JP-2026515013-A - 操作されたTET酵素及びTet補助ピリジンボランシーケンシング(TAPS)などのエピジェネティクス及び次世代シーケンシング(NGS)における使用
Abstract
本発明は、エピジェネティクス及び次世代シーケンシング(NGS)において利用される操作されたTET酵素、及び、より具体的には、Tet補助ピリジンボランシーケンシング(TAPS)などのシーケンシング法に関する。 【選択図】なし
Inventors
- バージェス-ブラウン ニコラ エイ
- ヒンクス ジョン
- トルトリチ マルチェッロ
- ダゴスティーノ ロサ
- フェルナンデス-シド アレハンドラ
Assignees
- エグザクト サイエンシズ イノヴェーション リミテッド
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20240424
- Priority Date
- 20230428
Claims (20)
- 操作された10-11トランスロカーゼ(TET)酵素であって、以下からなる群から選択される少なくとも1つの置換変異を含むTET触媒ドメインを含み、 -前記触媒ドメインにおける非システインアミノ酸の、システインによる置換、 -前記触媒ドメインにおけるシステインの、非システインアミノ酸による置換、及び -それらの組み合わせ、 前記操作されたTET酵素は、5-メチルシトシン(5mC)から5-ヒドロキシメチルシトシン(5hmC)へ、及び/または5hmCから5-ホルミルシトシン(5fC)及び/または5-カルボキシシトシン(5caC)への酸化を触媒する、前記操作されたTET酵素。
- システインで置換される前記少なくとも1つの非システインアミノ酸が、前記TET酵素のアイソフォームまたはオルソログにおいてシステインによって占有される前記TET酵素の前記触媒ドメイン内の位置で生じる、請求項1に記載の操作されたTET酵素。
- 前記TET触媒ドメインが、マウスTET2触媒ドメインであり、前記アイソフォームが、マウスTET1である、請求項2に記載の操作されたTET酵素。
- システインで置換される前記少なくとも1つの非システインアミノ酸が、1286、1291、1322、1835、及び1837、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される位置にあり、前記位置番号は、完全長マウスTET2の位置番号に基づく、請求項3に記載の操作されたTET酵素。
- 前記置換が、A1286C、S1291C、K1332C、M1835C及びE1837Cの置換、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択され、前記位置番号は、完全長マウスTET2の位置番号に基づく、請求項4に記載の操作されたTET酵素。
- 非システインアミノ酸で置換される前記触媒ドメイン内の前記少なくとも1つのシステインが、前記TET酵素のアイソフォームにおいて非システインによって占有される前記TET酵素の前記触媒ドメイン内の位置で生じる、請求項1~5のいずれか1項に記載の操作されたTET酵素。
- 前記TET触媒ドメインが、マウスTET2触媒ドメインであり、前記アイソフォームが、マウスTET1酵素である、請求項6に記載の操作されたTET酵素。
- 非システインアミノ酸で置換される前記少なくとも1つのシステインが、1168、1171、1185、1272、1772、1792及び1827、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される位置にあり、前記位置番号は、完全長マウスTET2の位置番号に基づく、請求項7に記載の操作されたTET酵素。
- 前記置換が、C1168Y、C1171P、C1185T、C1272R、C1772S、C1792K及びC1827Gの置換、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択され、前記位置番号は、完全長マウスTET2の位置番号に基づく、請求項8に記載の操作されたTET酵素。
- 前記操作されたTET酵素の前記触媒ドメインが、配列番号1と少なくとも80%の配列同一性を共有するN末端部分及び配列番号2と少なくとも80%の配列同一性を共有するC末端部分を有し、ただし、前記触媒ドメインが、A1286C、S1291C、K1332C、M1835C、E1837C、C1168Y、C1171P、C1185T、C1272R、C1772S、C1792K及びC1827Gの置換、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの置換を含み、前記位置番号は、完全長マウスTET2の位置番号に基づく、請求項1~9のいずれか1項に記載の操作されたTET酵素。
- 前記触媒ドメインの前記N末端部分が、配列番号1に対応し、前記触媒ドメインの前記C末端部分が、配列番号2に対応する、請求項10に記載の操作されたTET酵素。
- 前記触媒ドメインの前記N末端部分及び前記触媒ドメインの前記C末端部分が、異種リンカー配列によって接続されている、請求項10~11のいずれか1項に記載の操作されたTET酵素。
- 前記TET触媒ドメインが、マウスTET3触媒ドメインであり、前記アイソフォームが、マウスTET1である、請求項2に記載の操作されたTET酵素。
- システインで置換される前記少なくとも1つの非システインアミノ酸が、1076、1112、1721、及び1726、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される位置にあり、前記位置番号は、完全長マウスTET3の位置番号に基づく、請求項13に記載の操作されたTET酵素。
- 前記置換が、A1076C、I1112C、M1721C、及びE1726Cの置換、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択され、前記位置番号は、完全長マウスTET3の位置番号に基づく、請求項14に記載の操作されたTET酵素。
- さらに、975、1658、及び1678、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される位置のアミノ酸置換を含み、前記位置番号は、完全長マウスTET3の位置番号に基づく、請求項13~15のいずれか1項に記載の操作されたTET酵素。
- 前記置換が、A975T、N1658S、及びR1678Kの置換、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択され、前記位置番号は、完全長マウスTET3の位置番号に基づく、請求項16に記載の操作されたTET酵素。
- 前記操作されたTET酵素の前記触媒ドメインが、配列番号3と少なくとも80%の配列同一性を共有するN末端部分及び配列番号4と少なくとも80%の配列同一性を共有するC末端部分を有し、ただし、前記触媒ドメインが、A1076C、I1112C、M1721C、E1726C、A975T、N1658S、及びR1678Kの置換、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの置換を含み、前記位置番号は、完全長マウスTET3の位置番号に基づく、請求項13~17のいずれか1項に記載の操作されたTET酵素。
- 前記触媒ドメインの前記N末端部分が、配列番号3に対応し、前記触媒ドメインの前記C末端部分が、配列番号4に対応する、請求項18に記載の操作されたTET酵素。
- 前記触媒ドメインの前記N末端部分及び前記触媒ドメインの前記C末端部分が、異種リンカー配列によって接続されている、請求項18~19のいずれか1項に記載の操作されたTET酵素。
Description
関連出願に関する記述 本出願は、2023年4月28日に提出された米国仮出願第63/498,874号の利益を主張し、この内容は、全体が参照により本明細書に組み込まれる。 配列表 2024年4月24日に作成され、ファイルサイズが59,135バイトであり、「41744-601_SEQUENCE_LISTING」という名称の、本明細書と共に提出されたコンピュータで読み取り可能な配列表のテキストは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。 本発明は、エピジェネティクス及び次世代シーケンシング(NGS)において利用される操作されたTET酵素、より具体的には、Tet補助ピリジンボランシーケンシング(TAPS)などのシーケンシング法に関する。 多細胞生物の細胞は、遺伝的には均一であるが、遺伝子の発現の差異により、構造的及び機能的には不均一である。エピジェネティクスは、基礎となるDNA配列の変化を伴わない、遺伝子発現の可逆的で遺伝性の変化に関する研究である。エピジェネティクスのメカニズムは、数ある手段の中でも、DNAのメチル化などのDNAの化学修飾によって媒介される。哺乳動物において、エピジェネティックな調節は、発生、細胞分化、及び増殖等の様々な異なるプロセスに重要である。状況に固有の遺伝子発現プログラム及び細胞表現型の根底にある調節ネットワーク及びエピジェネティクスのメカニズムを完全に理解することは、ヒトの健康に広く影響を与える重要な科学的目標として残されている。 上述したようなDNA配列のメチル化状態を決定できる方法は、最近まで、次世代シーケンシング(NGS)とバイサルファイトシーケンシング(BS)との組み合わせによってその必要性が満たされていた。Tet補助ピリジンボランシーケンシング(TAPS)の発明は、特にDNA試料の損傷及び感度に関して、BSタイプの技法の多くの制限を克服する。感度は、試料DNAの力価が低いがん診断などのヘルスケア用途の開発にとって非常に重要である。特定の例としては、血液中の無細胞DNA(cfDNA)の検出が挙げられるであろう。 ある特定のTAPSプロトコルは、10-11トランスロカーゼ(TET)酵素を利用する。TET酵素ファミリーは、5-メチルシトシン(5mC)を酸化させ、DNAメチル化の遺伝子座特異的な逆転を促進する。シトシンのメチル化は、真核生物における多く見られるエピジェネティック修飾であり、5-メチルシトシン(5mC)は、DNAメチルトランスフェラーゼ(Dnmt)活性によって生成され、染色体DNAのCGジヌクレオチド(CpG)上に位置する。TETタンパク質は、5mCを5-ヒドロキシメチルシトシン(5hmC)、5-ホルミルシトシン(5fmC)、及び5-カルボキシルシトシン(5caC)に酸化させ、DNAのメチル化パターンを修飾する。 メチル化されたDNAの酵素的変換のためのTETを用いる技術の信頼性から、TET酵素は大きな商業的及び医学的重要性を有する。 当技術分野では、大量生産、低コストの生産に適しており、非常に高感度のメチル化アッセイ用途に不可欠な高性能の機能特性も示す、改善された操作型のTET酵素が必要とされている。 本発明は、エピジェネティクス及び次世代シーケンシング(NGS)において利用される操作されたTET酵素、及び、より具体的には、Tet補助ピリジンボランシーケンシング(TAPS)などのシーケンシング法に関する。 したがって、いくつかの好ましい実施形態では、本発明は、触媒ドメインにおける非システインアミノ酸のシステインによる置換、触媒ドメインにおけるシステインの非システインアミノ酸による置換、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの置換変異を含むTET触媒ドメインを含む、操作された10-11トランスロカーゼ(TET)酵素を提供し、操作されたTET酵素は、5-メチルシトシン(5mC)から5-ヒドロキシメチルシトシン(5hmC)へ、及び/または5hmCから5-ホルミルシトシン(5fC)及び/または5-カルボキシシトシン(5caC)への酸化を触媒する。 いくつかの好ましい実施形態では、システインで置換される少なくとも1つの非システインアミノ酸は、TET酵素のアイソフォームまたはオルソログにおいてシステインによって占有されるTET酵素の触媒ドメイン内の位置で生じる。 いくつかの好ましい実施形態では、TET触媒ドメインは、マウスTET2触媒ドメインであり、アイソフォームは、マウスTET1である。いくつかの好ましい実施形態では、システインで置換される少なくとも1つの非システインアミノ酸は、1286、1291、1322、1835、及び1837、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される位置にあり、位置番号は、完全長マウスTET2の位置番号に基づく。いくつかの好ましい実施形態では、置換は、A1286C、S1291C、K1332C、M1835C及びE1837Cの置換、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択され、位置番号は、完全長マウスTET2の位置番号に基づく。 いくつかの好ましい実施形態では、非システインアミノ酸で置換される触媒ドメイン内の少なくとも1つのシステインは、TET酵素のアイソフォームにおいて非システインによって占有されるTET酵素の触媒ドメイン内の位置で生じる。 いくつかの好ましい実施形態では、TET触媒ドメインは、マウスTET2触媒ドメインであり、アイソフォームは、マウスTET1酵素である。いくつかの好ましい実施形態では、非システインアミノ酸で置換される少なくとも1つのシステインは、1168、1171、1185、1272、1772、1792及び1827、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される位置にあり、位置番号は、完全長マウスTET2の位置番号に基づく。いくつかの好ましい実施形態では、置換は、C1168Y、C1171P、C1185T、C1272R、C1772S、C1792K及びC1827Gの置換、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択され、位置番号は、完全長マウスTET2の位置番号に基づく。 いくつかの好ましい実施形態では、操作されたTET酵素の触媒ドメインは、配列番号1と少なくとも80%の配列同一性を共有するN末端部分及び配列番号2と少なくとも80%の配列同一性を共有するC末端部分を有し、ただし、触媒ドメインは、A1286C、S1291C、K1332C、M1835C、E1837C、C1168Y、C1171P、C1185T、C1272R、C1772S、C1792K及びC1827Gの置換、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの置換からなり、位置番号は、完全長マウスTET2の位置番号に基づく。いくつかの好ましい実施形態では、触媒ドメインのN末端部分は配列番号1に対応し、触媒ドメインのC末端部分は配列番号2に対応する。いくつかの好ましい実施形態では、触媒ドメインのN末端部分と触媒ドメインのC末端部分は、異種のリンカー配列によって接続される。 いくつかの好ましい実施形態では、TET触媒ドメインは、マウスTET3触媒ドメインであり、アイソフォームは、マウスTET1である。いくつかの好ましい実施形態では、システインで置換される少なくとも1つの非システインアミノ酸は、1076、1112、1721、及び1726、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される位置にあり、位置番号は、完全長マウスTET3の位置番号に基づく。いくつかの好ましい実施形態では、置換は、A1076C、I1112C、M1721C、及びE1726Cの置換、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択され、位置番号は、完全長マウスTET3の位置番号に基づく。いくつかの好ましい実施形態では、操作されたTET酵素は、さらに、975、1658、及び1678、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される位置のアミノ酸置換を含み、位置番号は、完全長マウスTET3の位置番号に基づく。いくつかの好ましい実施形態では、置換は、A975T、N1658S、及びR1678Kの置換、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択され、位置番号は、完全長マウスTET3の位置番号に基づく。いくつかの好ましい実施形態では、操作されたTET酵素の触媒ドメインは、配列番号3と少なくとも80%の配列同一性を共有するN末端部分及び配列番号4と少なくとも80%の配列同一性を共有するC末端部分を有し、ただし、触媒ドメインは、A1076C、I1112C、M1721C、E1726C、A975T、N1658S、及びR1678Kの置換、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの置換からなり、位置番号は、完全長マウスTET3の位置番号に基づく。いくつかの好ましい実施形態では、触媒ドメインのN末端部分は配列番号3に対応し、触媒ドメインのC末端部分は配列番号4に対応する。いくつかの好ましい実施形態では、触媒ドメインのN末端部分と触媒ドメインのC末端部分は、異種のリンカー配列によって接続される。 いくつかの好ましい実施形態では、TET触媒ドメインは、Lygus hesperusのTET2触媒ドメインであり、オルソログは、マウスTET1である。いくつかの好ましい実施形態では、システインで置換される少なくとも1つの非システインアミノ酸は、740、773、及び1400、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される位置にあり、位置番号は、部分的Lygus hesperus TET2の位置番号に基づく。いくつかの好ましい実施形態では、置換は、A740C、K773C、及びQ1400Cの置換、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択され、位置番号は、部分長Lygus hesperus TET2の位置番号に基づく。いくつかの好ましい実施形態では、操作されたTET酵素は、さらに、627、641、1337、及び1357、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される位置のアミノ酸置換を含み、位置番号は、部分長Lygus hesperus TET2の位置番号に基づく。いくつかの好ましい実施形態では、置換は、V627P、A641T、N1337S、及びH1357Kの置換、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択され、位置番号は、完全長Lygus hesperus TET2の位置番号に基づく。いくつかの好ましい実施形態では、操作されたTET酵素の触媒ドメインは、配列番号5と少なくとも80%の配列同一性を共有するN末端部分及び配列番号6と少なくとも80%の配列同一性を共有するC末端部分を有し、ただし、触媒ドメインは、A740C、K773C、Q1400C、V627P、A641T、N1337S、及びH1357Kの置換、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの置換からなり、位置番号は、部分長Lygus hesperus TET2の位置番号に基づく。いくつかの好ましい実施形態では、触媒ドメインのN末端部分は配列番号5に対応し、触媒ドメインのC末端部分は配列番号6に対応する。いくつかの好ましい実施形態では、触媒ドメインのN末端部分と触媒ドメインのC末端部分は、異種のリンカー配列によって接続される。 いくつかの好ましい実施形態では、TET触媒ドメインは、ヒトTET2触媒ドメインであり、オルソログは、マウスTET1である。いくつかの好ましい実施形態では、システインで置換される少なくとも1つの非システインアミノ酸は、1373、1409、1921、及び1923、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される位置にあり、位置番号は、完全長ヒトTET2の位置番号に基づく。いくつかの好ましい実施形態では、置換は、A1373C、K1409C、M1921