JP-2026514913-A - 免疫健康を改善するための組成物及び方法
Abstract
方法及び組成物は、免疫健康を改善する。免疫健康を改善する方法は、それを必要とする個体に組成物を投与する工程を含み、組成物は、好ましくは乾燥重量で組成物の20~40%の乳タンパク質;及び好ましくは乾燥重量で組成物の32~55%の、ラクトースと、グルコースと、ガラクトースと、ガラクトオリゴ糖との混合物を含む。ラクトースと、グルコースと、ガラクトースと、ガラクトオリゴ糖との混合物は、0.1~30重量%のラクトースと、乾燥重量32~55%の8~40重量%のグルコースと、0.1~20重量%のガラクトースと、40~90重量%のガラクトオリゴ糖とを含有することができる。 【選択図】 なし
Inventors
- クリステン, ステファン
- ゴーディン, ジーン-フィリップ
- サクヴィンスカ, オルガ
- ジネール, マリア ピラール
- シークヴァルト, レア
- ブーランジュ, クレア ローレンス ルーシー マリー
Assignees
- ソシエテ・デ・プロデュイ・ネスレ・エス・アー
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20240429
- Priority Date
- 20230428
Claims (17)
- 免疫健康を改善するための方法であって、それを必要とする個体に、ガラクトオリゴ糖を含む低糖、低ラクトースの乳系組成物を投与する工程を含む、方法。
- 前記乳系組成物が、 乳タンパク質、好ましくは乾燥重量で前記組成物の20~40%の乳タンパク質、及び ラクトースと、グルコースと、ガラクトースと、ガラクトオリゴ糖との混合物、好ましくは乾燥重量で前記組成物の32~55%の前記混合物、 を含み、 好ましくは、前記混合物が、0.1~30重量%のラクトースと、8~40重量%のグルコースと、0.1~20重量%のガラクトースと、40~90重量%のガラクトオリゴ糖とを含む、 請求項1に記載の方法。
- 前記免疫健康の改善が、(a)感染症からの保護、例えば、ウイルス性呼吸器感染症からの保護、(b)病原体からの保護、(c)炎症の低減、(d)酸化ストレスの予防及び/又は軽減、(e)腸管バリアの改善、(f)腸管透過性の低減、(g)ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)の増殖促進、(h)ビフィドバクテリウムシャント経路の亢進、(i)NADサルベージ経路の亢進、並びに(j)アレルギー性喘息の予防及び/又は治療;(k)免疫恒常性の増強、(l)クロストリジウム・ディフィシル(clostridium difficile)感染症の予防及び/又は治療、(m)癌免疫療法、(o)自己免疫疾患の予防及び/又は治療、これらの組み合わせ、 からなる群から選択される少なくとも1つの結果を含む、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記組成物が、3-インドールプロピオネート、アセテート、カプリル酸、ニコチンアミド、β-アラニン、ケトン体、3-ヒドロキシブチレート、12,13-diHODE、プロピオネート、インドール-3-カルボキシレート、バレレート、N,N-ジメチルグリシン、トリカルバリル酸、及び/又は3-ヒドロキシデカン酸からなる群から選択される少なくとも1つの代謝産物を増加させるのに有効な量で投与される、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
- 前記組成物が、B.ロンガム、B.アドレセンティス、B.ビフィダムが挙げられるがこれらに限定されない1種以上のビフィドバクテリウムを増加させるのに有効な量で投与される、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
- 酸化ストレスの予防、炎症の低減、腸管バリアの改善、及び/又は腸管透過性の低減のうちの1つ以上のための方法であって、前記方法が、それを必要とする又はそのリスクがある個体に組成物を投与する工程を含み、前記組成物が、 乳タンパク質、好ましくは乾燥重量で前記組成物の20~40%の乳タンパク質、及び ラクトースと、グルコースと、ガラクトースと、ガラクトオリゴ糖との混合物、好ましくは乾燥重量で前記組成物の32~55%の前記混合物、 を含み、 好ましくは、前記混合物が、0.1~30重量%のラクトースと、8~40重量%のグルコースと、0.1~20重量%のガラクトースと、40~90重量%のガラクトオリゴ糖とを含む、 方法。
- 前記組成物が、前記個体における3-インドールプロピオネートのレベルを上昇させるのに有効な量で投与される、請求項6に記載の方法。
- 前記組成物が単位剤形で前記個体に投与され、前記単位剤形が個体における3-インドールプロピオネートのレベルを上昇させるのに有効な量の前記組成物を含む、請求項6及び7のいずれか一項に記載の方法。
- 感染症、例えば、ウイルス性呼吸器感染症、例えば、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)の予防及び/又は治療のうちの1つ以上のための方法であって、前記方法が、それを必要とする又はそのリスクがある個体に組成物を投与する工程を含み、前記組成物が、 乳タンパク質、好ましくは乾燥重量で前記組成物の20~40%の乳タンパク質、及び ラクトースと、グルコースと、ガラクトースと、ガラクトオリゴ糖との混合物、好ましくは乾燥重量で前記組成物の32~55%の前記混合物、 を含み、 好ましくは、前記混合物が、0.1~30重量%のラクトースと、8~40重量%のグルコースと、0.1~20重量%のガラクトースと、40~90重量%のガラクトオリゴ糖とを含む、方法。
- 前記組成物が、前記個体におけるアセテートのレベルを上昇させるのに有効な量で投与される、請求項9に記載の方法。
- 前記組成物が、単位剤形で前記個体に投与され、前記単位剤形が、個体におけるアセテートのレベルを上昇させるのに有効な量の前記組成物を含む、請求項9及び10のいずれか一項に記載の方法。
- 感染症、例えば、ウイルス性呼吸器感染症、例えば、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)の予防及び/若しくは治療、並びに/又は病原体からの個体の保護のうちの1つ以上のための方法であって、前記方法が、それを必要とする又はそのリスクがある個体に組成物を投与する工程を含み、前記組成物が、 乳タンパク質、好ましくは乾燥重量で前記組成物の20~40%の乳タンパク質、及び ラクトースと、グルコースと、ガラクトースと、ガラクトオリゴ糖との混合物、好ましくは乾燥重量で前記組成物の32~55%の前記混合物、 を含み、 好ましくは、前記混合物が、0.1~30重量%のラクトースと、8~40重量%のグルコースと、0.1~20重量%のガラクトースと、40~90重量%のガラクトオリゴ糖とを含む、方法。
- 前記組成物が、前記個体におけるビフィドバクテリウムのレベルを上昇させるのに有効な量で投与される、請求項12に記載の方法。
- 前記組成物が、単位剤形で前記個体に投与され、前記単位剤形が、個体におけるビフィドバクテリウムのレベルを上昇させるのに有効な量の前記組成物を含む、請求項12及び13のいずれか一項に記載の方法。
- 酸化ストレスの低減及び/又は予防のうちの1つ以上のための方法であって、前記方法が、それを必要とする又はそのリスクがある個体に組成物を投与する工程を含み、前記組成物が、 乳タンパク質、好ましくは乾燥重量で前記組成物の20~40%の乳タンパク質、及び ラクトースと、グルコースと、ガラクトースと、ガラクトオリゴ糖との混合物、好ましくは乾燥重量で前記組成物の32~55%の前記混合物、 を含み、 好ましくは、前記混合物が、0.1~30重量%のラクトースと、8~40重量%のグルコースと、0.1~20重量%のガラクトースと、40~90重量%のガラクトオリゴ糖とを含む、方法。
- 前記組成物が、前記個体における3-ヒドロキシブチレートのレベルを上昇させるのに有効な量で投与される、請求項15に記載の方法。
- 前記組成物が、単位剤形で前記個体に投与され、前記単位剤形が、個体における3-ヒドロキシブチレートのレベルを上昇させるのに有効な量の前記組成物を含む、請求項15及び16のいずれか一項に記載の方法。
Description
[0001]本開示は、概して、免疫健康を改善するための組成物及び方法に関する。いくつかの実施形態は、乳タンパク質を含み、更にラクトースと、グルコースと、ガラクトースと、ガラクトオリゴ糖(GOS)との混合物を含む、組成物に関する。 [0002]腸内微生物叢代謝産物は、宿主の健康及び栄養代謝において重要な役割を果たす。ますます多くの科学的証拠が、腸内微生物叢によって産生される代謝産物が宿主の利益の重要なメディエーターであることを示唆している。ガラクトオリゴ糖(GOS)の補給は、以前から主に腸マイクロバイオームの調節を介したいくつかの健康上の利益に関連付けられている。多くの研究が腸の炭水化物発酵に由来する有益な代謝産物に焦点を当てているが、タンパク質代謝からの細菌代謝産物も宿主生理学において重要な役割を果たすと思われる。 [0003]有益な微生物代謝産物の増加をもたらす、個体への容易かつ便利な投与のための組成物が依然として必要とされている。 [0004]本開示の実施形態は、免疫健康を改善するための方法及び/又は組成物に関し、当該免疫健康では、特定の代謝産物の血液中又は細胞内レベルの低下、及び特定の細菌の糞便中レベルが、直接的又は間接的に影響を受ける。特定の実施形態では、個体における特定の代謝産物のレベル、及び対応する特定の細菌、例えば、ビフィドバクテリウム属(Bifidobacteria)のレベルは、医学的状態若しくは身体的状態が治療される、予防される、又は発症が遅延されると、上昇する。特定の実施形態において、個体における特定の代謝産物のレベルは、医学的状態若しくは身体的状態が治療される、予防される、又は発症が遅延されると、低下する。 [0005]特定の実施形態では、免疫健康を改善するための方法は、それを必要とする個体に、ガラクトオリゴ糖を含む低糖、低ラクトースの乳系組成物を投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、好ましくは乾燥重量で組成物の20~40%の乳タンパク質;及びラクトースと、グルコースと、ガラクトースと、ガラクトオリゴ糖との混合物であって、好ましくは乾燥重量で組成物の35~55%又は32~55%の混合物、を含み;好ましくは、混合物は、0.1~30重量%のラクトースと、8~40重量%のグルコースと、0.1~20重量%のガラクトースと、40~90重量%のガラクトオリゴ糖とを含む。 [0006]免疫健康の改善は、(a)感染症からの保護、例えば、ウイルス性呼吸器感染症からの保護;(b)病原体からの保護;(c)炎症の低減;(d)酸化ストレスの予防及び/又は軽減;(e)腸管バリアの改善;(f)腸管透過性の低減;(g)ビフィドバクテリウムの増殖促進;(h)ビフィドバクテリウムシャント経路の亢進;(i)NADサルベージ経路の亢進;並びに(j)アレルギー性喘息の予防及び/又は治療;(k)免疫恒常性の増強;(l)クロストリジウム・ディフィシル(clostridium difficile)感染症の予防及び/又は治療、(m)癌免疫療法;(o)自己免疫疾患の予防及び/又は治療;これらの組み合わせ、からなる群から選択される、少なくとも1つの結果を含み得る。 [0007]組成物は、乾燥重量で0.5~30%の乳脂肪又は乳由来のミネラルのうちの少なくとも1つ、好ましくはこれらの組み合わせを更に含み得る。組成物は、乾燥重量で5~20%の植物油を更に含み得る。 [0008]好ましくは、組成物は、3-インドールプロピオネート、プロピオネート、バレレート、インドール-3-カルボキシレート、N,N-ジメチルグリシン、トリカルバリル酸、アセテート、カプリル酸、ニコチンアミド、β-アラニン、ケトン体、3-ヒドロキシブチレート、12,13-diHODE、及び/又は3-ヒドロキシデカン酸からなる群から選択される1つ以上の代謝産物レベルを上昇させるのに有効な量で投与される。好ましくは、組成物は、B.ロンガム(B.longum)、B.アドレセンティス(B.adolescentis)、B.ビフィダム(B.bifidum)が挙げられるがこれらに限定されない1種以上のビフィドバクテリウムを増加させるのに有効な量で投与される。 [0009]本開示の更に別の態様は、酸化ストレスの予防、炎症の低減、腸管バリアの改善、及び/又は腸管透過性の低減のための方法であって、それを必要とする又はそのリスクがある個体に、本明細書に開示される組成物のいずれかを投与する工程を含む、方法である。組成物は、個体における3-インドールプロピオネートのレベルを上昇させるのに有効な量で投与され得る。組成物は、単位剤形で個体に投与されてもよく、単位剤形は、個体における3-インドールプロピオネートのレベルを上昇させるのに有効な量の組成物を含む。 [0010]本開示の更に別の態様は、ウイルス性呼吸器感染症、例えば、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)の治療のための方法であって、それを必要とする又はそのリスクがある個体に、本明細書に開示される組成物のいずれかを投与する工程を含む、方法である。組成物は、個体におけるアセテートのレベルを上昇させるのに有効な量で投与され得る。組成物は、単位剤形で個体に投与されてもよく、単位剤形は、個体におけるアセテートのレベルを上昇させるのに有効な量の組成物を含む。 [0011]本開示の更に別の態様は、ウイルス性呼吸器感染症、例えば、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)の予防及び/若しくは治療、並びに/又は病原体からの個体の保護のうちの1つ以上のための方法であって、それを必要とする又はそのリスクがある個体に、本明細書に開示される組成物のいずれかを投与する工程を含む、方法である。組成物は、個体におけるビフィドバクテリウムのレベルを上昇させるのに有効な量で投与され得る。組成物は、単位剤形で個体に投与されてもよく、単位剤形は、個体におけるビフィドバクテリウムのレベルを上昇させるのに有効な量の組成物を含む。 [0012]本開示の更に別の態様は、酸化ストレスの低減及び/又は予防のための方法であって、それを必要とする又はそのリスクがある個体に、本明細書に開示される組成物のいずれかを投与する工程を含む、方法である。組成物は、個体における3-ヒドロキシブチレートのレベルを上昇させるのに有効な量で投与され得る。組成物は、単位剤形で個体に投与されてもよく、単位剤形は、個体における3-ヒドロキシブチレートのレベルを上昇させるのに有効な量の組成物を含む。 [0013]本明細書に開示される実施形態はそれぞれ、Amicucciらによる「Methods of Use of Oligosaccharide Compositions For Modulating Microbiota And Their Metabolic Products,And As Therapeutics For Health Application」、国際公開第2022241163号;Sabineらによる「Process For Preparing Enzymatically-Treated Food Compositions With Gos And Low Lactose Content And Food Compositions Thereof」、国際公開第2023057540号;Berrocal Rafaelらによる「Milk Oligosaccharide Galactooligosaccharide Composition For Infant Formula Containing The Soluble Oligosaccharide Fraction Present In Milk,And Having A Low Level Of Monosaccharides,And A Process To Produce The Composition」、米国特許出願公開第20140087021号;Elisonらによる「Synthetic composition for treating metabolic disorders」、米国特許第11,529,364号;Potappel-Van’T Land Belindaらによる「Immune system stimulating nutrition」、米国特許第10,124,016号;Tams J.W.による「Milk products comprising high amount of galactooligosaccharides(gos)and their production」、欧州特許第3624594号;及びRaza,Iqbal,Ullah,Khan,及びImranによる「Enzymatic conversion of milk lactose to prebiotic galactooligosaccharides to produce low lactose yogurt」、J Food Process Preserv.2018;42:e13586.https://doi.org/10.1111/jfpp.13586 の組成物及び方法で提供されていない1つ以上の有利な特徴を有する。 [0014]更なる特徴及び利点が本明細書において記述されており、以下の図面、及び発明を実施するための形態から明らかとなるであろう。 本明細書に開示される組成物(IP)の投与後の血漿3-インドールプロピオネートレベルを、ラクトースフリー脱脂乳の対照製品(CP)の投与と比較して示す。本明細書に開示される組成物(IP)の投与後の血漿3-ヒドロキシデカン酸レベルを、ラクトースフリー脱脂乳の対照製品(CP)の投与と比較して示す。本明細書に開示される組成物(IP)の投与後の血漿12,13-diHODEレベルを、ラクトースフリー脱脂乳の対照製品(CP)の投与と比較して示す。本明細書に開示される組成物(IP)の投与後の血漿インドキシル硫酸レベルを、ラクトースフリー脱脂乳の対照製品(CP)の投与と比較して示す。本明細書に開示される組成物(IP)の投与後の血漿p-クレゾール硫酸レベルを、ラクトースフリー脱脂乳の対照製品(CP)の投与と比較して示す。本明細書に開示される組成物(IP)の投与後の血漿アセテートレベルを、ラクトースフリー脱脂乳の対照製品(CP)の投与と比較して示す。本明細書に開示される組成物(IP)の投与後の血漿カプリル酸レベルを、ラクトースフリー脱脂乳の対照製品(CP)の投与と比較して示す。本明細書に開示される組成物(IP)の投与後の血漿ニコチンアミドレベルを、ラクトースフリー脱脂乳の対照製品(CP)の投与と比較して示す。本明細書に開示される組成物(IP)の投与後の血漿β-アラニンレベルを、ラクトースフリー脱脂乳の対照製品(CP)の投与と比較して示す。本明細書に開示される組成物(IP)の投与後の血漿ケトン体レベルを、ラクトースフリー脱脂乳の対照製品(CP)の投与と比較して示す。本明細書に開示される組成物(IP)の投与後の糞便ビフィドバクテリウムレベルを、ラクトースフリー脱脂乳の対照製品(CP)の投与と比較して示す。本明細書に開示される組成物(IP)の投与後の糞便B.ロンガムレベルを、ラクトースフリー脱脂乳の対照製品(CP)の投与と比較して示す。本明細書に開示される組成物(IP)の投与後の糞便B.アドレセンティスレベルを、ラクトースフリー脱脂乳の対照製品(CP)の投与と比較して示す。本明細書に開示される組成物(IP)の投与後の糞便B.ビフィダムレベルを、ラクトースフリー脱脂乳の対照製品(CP)の投与と比較し