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JP-2026514969-A - スピネル結晶相を有する結晶化ガラス及び結晶化ガラス製品

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Abstract

本発明は、スピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品であって、その組成が重量百分率で表されると、SiO 2 :40%~55%、Al 2 O 3 +ZnO:26%~45%、Li 2 O:0.1%~6%、MgO:0.1%~6%、TiO 2 :0.5%~7%を含有し、Li 2 O/TiO 2 が0.2~4.5であるスピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品を提供する。合理的な組成設計により、本発明で得られたスピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品は、優れた光透過率及び機械的特性を有する。 【選択図】なし

Inventors

  • 李 賽
  • 原 保平
  • 陳 雪梅
  • 王 長洪
  • 張 静
  • 胡 斌

Assignees

  • 成都光明光▲電▼股▲分▼有限公司

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20240314
Priority Date
20230427

Claims (20)

  1. スピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品であって、その組成が重量百分率で表されると、SiO 2 :40%~55%、Al 2 O 3 +ZnO:26%~45%、Li 2 O:0.1%~6%、MgO:0.1%~6%、TiO 2 :0.5%~7%を含有し、Li 2 O/TiO 2 が0.2~4.5である、ことを特徴とするスピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品。
  2. その組成が重量百分率で表されると、P 2 O 5 +ZrO 2 :0~8%、及び/又はNa 2 O:0~6%、及び/又はB 2 O 3 :0~4%、及び/又はK 2 O:0~3%、及び/又はCaO+BaO+SrO:0~5%、及び/又はY 2 O 3 :0~6%、及び/又は清澄剤:0~2%をさらに含有する、ことを特徴とする請求項1に記載のスピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品。
  3. スピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品であって、その組成には、SiO 2 、Al 2 O 3 、Li 2 O、ZnO及びTiO 2 が含有され、厚さ1mm以下の前記結晶化ガラス製品は、550nm波長の光透過率が87.0%以上である、ことを特徴とするスピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品。
  4. その組成が重量百分率で表されると、SiO 2 :40%~55%、及び/又はAl 2 O 3 +ZnO:26%~45%、及び/又はLi 2 O:0.1%~6%、及び/又はMgO:0.1%~6%、及び/又はTiO 2 :0.5%~7%、及び/又はP 2 O 5 +ZrO 2 :0~8%、及び/又はNa 2 O:0~6%、及び/又はB 2 O 3 :0~4%、及び/又はK 2 O:0~3%、及び/又はCaO+BaO+SrO:0~5%、及び/又はY 2 O 3 :0~6%、及び/又は清澄剤:0~2%を含有する、ことを特徴とする請求項3に記載のスピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品。
  5. その組成が重量百分率で表されると、 1)Li 2 O/TiO 2 が0.5~3.5であり、好ましくは、Li 2 O/TiO 2 が0.7~2.5であり、より好ましくは、Li 2 O/TiO 2 が0.75~1.5であること、 2)Al 2 O 3 /ZnOが1.0~3.0であり、好ましくは、Al 2 O 3 /ZnOが1.25~2.5であり、より好ましくは、Al 2 O 3 /ZnOが1.5~2.3であること、 3)SiO 2 /Al 2 O 3 が1.5~3.2であり、好ましくは、SiO 2 /Al 2 O 3 が1.8~2.8であり、より好ましくは、SiO 2 /Al 2 O 3 が2.0~2.5であること、 4)(TiO 2 +ZnO)/Al 2 O 3 が0.4~1.5であり、好ましくは、(TiO 2 +ZnO)/Al 2 O 3 が0.6~1.0であり、より好ましくは、(TiO 2 +ZnO)/Al 2 O 3 が0.6~0.9であること、 5)(Li 2 O+MgO)/TiO 2 が0.3~8.0であり、好ましくは、(Li 2 O+MgO)/TiO 2 が1.0~3.0であり、より好ましくは、(Li 2 O+MgO)/TiO 2 が1.2~2.5であること、 6)Al 2 O 3 /(MgO+TiO 2 )が1.3~10.0であり、好ましくは、Al 2 O 3 /(MgO+TiO 2 )が2.5~6.5であり、より好ましくは、Al 2 O 3 /(MgO+TiO 2 )が3.0~5.5であること、 7)(Al 2 O 3 +Li 2 O)/P 2 O 5 が5.0~45.0であり、好ましくは、(Al 2 O 3 +Li 2 O)/P 2 O 5 が8.0~30.0であり、より好ましくは、(Al 2 O 3 +Li 2 O)/P 2 O 5 が10.0~25.0であること、 8)P 2 O 5 /ZrO 2 が0.1~5.0であり、好ましくは、P 2 O 5 /ZrO 2 が0.5~2.0であり、より好ましくは、P 2 O 5 /ZrO 2 が0.6~1.5であること、 9)(SiO 2 +Na 2 O)/ZnOが2.2~6.2であり、好ましくは、(SiO 2 +Na 2 O)/ZnOが2.8~5.5であり、より好ましくは、(SiO 2 +Na 2 O)/ZnOが3.0~5.0であること、 10)(Na 2 O+K 2 O)/ZnOが0.8以下であり、好ましくは、(Na 2 O+K 2 O)/ZnOが0.4以下であり、より好ましくは、(Na 2 O+K 2 O)/ZnOが0.2以下であること、という10つのうちの1つ以上を満たす、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のスピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品。
  6. その組成が重量百分率で表されると、SiO 2 :45%~53%、好ましくは、SiO 2 :48%~52%、及び/又はAl 2 O 3 +ZnO:30%~42%、好ましくは、Al 2 O 3 +ZnO:35%~40%、及び/又はLi 2 O:1%~5%、好ましくは、Li 2 O:2%~4%、及び/又はMgO:1%~5%、好ましくは、MgO:2%~4%、及び/又はTiO 2 :1%~6%、好ましくは、TiO 2 :2%~5%、及び/又はP 2 O 5 +ZrO 2 :0.1%~7%、好ましくは、P 2 O 5 +ZrO 2 :0.5%~5%、及び/又はNa 2 O:0~4%、好ましくは、Na 2 O:0~2%、及び/又はB 2 O 3 :0~2%、好ましくは、B 2 O 3 :0~1%、及び/又はK 2 O:0~2%、好ましくは、K 2 O:0~1%、及び/又はCaO+BaO+SrO:0~4%、好ましくは、CaO+BaO+SrO:0~2%、及び/又はY 2 O 3 :0~4%、好ましくは、Y 2 O 3 :0~2%、及び/又は清澄剤:0~1%、好ましくは、清澄剤:0~0.5%を含有する、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のスピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品。
  7. その組成が重量百分率で表されると、Al 2 O 3 :15%~30%、好ましくは、Al 2 O 3 :18%~25%、及び/又はZnO:9%~20%、好ましくは、ZnO:12%~16%、及び/又はP 2 O 5 :0.5%~4%、好ましくは、P 2 O 5 :1%~3%、及び/又はZrO 2 :0.5%~4%、好ましくは、ZrO 2 :1%~3%を含有する、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のスピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品。
  8. 前記スピネル結晶相が前記結晶化ガラス製品に占める重量百分率は、20%~60%であり、好ましくは、前記スピネル結晶相が前記結晶化ガラス製品に占める重量百分率は、25%~45%であり、より好ましくは、前記スピネル結晶相が前記結晶化ガラス製品に占める重量百分率は、30%~45%である、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のスピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品。
  9. 前記スピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品は、石英結晶相を含有し、前記石英結晶相が前記結晶化ガラス製品に占める重量百分率は、20%以下であり、好ましくは、前記石英結晶相が前記結晶化ガラス製品に占める重量百分率は、10%以下であり、より好ましくは、前記石英結晶相が前記結晶化ガラス製品に占める重量百分率は、5%以下である、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のスピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品。
  10. その組成が重量百分率で表されると、La 2 O 3 +Gd 2 O 3 +Yb 2 O 3 +Nb 2 O 5 +WO 3 +Bi 2 O 3 +Ta 2 O 5 +TeO 2 :0~5%を含有し、好ましくは、La 2 O 3 を含有せず、及び/又はGd 2 O 3 を含有せず、及び/又はYb 2 O 3 を含有せず、及び/又はNb 2 O 5 を含有せず、及び/又はWO 3 を含有せず、及び/又はBi 2 O 3 を含有せず、及び/又はTa 2 O 5 を含有せず、及び/又はTeO 2 を含有しない、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のスピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品。
  11. 前記結晶化ガラス製品は、結晶粒径が60nm以下であり、好ましくは、10~30nmであり、及び/又はイオン交換層の深さが75μm以上であり、好ましくは、100~125μmであり、及び/又は表面応力が200MPa以上であり、好ましくは、300~400MPaであり、及び/又は落球式衝撃試験の高さが1000mm以上であり、好ましくは、1500mm以上であり、及び/又は耐落下性が1200mm以上であり、好ましくは、1400mm以上であり、及び/又は破壊靭性が1.0MPa・m 1/2 以上であり、好ましくは、1.2~1.6MPa・m 1/2 であり、及び/又は4点曲げ強度が500MPa以上であり、好ましくは、700~1000MPaであり、及び/又は耐押圧強度が400N以上であり、好ましくは、450~550Nであり、及び/又はビッカース硬度が650kgf/mm 2 以上であり、好ましくは、680~750kgf/mm 2 である、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のスピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品。
  12. 厚さ1mm以下の前記結晶化ガラス製品は、ヘイズが0.3%以下であり、好ましくは、0.05%~0.2%であり、及び/又は400~800nm波長の平均光透過率が87.0%以上であり、好ましくは、89.5%以上であり、及び/又は550nm波長の光透過率が87.0%以上であり、好ましくは、89.0%以上であり、及び/又は400~800nmの平均光|B|値が1.0以下であり、好ましくは、0.3~0.6である、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のスピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品。
  13. 前記結晶化ガラス製品は、厚さが0.2~1mmであり、好ましくは、0.55mm、又は0.6mm、又は0.68mm、又は0.7mm、又は0.75mmである、ことを特徴とする請求項12に記載のスピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品。
  14. その組成が重量百分率で表されると、NiO:0~4%、及び/又はNi 2 O 3 :0~4%、及び/又はCoO:0~2%、及び/又はCo 2 O 3 :0~2%、及び/又はFe 2 O 3 :0~7%、及び/又はMnO 2 :0~4%、及び/又はEr 2 O 3 :0~8%、及び/又はNd 2 O 3 :0~8%、及び/又はCu 2 O:0~4%、及び/又はPr 2 O 3 :0~8%、及び/又はCeO 2 :0~4%を含有する、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のスピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品。
  15. スピネル結晶相を有する結晶化ガラスであって、その組成が重量百分率で表されると、SiO 2 :40%~55%、Al 2 O 3 +ZnO:26%~45%、Li 2 O:0.1%~6%、MgO:0.1%~6%、TiO 2 :0.5%~7%を含有し、Li 2 O/TiO 2 が0.2~4.5である、ことを特徴とするスピネル結晶相を有する結晶化ガラス。
  16. その組成が重量百分率で表されると、P 2 O 5 +ZrO 2 :0~8%、及び/又はNa 2 O:0~6%、及び/又はB 2 O 3 :0~4%、及び/又はK 2 O:0~3%、及び/又はCaO+BaO+SrO:0~5%、及び/又はY 2 O 3 :0~6%、及び/又は清澄剤:0~2%をさらに含有する、ことを特徴とする請求項15に記載のスピネル結晶相を有する結晶化ガラス。
  17. スピネル結晶相を有する結晶化ガラスであって、その組成には、SiO 2 、Al 2 O 3 、Li 2 O、ZnO及びTiO 2 が含有され、厚さ1mm以下の前記結晶化ガラスは、550nm波長の光透過率が87.0%以上である、ことを特徴とするスピネル結晶相を有する結晶化ガラス。
  18. その組成が重量百分率で表されると、SiO 2 :40%~55%、及び/又はAl 2 O 3 +ZnO:26%~45%、及び/又はLi 2 O:0.1%~6%、及び/又はMgO:0.1%~6%、及び/又はTiO 2 :0.5%~7%、及び/又はP 2 O 5 +ZrO 2 :0~8%、及び/又はNa 2 O:0~6%、及び/又はB 2 O 3 :0~4%、及び/又はK 2 O:0~3%、及び/又はCaO+BaO+SrO:0~5%、及び/又はY 2 O 3 :0~6%、及び/又は清澄剤:0~2%を含有する、ことを特徴とする請求項17に記載のスピネル結晶相を有する結晶化ガラス。
  19. その組成が重量百分率で表されると、 1)Li 2 O/TiO 2 が0.5~3.5であり、好ましくは、Li 2 O/TiO 2 が0.7~2.5であり、より好ましくは、Li 2 O/TiO 2 が0.75~1.5であること、 2)Al 2 O 3 /ZnOが1.0~3.0であり、好ましくは、Al 2 O 3 /ZnOが1.25~2.5であり、より好ましくは、Al 2 O 3 /ZnOが1.5~2.3であること、 3)SiO 2 /Al 2 O 3 が1.5~3.2であり、好ましくは、SiO 2 /Al 2 O 3 が1.8~2.8であり、より好ましくは、SiO 2 /Al 2 O 3 が2.0~2.5であること、 4)(TiO 2 +ZnO)/Al 2 O 3 が0.4~1.5であり、好ましくは、(TiO 2 +ZnO)/Al 2 O 3 が0.6~1.0であり、より好ましくは、(TiO 2 +ZnO)/Al 2 O 3 が0.6~0.9であること、 5)(Li 2 O+MgO)/TiO 2 が0.3~8.0であり、好ましくは、(Li 2 O+MgO)/TiO 2 が1.0~3.0であり、より好ましくは、(Li 2 O+MgO)/TiO 2 が1.2~2.5であること、 6)Al 2 O 3 /(MgO+TiO 2 )が1.3~10.0であり、好ましくは、Al 2 O 3 /(MgO+TiO 2 )が2.5~6.5であり、より好ましくは、Al 2 O 3 /(MgO+TiO 2 )が3.0~5.5であること、 7)(Al 2 O 3 +Li 2 O)/P 2 O 5 が5.0~45.0であり、好ましくは、(Al 2 O 3 +Li 2 O)/P 2 O 5 が8.0~30.0であり、より好ましくは、(Al 2 O 3 +Li 2 O)/P 2 O 5 が10.0~25.0であること、 8)P 2 O 5 /ZrO 2 が0.1~5.0であり、好ましくは、P 2 O 5 /ZrO 2 が0.5~2.0であり、より好ましくは、P 2 O 5 /ZrO 2 が0.6~1.5であること、 9)(SiO 2 +Na 2 O)/ZnOが2.2~6.2であり、好ましくは、(SiO 2 +Na 2 O)/ZnOが2.8~5.5であり、より好ましくは、(SiO 2 +Na 2 O)/ZnOが3.0~5.0であること、 10)(Na 2 O+K 2 O)/ZnOが0.8以下であり、好ましくは、(Na 2 O+K 2 O)/ZnOが0.4以下であり、より好ましくは、(Na 2 O+K 2 O)/ZnOが0.2以下であること、という10つのうちの1つ以上を満たす、ことを特徴とする請求項15~18のいずれか一項に記載のスピネル結晶相を有する結晶化ガラス。
  20. その組成が重量百分率で表されると、SiO 2 :45%~53%、好ましくは、SiO 2 :48%~52%、及び/又はAl 2 O 3 +ZnO:30%~42%、好ましくは、Al 2 O 3 +ZnO:35%~40%、及び/又はLi 2 O:1%~5%、好ましくは、Li 2 O:2%~4%、及び/又はMgO:1%~5%、好ましくは、MgO:2%~4%、及び/又はTiO 2 :1%~6%、好ましくは、TiO 2 :2%~5%、及び/又はP 2 O 5 +ZrO 2 :0.1%~7%、好ましくは、P 2 O 5 +ZrO 2 :0.5%~5%、及び/又はNa 2 O:0~4%、好ましくは、Na 2 O:0~2%、及び/又はB 2 O 3 :0~2%、好ましくは、B 2 O 3 :0~1%、及び/又はK 2 O:0~2%、好ましくは、K 2 O:0~1%、及び/又はCaO+BaO+SrO:0~4%、好ましくは、CaO+BaO+SrO:0~2%、及び/又はY 2 O 3 :0~4%、好ましくは、Y 2 O 3 :0~2%、及び/又は清澄剤:0~1%、好ましくは、清澄剤:0~0.5%を含有する、ことを特徴とする請求項15~18のいずれか一項に記載のスピネル結晶相を有する結晶化ガラス。

Description

本発明は、結晶化ガラスに関し、特にスピネル結晶相を有する結晶化ガラス及び結晶化ガラス製品に関する。 結晶化ガラスは、特定の組成を有するガラスを制御して結晶化させる多結晶固体材料であり、ガラスとセラミックの構造的特徴と性能を兼ね備え、発展途上にあり、応用の将来性が広い新型無機非金属材料である。結晶化ガラスは、機械的強度が高く、熱膨張係数が低く、耐食性が高く、硬度が高く、耐摩耗性が高いなどの優れた性能を有し、電子、機械、航空宇宙、生物医学などの分野に適用できる。 スピネル結晶相を有する結晶化ガラスは、表示機器又は電子機器に適用され、特に携帯型電子機器(例えば、携帯電話、腕時計、PADなど)のフロント/リアカバーにおいて、セラミック、サファイアなどの材料に比べて、明らかな優位性を示す。スピネル結晶相を有する結晶化ガラスは、表面が滑らかで、構造が完全に緻密で均一であり、汚れにくく、プロセスが簡単で、生産能力が高く、コストが低い。スピネル結晶相を有する結晶化ガラスは、高アルミニウムガラスに比べて、より高い機械的強度、硬度、耐落下性、熱伝導性及びより優れた熱安定性及び化学的安定性などの性能を有する。 従来技術において、スピネル結晶相を有する結晶化ガラスを製造する場合、TiO2を核生成剤として使用するが、TiO2により導入されたTi元素は、ガラス中で価数変化が起こりやすく、Ti3+イオンを形成する。Ti3+イオンは、形成された結晶相中に安定に存在しやすく、結晶化ガラスの着色(黄褐色)の原因となり、結晶化ガラスの可視光領域での透過率を低下させる。また、スピネルの屈折率が高く(1.83)、マトリックスガラスの屈折率との差が大きく、スピネル結晶相の析出も結晶化ガラスの可視光領域での透過率を低下させる。以上の要因は、スピネル結晶相を有する結晶化ガラスの電子機器及び表示機器への応用を制限する。したがって、スピネル結晶相を有する結晶化ガラスの透過率を如何に向上させるかは、解決すべき課題である。 本発明のスピネル結晶相を有する結晶化ガラス及びスピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品は、結晶相(場合によっては結晶とも呼ばれる)とガラス相とを有する材料である。結晶化ガラス及び結晶化ガラス製品の結晶相は、X線回折分析によるX線回折パターンに現れるピーク角度により判別、及び/又はTEMEDXにより測定することができる。 本発明者らは、繰り返しの試験及び研究を通じて、スピネル結晶相を有する結晶化ガラスと、スピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品を構成する特定の成分について、その含有量及び含有量比を特定の値に規定し、特定の結晶相を含有させることにより、本発明のスピネル結晶相を有する結晶化ガラス又はスピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品を得た。本発明において、スピネル結晶相を有する結晶化ガラスを結晶化ガラスと略称し、スピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品を結晶化ガラス製品と略称する場合がある。 以下、本発明のマトリックスガラス、結晶化ガラス及び結晶化ガラス製品の各組成(成分)の範囲について説明する。本明細書において、特に説明がない場合、各成分の含有量は、酸化物の組成に変換したマトリックスガラス、又は結晶化ガラス、又は結晶化ガラス製品物質の総量に対する重量百分率(wt%)で表す。ここで、「酸化物の組成に変換」とは、本発明のマトリックスガラス、結晶化ガラス又は結晶化ガラス製品の組成の原料として使用される、酸化物、複合塩、水酸化物が溶融時に分解され酸化物へ変換された場合、該酸化物の物質総量を100%とすることをいう。なお、本明細書において、単にガラスと称する場合は、結晶化(即ち、結晶化プロセス処理)前のマトリックスガラスであり、マトリックスガラスの結晶化(即ち、結晶化プロセス処理)後は、結晶化ガラスと称し、結晶化ガラス製品とは、結晶化ガラスを化学的に強化したものをいう。 本発明に記載された数値範囲は、特定の場合に別段の記載がない限り、上限値及び下限値を含み、「以上」及び「以下」は、端点値、及びこの範囲内に含まれる全ての整数及び分数を含み、範囲が限定されたときに記載された具体的な値に限定されるものではない。本明細書で使用される「約」という用語は、配合成分、パラメータ、他の量及び特徴が厳密ではなく、また、厳密である必要はないが、必要に応じて、公差、変換係数、及び測定誤差などを反映して、概算及び/又は大きく又は小さくなり得ることを指す。本明細書でいう「及び/又は」とは包括的なものであり、例えば「A、及び/又はB」とは、Aのみ、又はBのみ、又はA及びBの両方を意味する。 本発明のいくつかの実施例では、スピネル結晶相を有する結晶化ガラス又はスピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品において、前記スピネル結晶相は、好ましくは、亜鉛アルミニウムスピネル結晶相(ZnAl2O4)である。いくつかの実施例では、スピネル結晶相は、結晶化ガラス又は結晶化ガラス製品における他の結晶相よりも高い重量百分率を有する。いくつかの実施例では、スピネル結晶相が結晶化ガラス又は結晶化ガラス製品に占める重量百分率は、20%~60%であり、好ましくは、スピネル結晶相が結晶化ガラス又は結晶化ガラス製品に占める重量百分率は、25%~50%であり、より好ましくは、スピネル結晶相が結晶化ガラス又は結晶化ガラス製品に占める重量百分率は、25%~45%であり、さらに好ましくは、スピネル結晶相が結晶化ガラス又は結晶化ガラス製品に占める重量百分率は、30%~45%である。いくつかの実施例では、スピネル結晶相が結晶化ガラス又は結晶化ガラス製品に占める重量百分率は、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、35%、36%、37%、38%、39%、40%、41%、42%、43%、44%、45%、46%、47%、48%、49%、50%、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%である。 本発明のいくつかの実施例では、スピネル結晶相を有する結晶化ガラス又はスピネル結晶相を有する結晶化ガラス製品における結晶相は、石英結晶相(石英、石英固溶体の2つを含む)を含み、好ましくは、前記石英結晶相は、β-石英固溶体を含む。いくつかの実施例では、石英結晶相が結晶化ガラス又は結晶化ガラス製品に占める重量百分率は、20%以下であり、好ましくは、石英結晶相が結晶化ガラス又は結晶化ガラス製品に占める重量百分率は、10%以下であり、より好ましくは、石英結晶相が結晶化ガラス又は結晶化ガラス製品に占める重量百分率は、5%以下であり、さらに好ましくは、結晶化ガラス又は結晶化ガラス製品は、石英結晶相を含有しない。いくつかの実施例では、石英結晶相が結晶化ガラス又は結晶化ガラス製品に占める重量百分率は、0%、0%超、0.1%、0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、20%である。 SiO2は、本発明の結晶化ガラスと結晶化ガラス製品の網状構造を成形するための成分であり、SiO2は、ケイ素酸素四面体構造の構成要素により網状構造を形成し、ケイ酸塩の基本構造を形成することができる。いくつかの実施例では、SiO2は、石英結晶相を形成するために必要な組成でもある。SiO2の含有量が低すぎると、結晶化ガラスと結晶化ガラス製品の化学的安定性が悪くなり、SiO2の含有量が高すぎると、ガラスの粘度を大幅に増加させ、溶融温度を高め、材料溶融が困難になり、マトリックスガラスの成形難度を増加させる。したがって、本発明において、SiO2の含有量は、40%~55%であり、好ましくは、45%~53%であり、より好ましくは、48%~52%である。いくつかの実施例では、約40%、40.5%、41%、41.5%、42%、42.5%、43%、43.5%、44%、44.5%、45%、45.5%、46%、46.5%、47%、47.5%、48%、48.5%、49%、49.5%、50%、50.5%、51%、51.5%、52%、52.5%、53%、53.5%、54%、54.5%、55%のSiO2を含有してもよい。 Al2O3は、本発明の結晶化ガラス及び結晶化ガラス製品の機械的特性及び化学的安定性の向上に有利であり、本発明のスピネル結晶相を形成するために必要な組成でもある。Al2O3は、[AlO4]四面体を形成し、一部の[SiO4]四面体を置換して網状構造を形成することができる。[AlO4]四面体の分子体積は、41cm3/molであり、[SiO4]四面体の分子体積は、27.2cm3/molであり、[AlO4]四面体で部分[SiO4]四面体を置換した後、分子体積が増大し、構造の網状空間が拡大し、化学強化過程におけるアルカリ金属イオンの拡散に有利であり、大量のNa+の受け入れにも有利であり、イオン交換を促進する。Al2O3の含有量が低すぎると、強化効果の向上及び結晶の析出に不利であり、ガラスの機械的特性及び化学的安定性が悪い。Al2O3の含有量が高すぎると、ガラスの溶融が困難になり、溶融温度が高く、成形時に表面に結石が析出しやすい。したがって、Al2O3の含有量は、15%~30%であり、好ましくは、18%~25%であり、より好ましくは、20%~23%である。いくつかの実施例では、約15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、20%、20.5%、21%、21.5%、22%、22.5%、23%、23.5%、24%、24.5%、25%、25.5%、26%、26.5%、27%、27.5%、28%、28.5%、29%、29.5%、30%のAl2O3を含有してもよい。 いくつかの実施例では、SiO2の含有量と、Al2O3の含有量との比SiO2/Al2O3を1.5~3.2の範囲内に制御することで、結晶化ガラス及び結晶化ガラス製品の落球式衝撃試験の高さ及び4点曲げ強度の向上に有利であり、結晶化ガラス製品のイオン交換層の深さ及び表面応力を向上させる。したがって、好ましくは、SiO2/Al2O3が1.5~3.2であり、より好ましくは、SiO2/Al2O3が1.7~3.0であり、さらに好ましくは、SiO2/Al2O3が1.8~2.8であり、さらにより好ましくはSiO2/Al2O3が2.0~2.5である。いくつかの実施例では、SiO2/Al2O3の値は、1.5、1.55、1.6、1.65、1.7、1.75、1.8、1.85、1.9、1.95、2.0、2.05、2.1、2.15、2.2、2.25、2.3、2.35、2.4、2.45、2.5、2.55、2.6、2.65、2.7、2.75、2.8、2.85、2.9、2.95、3.0、3.05、3.1、3.15、3.2である。 Li2Oは、ガラスの融点を低下させるとともに、化学強化に関与し、結晶化ガラス製品の機械的特性を向上させるために必要な組成である。一方、Li2Oは、遊離酸素を提供し、TiO2着色を低減することができる。Li2Oの含有量が高すぎると、結晶化ガラス及び結晶化ガラス製品において結晶が成長しやすく、結晶成長が不安定であり、結晶化ガラス及び結晶化ガラス製品の透過率に影響を与え、化学的安定性を悪化させる。したがって、Li2Oの含有量は、0.1%~6%であり、好ましくは、1%~5%であり、より好ましくは、2%~4%である。いくつかの実施例では、Li2Oは、約0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、1%、1.5%