによって吸収される前記電磁放射と前記マーキングによって放出される前記電磁放射との間の前記波長の異なるシフトを引き起こすものであることを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載の容器(13)。
- 前記マーキング(27)は軸対称の面を有することを特徴とする、請求項1~9のいずれか1項に記載の容器(13)。
- 前記マーキング(27)は点対称の面を有することを特徴とする、請求項1~10のいずれか1項に記載の容器(13)。
- 前記マーキング(27)の形状は円形又は正方形であることを特徴とする、請求項1~11のいずれか1項に記載の容器(13)。
- 前記マーキング(27)は2つ以上の面を備えることを特徴とする、請求項1~12のいずれか1項に記載の容器(13)。
- 第1の前記面は前記マーキング(27)の中央に位置し、他の前記面はそれぞれ、前記第1の面を完全に取り囲む枠面を形成することを特徴とする、請求項13に記載の容器(13)。
- 各前記面は、前記マーキングによって吸収される前記電磁放射と前記マーキングによって放出される前記電磁放射との間の前記波長の異なるシフトを引き起こす材料で構成されることを特徴とする、請求項13又は14に記載の容器(13)。
- 前記容器(13)は、120~130mmの長さと80~90mmの幅とを有し、特にSBS(Society for Biomolecular Screening:生体分子スクリーニング学会)フォーマットによるANSI規格に準拠していることを特徴とする、請求項1~15のいずれか1項に記載の容器(13)。
- 前記マーキング(27)の最短寸法は少なくとも10mmであることを特徴とする、請求項1~16のいずれか1項に記載の容器(13)。
- 前記容器(27)は、プラスチック、特にポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、又はシクロオレフィンコポリマーで構成されることを特徴とする請求項1~17のいずれか1項に記載の容器(13)。
- 容器(13)を収容するための、ピペッティングデバイスの収容デバイス(17)であって、 前記容器(13)が静置される収容面(36)と、前記収容面の縁部を形成し、かつ前記収容面(36)から垂直に突出する、フレーム(35)とを備える、収容デバイス(17)において、 センサデバイス(39)は、前記収容面(36)に配置され、放射検出器及び2つの放射源を有し、前記2つの放射源は、波長が異なる電磁放射線を放出し、前記放射検出器は、受信した電磁放射の波長を検出することを特徴とする、収容デバイス(17)。
- 前記センサデバイス(39)は、基準測定データのデータベースが保存されたデータストレージデバイスに接続され、前記基準測定データは、前記容器の種類の、波長の組み合わせに対する割り当てを含むことを特徴とする、請求項19に記載の収容デバイス(17)。
Description
本発明は、請求項1の前提部分に記載の、ピペットチップを収容するための容器、及び請求項19の前提部分に記載の、容器を収容するための実験室用デバイスの収容デバイスに関する。 実験室での作業では、流体用容器、例えばマイクロタイタープレートとして、又はピペットチップ容器として、機能できる容器が使用される。これらの容器は用途が異なるにも関わらず、底面積が同一である。これにより、これらの容器を同一のデバイスに収容できる。ピペッティングユニットは、通常、この収容デバイスに割り当てられる。ピペッティングプロセス中、該デバイスは異なる複数の容器を特定のシーケンスで収容でき、例えばピペッティングユニットは、ピペットチップを第1の容器から取り出し、このピペットチップに第2の容器(流体容器)からの流体を充填し、ピペットチップ内の流体を第3の容器(マイクロタイタープレート)に空ける。これにより、ピペッティングプロセスをある程度自動化できる。自動化のプロセス信頼性は、容器の種類、従って容器の内容物を判断するために使用できる容器識別によって、向上させることができる。 ピペットチップを収容するための容器を自動的に識別できるデバイスが、従来技術によって開示されている。このようなデバイスは、容器を上から撮影できるカメラの形態の光学センサを使用する。カメラ画像は、容器に付されたコードの識別、又は該画像内に示されているピペットチップの評価に使用できる。示されているピペットチップの評価により、ピペットチップの個数、充填状態等に関する記述を作成できる。 特許文献1は、ピペットチップを収容するために底面に対して垂直に整列された孔が設けられた、ピペット容器を示す。ピペット容器の細長い側面には、外側から視認可能なセクションが含まれる。このセクションには、ピペットチップの充填容量及び種類に関する詳細といった、ユーザが容易に理解できる製品情報を含めることができる。 欧州特許出願公開第2789389号 図1は、ピペッティング作業を実施するための、ピペッティングユニット及び本発明による3つの容器を備えたデバイスの斜視図である。図2は、流体を収容するための本発明による容器の、下からの立体図である。図3は、収容デバイスを1つだけ有する、保管面のあるセクションの斜視図である。図4は、図3の収容デバイスの長手方向断面の斜視図。図5は、ピペットチップを収容するための本発明による容器の、下からの立体図である。図6は、マイクロタイタープレートの形態の本発明による容器の立体図である。 これ以降、同一の参照番号は、(異なる図の)同一の要素又は同一の機能を有する要素を指す。アポストロフィの付加を用いて、更なるバージョンにおける類似の要素又は同一若しくは類似の機能を有する要素を区別できる。 図1は、容器13を保管又は収容するための保管ステーション11を示し、ここでは容器13は、実験室で使用するために、かつピペットチップ15及び/又は流体を収容するために設計されている。保管ステーション11の上面は保管面16によって形成され、これは収容デバイス17を有する。2つの容器13、13’が保管面16に配置されており、これらはそれぞれが収容デバイス17内にあり、また第3の容器13’’が、それに割り当てられた収容デバイス17の上方に示されている。ピペッティングユニット19は保管ステーション11の上方に配置されている。ピペッティングユニット19は、ピペットチップ15を収容し、これらのピペットチップ15に流体容器13’’からの流体を充填し、この流体を、マイクロタイタープレートとして設計されていてよい容器13’’に空けることができる。ピペッティングユニット19は保管ステーション11に対して、これら2つの部品の間で情報の交換が可能となるように接続できる。別の実施形態では、保管面16は収容デバイス17を1つだけ有してもよく、その中には一度に1つの容器13だけを配置できる。このような設計では、ピペットチップ及び/又は流体を収容するための容器は、収容デバイス17内に相次いで配置される。 図2は容器13を下から示している。図示されている容器13は、丸みを帯びた角25を有する長方形の底部21を備える。底面の幅は、長さの約半分である。側壁23は底部の縁部から垂直に延在する。側壁23の高さは、底面の幅のおよそ半分である。2つの隣接する側壁23は、丸みを帯びた稜を介して互いに接続される。丸みを帯びた稜は、丸みを帯びた角25と同じ曲率を有し、この角25から稜が突出する。マーキング27は底部21の下側に付与される。マーキング27の形状は円として設計され、この円は、内円29と、この内円に隣接する環状面30とによって形成される。マーキング27は底面の中央に位置するため、マーキング27の円の中心が底面の対角線の交点となる。図示されているバージョンでは、マーキング27の円の直径は、内円29の直径のおよそ2倍である。 底面に対して概ね垂直に延在する、図2に示されている容器の側壁23は、それぞれの稜上部に縁部を有する。容器は複数の部品で構成されていてよく、この場合、容器は、流体を収容するためのリザーバーと、底部要素とからなる。底部要素は、リザーバーを受承し、収容デバイス17内に容器13を配置するためのシートを形成する役割を果たす。側壁23はその稜下部に、外側を向いた段差33を有する。従って稜下部の段差は、容器の長手方向及び横断方向の最大寸法を形成する。 図3は、収容デバイス17を有する、保管面16のあるセクションを示す。収容デバイス17は、フレーム35を保管面16上に配置することによって形成される。フレーム35に取り囲まれた保管面16の領域は、容器13が静置される収容面36を形成する。収容面36は、段差33を含む容器13の底面21と、概ね同じサイズである。フレーム35は、容器13を収容面36に対して垂直な方向に、収容デバイス17に挿入すること及び収容デバイス17から取り出すことが可能となるように、収容面36を取り囲む。フレーム35の内側の輪郭は、容器13の外側の輪郭に対応するように適合される。即ち、容器13の外側の輪郭が丸みを帯びた稜を有する場合、フレームの内側の輪郭の角には、容器の丸みを帯びた稜よりも小さな半径を有する、円筒状の凹部が設けられる。あるいは、フレーム35は収容面36上の隆起した縁部によって形成される。図示されているバージョンでは、収容面36は2つの面によって形成される。フレーム35は、稜内側下部に内向きの伸長部分を有し、これが段差を形成する。段差の上面は支持面38を形成し、これは収容面の第1の領域を形成する。収容面の第2の領域は、段差を有するフレーム35によって囲まれた保管面16の部分によって形成される。従って収容面16は、保管面のある領域と、この領域を取り囲む支持面38とからなることができる。穿孔37が収容面36の中央に設けられており、これは、図示されている最も簡単な設計では円筒状である。収容面36に対して垂直に配置される穿孔37の円筒軸は、収容面36の中央に位置する。収容面36の中央は、2つの対角線の交点によって形成できる。センサデバイス39は、穿孔37内、又は穿孔37の下方に配設される。センサデバイス39は、光検出器と、収容面36を向いた光線源とを備える。保護デバイス41が、センサデバイス39の上方に設けられる。ここで図示されているバージョンはガラス製であるが、センサデバイスの放射線に対して透過性を有する別の材料製とすることもできる。ガラス41は収容面36と同一平面上である。 図4は、長手方向に切断された図3の収容デバイス17の斜視図を示す。保管ステーション11は内部にキャビティを有する。そのため、保管ステーションの上面は、ある程度の壁厚を有する壁で形成される。センサデバイス39は、保管ステーションの壁を通る穿孔37内に配設される。図示されている実施形態では、穿孔37は、保護デバイス41が配置される段差を有し、この段差と収容面36との間の距離は、保護デバイスの上面が収容面36と同一平面上となるように選択される。 図6、7は、本発明による容器13の、更なる可能な実施形態を示す。ピペットチップを収容するための容器13を図6に示す。容器は、丸みを帯びた角25を備えた長方形の底面を有する。4つの側壁は、容器の底面から垂直に延在し、同一の高さを有する。ピペットチップを容器内に収容するためのホルダを、必要に応じて設計できる。マーキングは底部の中央にある。マーキングは円形の領域を包含する。例えばマーキングは、容器がピペットチップの収容に適しているという情報、及び任意選択的に、当該容器内のピペットチップのサイズを含む。情報はコードとしてマーキングに含まれる。情報の内容は、測定されたコードを事前に保存されているコードと比較することによって決定される。 図6は、本発明による容器13の別の可能な実施形態として、マイクロタイタープレートを示す。これは、図7に示されている斜視図では確認できない底面に、マーキングを有する。マイクロタイタープレートは、丸みを帯びた角25を有する長方形によって形成された底面縁部を有する。マイクロタイタープレートは、流体を収容するための容器を形成する。この目的のために、マイクロタイタープレートは複数のウェルを有し、これらは互いに隔離され、縦横に均等に配置される。 更なる例示的実施形態 ある好ましい実施形態では、容器のマーキングの材料は蛍光材料を含む。 容器のマーキングが、蛍光材料の代わりに、フォトン・アップコンバージョンを誘発する材料を含んでいる場合にも、同じ有益な効果を達成できる。これによりマーキングは、赤外光範囲の電磁放射を照射されたときに、可視範囲の電磁放射を放出できる。このような応用例では、蛍光の場合の正のストークスシフトの代わりに負のストークスシフトが利用されるため、マーキングによって放出される電磁放射の波長は、マーキングによって吸収されるものより短くなる。 本発明の文脈において、「マーキングによって吸収される電磁放射とマーキングによって放出される電磁放射との間の波長のシフトを引き起こす材料(material that causes a shift in the wavelengths between the electromagnetic radiation absorbed and emitted by the marking)」は、このような特性を示す有機又は無機の分子又は元素を指す。フォトン・アップコンバージョンを引き起こすことができる有機分子は、典型的には多環式芳香族炭化水素(polycyclic aromatic hydrocarbon:PAH)である。フォトン・アップコンバージョンを引き起こすことができる無機材料は、主に、元素周期表のd又はfブロックにある元素のイオンである。このようなイオンの非網羅的なリストについては、Ln3+、Ti2+、Ni2+、Mo3+、Re4+、及びOs4+が例として挙げられる。これらの分子をマーキングに組み込むことができる。これは、製造中に例えば押出成形機において、上記分子又は元素をプラスチック材料に混合した場合に達成される。あるいは上記分子をマトリックスに組み込み、コーティング又はフィルムとして適用することもできる。 上では具体的な実施形態について説明したが、実施形態が相互に排他的なものでない限り、示された実施形態の様々な組み合わせを使用できることは、明らかである。 上では具体的な実施形態を参照して本発明について説明したが、本発明の精神から逸脱することなく、変更、修正、変形、及び組み合わせを実施できることは、明らかである。