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JP-2026514896-A - 磁気乱流による安定したエマルションを調製するための方法

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Abstract

本発明は、少なくとも1つの親水性画分と、少なくとも1つの疎水性画分と、を含み、2つの画分のうちの少なくとも一方が液体であり、他方が液体又は固体である混合物から、当該混合物に加えられる乱流を独占的に発生させることによって、安定したエマルションを調製するための方法であって、当該乱流が、少なくとも2つの同一の磁極によって作成される少なくとも1つの磁力によって発生し、維持される、方法に関する。

Inventors

  • デジャルダン,マノン
  • デジャルダン,マリン
  • デジャルダン-ラヴィス,イザベル

Assignees

  • イクシェル テクノロジーズ

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20240416
Priority Date
20230421

Claims (11)

  1. 少なくとも1つの親水性画分と、少なくとも1つの疎水性画分と、を含み、前記2つの画分のうちの少なくとも1つが液体であり、前記他方が液体又は固体である混合物から、前記混合物に加えられる乱流を発生させることによって、安定したエマルションを調製するための方法であって、前記乱流が、少なくとも2つの同一の磁極によって作成される少なくとも1つの磁力によって発生し、維持される、方法。
  2. 前記乱流が、少なくとも1つの磁力のみによって発生し、維持される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記乱流が、前記混合物中の少なくとも1つの磁力又は少なくとも1つの磁気流体力学波を散逸させることによって得られる、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記乱流が、運動エネルギーとして加えられる誘導力を散逸させることによって達成され、100,000より大きいレイノルズ数(Re)を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記乱流が、互いに面して位置付けられた少なくとも2つの磁極によって作成された少なくとも1つの磁力によって発生し、維持される、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記混合物が、前記磁極から等距離に置かれる、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記乱流が、少なくとも100ミリテスラ(又は1000ガウス)を発生させる少なくとも1つの磁力によって発生し、維持される、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 安定化剤が、添加されない、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記親水性画分が、水溶液であり、前記疎水性画分が、少なくとも1つの植物油又は少なくとも1つの精油を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 化粧品又は芳香組成物を調製するための、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
  11. サイズが400ナノメートルより大きい粒子から構成されることを特徴とする、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法を実施することによって得られる、安定したエマルション。

Description

本発明は、安定したエマルションを調製するための方法に関する。 本発明は、より詳細には、非混和性液体タイプの溶液又は混合物、コロイド溶液(ミルク、低脂肪クリーム、安定化添加剤を添加しない豆乳などの植物由来の飲料)、水性、油性若しくはアルコール性混合物中の固体形態の植物由来若しくは第1の抽出由来の有効成分、又はそれらの混合物、水に非常にわずかしか混和しないか、若しくは全く混和しない化粧品有効成分の可溶化に関する。 エマルションの調製プロセスは公知である。例えば、水中油型(oil-in-water、O/W)又は油中水型(water-in-oil、W/O)エマルションは、不安定なエマルションであり、分離又は合体する傾向がある。 既知の方法は、機械的撹拌を使用して、連続媒体中に乳化される相を分散させることが可能なエネルギーを生成し、標的濃度に応じて、それを液滴に分解し、そのサイズは、エマルションの種類、マクロ、ナノ、又はマイクロエマルションに応じて変動する。 使用される装置は、ローター・ステーター型のもの、低周波超音波、高圧ホモジナイザー、それともマイクロフルイダイザーであり得る。 このエネルギーに加えて、安定化は、この機能を果たすために一緒に作用する1つ以上の界面活性剤又は物質の使用によって確実にされる。したがって、2つの非混和性相の混合物が安定した状態を保つことを確実にするために、乳化剤が添加される。そのため、O/Wエマルションを得るための基本原理は、一般に、乳化剤の存在下で水中に脂質相を微細に分散させることである。 最後に、Stef Kerkhofsらによる刊行物「Mayonnaise production in batch and continuous process exploiting magnetohydrodynamic force」Journal of food engineering,Elsevier,Amsterdam,106巻、1号、2011年4月3日、35~39頁において、機械的及び磁気系を使用して、流体中に乱流を達成することが提案されており、この系は、2つの磁石、北極性を有する磁石及び南極性を有する磁石を含む。当該系は、10%を超える乳化物質の存在下で機械的撹拌を提供する。 それにもかかわらず、特に安定性及び透明性に関して改善された特性を有し、かつ/又は実施が簡単でエネルギー効率の良いエマルションを提供することが切望されている。 この目的を達成するために、第1の態様によれば、本発明は、少なくとも1つの親水性画分と、少なくとも1つの疎水性画分と、を含み、2つの画分のうちの少なくとも一方が液体であり、他方が液体又は固体である混合物から、当該混合物に加えられる乱流を発生させることによって、安定したエマルションを調製するための方法であって、当該乱流が、少なくとも2つの同一の磁極によって作成される少なくとも1つの磁力によって発生し、維持される、方法を提案する。 本発明は、パイプ又は容器内で混合物を乳化させる特別な磁場を作成する。 第1の態様の第1の変形によれば、本発明は、少なくとも1つの水溶液と、少なくとも1つの水溶液中に自然にある少なくとも1つの非混和性成分と、を含む混合物から安定したエマルションを調製するための方法であって、組成物が、調製領域に置かれ、互いに面する少なくとも2つの同一の磁極によって生成される少なくとも1つの磁場に供される、方法を提案する。 第1の態様の第2の変形によれば、本発明は、少なくとも1つの水溶液及び少なくとも1つの脂質要素(溶液又は成分)からエマルションを調製するための方法であって、当該水溶液と当該脂質要素との混合物が、互いに対向する少なくとも2つの磁極間に置かれ、当該混合物中に乱流を作成することが可能な少なくとも1つの磁場を加える、方法を提案する。 上記及び以下の説明については、以下のとおりである。 -少なくとも1つの親水性画分は、液体又は固体であり得る。 -少なくとも1つの疎水性画分は、液体又は固体であり得る。 -非混和性成分は、水、又は固体、又はアルコール溶液、又は要素、又は脂質溶液に溶解しない要素として定義される。 -磁極と組み合わせて互いに対向するとは、2つの極の間を通る幾何学的平面に対して、互いに対称的に面するか、又はそうでないタイプの配置を意味する。 -乱流は、液体の乱流、又は液体の混合物の乱流、又は少なくとも1つの液体と少なくとも1つの固体との混合物の乱流を意味し、例えばレイノルズ数によって示され、層流と乱流との間のその限界値は、考慮中の液体に応じて変化し得、当業者に知られている。 流体力学において、乱流は、圧力及び流速の無秩序な変化によって特徴付けられる流動レジームである。乱流は、流体の流れのある特定の部分における過剰な運動エネルギーによって引き起こされ、過剰な運動エネルギーは、流体の粘性によって提供される減衰効果を打ち消す。 従来強調されている乱流の特性は、乱流カスケード(又はリチャードソンカスケード)として知られるプロセスにあり、大きな渦をより小さな渦に分割することにより、コルモゴロフ次元によって与えられる大規模から小規模へのエネルギーの移動が可能になる。この移動の終わりに、最小の渦が、レイノルズ数の9乗の4乗根として数が変化する多数の渦セルを介して受け取ったエネルギーを散逸させる。 本明細書では、革新的な方法は、混合物の強い安定性、本明細書では連続水相中の脂質画分のエマルションの強い安定性を確保することが可能な電荷の分離を伴う新しい分子秩序を生成することが可能な、結晶層のメッシュを得るための、水への入射エネルギーの適用に基づく(以下の刊行物を参照されたい。Chain B,Pollack G 2010「Solute-free interfacial zones in polar liquid」)。革新的な方法において彼が言及する乱流撹拌は、物理的性質のものではなく、量子現象に似ている。 量子乱流は、超流動ヘリウム及びボーズ・アインシュタイン凝縮などの超流動系に現れるマルチスケール及びマルチフィジックス現象として定義することができる(超流動遷移は、ヘリウム原子の巨視的画分が単一量子状態にあるボーズ・アインシュタイン凝縮とみなすことができる)。これは、最近の動的な研究分野であり、技術革新の前兆である。それは、有限温度において、2つの異なる流体、ナビエ・ストークス方程式によって記述される粘性の通常の流体と、グロス・ピタエフスキー方程式によって記述される粘性のない超流体とが共存し、強く相互作用するという事実に基づく。超流体画分で発生する量子渦の存在は、従来の流体には存在しない特色である。 量子乱流は、量子流体の乱流が、量子化された値のみをとることができる渦と呼ばれる線状の流れ中心の周りに閉じ込められるという点で、従来の乱流とは異なる。 これらの現象は、ボーズ及びアインシュタインによって非常に低い温度で実証されたが、2023年に発表されたシカゴ大学のSchouten、Sager-Smith、及びMaziottiによる研究は、この現象が植物光合成において常温でも観察され得ることを示している。刊行物(American Physical Societyによって2023年4月28日に出版されたAnna O.Schouten、LeeAnn M.Sager-Smith、及びDavid A.MazziottiによるExciton-Condensate-Like Amplification of Energy Transport in Light Harvesting、並びに2011年11月16日に公的に擁護されたJulien Salortの論文「Quantum versus classical turbulence」)を参照されたい。 単独で、又は任意の技術的に実現可能な組み合わせに従って、特に第1の態様並びに/又は第1の態様の第1の変形及び/若しくは第1の態様の第2の変形とともに、本発明の他の有利かつ非限定的な特色によれば、以下のとおりである。 -当該乱流は、機械的撹拌なしで、例えばUltra-Turrax(登録商標)として知られるデバイスなしで達成することができる。 -当該乱流は、機械的撹拌なしに、流体循環系なしに得ることができる。 -当該乱流レジームは、少なくとも1つの磁力のみによって発生し、維持することができる。 -当該乱流は、量子乱流を達成するように配置及び構成されたデバイスによって得ることができ、かつ/又は、方法は、量子乱流に対応する。 -当該乱流は、好ましくは、以下に提案されるレイノルズ数(Re)を得ることを可能にしない流体循環系なしで、独占的に磁力によって得ることができる。 -当該乱流は、当該混合物中の少なくとも1つの磁力、又はローレンツ力、又はファンデルワールス力、又は少なくとも1つの磁気流体力学波を散逸させることによって得ることができる。 -当該乱流は、例えば、液体に応じて1000より大きい、好ましくは2000より大きいレイノルズ数(Re)を有する乱流を発生させるように、当該混合物中で少なくとも1つの磁場を加えることによって得ることができる。 -好ましくは、乱流は、例えば100,000より大きい、好ましくは200,000より大きいレイノルズ数(Re)を有する高強度乱流である。 -当該乱流は、運動エネルギーとして加えられる誘導力を散逸させることによって達成することができ、例えば100,000より大きい、好ましくは200,000より大きいレイノルズ数(Re)を有する。 -少なくとも1つの磁場は、100,000より大きい、好ましくは200,000より大きいレイノルズ数(Re)を得るように、当該混合物中で加えることができる。 -当該乱流は、向かい合って位置付けられた少なくとも2つの磁極によって作成された少なくとも1つの磁力によって発生し、維持することができる。 -当該乱流は、互いに面して位置付けられた少なくとも2つの磁極によって作成された少なくとも1つの磁場を加えることによって得ることができる。 -少なくとも2つの磁極は、同一であり得、2つの北極又は2つの南極のいずれかであり得る。 -当該混合物は、当該少なくとも2つの磁極から等距離に置くことができる。 -当該画分は、当該少なくとも2つの磁極から等距離に置くことができる。 -当該乱流は、少なくとも1000ガウス、好ましくは少なくとも1500ガウス、好ましくは少なくとも1800ガウス、好ましくは少なくとも2000ガウス、好ましくは少なくとも2500ガウス、好ましくは少なくとも3000ガウス、好ましくは少なくとも3500ガウス、好ましくは少なくとも4000ガウス、好ましくは少なくとも4500ガウス、好ましくは少なくとも5000ガウス、好ましくは少なくとも5500ガウス、好ましくは少なくとも6000ガウス、好ましくは少なくとも6500ガウス、好ましくは少なくとも7000ガウス、好ましくは少なくとも8000ガウス、好ましくは少なくとも9000ガウス、好ましくは少なくとも10000ガウス、好ましくは少なくとも11000ガウス、好ましくは少なくとも12000ガウス、好ましくは少なくとも13000ガウス、好ましくは少なくとも14000ガウス、好ましくは少なくとも15000ガウスを発生させる少なくとも1つの磁力又は少なくとも1つの磁場によって発生し、維持することができる。 当該乱流は、少なくとも100ミリテスラ、好ましくは少なくとも150ミリテスラ、好ましくは少なくとも180ミリテスラ、好ましくは少なくとも200ミリテスラ、好ましくは少なくとも250ミリテスラ、好ましくは