JP-2026514946-A - キノロン誘導体およびその抗腫瘍における使用
Abstract
本発明は、式(I)で表されるキノロン類似体、またはその薬学的に許容される塩、立体異性体、ラセミ体、重水素化化合物もしくは溶媒化合物、およびそれらの医薬組成物、ならびに、腫瘍、自己免疫疾患、または細菌、真菌もしくはウイルスによって引き起こされる疾患を治療するための医薬の製造におけるそれらの使用を提供する。 【化1】
Inventors
- シュー ホン
Assignees
- ホライゾン オミクス バイオテック リミテッド
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20240422
- Priority Date
- 20230423
Claims (14)
- 以下の式(I): [式中、R1は、C1-C6直鎖もしくは分岐鎖アルキル、C5-C10アリール、C5-C10ヘテロアリール、C3-C8シクロアルキル、またはC3-C8ヘテロシクロアルキルから選択され、前記C1-C6直鎖もしくは分岐鎖アルキル、C5-C10アリール、C5-C10ヘテロアリール、C3-C8シクロアルキル、およびC3-C8ヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立して置換または非置換であってもよく、 Lは-(CH 2 ) n -であり、n=0~6であり、 R2は、H、重水素、C1-C4アルキル、または1つ以上の重水素で置換されたC1-C4アルキルから選択され、 前記置換基は、オキソ、C1-C4アルキル、ヒドロキシ(C1-C4アルキル)、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1-C4アルキルアミノ、C1-C4アルコキシ、またはハロ(C1-C4アルキル)から独立して選択され、 前記ヘテロアリールは、「ヘテロ原子がN、OまたはSの1つ以上から選択され、ヘテロ原子の数が1~3個である」5~10員のヘテロアリールである。] で表される、 式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、立体異性体、ラセミ体、重水素化化合物もしくは溶媒化合物。
- R1は、C1-C6直鎖もしくは分岐鎖アルキル、C5-C10ヘテロアリール、C3-C8シクロアルキル、C3-C8ヘテロシクロアルキルから選択され、前記C1-C6直鎖もしくは分岐鎖アルキル、C5-C10ヘテロアリール、C3-C8シクロアルキル、およびC3-C8ヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立して置換もしくは非置換であってもよく、前記置換基は、オキソ、C1-C4アルキル、ヒドロキシ(C1-C4アルキル)、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1-C4アルキルアミノ、C1-C4アルコキシ、もしくはハロ(C1-C4アルキル)から独立して選択され、前記ヘテロアリールは、「ヘテロ原子がN、OまたはSの1つ以上から選択され、ヘテロ原子の数が1~3個である」5~10員のヘテロアリールであり、または、 R1は、メチル、 から選択される、 請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、立体異性体、ラセミ体、重水素化化合物もしくは溶媒化合物。
- Lは-(CH 2 ) n -で、n=0~3であり、またはLは-(CH 2 ) n -で、n=0~2であり、またはLは-CH 2 -もしくは-CH 2 CH 2 -であり、またはLは-(CH 2 ) n -であり、n=0である、 請求項1もしくは2に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、立体異性体、ラセミ体、重水素化化合物もしくは溶媒化合物。
- R2はC1-C4アルキルから選択され、あるいはR2はメチルである、 請求項1~3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、立体異性体、ラセミ体、重水素化化合物もしくは溶媒化合物。
- 前記化合物は、以下の構造式: から選択される、 請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、立体異性体、ラセミ体、重水素化化合物もしくは溶媒化合物。
- 有効量の請求項1~5のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、立体異性体、ラセミ体、重水素化化合物もしくは溶媒化合物と、薬学的に許容される賦形剤を含む、医薬組成物。
- 請求項1~5のいずれか1項に記載の式(I)の化合物もしくはその薬学的に許容される塩、立体異性体、ラセミ体、重水素化化合物もしくは溶媒化合物、または請求項6に記載の医薬組成物の、腫瘍、自己免疫疾患、または細菌、真菌もしくはウイルスによって引き起こされる疾患を治療するための医薬の製造における使用。
- 前記腫瘍は、癌であり、前記癌は、BRCA-1もしくはBRCA-2変異を有する癌(ホモ接合性変異またはヘテロ接合性変異)、相同組換え修復欠損型癌、非相同末端結合(NHEJ)修復欠損癌、またはその他のDNA損傷修復欠損癌、ならびにc-Myc、N-MycもしくはL-Mycの過剰発現を有する癌および染色体の数の異常を有する癌である、請求項7に記載の使用。
- 前記腫瘍は、癌であり、前記癌は、乳癌、卵巣癌、子宮内膜癌、子宮頸癌、口腔癌、膵癌、前立腺癌、脳癌、肺癌、肝癌、白血病、リンパ腫、骨髄腫、多発性骨髄腫、皮膚癌、腹膜癌、大腸癌、膠芽腫、メラノーマ、骨肉腫、子宮頸癌、ユーイング肉腫、リンパ節癌、消化管悪性腫瘍、頭頸部癌、腎癌および心臓癌である、請求項7に記載の使用。
- 前記自己免疫疾患は、多発性硬化症である、請求項7に記載の使用。
- 前記ウイルスは、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、ライノウイルス、帯状疱疹ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、痘疹ウイルス、脳炎ウイルス、ハンタウイルス、アルボウイルス、ヒトパピローマウイルス、ウエストナイルウイルス、HIVウイルス(ヒト免疫不全ウイルス)、インフルエンザウイルス、EBウイルス、呼吸器合胞体ウイルス、またはコロナウイルスから選択される、請求項7に記載の使用。
- 請求項1~5のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩、立体異性体、ラセミ体、重水素化化合物もしくは溶媒化合物、または請求項6に記載の医薬組成物の、PARP阻害剤の使用により改善するか耐性が生じる疾患を治療するための医薬の製造における使用またはPARP阻害剤医薬との併用。前記併用のPARP阻害剤医薬は、Olaparib(オラパニブ)、Niraparib(ニラパリブ)、Rucaparib(ルカパリブ)、Talazoparib(タラゾパリブ)、Fluzopari(フルゾパリブ)またはPamipari(パミパリブ)から選択される。
- 請求項1~5のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩、立体異性体、ラセミ体、重水素化化合物もしくは溶媒化合物、または請求項6に記載の医薬組成物と、トポイソメラーゼIおよびトポイソメラーゼII阻害剤、CHK1阻害剤、CHK2阻害剤、ATM阻害剤、ATR阻害剤、DNA-PK阻害剤、WEE1阻害剤、DNAポリメラーゼ阻害剤、RNAポリメラーゼ阻害剤、DNA損傷修復ネットワーク標的薬、mTORC1/2阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、プロテアソーム阻害剤、RNA転写阻害剤、mRNA翻訳阻害剤、PIMキナーゼまたはp53活性化剤の組み合わせ。
- 請求項1~5のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩、立体異性体、ラセミ体、重水素化化合物もしくは溶媒化合物、または請求項6に記載の医薬組成物の、癌化学療法、放射線療法、標的療法、免疫療法、免疫チェックポイント阻害剤療法、内分泌療法、代謝療法もしくは腫瘍溶解性ウイルス療法と組み合わせのための医薬の製造における使用であって、 前記癌は、好ましくは乳癌、卵巣癌、子宮内膜癌、子宮頸癌、口腔癌、膵癌、前立腺癌、肺癌、肝癌、脳癌、白血病、リンパ腫、骨髄腫、皮膚癌、腹膜癌、骨肉腫、リンパ節癌、消化管悪性腫瘍、頭頸部癌、腎癌、または心臓癌である、 使用。
Description
発明の詳細な説明 (関連出願の相互参照) 本出願は、2023年04月23日に中国国家知識産権局に提出された第202310438327.6号の中国特許出願の優先権および利益を主張するものであり、上記出願に開示された内容の全体が参照により本明細書に組み込まれる。 [技術分野] 本出願は、キノロン類似体の一種ならびにその製造方法、およびその使用に関し、医薬化学分野に属する。 [背景技術] テトラシクロキノロン化合物は、核酸の四重鎖形成領域と相互作用し、リボソームRNAの転写を調節し、具体的には、テトラシクロキノロン系化合物は癌細胞内のDNA G四重鎖構造(G4s)を安定化させ、それによってDNA複製と翻訳を抑制し、さらにはDNA切断を引き起こし、癌細胞に合成致死性を誘導する。さらに、テトラシクロキノロン化合物は、核小体におけるPol IによるrRNA合成を選択的に抑制し、核小体の分解を引き起こし、それによってrRNAの過剰発現に依存する癌細胞を殺す。 テトラシクロキノロン化合物CX-5461は、かつてrDNAの翻訳を阻害するRNA polymerase I阻害剤と考えられたが、CX-5461にはトポイソメラーゼ阻害効果があることを示す文献もある。 CX-5461はHR欠損固形腫瘍で予備的な有効性を示しているが、CX-5461は臨床試験で大量に使用されており、固形腫瘍の治療のためのNCT02719977臨床試験では、推奨用量は475mg/m2であり、光毒性、好中球減少、肢端紅腫、悪心などの副作用が観察された。 CX-5461は既存の臨床試験において複数回の静脈内滴注が行われており、病院での実施が必要で、多くの医療資源を消費し、経口投与に比べて不便で経済的ではなく、さらに静脈内滴注に関連する感染、静脈炎、血栓形成などのリスクをもたらす。CX-5461治療を受けるがん患者の基礎健康状態と、近年における新型コロナウイルス感染症やSARSなどの流行性感染症の発生を考慮した上で、貴重な医療資源を消費しない経口薬の開発が極めて必要である。 現在、臨床現場では、上記のような化合物を患者にとってより使いやすい経口製剤へと改良することが可能となるように、腫瘍に対する化合物の殺傷活性を高め、代謝安定性を向上させ、毒性副作用を軽減し、生物学的利用能を向上させることが急務である。 [発明の概要] 一様態によれば、本発明は、一般式(I): [式中、R1は、C1-C6直鎖もしくは分岐鎖アルキル、C5-C10アリール、C5-C10ヘテロアリール、C3-C8シクロアルキル、もしくはC3-C8ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、前記C1-C6直鎖もしくは分岐鎖アルキル、C5-C10アリール、C5-C10ヘテロアリール、C3-C8シクロアルキル、およびC3-C8ヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立して置換または非置換であってもよく、前記置換基は、オキソ、C1-C4アルキル、ヒドロキシ(C1-C4アルキル)、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1-C4アルキルアミノ、C1-C4アルコキシ、またはハロ(C1-C4アルキル)から独立して選択され、前記ヘテロアリールは、「ヘテロ原子がN、OまたはSの1つ以上から選択され、ヘテロ原子の数が1~3個である」5~10員のヘテロアリールであり、 Lは-(CH2)n-であり、n=0~6であり、 R2は、H、重水素、C1-C4アルキル、または1つ以上の重水素で置換されたC1-C4アルキルから選択される。] で表される、 キノロン類似体、またはその薬学的に許容される塩、立体異性体、ラセミ体、重水素化化合物もしくは溶媒化合物を提供する。 いくつかの実施形態において、R1は、C1-C6直鎖もしくは分岐鎖アルキル、C5-C10アリール、C5-C10ヘテロアリールから選択され、ここで、前記C1-C6直鎖もしくは分岐鎖アルキル、C5-C10アリールおよびC5-C10ヘテロアリールは置換または非置換であり、前記置換基はC1-C4アルキル、ヒドロキシ(C1-C4アルキル)、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1-C4アルキルアミノ、C1-C4アルコキシ、またはハロ(C1-C4アルキル)から独立して選択され、前記ヘテロアリールは、「ヘテロ原子がN、OまたはSの1つ以上から選択され、ヘテロ原子の数が1~3個である」5~10員のヘテロアリールである。 いくつかの実施形態において、R1は、C1-C6直鎖もしくは分岐鎖アルキル、C5-C10ヘテロアリール、C3-C8シクロアルキル、C3-C8ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、前記C1-C6直鎖もしくは分岐鎖アルキル、C5-C10ヘテロアリール、C3-C8シクロアルキル、およびC3-C8ヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立して置換または非置換であってもよく、前記置換基は、オキソ、C1-C4アルキル、ヒドロキシ(C1-C4アルキル)、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1-C4アルキルアミノ、C1-C4アルコキシ、またはハロ(C1-C4アルキル)から独立して選択され、前記ヘテロアリールは、「ヘテロ原子がN、OまたはSの1つ以上から選択され、ヘテロ原子の数が1~3個である」5~10員のヘテロアリールである。 いくつかの実施形態において、R1は、メチル、 から選択される。 いくつかの実施形態において、Lは-(CH2)n-であり、n=0~3である。いくつかの実施形態において、Lは-(CH2)n-であり、n=0~2である。いくつかの実施形態において、Lは-CH2-または-CH2CH2-である。いくつかの実施形態において、Lは-(CH2)n-であり、n=0である(すなわち、Lは存在せず、NHとR1が直接結合している)。 いくつかの実施形態において、R2は、H、重水素、または1つ以上の重水素で置換されたC1-C4アルキルから選択される。いくつかの実施形態において、R2は、C1-C4アルキルから選択される。いくつかの実施形態において、R2はメチルである。 本発明に係るキノロン系化合物は、以下の化合物C~化合物G-1、G-2: を含む。 さらに、前記化合物は、その薬学的に許容される塩、立体異性体、ラセミ体、重水素化化合物もしくは溶媒化合物をさらに含む。 さらに、前記化合物Cの合成経路を以下に示す。 ここで、化合物1と2,6-ジクロロピリジン-3-カルボニルクロリドを反応させて化合物3を生成させ、これを塩基性条件下でN-メチルホモピペラジンと反応させて化合物5を生成させた後、水酸化リチウムを用いて加水分解して化合物6を得、化合物6と化合物C1をHUTU作用下で縮合反応させて化合物C2を生成させ、O/Nは一晩調製することを意味し、化合物C2をトリフルオロ酢酸/ジクロロメタン溶液に溶解させて保護基を脱離して化合物C3を得、これを1,3-ジブロモプロパン(C4)と反応させて目的化合物Cを得る。 前記化合物Dの合成経路を以下に示す。 ここで、化合物6は上記の方法に従って調製され、化合物6と1-ピロリジンエチルアミン(D1)は、2-(7-アザベンゾトリアゾール)-テトラメチル尿素ヘキサフルオロホスフェート(HATU)の作用下で縮合反応して化合物Dを生成する。 前記化合物Eの合成経路を以下に示す。 ここで、化合物6は上記の方法に従って調製され、化合物6と塩酸メチルアミン(E1)は、2-(7-アザベンゾトリアゾール)-テトラメチル尿素ヘキサフルオロホスフェート(HATU)の作用下で縮合反応して化合物Eを生成する。 前記化合物Fの合成経路を以下に示す。 ここで、化合物6は上記の方法に従って調製され、化合物6とシクロプロピルアミン(F1)は、2-(7-アザベンゾトリアゾール)-テトラメチル尿素ヘキサフルオロホスフェート(HATU)の作用下で縮合反応して化合物Fを生成する。 化合物G-1の合成経路を以下に示す。 ここで、化合物6は上記の方法に従って調製され、化合物6とG1は、2-(7-アザベンゾトリアゾール)-テトラメチル尿素ヘキサフルオロホスフェート(HATU)の作用下で縮合反応して化合物G-1を生成する。 化合物G-2の合成経路を以下に示す。 本発明に係る一般式(I)で表される化合物「薬学的に許容される塩」は、通常、遊離酸の形で存在する。本発明に係る遊離アミノ化合物の酸付加塩は、当該技術分野で公知の方法で製造することができる。適切な酸には、リン酸、塩酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、マレイン酸、フマル酸、安息香酸、アスコルビン酸、コハク酸、メタンスルホン酸、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、シュウ酸、プロピオン酸、酒石酸、サリチル酸、クエン酸、グルコン酸、乳酸、マンデル酸、フェニル酢酸、アスパラギン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、グリコール酸、グルタミン酸、p-トルエンスルホン酸、およびベンゼンスルホン酸が挙げられるが、これらに限定されない。さらに、塩基性窒素原子を含む基は、低級アルキルハロゲン化物(例えば、メチル、エチル、ブチルの塩化物、臭化物、ヨウ化物)、ジアルキル硫酸塩(例えば、硫酸ジメチル、硫酸ジエチル、硫酸ジブチル、硫酸ジペンチル)、長鎖ハロゲン化物(例えば、デシル、ドデシル、テトラデシル、オクタデシルの塩化物、臭化物、ヨウ化物)、アリールアルキルハロゲン化物(例えば、ベンジルブロミド、フェニルエチルブロミド)などの試薬を用いて四級化することができる。これにより、水溶性もしくは油溶性、または分散性の生成物が得られる。したがって、「薬学的に許容される塩」には、すべての許容される塩形態が含まれるべきである。 本発明に係る一般式(I)で表される化合物の「立体異性体」および「ラセミ体」は、通常、式(I)の化合物がキラル中心を有し、ラセミ体、ラセミ混合物、および個々のエナンチオマーまたはジアステレオマーの形態で存在することができるものを指し、それらの混合物を含むすべての異性体形態が本発明に含まれる。 さらに、式(I)で表されるいくつかの化合物は、水または他の有機溶媒と、水和物やtert-ブタノール溶媒和物などの溶媒和物を形成することもある。このような溶媒和物も同様に、本発明の範囲に含まれる。 当業者は、あらゆる化合物が、その化合物を構成する1つ以上の原子において、非天然の割合の原子同位体を含む場合があることを理解するであろう。本明細書の文脈において、用語「重水素化」とは、化合物の関連部位における原子が天然の割合を超える(すなわち、重水素の天然存在比を超える)重水素原子を含むことを指す。したがって、関連位置に重水素原子が重水素の天然存在比を超える割合で含む式(I)で表される化合物は、すべて本出願に係る保護範囲に含まれる。例えば、本出願に係る実施例に示されたものと同一または類似の化学合成手段により、市販の重水素化試薬を用いて重水素原子を導入して得られる、対応する重水素化率または重水素含有量を有する式(I)で表される化合物は、本出願に係る保護範囲に含まれることを理解すべきである。ここでの化学合成手段および重水素化試薬は、実施例に例示されたものに限定されるものではなく、本発明に係る化合物を取得するために当分野で利用可能な全ての合成方法または合成経路、および前記合成方法または合成経路と組み合わせて対象分子に重水素原子を導入するために使用可能な全ての重水素化試薬を含むものと理解されるべきである。 他の一様態によれば、本発明は、本発明に係る化合物、またはその薬学的に許容される塩、立体異性体、ラセミ体、重水素化化合物もしくは溶媒化合物を有効成分として含む医薬組成物を提供する。 その他の一様態によれば、本発明は、治療有効量の本発明に係る化合物、またはその薬学的に許容される塩、立体異性体、ラセミ体、重水素化化合物もしくは溶媒化合物と、1つ以上の薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む医薬