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JP-2026514960-A - Qo阻害剤XVIに対する耐性を付与するミトコンドリアシトクロムbタンパク質におけるアミノ酸置換F129Lを含有する植物病原性真菌を駆除するためのストロビルリン型化合物の使用

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Abstract

本発明は、式Iのストロビルリン型化合物及びそのN-オキシド及び塩並びにQo阻害剤に対する耐性を付与するミトコンドリアシトクロムbタンパク質におけるアミノ酸置換F129L(ミトコンドリアシトクロムb遺伝子中のF129L変異とも呼ばれる)を含有する植物病原性真菌を駆除するためのその使用並びにそのような真菌を駆除する方法に関する。本発明は、これらの化合物を調製する方法、少なくとも1つのそのような化合物を含む組成物及び少なくとも1つのそのような化合物で被覆された種子にも関する。 【選択図】なし

Inventors

  • デイ,チャンダン
  • ラス,ラケシュ
  • グラメノス,ワシリオス
  • ジーペ,イザベラ
  • ルートヴィヒ,リディア
  • クルカルニ,サラン
  • ダス,サイカット
  • カンナ,スムリティ
  • ディーツ,ヨッヘン
  • ル ヴェゾウエ,ロナン
  • フェア,マーカス
  • コッホ,アンドレアス

Assignees

  • ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20230426

Claims (15)

  1. 式I [式中、 R 1 は、O及びNHから選択され、 R 2 は、CH及びNから選択され、 R a4 は、ハロゲン、メチル、及びメトキシから選択され、 R a は、ハロゲン、メチル、及びメトキシから選択され、 nは、1及び2から選択される整数である] の化合物、並びにその立体異性体及び互変異性体、並びにそのN-オキシド及び農学的に許容される塩の形態の化合物。
  2. 式Iにおいて、R 1 は、O及びNHから選択され、R 2 は、CH及びNから選択されるが、ただし、R 1 がNHである場合、R 2 は、Nである、請求項1に記載の化合物。
  3. 式Iにおいて、R 1 はOから選択され、R 2 はCHである、請求項1に記載の化合物。
  4. 式Iにおいて、nは2である、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. 式Iにおいて、R a4 は、ハロゲン及びメトキシから選択される、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. 式Iにおいて、R a4 はFである、請求項5に記載の化合物。
  7. 式Iにおいて、R a はハロゲンから選択される、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物。
  8. 式Iにおいて、R a はFである、請求項7に記載の化合物。
  9. 助剤と、請求項1~8のいずれか一項に記載の少なくとも1種の式Iの化合物又はその立体異性体若しくは農学的に許容される塩若しくは互変異性体若しくはN-オキシドの形態の化合物とを含む農薬組成物。
  10. 式Iの化合物とは異なるさらなる殺有害生物剤IIを含む、請求項9に記載の農薬組成物。
  11. 請求項1~8のいずれか一項に記載の式Iの化合物又は請求項9及び10に記載の農薬組成物の、植物病原性真菌を駆除するための使用。
  12. 植物病原性真菌を駆除する方法であって、 前記植物病原性真菌による病変のリスクのある植物又は前記植物の植物繁殖材料を治癒的及び/又は予防的に処置すること、及び/又は前記植物病原性真菌に、請求項1~8のいずれか一項に記載の少なくとも1種の式Iの化合物又は請求項9及び10に記載の農薬組成物を施用することを含む方法。
  13. Qo阻害剤に対する耐性を付与するミトコンドリアシトクロムbタンパク質におけるアミノ酸置換F129Lを含有する植物病原性真菌を駆除するための、請求項12に記載の方法であって、 前記植物病原性真菌による病変のリスクのある植物又は前記植物の植物繁殖材料を治癒的及び/又は予防的に処置すること、及び/又は前記植物病原性真菌に、請求項1~8のいずれか一項に記載の少なくとも1種の式Iの化合物又は請求項9及び10に記載の農薬組成物の有効量を施用することを含む方法。
  14. 前記植物病原性真菌は、Qo阻害剤に対する耐性を付与するミトコンドリアシトクロムbタンパク質におけるアミノ酸置換F129Lを含有する、請求項11に記載の使用又は請求項12若しくは13に記載の方法。
  15. 前記植物病原性真菌は、プッチニア目(Puccinales)由来のさび病真菌である、請求項11若しくは14に記載の使用又は請求項12~14のいずれか一項に記載の方法。

Description

本発明は、Qo阻害剤(QoI)に対する耐性を付与するミトコンドリアシトクロムbタンパク質におけるアミノ酸置換F129L(ミトコンドリアシトクロムb遺伝子中のF129L変異とも呼ばれる)を含有する植物病原性真菌(phytopathogenic fungi、植物病原菌類)を駆除するための、式Iのストロビルリン型化合物及びそのN-オキシド及び塩の使用並びにそのような真菌を駆除する方法に関する。本発明は、新規化合物、これらの化合物を調製する方法、少なくとも1つのそのような化合物を含む組成物、植物の健康用途及び少なくとも1つのそのような化合物で被覆された種子にも関する。本発明は、ミトコンドリアシトクロムbタンパク質にアミノ酸置換F129Lを有するダイズさび病真菌(ファコプソラ・パキリジ(Phakopsora pachyrhizi))などの植物病原性真菌を防除する方法にも関する。 「Qo阻害剤」は、本明細書で使用される場合、ミトコンドリアにおけるシトクロムbc1複合体のユビヒドロキノン酸化中心に結合することによって呼吸を減少及び/又は阻害することができる任意の物質を含む。酸化中心は、典型的には、ミトコンドリア内膜の外側に位置する。これらの化合物の多くは、ストロビルリン型又はストロビルリン類似体化合物としても知られている。 ミトコンドリアシトクロムb(CYTB)遺伝子のF129L変異は、「L」(ロイシン;例えば、TTA、TTG、TTG、CTT、CTC、CTA又はCTG)をコードするコドンをもたらす、「F」(フェニルアラニン;例えば、TTT又はTTC)をコードするコドン129のヌクレオチドの何らかの置換、例えば、シトクロムbタンパク質の129位でのFからLへの単一アミノ酸置換を生じる、CYTB(シトクロムb)遺伝子のコドン129の最初のヌクレオチド「T」の「C」への置換(TTTからCTT)を意味するものとする。そのようなF129L変異は、Qo阻害剤に対する耐性を付与することが知られている。 したがって、Qo阻害剤に対する耐性を付与するミトコンドリアシトクロムbタンパク質にF129Lアミノ酸置換を含有する病原体に曝露された植物を含む作物における病原体誘発性疾患を防除するための新しい方法が望ましい。さらに、多くの場合、特に低い適用率では、既知の殺菌性ストロビリン化合物の殺菌活性は、特に、高い割合の真菌病原体が、Qo阻害剤に対する耐性を付与するミトコンドリアシトクロムb遺伝子における変異を含有する場合、不十分である。加えて、より有効であり、哺乳動物に対する毒性が低く、鳥類、水生脊椎動物及び無脊椎動物、花粉媒介者、節足動物などの非標的生物に対する毒性が低く;且つ/又は他の点で環境的により安全な、新しい殺菌活性化合物に対する継続的な必要性が存在する。これに基づいて、植物病原性真菌に対する改善された活性及び/若しくはより広い活性スペクトル並びに/又は脊椎動物及び無脊椎動物などの非標的生物に対するより低減された毒性を有する化合物を提供することも本発明の目的であった。特定のパー及びポリフルオロアルキル物質(PFAS)は、それらの毒性学的潜在性及び環境残留性のために、多くの国で規制上の懸念が高まっている。PFASは、最近再定義され(OECD 2021,Reconciling Terminology of the Universe of Per- and Polyfluoroalkyl Substances:Recommendations and Practical Guidance,OECD Series on Risk Management,No.61,OECD Publishing,Paris:https://www.oecd.org/chemicalsafety/portal-perfluorinated-chemicals/terminology-per-and-polyfluoroalkyl-substances.pdf;Environ.Sci.Technol.2021 55(23),15575-15578:https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.est.1c06896)、少なくとも1つの完全にフッ素化されたメチル又はメチレン炭素原子(H/Cl/Br/I原子がそれに結合していない)を含有する、すなわち、いくつかの例外を除き、少なくとも1つのパーフルオロメチル基(-CF3)又はパーフルオロメチレン基(-CF2-)を有する任意の化学物質である。したがって、PFASの制限が低いか又は全くない、且つ/又は環境残留性が低下した、植物病原性真菌に対して改善された活性及び/又はより広い活性スペクトルを有する化合物を提供することも、本発明の目的である。 式Iの特定のストロビルリン型化合物は、欧州特許第370629号明細書及び国際公開第1998/23156号パンフレットに記載されている。しかし、これらの化合物が、Qo阻害剤に対する耐性を付与するミトコンドリアシトクロムbタンパク質におけるF129L置換を含有する真菌病原体を阻害することは言及されていない。 さらなるストロビルリン化合物及びQo阻害剤に対する耐性を付与するミトコンドリアシトクロムbタンパク質にF129Lアミノ酸置換を含有する植物病原性真菌を駆除するためのそれらの使用は、国際公開第2021/153754号パンフレット、国際公開第2021/219386号パンフレット、国際公開第2021/219387号パンフレット、国際公開第2021/219388号パンフレット、国際公開第2021/219390号パンフレット及び国際公開第2021/249928号パンフレットに開示されている。 本発明によるストロビルリン類似体化合物は、メトキシメチル基と、側鎖に結合したフェニル環の特定の置換基との特定の組合せを含有することによって、とりわけ上述の文献と異なる。 したがって、本発明は、式I [式中、 R1は、O及びNHから選択され、 R2は、CH及びNから選択され、 Ra4は、ハロゲン、メチル、及びメトキシから選択され、 Raは、ハロゲン、メチル、及びメトキシから選択され、 nは、1及び2から選択される整数である] の化合物、並びにその立体異性体及び互変異性体、並びにそのN-オキシド及び農学的に許容される塩の形態の化合物に関する。 本発明によるこれらの化合物は、植物病原性真菌に対して改善された活性及び/若しくはより広い活性スペクトルを示し、且つ/又は哺乳動物に対する毒性が低く、且つ/又は鳥類、水性脊椎動物及び無脊椎動物、花粉媒介者、節足動物などの非標的生物に対する毒性が低く;且つ/又は他の点でPFAS制限が低いか若しくはないことを含む環境的により安全である。 本発明は、特定の実施形態に関して記載されることになるが、この記載は、限定的な意味で解釈されるべきではない。 本発明の例示的な実施形態を詳細に記載する前に、本発明を理解するために重要な定義が示される。本明細書で及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、「1つの(a)」及び「1つの(an)」の単数形は、文脈が特に明確に指示しない限り、それぞれの複数形も包含する。本発明に関連して、「約」及び「およそ」という用語は、当該特徴の技術的効果を依然として確保すると当業者が理解するであろう精度の間隔を示す。この用語は、典型的には、示された数値から±20%、好ましくは±15%、より好ましくは±10%、より一層好ましくは±5%のずれを表す。「含む(comprising)」という用語は、非限定的であることを理解すべきである。本発明の目的に関する「からなる(consisting of)」という用語は、「含む(comprising of)」という用語の好ましい実施形態であると見なされる。 別段の指示がない限り、以下の定義は、本明細書及び添付の特許請求の範囲を説明するために使用される様々な用語の意味及び範囲を例示及び定義するために記載される。これらの定義は、一般的な定義であることを意図したものではなく、本出願にのみ関連するものであるため、文字通りの意味で解釈されるべきではない。 「化合物I」という用語は、式Iの化合物を指す。同様に、この用語は、全ての下位式に適用され、例えば、「化合物I.2」は、式I.2の化合物を指すか、又は「化合物V」は、式Vの化合物を指す、などである。 「独立して」という用語は、置換基の選択に関連して可変要素について使用される場合、複数の置換基がいくつかの可能な置換基から選択される場合、それらの置換基は、同じであるか又は異なり得ることを意味する。 上記の可変要素の定義で言及されている有機部分又は基は、その群の個々の構成要素を個々に列挙したリストの総称である。「Cv-Cw」という用語は、それぞれの場合に可能な炭素原子の数を示す。 「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を指す。 本明細書で使用される場合、「化合物」、特に「化合物I」は、全ての立体異性体及び互変異性体並びに全ての比率のそれらの混合物、プロドラッグ、同位体形態、それらの農学的に許容される塩、それらのN-オキシド及びS-オキシドを含む。 「立体異性体」という用語は、空間におけるそれらの原子の配向のみが異なる個々の化合物の全ての異性体について使用される一般的な用語である。立体異性体という用語は、鏡像異性体(エナンチオマー)、鏡像異性体の混合物(ラセミ体、ラセミ混合物)、幾何(シス/トランス又はE/Z)異性体(例えば、式Ia、Ib及びIc並びにそれらの下位式)及び互いに鏡像ではない複数のキラル中心を有する化合物の異性体(ジアステレオ異性体)を含む。「互変異性体」という用語は、1つ(以上)の可動原子の位置及び電子分布のみが互いに異なる2つ(以上)の化合物の共存を指し、例えば、ケト-エノール互変異性体が挙げられる。本明細書で使用される「農学的に許容される塩」という用語は、本明細書に記載される化合物に見られる特定の置換基に応じて、酸又は塩基を用いて調製される活性化合物の塩を含む。「N-オキシド」は、窒素含有ヘテロアリール又は複素環の窒素原子の酸化物を指す。N-オキシドは、酸化剤、例えばm-クロロ-過安息香酸などの過酸化物又は過酸化水素の存在下で形成することができる。N-オキシドは、アミンオキシドを指し、アミン-N-オキシドとしても知られ、N→O結合を含有する化合物である。 可変要素に関して、中間体の実施形態は、化合物Iの実施形態に対応する。 好ましい化合物は、これらの化合物Iであり、適用可能な場合、本明細書に記載の全ての下位式、例えば式I.1及びI.2の化合物、式Ia、Ib及びIcとして示される式Iの立体異性体及びそれらのそれぞれの下位式、例えば式Ib.1並びに中間体、例えば化合物II、III、IV及びVであり、ここで、置換基及び可変要素(n、R1、R2、R3、R、RA、RB、Ra、及びRbなど)は、互いに独立して又はより好ましくは組み合わせて(本明細書で定義される2つ以上の置換基の任意の可能な組合せ)、以下の意味を有する。 定義(植物病原性真菌、処置、作物、化合物II、さらなる有効成分、溶媒、固体担体など)が互いに独立して又はより好ましくは組み合わせて以下の意味を有し、さらにより好ましくは組み合わせて(本明細書に記載の2つ以上の定義の任意の可能な組合せ)本明細書の化合物Iの好ましい意味を有する、使用、方法、混合物及び組成物も好ましい。 本発明の一実施形態は、R1がO及びNHから選択され;R2がCH及びNから選択されるが、R1がNHである場合、R2はNである、化合物Iに関する。より好ましくは、R1は、NHである。特に、R1はNHであり、R2はNである。別の実施形態は、R1がOであり、R2がCHである、