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JP-2026515047-A - イオン液体変性二酸化セリウム触媒の製造方法および使用

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Abstract

本文は、イオン液体変性二酸化セリウム触媒の製造方法および使用を開示し、前記触媒は、溶剤熱および水熱の方法で製造され、イオン液体の種類、溶媒の組成、セリウム塩の種類および水の添加方法を変えることにより調整制御して異なる性質の触媒を取得し、反応温度80~150℃、反応圧力0.25~5MPa、反応時間15~180minの条件においてジオールおよびCO 2 から環状カーボネートへの合成を触媒する。変性後の触媒は、圧力0.5MPa、反応温度100℃の温和条件で1h反応させ、エチレンカーボネートの収率が79.58%であり、3MPaの条件で、エチレンカーボネートの収率>99%である。本願に係る触媒は、コストが低く、製造方法が簡単であり、CO 2 およびジオールからカーボネートへの製造を触媒する性能が高く、高い工業的応用価値を有する。 【選択図】図1

Inventors

  • 董麗
  • 黄杰林
  • 陳嵩嵩
  • 王潔
  • 胡啓魯
  • 張軍平
  • 張香平
  • 張鎖江

Assignees

  • 中国科学院過程工程研究所

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20230731
Priority Date
20230625

Claims (14)

  1. イオン液体変性二酸化セリウム触媒の製造方法であって、前記イオン液体は第四級アンモニウム塩イオン液体のいずれか1種であり、その構造がそれぞれ式Iおよび式IIに示すとおりであり、 (ただし、式I中のR 1 、R 2 、R 3 またはR 4 は、いずれも独立してC1~C6アルキル基から選ばれるいずれか1種であり、式I中のX - は、アニオンである水酸化物イオン、テトラフロオロホウ素酸イオン、硫酸水素イオン、Cl - 、I - およびBr - のいずれか1種を表す。) 前記イオン液体変性二酸化セリウム触媒の変性方法は、 一定量の溶剤1を15mLのガラスバイアルに入れ、一定量のセリウム塩を加え、均一に撹拌するS1-1と、 上記S1-1におけるガラスバイアルを溶剤2が収容されたポリテトラフルオロエチレン缶ライニング内に移し、オーブン内で反応させ、反応終了後、冷却、洗浄および乾燥を行い、前記イオン液体変性二酸化セリウム触媒を取得するS1-2と、を含み、 前記溶剤1は、イオン液体を含むメタノール溶液であり、溶剤中のイオン液体の質量割合が0~25wt.%であり、 前記溶剤2は、脱イオン水またはメタノールである、 イオン液体変性二酸化セリウム触媒の製造方法。
  2. 前記セリウム塩は、硝酸セリウム、塩化セリウム、フッ化セリウム、ヨウ化セリウム、臭化セリウム、炭酸セリウム、硫酸セリウム、硫酸第一セリウム、硫化セリウム、硫酸セリウムアンモニウム、トリフルオロメタンスルホン酸セリウム、リン酸セリウム、アセチルアセトナトセリウム、ビスイミドセリウム、酢酸セリウムおよび硝酸セリウムアンモニウムのいずれか1種を含む、 請求項1に記載イオン液体変性二酸化セリウム触媒の製造方法。
  3. 脱イオン水の添加方法は、直接添加および気化浸透の2種を含む、 請求項1に記載の方法。
  4. 前記脱イオン水の添加方法は、ポリテトラフルオロエチレン缶ライニングに脱イオン水を加える時、缶ライニング中の脱イオン水の液面がガラスバイアルの口部よりも低いことが確保され、前記溶剤2は気化浸透で触媒の合成に関与する、 請求項3に記載の方法。
  5. ステップS1-2において、反応缶をオーブンに入れてから110~180℃に昇温し、目標温度まで昇温した後、6~24h維持し、反応終了後、反応缶をオーブン中で自然冷却し、サンプルを取り出した後、無水エタノールで数回洗浄し、その後、60℃のオーブン内で12~24h乾燥する、 請求項1に記載のイオン液体変性二酸化セリウム触媒の製造方法。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載のイオン液体変性二酸化セリウム触媒の製造方法で得られた前記イオン液体変性二酸化セリウム触媒の使用であって、前記イオン液体変性二酸化セリウム触媒は、CO 2 およびジオールから環状カーボネートへの合成の過程を触媒するために用いられ、前記CO 2 およびジオールから環状カーボネートへの合成の反応式は、以下のとおりである、 (ただし、R 5 またはR 6 は、いずれも独立してH、置換もしくは無置換のC1~C10アルキル基、置換もしくは無置換のフェニル基から選ばれるいずれか1種である。) 使用。
  7. 前記環状カーボネートの合成を触媒する過程は、プロトンおよび酸素の捕捉剤の存在下で行う、 請求項6に記載の使用。
  8. 前記環状カーボネートの合成を触媒する触媒の使用量とジオールの仕込み量との比は1:(1~50)である、 請求項6に記載の使用。
  9. 前記環状カーボネートの合成を触媒する温度は80~150℃、 請求項6に記載の使用。
  10. 前記環状カーボネートの合成を触媒する圧力は0.25~5MPaである、 請求項6に記載の使用。
  11. 前記環状カーボネートの合成を触媒する時間は15~180minである、 請求項6に記載の使用。
  12. 前記ジオールは、エチレングリコール、1,2-プロピレングリコールまたはフェニルエチレングリコールのいずれか1種である、 請求項6に記載の使用。
  13. 前記プロトンおよび酸素の捕捉剤は2-シアノピリジンであり、ジオールと捕捉剤との使用量のモル比は1:(1~10)である、 請求項7に記載の使用。
  14. 前記環状カーボネートの合成を触媒する具体的なステップは、イオン液体で変性された酸化セリウムを触媒として、CO 2 とジオールとの反応を触媒して環状カーボネートを合成し、ジオールと2-シアノピリジンとのモル比が1:5であり、触媒とジオールとの仕込みモル比が1:10であり、反応温度100℃、反応圧力0.5MPaで、1h反応させて環状カーボネートを合成することである、 請求項1に記載の使用。

Description

本願の実施例は、グリーン触媒の技術分野に関し、例えば、イオン液体は、二酸化セリウム触媒によりCO2およびジオールから環状カーボネートを生成することを効果的に促進する方法に関する。 二酸化炭素は、温室効果を引き起こす主な要因の1つであり、二酸化炭素の過剰な排出は、人類の生存する環境に極めて大きな悪影響を与える。二酸化炭素の過剰な排出による多くの環境問題に対して、中国では、エネルギー等の分野から急速かつ意義深い改革を展開することを提唱し、2060年前にカーボンニュートラルを実現することを目指している。CO2を有用な化学物質に転化することは、グリーンな価値付加路線であるが、二酸化炭素の捕捉、有効な触媒経路の設計および効率的な触媒の選択等の問題に対して解決する必要がある。 現在、二酸化炭素およびジオールを付加価値のある環状カーボネートに転化できる触媒系には主に2種類があり、その一種は均一系であり、触媒と二酸化炭素およびジオールとの接触面が大きく、触媒の反応利用率が高く、一般的に良好な触媒効果を有するが、触媒系の回収に不利であり、他の一種は不均一系であり、触媒反応が固体触媒の表面で発生し、一般的にジオールおよびCO2が触媒に吸着されてから反応を行い、反応後に得られた環状カーボネートが触媒表面の活性サイトで脱着し、触媒と生成物と基質との混合物を分離させた後、触媒がリサイクル可能であり、工業化生産のコストを効果的に低減することができる。CO2の熱力学的安定性および動力学的不活性により、反応中にCO2およびジオールを活性化するために高いエネルギーが必要であり、また、副生成物である水も環状カーボネートの生成に影響を与える(Separation and Purification Technology,2021,275,119143~119148.)。 報道によると、CO2とジオールで環状カーボネートを製造する触媒には、主にカルベン系触媒、金属酸化物触媒、ヘテロポリ酸触媒、金属担持触媒およびイオン液体触媒等があり、Felix D.Bobbinkら(Chemical Communications,2016,52,10787‐10790)は、チアゾニウム塩を触媒として、ジオールおよびCO2から環状カーボネートへの製造を触媒して、C4H9Br使用量が1.0mmol、Cs2CO3使用量が1.6mmol、DMF使用量が4mL、およびCO2圧力が1atmの条件で24h反応させ、環状カーボネートの収率は、54~63%に達することができる。日本国立研究所(JP 2021-138661)は、ヨウ化亜鉛/トリフルオロメタンスルホン酸亜鉛/p-トルエンスルホン酸亜鉛を触媒として、アセトニトリル/テトラヒドロフラン/ジメチルホルムアミド/メチルエチルケトン/N-メチルピロリドンを溶剤として、温度165~180℃およびCO2圧力3~5MPaの条件でエチレングリコール/プロピレングリコール/グリセリンとCO2を触媒して環状カーボネートを製造し、4~24h反応させた後、環状カーボネートの収率は36~98%に達することができる。報道された研究では、いくつかの触媒がジオールおよびCO2から環状カーボネートへの製造を触媒することができるが、これらの触媒の触媒効率が依然として低く、且つ触媒条件が厳しい。 従って、新しい効率的な触媒を開発し、反応エネルギー障壁を下げることは、温和条件でCO2およびジオールの高効率な転化を実現する鍵である。二酸化セリウムの表面に、ルイス酸性サイトとルイス塩基性サイトとが同時にあるため、二酸化セリウムを触媒としてCO2とジオールの反応過程を触媒することができるが、様々な方式により変性合成された二酸化セリウムの表面性質がいずれも異なり、表された活性も異なる。イオン液体は、低い界面張力、高い粘度および高い導電性等の独特な物理的性質を有し、高性能触媒材料の合成のために様々な可能性を提供する。 以上に記述された考え方に基づき、イオン液体中で触媒を合成することにより、CO2とジオールを効率的に触媒できる変性二酸化セリウム触媒を得ることが期待される。従って、イオン液体で二酸化セリウムを変性してCO2およびジオールから環状カーボネートへの製造を触媒する効率を大幅に高め、CO2およびジオールから環状カーボネートへの直接製造の工業化を実現することに対して重要な意義を持つ。 図面は、本明細書の技術案に対する更なる理解を提供するためのものであり、明細書の一部を構成し、本願の実施例と共に本明細書の技術案を解釈するためのものであり、本明細書の技術案の制限を構成するものではない。 本願の実施例におけるイオン液体変性二酸化セリウム触媒のXRD図である。本願の実施例におけるイオン液体変性二酸化セリウム触媒のFT-IR図である。 本願の目的、技術案および利点をより明確にするために、以下、図面および具体的な実施例を参照しながら本願について更に詳細に説明する。ここで説明される具体的な実施例は、本願を解釈するためのものに過ぎず、本願を限定するものではないことが理解されるべきである。 [実施例1] 25wt.%水酸化テトラエチルアンモニウムを含むメタノール溶液3.5gを溶剤として15mLのガラスバイアルに入れ、2gの硝酸セリウム六水和物を秤量してガラスバイアルに加えて5min撹拌した。6mLの脱イオン水をポリテトラフルオロエチレン缶ライニング内に加えた後、ガラスバイアルの口部を上に向けてポリテトラフルオロエチレン缶ライニング内に移し、脱イオン水がガラスバイアルを完全に水没しておらず、その後、缶ライニングを反応缶に入れた。反応缶をオーブン内に入れ、140℃に昇温すると計時を開始し、12h反応させた。反応終了後のサンプルが無水エタノールに分散し、遠心分離機中にて6000rpmの回転数で洗浄し、その後、60℃のオーブン内で一晩乾燥させ、収集して触媒を得た。0.172gの触媒を秤量して活性評価反応缶に入れ、0.62gのエチレングリコールを秤量して加え、その後、5.2gの2-シアノピリジンを加えた。反応缶内のガスをCO2で3回置換し、その後、100℃まで昇温し、昇温終了後、0.5MPaのCO2を通気し続けて反応させた。Agilentクロマトグラフィー(8890GC)FID検出器で反応後の液体を分析し、得られたエチレンカーボネートの収率は79.58%であった。 [実施例2] 実施例1と同じであるが、触媒合成過程で使用された溶剤が25wt.%水酸化テトラメチルアンモニウムを含むメタノール溶液であった点で違いがあり、他の反応条件およびテスト方法を変えず、得られたエチレンカーボネートの収率は36.95%であった。 [実施例3] 実施例1と同じであるが、触媒合成過程で使用された溶剤が25wt.%水酸化テトラブチルアンモニウムを含むメタノール溶液であった点で違いがあり、他の反応条件およびテスト方法を変えず、得られたエチレンカーボネートの収率は50.07%であった。 [実施例4] 実施例1と同じであるが、触媒合成過程で使用された溶剤が25wt.%テトラエチルテトラフルオロホウ酸アンモニウムを含むメタノール溶液であった点で違いがあり、他の反応条件およびテスト方法を変えず、得られたエチレンカーボネートの収率は0%であった。 [実施例5] 実施例1と同じであるが、触媒合成過程で使用された溶剤が25wt.%ヨウ化テトラエチルアンモニウムを含むメタノール溶液であった点で違いがあり、他の反応条件およびテスト方法を変えず、得られたエチレンカーボネートの収率は0%であった。 [実施例6] 実施例1と同じであるが、触媒合成過程で使用された溶剤が25wt.%テトラエチル硫酸水素アンモニウムを含むメタノール溶液であった点で違いがあり、他の反応条件およびテスト方法を変えず、得られたエチレンカーボネートの収率は0%であった。 [実施例7] 実施例1と同じであるが、触媒合成過程で使用された溶剤が25wt.%臭化テトラエチルアンモニウムを含むメタノール溶液であった点で違いがあり、他の反応条件およびテスト方法を変えず、得られたエチレンカーボネートの収率は9.86%であった。 [実施例8] 実施例1と同じであるが、触媒合成過程で使用された溶剤が12.5wt.%水酸化テトラエチルアンモニウムを含むメタノール溶液であった点で違いがあり、他の反応条件およびテスト方法を変えず、得られたエチレンカーボネートの収率は73.14%であった。 [実施例9] 実施例1と同じであるが、触媒合成過程で使用された溶剤が0wt.%水酸化テトラエチルアンモニウムを含むメタノール溶液であった点で違いがあり、他の反応条件およびテスト方法を変えず、得られたエチレンカーボネートの収率は1.57%であった。 [実施例10] 実施例1と同じであるが、触媒合成過程で使用されたセリウム塩が1.461gの酢酸セリウムであった点で違いがあり、他の反応条件およびテスト方法を変えず、得られたエチレンカーボネートの収率は0.36%であった。 [実施例11] 実施例1と同じであるが、触媒合成過程で使用されたセリウム塩が1.633gの塩化セリウム六水合物であった点で違いがあり、他の反応条件およびテスト方法を変えず、得られたエチレンカーボネートの収率は0.32%であった。 [実施例12] 実施例1と同じであるが、触媒合成過程で使用されたセリウム塩が2.525gの硝酸セリウムアンモニウムであった点で違いがあり、他の反応条件およびテスト方法を変えず、得られたエチレンカーボネートの収率は2.81%であった。 [実施例13] 実施例1と同じであるが、触媒合成過程で使用された溶剤が25wt.%水酸化テトラエチルアンモニウムを含む水溶液であった点で違いがあり、他の反応条件およびテスト方法を変えず、得られたエチレンカーボネートの収率は13.22%であった。 [実施例14] 実施例1と同じであるが、バイアル外のポリテトラフルオロエチレン缶ライニングに添加したのが6mLの水ではなく6mLのメタノールであった点で違いがあり、他の反応条件およびテスト方法を変えず、得られたエチレンカーボネートの収率は39.49%であった。 [実施例15] 実施例1と同じであるが、触媒合成過程で使用された合成温度が110℃であった点で違いがあり、他の反応条件およびテスト方法を変えず、得られたエチレンカーボネートの収率は72.65%であった。 [実施例16] 実施例1と同じであるが、触媒合成過程で使用された合成温度が180℃であった点で違いがあり、他の反応条件およびテスト方法を変えず、得られたエチレンカーボネートの収率は55.1%であった。 [実施例17] 実施例1と同じであるが、触媒合成過程で使用された合成時間が6hであった点で違いがあり、他の反応条件およびテスト方法を変えず、得られたエチレンカーボネートの収率は64.01%であった。 [実施例18] 実施例1と同じであるが、触媒合成過程で使用された合成時間が24hであった点で違いがあり、他の反応条件およびテスト方法を変えず、得られたエチレンカーボネートの収率は82.05%であった。 [実施例19] 実施例1と同じであるが、活性テスト過程で使用された触媒とエチレングリコールとのモル比が1:1であった点で違いがあり、他の反応条件およびテスト方法を変えず、得られたエチレンカーボネートの収率は99.91%であった。 [実施例20] 実施例1と同じであるが、活性テスト過程で使用された触媒とエチレングリコールとのモル比が1:30であった点で違いがあり、他の反応条件およびテスト方法を変えず、得られたエチレンカーボネートの収率は36.52%であった。 [実施例21] 実施例1と同じであるが、活性テスト過程で使用さ