JP-2026515030-A - 気道陽圧機械からのCO2再呼吸を低減するためのシステムおよび方法
Abstract
気道陽圧装置が、圧力発生器、患者の顔面上に配置されるように構成されたマスク、圧力発生器をマスクに動作可能に接続する導管、および排気ポートを含む。気道陽圧機械からのCO 2 再呼吸を低減する方法が、複数の吸入期間および複数の呼気期間を含む治療期間に渡って、導管およびマスクを経由して患者の気道の中に圧力を供給することを含み、供給される圧力は、患者の呼気の大部分を排気ポートから排出するのに充分なレベルである、呼気期間の間に、患者の呼気の一部が導管の中に流れ込むことを判断した場合、圧力が増大され、患者の呼気が排気ポートを介して導管から取り除かれる。
Inventors
- ノア,ウィリアム
- ヘテ,バーナード
- クネッパー,マイケル
Assignees
- スリープレス・インコーポレイテッド
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20240425
- Priority Date
- 20230428
Claims (20)
- 圧力発生器、患者の顔面上に配置されるように構成されたマスク、圧力発生器をマスクに動作可能に接続する導管、および排気ポートを含む気道陽圧機械からCO 2 再呼吸を低減する方法であって、 複数の吸入期間および複数の呼気期間を含む治療期間に渡って、導管およびマスクを経由して患者の気道の中に圧力を供給するステップを含み、 供給される圧力は、患者の呼気の大部分を排気ポートから排出するのに充分なレベルである、方法。
- 各吸入期間の間に、患者は0.1%未満のCO 2 を吸入する、請求項1に記載の方法。
- 各吸入期間の開始時に、患者の呼気が導管内に存在していない、請求項1に記載の方法。
- 患者の呼気量を測定するステップと、 患者の呼気の大部分が排気ポートから排出されるように、供給される圧力を調整するステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 呼気期間の間に、患者の呼気の一部が導管の中に流れ込むことを判断するステップと、 圧力を増大させて、排気ポートを介して導管から患者の呼気を取り除くステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 圧力を増大させるステップは、呼気期間の終了部分で供給される圧力を増加させることを含む、請求項5に記載の方法。
- 圧力を増大させるステップは、増大した圧力が供給される、呼気期間の間の時間を増加させることを含む、請求項5に記載の方法。
- 患者の呼気が排気ポートを介して導管から取り除かれた後、供給される圧力を減少させるステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
- 圧力を増大させるステップは、患者の呼気が排気ポートを介して導管から取り除かれるまで、次の吸入期間の開始部分の間に供給される圧力を増加させることを含む、請求項5に記載の方法。
- 第1呼気期間の間に、初期圧力を供給するステップであって、該初期圧力は、患者の呼気が導管の中に入り込まないように構成される、ステップと、 患者の呼気の一部が導管の中に入り込むまで、連続呼気期間の間に供給される圧力を予め定めた量だけ減少させるステップと、 患者の呼気が導管の中に入り込まない場合、圧力を最終圧力まで増加させるステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 導管を経由した圧力または流量を測定する1つ以上のセンサからデータを受信するステップと、 患者の呼気の一部が導管の中に入るかどうかを判断するステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 患者が覚醒しているか眠っているかを判断するステップと、 患者が覚醒している場合、最低圧力を供給するステップと、 患者が眠った後、あるランプ期間に渡って供給される圧力を増大させるステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 最低圧力は、吸入期間の開始時に患者の呼気が導管内に存在しないことを確保するのに充分である、請求項12に記載の方法。
- 圧力を増大させるステップの際に、各呼気期間の終了時に供給される圧力は、連続呼気期間に渡って徐々に増加する、請求項12に記載の方法。
- 供給される圧力は、各呼気期間の間に増加して、次の吸入期間の前のある期間に、より高い圧力に到達し、 圧力を増大させるステップの間に、該より高い圧力は、連続呼気期間に渡って徐々に減少する、請求項12に記載の方法。
- 供給される圧力は、各呼気期間の間に増加して、次の吸入期間の前のある期間に、より高い圧力に到達し、 圧力を増大させるステップの間に、該期間は、連続呼気期間に渡って徐々に増加する、請求項12に記載の方法。
- 圧力は、吸入期間の終了を含む吸入期間の一部の間に、緩和気道陽圧であり、 圧力は、呼気期間の終了を含む呼気期間の一部の間に、治療気道陽圧であって、該治療気道陽圧は、緩和気道陽圧よりも大きく、 呼気期間の終了後、圧力は、治療気道陽圧から緩和気道陽圧に減少する、請求項1に記載の方法。
- 呼気期間の間に患者の呼気の一部が導管の中に入り込むことを判断するステップと、 緩和気道陽圧を増加させるステップと、をさらに含む、請求項17に記載の方法。
- 呼気期間の間に患者の呼気の一部が導管の中に入り込むことを判断するステップと、 呼気期間のより大きい部分に渡って、治療気道陽圧を維持するステップと、をさらに含む、請求項17に記載の方法。
- 呼気期間の間に患者の呼気の一部が導管の中に入り込むことを判断するステップと、 治療気道陽圧を増加させるステップと、をさらに含む、請求項17に記載の方法。
Description
(関連出願への相互参照) 本願は、米国仮出願第63/462856号(2023年4月28日出願)、米国仮出願第63/499412号(2023年5月1日出願)、および米国仮出願第63/588467号(2023年10月6日出願)の優先権を主張し、これらの開示全体は、この参照によりここに組み込まれる。 本開示の主題は、例えば、閉塞性睡眠時無呼吸症などの睡眠呼吸障害を治療するための気道陽圧システムおよび方法に関する。特に、本発明のシステムおよび方法は、患者によって呼気され、システム内に保持され、続いて患者の次の吸入時に再呼吸されるCO2量を低減するように構成される。 睡眠時無呼吸症は、睡眠中に呼吸が繰り返し停止したり開始する潜在的に深刻な疾患である。いくつかの推定によると、30歳から70歳までの成人の25%以上が睡眠時無呼吸症を有しており、その数は高齢男性で90%にも達すると述べている。 睡眠時無呼吸症の最も一般的な治療法の1つは、持続気道陽圧(CPAP)療法である。治療の際、CPAP機械が、回路、即ち、患者に接続されたマスクまたは鼻腔内鼻ピローマスクで終端されたチューブを経由して空気流を供給する。この空気流は、患者の喉の空気圧を増加させ、その気道が閉塞するのを防止する。後続の世代の気道陽圧療法は、患者の快適性を改善する試みで、呼気期間の開始時に圧力を減少させる(典型的には5~15cmH2O)ように設計された。2つの異なる圧力が供給されるため、これらのシステムは一般に二相性陽圧呼吸(BPAP)療法と称される。更なる研究開発により、多種多様気道陽圧機械が得られたが、いずれの場合も、気道陽圧は、機械を経由して空気流を生成し、これは、吸入時および呼気時に患者によって生成される空気流と相互作用する。これにより、回路内部で動的流動環境を生成する。既存の気道陽圧機械は、システムを経由する空気の流れを制御し案内するための種々のバルブおよびポートを含む。しかしながら、患者に適切な治療を提供しつつ、不要な副作用を低減する、改善された気道陽圧システムについてのニーズが依然として残っている。 患者の呼吸周期の吸入段階の間における本発明の例示的な気道陽圧システムの概略図である。患者の呼気流量が排気流量を決して超えない第1シナリオのもとで、患者の呼吸周期の呼気段階の一部の間における図1の例示的な気道陽圧システムの概略図である。患者の呼気流量が排気流量を超えるが、次の吸入の前に回路から取り除き可能である第2シナリオのもとで、患者の呼吸周期の呼気段階の一部の間における図1の例示的な気道陽圧システムの概略図である。患者の呼気流量が排気流量を超え、次の吸入前に回路から取り除かれないという第3シナリオのもとで、患者の呼吸周期の呼気段階の一部の間における図1の例示的な気道陽圧システムの概略図である。患者の呼吸周期の次の吸入段階の開始直後の図4の例示的な陽圧気道システムの概略図である。図1の例示的な陽圧気道システムで使用可能な例示的なフェイスマスクの分解斜視図である。分離状態で示す排気アセンブリの詳細図である。本発明の1つの例示的な実装例のプロセスフロー図である。本発明の気道陽圧システムの印加圧力プロファイルの一例を患者の空気流量のグラフと関連させて示すグラフである。本発明の気道陽圧システムの印加圧力プロファイルの他の例を患者の空気流量のグラフと関連させて示すグラフである。 多くの気道陽圧では、患者の呼気が環境中に排出される前に、回路の少なくとも一部を経由して案内される。従って、呼気ガスは、回路内に残留することがあり、その結果、患者は次の吸入時に少なくともいくらかの呼気ガスを再呼吸することになる。呼気ガスを再呼吸した場合、次の3つの顕著な影響がある。(1)呼吸ごとに湿度が増加する。(2)吸入空気の酸素分率が減少する。(3)吸入空気のCO2分率が増加する。陽圧換気の際にこれを経験した場合、増加した湿度により、患者にとって不快感をもたらすであろう。減少した酸素により酸素飽和度を降下させて、減少した酸素のカスケードが生ずる可能性があるが、再呼吸開始から肺の中に残る濃度は減少しているにもかかわらず、ヘモグロビンの酸素との親和性および利用可能性に起因して、酸素枯渇が危機的になるまでより長い利用時間がある。しかしながら、CO2の蓄積は、それが回路内に単に捕獲され、それが除去できない場合に濃度が急速に増加する点で大きな問題である。吸入CO2の増加したレベルにより、種々の危険な身体的生理学的反応を引き起こす。肺内の空気中の増加したCO2により、血液からCO2を除去する身体能力を低下させ、血液および組織にCO2が蓄積する。その結果、血液中のpHレベルが減少し、増加した呼吸駆動力を起動する。身体は、より多くのCO2を除去して血液中のCO2濃度を正常レベルに戻す努力を続けるためである。 本開示の主題は、例えば、閉塞性睡眠時無呼吸症などの睡眠呼吸障害を治療するための気道陽圧システムおよび方法に関する。特に、本発明のシステムおよび方法は、患者の次の吸入時のCO2再呼吸を低減するように構成される。 いくつかの例示的な実施形態によれば、図1~図4を参照すると、本発明の気道陽圧システム200は、患者600に所望の空気圧を提供するための圧力発生器(ジェネレータ)300を含む。具体的には、例示的な圧力発生器300は、環境から空気を引き込んで、流量計304に通過させるファン302を含む。そして、空気は、圧力発生器300から導管400の中に通過する前に加湿器306を通過するように案内され、導管400は、圧力発生器300に動作可能に接続された入口402と、患者の呼吸器系に動作可能に接続された出口404と、そして、導管400に沿って、好ましくは出口404の近傍に排気ポート406とを有する。さらに後述するように、いくつかの実施形態では、排気ポート406は、出口404自体に組み込まれる。圧力発生器300は、導管400を通る回路気流810を生成し、そのため圧力発生器300はフロー発生器とも称される。ファン302が動作する速度を調整することによって、圧力発生器300は、システム200によって患者の呼吸器系に印加される圧力に影響を与えることができる。本発明の精神および範囲から逸脱することなく、患者に印加される圧力を調整する別の手段も可能である。例えば、他の既知の圧力調整手段が、ファンによって生成される空気流を排出する、圧力発生器の上またはその近くに設けられた調整可能バルブである。 ここで図1を具体的に参照すると、患者の呼吸の吸入期間には、横隔膜608が下がり、肺606を膨張させ、その結果、鼻腔602と咽頭604を通って吸入空気流820が生じる。これに対して、ここで図2~図4を参照すると、患者の呼吸の呼気期間には、患者600の横隔膜608と肺606が弛緩し、その結果、咽頭604と鼻腔602を通って呼気空気流830が生じる。ここで使用するように、鼻腔602は、口を含めている。また、ここで使用するように、患者600の「気道」は、鼻腔602、咽頭604、および肺606を含めている。 図1~図4を参照しつつ、図5も参照すると、1つの例示的な出口404は、複数のストラップ702を介して患者の頭部に固定されるフェイスマスク700の形態である。より具体的には、フェイスマスク700は、マスク本体710を含み、マスク本体710の周囲にあるシール構造704を備える。シール構造704は、患者600の顔に係合し、マスク700のエッジ付近のガス漏れを防止または著しく減少させるためのシールを提供するように構成される。例示的なフェイスマスク700は、患者600の鼻と口を包囲するように構成されるが、患者の口だけを包囲するマスク、または患者の鼻だけを囲むマスクを含む、別の設計も可能である。このため、突出部712が、マスク本体710の中央部から前方に延びており、患者600の鼻と口を収容するように形状設定される。突出部712は、開口714を含み、これを経由してガスが患者の口と鼻の中および周囲を容易に流れることができ、吸入空気流820と呼気空気流830に対して無視できる抵抗になる。開口714は、マスク本体710を回路導管400に動作可能に接続し、圧力発生器から患者の呼吸器系にガスを供給する排気アセンブリ720と接続するように構成される。マスク本体710の開口714の円筒状内面は、排気アセンブリ720の略円筒状の嵌合面と着脱可能な摩擦嵌合を提供するような形状を有し構成される。排気アセンブリ720自体は、呼吸可能なガスを受け入れるための回路導管400に着脱可能に接続される。 ここで図6を具体的に参照すると、例示的な排気アセンブリ720は、例えば、プラスチックなどの硬質材料で形成された、略エルボ形状の管状部材である。排気アセンブリ720は、1次入口722と、1次出口724と、2次出口726とを含み、2次出口726は、図1~図4に示す排気ポート406に対応する。1次入口722は、回路導管400に接続され、圧力発生器300から加圧ガスを受け入れる。1次出口724は、フェイスマスク700に接続され、さらに後述するように、交互に、患者が吸入する時に加圧ガスを患者の呼吸器系に送給し、患者が呼気する時に患者の呼気を受け入れる。 2次出口726は、1次入口722と1次出口724の間に位置決めされ、回路からガスを排気するように構成される。このため2次出口726は、ガスが流通できる複数のオリフィスを画定するインサート730を含む。例示的なインサート730は取り外し可能であり、さらに後述するように、2次出口726から排出されるガスの最大流量に影響を与えるように、オリフィスの異なる数、サイズ、または配置を画定する別のインサートと交換可能である。各々が予め定めた排気流量を提供する複数の交換可能なポートを設けることができる。 2次出口726を経由して排出されるガスは、さらに後述するように、1次入口722を経由して流入するガスだけ、1次出口724を経由して流入するガスだけ、あるいは、1次入口722と1次出口724の両方からのガスの組合せを含む場合がある。上述のフェイスマスク700は単なる例示に過ぎず、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、追加の機能を含んでもよいことは理解すべきである。 例えば、いくつかの実施形態では、排気アセンブリ720内部の圧力が閾値未満である場合、排気アセンブリ720は、1次入口722または1次出口724以外の開口を経由してガスの導入を許容してもよい。こうして排気アセンブリ720、特に2次出口726は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、同調(entrainment)バルブとしての2次機能を有してもよい。 図5に示す例示的なフェイスマスク700は、図1~図4に示す一般的な出口404の単なる1つの可能な実装例に過ぎず、図5~図6に示す排気アセンブリ720の2次出口726は、図1~図4に示す排気ポート406に対応している。さらに、いくつかの実施形態では、図5に示す例示的なフェイスマスク700のようなフェイスマスクを使用する代わりに、出口404は、圧力発生器300によって供給される空気を患者に動作可能に接続するための任意の適切な形態、例えば、以下に限定されないが、フルフェイスマスク、部分フェイスマスク、鼻マスク、鼻ピローマスク、またはその他の適切な出口などでもよい。 図1~図4を再び参照すると、 例示的な気道圧力システム200はさらに、患者の気道に印加される圧力を制御するためのコントローラ500を備える。コントローラ500は、メモリコンポーネントに保存された命令を実行し、圧力発生器300および患者の気道に印加される圧力を調整するためのプロセッサを備えたコンピュータを含む。いくつかの例示的な実施形態によれば、こうした能動的制御は、例えば、後述する実装例