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JP-2026514891-A - 好酸球性食道炎を予防または治療するための方法及び組成物

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Abstract

本明細書に記載されているのは、好酸球性食道炎(EoE)に罹患している対象に、シャペロニン60.1に関連するペプチドを投与することによってEoEを予防する、または治療するための方法である。 【選択図】なし

Inventors

  • フォークス,ロリー
  • デ アルバ,ホルヘ

Assignees

  • レボロ バイオセラピューティクス リミテッド

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20240418
Priority Date
20230418

Claims (20)

  1. 治療を必要とする対象にて好酸球性食道炎(EoE)を治療する方法であって、前記対象にシャペロニン60.1(Cpn60.1)に関連するペプチドの治療有効量を投与することを含む、前記方法。
  2. 前記Cpn60.1関連ペプチドが、 DGSVVVNKVSELPAGHGLNVNTLSYGDLAAD(配列番号1;‘1104); DGSVVVNKVSELPAGH(配列番号2); GLNVNTLSYGDLAAD(配列番号3); SELPAGHGLNVNLTS(配列番号4); DGSVVVNKVS(配列番号5); ELPAGHGLNV(配列番号6); NTLSYGDLAAD(配列番号7);及び または機能的に等価なその断片もしくは変異型から成る群から選択される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記Cpn60.1関連ペプチドが配列番号1である、請求項2に記載の方法。
  4. 前記Cpn60.1関連ペプチドの前記投与によって前記対象にて嚥下障害の重症度の有意な低下が誘導される、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記Cpn60.1関連ペプチドの前記投与によって前記対象にて食道好酸球カウントの有意な低下が誘導される、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記Cpn60.1関連ペプチドの前記投与によって前記対象にて制御性B(Breg)細胞の有意な増加が誘導される、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記Cpn60.1関連ペプチドの前記投与によって前記対象にて制御性T(Treg)細胞の有意な増加が誘導される、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記Cpn60.1関連ペプチドの前記投与によって前記対象にて1以上の白血球の有意な低下が誘導される、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記1以上の白血球が、肥満細胞、CD4+T細胞、及びCD8+T細胞から成る群から選択される、請求項8に記載の方法。
  10. 前記Cpn60.1関連ペプチドの前記投与が急性または短期である、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記Cpn60.1関連ペプチドの前記投与が長期である、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
  12. Cpn60.1に関連する治療有効量のペプチドであって、予防または治療を必要とする対象にて食物由来の食物抗原に対する食物アレルギーまたは食物不耐症の発症を予防し、またはそれを治療する方法に使用するための、前記Cpn60.1に関連する治療有効量のペプチド。
  13. 前記Cpn60.1に関連するペプチドが: DGSVVVNKVSELPAGHGLNVNTLSYGDLAAD配列番号1;‘1104); DGSVVVNKVSELPAGH(配列番号2); GLNVNTLSYGDLAAD(配列番号3); SELPAGHGLNVNLTS(配列番号4); DGSVVVNKVS(配列番号5); ELPAGHGLNV(配列番号6); NTLSYGDLAAD(配列番号7);及び または機能的に等価なその断片もしくは変異型を含む、請求項12に記載の使用のためのCpn60.1に関連する治療有効量のペプチド。
  14. 前記Cpn60.1に関連するペプチドが配列番号1である、請求項12に記載の使用のためのCpn60.1に関連する治療有効量のペプチド。
  15. 前記Cpn60.1関連ペプチドの前記投与によって前記対象にて嚥下障害の重症度の有意な低下が誘導される、請求項12~14のいずれか1項に記載の使用のためのCpn60.1に関連する治療有効量のペプチド。
  16. 前記Cpn60.1関連ペプチドの前記投与によって前記対象にて食道好酸球カウントの有意な低下が誘導される、請求項12~15のいずれか1項に記載の使用のためのCpn60.1に関連する治療有効量ペプチド。
  17. 前記Cpn60.1関連ペプチドの前記投与によって前記対象にて制御性B(Breg)細胞の有意な増加が誘導される、請求項12~16のいずれか1項に記載の使用のためのCpn60.1に関連する治療有効量のペプチド。
  18. 前記Cpn60.1関連ペプチドの前記投与によって前記対象にて制御性T(Treg)細胞の有意な増加が誘導される、請求項12~17のいずれか1項に記載の使用のためのCpn60.1に関連する治療有効量のペプチド。
  19. 前記Cpn60.1関連ペプチドの前記投与によって前記対象にて1以上の白血球の有意な減少が誘導される、請求項12~18のいずれか1項に記載の使用のためのCpn60.1に関連する治療有効量のペプチド。
  20. 前記1以上の白血球が、肥満細胞、CD4+T細胞、及びCD8+T細胞から成る群から選択される、請求項19に記載の使用のためのCpn60.1に関連する治療有効量のペプチド。

Description

本発明の実施形態は、シャペロニン60.1(Cpn60.1)に関連するペプチドによる好酸球性食道炎(EoE)の予防または治療のための組成物及び方法に関する。 好酸球性食道炎(EoE)は、好酸球が食道に蓄積し、炎症及び食道機能障害をもたらす慢性の免疫介在性疾患である。これは、小児と成人が罹患する食物アレルギー関連の炎症性疾患である1,2,3。EoEの有病率は過去20年間で上昇し、成人と小児の双方でほぼ2倍になり、1,500~2,000人に1人で発生していると推定される4。 一般的な症状としては、嚥下障害(液体または固形物またはその双方を嚥下困難、>90%)、食塊による食道閉塞(食道での食物のひっかかり、50%)、嚥下痛(嚥下中の痛み)、胸やけ(33%)、胸痛、喘息(50%)、下痢、及び嘔吐が挙げられる5,6,7,8。 現在の治療アプローチには、慢性食事療法の排除(食物アレルゲンの離脱を含む)、経口嚥下型局所製剤コルチコステロイド(米国ではEoEの治療には承認されていない)、及び食道拡張が含まれる。EoEに対する現在承認されている薬物療法は、Dupixent(登録商標)(デュピルマブ)のみである。 現在の治療アプローチはすべて、重大な問題がある。EoEを誘発する食品への曝露を排除する基本的な食事の順守は、多くの患者で症状の解消をもたらす。しかしながら、このアプローチは、生活様式及び食習慣の破壊的な変化を必要とし、したがって、患者に重大な負担を課す。経口嚥下型局所コルチコステロイドは、部分的な臨床的奏効及び組織学的寛解を誘導することが臨床試験で報告されているが、それらは均一に有効ではなく、真菌感染症、と同様に中止後の疾患の再発に関連する可能性がある。さらに、特に小児におけるステロイドの長期使用に関する懸念がある。食道狭窄症は、胃酸分泌を阻害するプロトンポンプ阻害剤で治療されてもよい。内視鏡による食道拡張は、現在、食道狭窄を治療し、食道伸展性を高めるために使用されている。しかしながら、それは侵襲的な外科処置であり、穿孔及び出血のような合併症を伴うことがある。Dupixent(商標)は重篤な副作用を引き起こす可能性があり、これには、時に重篤となる可能性があるアレルギー反応;眼の痛みや視力変化、例えば、かすみ目を含む眼の問題;血管の炎症、関節痛及び疼痛;湿疹;喘息、鼻ポリープを伴う慢性副鼻腔炎;及び結節性痒疹などが含まれる。 したがって、好酸球性食道炎の予防または治療のための効果的な組成物及び方法に対するニーズがある。 本発明の実施形態は、EoEの治療または予防を必要とする対象にて、対象にシャペロニン60.1(Cpn60.1)に関連するペプチドを投与することによってEoEを治療する、または予防する方法を提供する。いくつかの実施形態では、Cpn60.1関連ペプチドは、DGSVVVNKVSELPAGHGLNVNTLSYGDLAAD(配列番号1)(‘1104)、DGSVVVNKVSELPAGH(配列番号2);GLNVNTLSYGDLAAD(配列番号3);SELPAGHGLNVNLTS(配列番号4);DGSVVVNKVS(配列番号5);ELPAGHGLNV(配列番号6);NTLSYGDLAAD(配列番号7);または機能的に等価なその断片もしくは変異型から選択される。いくつかの実施形態では、Cpn60.1関連ペプチドは配列番号1である。 本発明のいくつかの実施形態では、Cpn60.1関連ペプチドの投与によって対象にて嚥下障害の重症度の有意な低下が誘導される。いくつかの実施形態では、嚥下障害の重症度は、対象が記入する毎日の嚥下障害症状質問票(DSQ)によって評価される。いくつかの実施形態では、Cpn60.1関連ペプチドの投与は、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、またはそれ以上のDSQ低下をもたらす。 本発明のいくつかの実施形態では、Cpn60.1関連ペプチドの投与によって対象からの食道生検試料における食道好酸球カウントの有意な低下が誘導される。いくつかの実施形態では、Cpn60.1関連ペプチドの投与は、高倍率視野によって食道生検試料中で測定されると、ベースラインからの食道好酸球カウントの20%以上の低下をもたらす。いくつかの実施形態では、Cpn60.1関連ペプチドの投与は、高倍率視野によって食道生検試料中で測定されると、ベースラインからの食道好酸球カウントの20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%以上の低下をもたらす。いくつかの実施形態では、Cpn60.1関連ペプチドの投与は、フローサイトメトリーによって食道生検試料中で測定されると、ベースラインからの食道好酸球カウントの40%以上の低下をもたらす。いくつかの実施形態では、Cpn60.1関連ペプチドの投与は、フローサイトメトリーによって食道生検試料中で測定されると、ベースラインからの食道好酸球カウントの30%~35%、35%~40%、41%、42%、43%、44%、45%、46%、47%、48%、49%、50%以上の低下をもたらす。 本発明のいくつかの実施形態では、Cpn60.1関連ペプチドの投与によって対象にて血中制御性B細胞(Breg)の有意な増加が誘導される。代わりの実施形態では、Cpn60.1関連ペプチドの投与は、フローサイトメトリーによって測定されると、ベースラインからの100%以上の血中メモリーBreg細胞の増加をもたらす。いくつかの実施形態では、Cpn60.1関連ペプチドの投与は、フローサイトメトリーによって測定されると、ベースラインからの50%100%、100%~150%、150%~200%、200%~250%、250%~260%、260%~270%、270%~280%、280%~290%、290%~300%以上の血中メモリーBreg細胞の増加をもたらす。別の代わりの実施形態では、Cpn60.1関連ペプチドの投与は、フローサイトメトリーによって測定されると、ベースラインからの15%以上の血中の活性化されたBreg細胞の増加をもたらす。いくつかの実施形態では、Cpn60.1関連ペプチドの投与は、フローサイトメトリーによって測定されると、ベースラインからの10%~15%、15%~20%、20%~25%、25%~30%、30%~35%以上の血中の活性化されたBreg細胞の増加をもたらす。さらに他の代わりの実施形態では、ベースラインからのメモリーBreg細胞または活性化Breg細胞の増加は、フローサイトメトリーによって測定されると、食道生検試料にて検出される。 本発明のいくつかの実施形態では、Cpn60.1関連ペプチドの投与によって対象にて制御性T細胞(Treg)の有意な増加が誘導される。代わりの実施形態では、Cpn60.1関連ペプチドの投与は、フローサイトメトリーによって食道組織生検試料にて測定されると、ベースラインからの25%以上のTreg細胞の増加をもたらす。いくつかの実施形態では、Cpn60.1関連ペプチドの投与は、フローサイトメトリーによって食道組織生検試料にて測定されると、ベースラインからの15%~20%、20%~25%、25%~30%、30%~35%、35%~40%、45%~50%、50%~55%、55%~60%以上のTreg細胞の増加をもたらす。 本発明のいくつかの実施形態では、Cpn60.1関連ペプチドの投与によって、対象にて1以上の白血球の有意な減少が誘導される。1以上の白血球は肥満細胞、CD4+T細胞、及び/またはCD8+T細胞であることができる。いくつかの実施形態では、Cpn60.1関連ペプチドの投与は、フローサイトメトリーによって食道組織生検試料にて測定されると、ベースラインからの10%以上の1以上の白血球の減少をもたらす。いくつかの実施形態では、Cpn60.1関連ペプチドの投与は、フローサイトメトリーによって食道組織生検試料にて測定されると、ベースラインからの10%~15%、15%~20%、20%~25%、25%~30%、30%~35%、35%~40%、40%~45%、45%~50%、50%~55%、55%~60%以上の1以上の白血球の減少をもたらす。 本発明のいくつかの実施形態では、Cpn60.1関連ペプチドの投与は急性または短期である。いくつかの実施形態では、2、3、またはそれ以上の用量が短期間にわたって、例えば、1日、3日、7日、10日、14日、21日、28日、56日、または112日の期間にわたって投与される。対象への用量投与との間の時間は、前の用量から3時間、1日、3日、7日、14日、21日、28日、または56日後であってもよい。代わりの実施形態では、Cpn60.1関連ペプチドの投与は、長期である。 別の態様では、本発明は、必要とする対象にて、食物由来の食物抗原に対する食物アレルギーまたは食物不耐症の発症を予防し、またはそれを治療する方法に使用するための、治療有効量のCpn60.1に関連するペプチドを提供する。 他の実施態様もまた、本明細書に記載され、且つ引用されている。 例示の目的で、本発明の特定の実施形態を以下に説明する図面にて示す。しかしながら、本発明は示される正確な配置、寸法、及び機器に限定されないことを理解すべきである。 EoE患者における試験のための臨床プロトコールの図式による表示を提供する。略語:嚥下障害症状質問票(DSQ)。嚥下障害症状質問票(DSQ)を使用して、患者が報告したEoE嚥下障害に対して‘1104によって誘導された改善を示す折れ線グラフである。EoE患者に、プラセボ、4mgの‘1104、または8mgの‘1104を0日目、7日目及び14日目に投与した。DSQは、2、4、及び6週目に評価した。データは、プラセボ群(p、n=11)及び4mgと8mgの合計群(n=22)の投薬前に対するDSQの平均の減少である。ANOVAを使用した統計解析は、プラセボと合わせた4mg+8mgの‘1104群との間の差異を示す。*P<0.05、**P<0.005。EoE患者における、高倍率視野及びフローサイトメトリーによる好酸球測定を示す棒グラフである。高倍率視野組織学解析では、結果は、プラセボ(n=12)、4mg‘1104(n=11)、または8mgの‘1104(n=13)を投与された患者のベースラインからの数値変化(左パネル)及びベースラインからの変化率(中央パネル)として示される。フローサイトメトリー解析(右パネル)については、プラセボ(n=7)、4mg‘1104(n=8)、または8mg‘1104(n=8)を投与されたEoE患者の生検から組織を回収し、好酸球カウントをベースラインからの変化率として表した。4mg及び8mg処理群の場合は、細胞数の数値変化についてのP<0.05の対応のないt検定。略語:好酸球(eos)、高倍率視野(hpf)。‘1104が、EoE生検にて組織CD4+及びCD8+細胞を減らし、Treg細胞を増やしたことを示す棒グラフであり、これは炎症を制御するための所望の効果である。プラセボ(n=7)、4mg‘1104(n=11)、または8mg‘1104(n=12)を投与された患者から組織を採取した。CD4+細胞(左パネル)、CD8+細胞(中央パネル)、及びTreg細胞(右パネル)のベースラインからの変化率としてデータを示す。Treg細胞はCD3+CD4+CD127低CD25+である。8mg処理群の場合は、細胞数の数値変化についてのP<0.05の対応のないt検定。略語:制御性T細胞(Treg)。4mgの‘1104(n=11)、または8mgの‘1104(n=12)を投与したEoE患者にてプラセボを投与したEoE患者(n=7)と比べて、‘1104が血中Breg細胞を増やしたことを示す棒グラフである。メモリーBreg細胞(左パネル)及び活性化Breg細胞(右パネル)について