JP-2026514922-A - ポリメラーゼバリアント
Abstract
本明細書では、酵素ポリペプチドと、バリアントアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする核酸を有するライブラリーとに関する、方法および組成物が記載される。さらに、本明細書では、バリアントアミノ酸配列を有する酵素ポリペプチドを使用してポリヌクレオチド分子を伸長する方法が記載される。さらに、本明細書では、バリアントアミノ酸配列を有するポリメラーゼポリペプチドを使用してシーケンシングライブラリーを調製するための方法が記載される。 【選択図】図1
Inventors
- スミス,オーウェン カブニック
- タイ,ショーン パトリック
- リ,シュエン ユー エリアン
- ゼイトゥーン,ラムジー イブラヒム
- チェン,スーユエン
Assignees
- ツイスト バイオサイエンス コーポレーション
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20240417
- Priority Date
- 20230421
Claims (20)
- 配列番号1に対して少なくとも1つのアミノ酸変異を含むアミノ酸配列を含むポリペプチド。
- 配列番号3~9のいずれか1つに対して、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、または100%相同であるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
- 前記アミノ酸変異が、付加、欠失、置換、またはそれらの組合せを含む、請求項1に記載のポリペプチド。
- 前記欠失が、配列番号1に対してN末端から250~300個のアミノ酸を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
- 配列番号1に対して少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つのアミノ酸変異を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のポリペプチド。
- 前記アミノ酸変異が、配列番号1に対して位置V449、V493、L522、L605、T664、E681、W706、D732、R736、R736、およびG824のうちの1つ以上にある、請求項1に記載のポリペプチド。
- 前記アミノ酸変異が、配列番号1に対して、V449F、V493L、L522I、L605C、T664I、E681G、W706Y、D732A、R736K、R736Q、およびG824Aのうちの1つ以上から選択される、請求項1に記載のポリペプチド。
- 精製タグをさらに含む、請求項1に記載のポリペプチド。
- 請求項1に記載のポリペプチドをコードする核酸分子。
- 請求項9に記載の核酸を含むベクター。
- 請求項9に記載の核酸分子を含む細胞。
- 第1のポリヌクレオチドを伸長する方法であって、 前記第1のポリヌクレオチドをヌクレオチドおよびポリペプチドと接触させて、伸長ポリヌクレオチドを形成する工程を含み、 前記ポリペプチドは、配列番号1に対して少なくとも1つのアミノ酸変異を含むアミノ酸配列を含む、方法。
- 前記第1のポリヌクレオチドが、ゲノムDNAもしくはその断片、cDNA、またはアデノシン三リン酸を含む、請求項12に記載の方法。
- 単一ヌクレオチドの組み込みに対して少なくとも90%選択的である、請求項12に記載の方法。
- ヌクレオチド型の組み込みに対して少なくとも90%選択的である、請求項12に記載の方法。
- グアニン(G)よりもアデニン(A)に対して少なくとも95%選択的である、請求項15に記載の方法。
- 前記伸長ポリヌクレオチドにアダプターをライゲーションする工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記アダプターが、前記伸長ポリヌクレオチドに対する相補的オーバーハングを含む、請求項17に記載の方法。
- 第2のポリヌクレオチドを伸長する工程をさらに含み、前記第1のポリヌクレオチドと前記第2のポリヌクレオチドとがハイブリダイズされる、請求項17に記載の方法。
- シーケンシングライブラリーを調製するための方法であって、 複数の核酸を提供する工程と、 前記複数の核酸を末端修復する工程と、 ポリメラーゼを使用して、前記複数の核酸に対してaテーリングを行う工程であって、前記ポリメラーゼは、配列番号1に対して少なくとも1つのアミノ酸変異を含むアミノ酸配列を含む、工程と、 リガーゼを使用して、少なくとも1つのアダプターを前記核酸にライゲーションする工程と を含む、方法。
Description
関連出願への相互参照 本出願は、2023年4月21日出願の米国仮特許出願第63/497,665号の優先権を主張するものであり、その全体は参照によって本明細書に組み込まれる。本明細書で言及される刊行物、特許、および特許出願はすべて、あたかも個々の刊行物、特許、または特許出願がそれぞれ参照により組み込まれるように、具体的かつ個々に指示されるのと同じ程度にまで、参照により本明細書に組み込まれる。 酵素は、シーケンシング用途の化学生物学において使用されるものを含む幅広い化学反応を触媒する能力がある。しかし、酵素の設計および実装は困難であり得る。従って、酵素の特性の最適化のための組成物および方法を開発するニーズがある。 本明細書では、配列番号1に対して少なくとも1つのアミノ酸変異を含むアミノ酸配列を含むポリペプチドが提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸配列は、配列番号3~9のうちのいずれか1つに対して少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、または100%相同である。いくつかの実施形態では、変異は、付加、欠失、置換、またはそれらの組合せを含む。いくつかの実施形態では、欠失は、配列番号1に対して、N末端から250~300個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号1に対して少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つのアミノ酸変異を含む。いくつかの実施形態では、変異は、配列番号1に対して位置V449、V493、L522、L605、T664、E681、W706、D732、R736、R736、およびG824のうちの1つ以上にある。いくつかの実施形態では、変異は、配列番号1に対して、V449F、V493L、L522I、L605C、T664I、E681G、W706Y、D732A、R736K、R736Q、およびG824Aのうちの1つ以上から選択される。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、精製タグを含む。 また、本明細書では、ポリペプチドをコードする核酸分子、ならびに核酸分子を含むベクターおよび細胞が提供される。 本明細書では、第1のポリヌクレオチドを伸長するための方法が提供される。いくつかの態様では、方法は、第1のポリヌクレオチドをヌクレオチドおよびポリペプチドと接触させて伸長ポリヌクレオチドを形成する工程を含む。いくつかの態様では、ポリペプチドは、配列番号1に対して少なくとも1つのアミノ酸変異を含むアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第1のポリヌクレオチドは、ゲノムDNAもしくはその断片、cDNA、またはアデノシン三リン酸を含む。いくつかの実施形態では、本方法は、単一ヌクレオチドの組み込みに対して少なくとも90%選択的である。いくつかの実施形態では、方法は、ヌクレオチド型の組み込みに対して少なくとも90%選択的である。いくつかの実施形態では、本方法は、グアニン(G)よりも、アデニン(A)に少なくとも95%選択的である。いくつかの実施形態では、方法は、アダプターを伸長ポリヌクレオチドにライゲーションする工程をさらに含む。いくつかの実施形態では、アダプターは、伸長ポリヌクレオチドに対する相補的オーバーハングを含む。いくつかの実施形態では、方法は、第2のポリヌクレオチドを伸長させる工程をさらに含む。いくつかの態様では、ポリヌクレオチドと第2のポリヌクレオチドとはハイブリダイズされる。 本明細書では、シーケンシングライブラリーを調製するための方法が提供される。いくつかの態様では、方法は、複数の核酸を提供する工程と、複数の核酸を末端修復する工程と、ポリメラーゼを使用して、複数の核酸に対してaテーリング(a-tailing)を行う工程と、リガーゼを使用して、少なくとも1つのアダプターを核酸にライゲーションする工程とを含む。いくつかの態様では、ポリメラーゼは、配列番号1に対して少なくとも1つのアミノ酸変異を含むアミノ酸配列を含む。 図1は、本開示の態様による、TaqIT DNAポリメラーゼ(「TaqIT」)のバリアントのAテーリング活性(A-tailing activity)をアッセイするための例示的なワークフローを示す図である。図2A~2Dは、本開示の態様による、末端修復およびAテーリングの前後の例示的なアダプターの末端組成を示す棒グラフである。図2Aは、平滑末端または長さが異なるオーバーハングを有する未処理の無細胞DNA(cfDNA)分子のリードカウントを示す。図2A~2Dは、本開示の態様による、末端修復およびAテーリングの前後の例示的なアダプターの末端組成を示す棒グラフである。図2Bは、平滑末端または長さが異なるオーバーハングを有する末端修復されたcfDNA分子のリードカウントを示す。図2A~2Dは、本開示の態様による、末端修復およびAテーリングの前後の例示的なアダプターの末端組成を示す棒グラフである。図2Cは、平滑末端または長さが異なるオーバーハングを有する末端修復およびAテーリングされたcfDNA分子のリードカウントを示す。図2A~2Dは、本開示の態様による、末端修復およびAテーリングの前後の例示的なアダプターの末端組成を示す棒グラフである。図2Dは、野生型TaqIT DNAポリメラーゼによって付加された3’オーバーハングを有する1塩基対の末端組成を示す。図3は、本開示の態様による、Taq DNAポリメラーゼにおける位置(左から右:730~755)に対するアミノ酸の累積確率(0.2単位間隔で0.0~1.0)を示す確率プロットである。図4Aは、本開示の態様による、DNAポリメラーゼのAテーリングバリアントの例示的な第1ラウンドスクリーニングからの平均の正規化された結果を示す散布図である。図4Bは、本開示の態様による、野生型DNAポリメラーゼに対して高活性のバリアントの倍数変化値を示す表である。図5A~5Cは、本開示の態様による、n個のTaq DNAポリメラーゼ相同体を野生型と比較する例示的な実験の結果を示す。図5Aは、2つの精製された野生型DNAポリメラーゼのSDS-PAGEゲルの写真である。図5A~5Cは、本開示の態様による、n個のTaq DNAポリメラーゼ相同体を野生型と比較する例示的な実験の結果を示す。図5Bは、Taq DNAポリメラーゼの12の精製された相同体のSDS-PAGEゲルの写真である。図5A~5Cは、本開示の態様による、n個のTaq DNAポリメラーゼ相同体を野生型と比較する例示的な実験の結果を示す。図5A~5Cは、本開示の態様による、n個のTaq DNAポリメラーゼ相同体を野生型と比較する例示的な実験の結果を示す。図5Cは、12のTaq DNAポリメラーゼ相同体および2の野生型DNAポリメラーゼのそれぞれを用いて実施した次世代シーケンシングの結果を示す棒グラフである。図6A~6Cは、本開示の態様による、TaqIT DNAポリメラーゼのバイナリー(binary、二つ組)Aテーリングバリアントを野生型と比較する、例示的な実験の結果を示す。図6Aは、TaqIT DNAポリメラーゼの例示的なバイナリーAテーリングバリアントからの正規化された結果を示す散布図である。図6A~6Cは、本開示の態様による、TaqIT DNAポリメラーゼのバイナリーAテーリングバリアントを野生型と比較する、例示的な実験の結果を示す。図6Bは、野生型に対して高活性のバイナリーバリアントの倍数変化値を示す表である。図6A~6Cは、本開示の態様による、TaqIT DNAポリメラーゼのバイナリーAテーリングバリアントを野生型と比較する、例示的な実験の結果を示す。図6Cは、TaqIT DNAポリメラーゼのバイナリーAテーリングバリアントからのさらなる結果を示す散布図である。図7A~7Cは、本開示の態様による、TaqIT DNAポリメラーゼのバイナリーバリアントを評価する例示的な実験の結果を示す。図7Aは、TaqIT DNAポリメラーゼの精製バイナリーバリアントのSDS-PAGEゲルの写真である。図7A~7Cは、本開示の態様による、TaqIT DNAポリメラーゼのバイナリーバリアントを評価する例示的な実験の結果を示す。図7Bは、野生型と比較した、バイナリーバリアントを用いて行った次世代シーケンシングからの結果を示す棒グラフである。図7A~7Cは、本開示の態様による、TaqIT DNAポリメラーゼのバイナリーバリアントを評価する例示的な実験の結果を示す。図7Cは、さらなるバイナリーバリアントの次世代シーケンシングの結果を示す棒グラフである。図8A~8Bは、本開示の態様による、TaqIT DNAポリメラーゼのバイナリーAテーリングバリアントの有効性を評価する例示的な実験の結果を示す。図8Aは、バイナリーバリアントによるAテーリング後の正しいテール長を有するリード割合を示す棒グラフである。図8A~8Bは、本開示の態様による、TaqIT DNAポリメラーゼのバイナリーAテーリングバリアントの有効性を評価する例示的な実験の結果を示す。図8Bは、アデノシン(A)付加の代わりにグアニン(G)を有する単一塩基対3’オーバーハングのリード割合を示す棒グラフである。図9A~9Bは、本開示の態様による、TaqIT DNAポリメラーゼのターシャリーバリアント(tertiary variant)を評価する例示的な実験の結果を示す。図9Aは、ターシャリーバリアントからの正規化された結果を示す散布図である。図9A~9Bは、本開示の態様による、TaqIT DNAポリメラーゼのーシャリーバリアントを評価する例示的な実験の結果を示す。図9Bは、野生型に対して高活性のターシャリーバリアントの倍数変化値を示す表である。 本開示は、別段の指示がない限り、当技術分野の技術の範囲内である従来の分子生物学技術を使用する。別様に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。 本明細書では、シーケンシングライブラリーを生成するための組成物および方法が提供される。さらに、本明細書では、ライブラリーの生成を改善するための操作された酵素が提供される。さらに、本明細書では、シーケンシングライブラリーを生成するためのポリメラーゼが提供される。 定義 本開示の全体にわたり、様々な実施形態が、範囲形式で提示される。範囲形式での記載は利便性と簡潔さのみを目的とするものであり、任意の実施形態の範囲に対する確固たる限定として解釈するべきではないことを理解されたい。従って、範囲の記載は、全ての可能なサブ範囲、同様に、文脈が明確に指示していない限り下限の単位の10分の1まで、その範囲内の個々の数値を具体的に開示したものと考慮されねばならない。例えば、1~6などの範囲の記載は、1~3、1~4、1~5、2~4、2~6、3~6などの下位範囲と、その範囲内の個々の数値、例えば1.1、2、2.3、5、5.9を具体的に開示したものと考慮する必要がある。このことは範囲の広さに関係なく適用される。このような介入する範囲の上限と下限は、より小さな範囲内に独立して含まれてもよく、更に、定められた範囲内の任意の具体的に除外された限度に従って本開示の内に包含される。述べられた範囲が限界の1つまたは両方を含む場合、そのような含まれた限界の何れかまたは両方を除いた範囲も、文脈が明確に指示していない限り本開示に含まれる。 本明細書で使用される用語は、特定の実施形態のみを記載するためのものであり、何れの実施形態も制限するようには意図されていない。本明細書では、単数形「a」、「an」、および「the」は、前後関係から明らかでない限り、同様に複数形を含むことを意図している。本明細書では、用語「含む(comprises)」および/または「含むこと(comprisin