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JP-2026515069-A - 口腔内崩壊フィルム製剤

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Abstract

改善された特性、特に良好な弾性(低脆性)、高速崩壊、及び低粘着性の1つ又は複数を有する口腔内溶解フィルム剤を調製するのに適した組成物が開示される。そのような組成物から作製された口腔内溶解フィルム剤、並びにそのような口腔内溶解フィルム剤を使用する医学的使用及び治療方法も開示される。

Inventors

  • イスラー・ラシード・アル-オバイディ
  • アレクサンダー・バルフォー・マレン

Assignees

  • フィタベオ・セラピューティクス・リミテッド

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20240509
Priority Date
20230511

Claims (20)

  1. 口腔内崩壊フィルム剤のための組成物であって、 (i)ポリビニルアルコール、 (ii)グリセロール、及び (iii)約1100~約2900ダルトン若しくはg.mol -1 又は約1,300~約2,000g.mol -1 の範囲の平均分子量のポリエチレングリコール を含み、 グリセロール及びポリエチレングリコールの合わせた量が、乾燥製剤中約12~24wt%であり、グリセロール及びポリエチレングリコールが、約1:2.1~1:4の質量比である、組成物。
  2. 乾燥質量約30~約50wt%のポリビニルアルコール又は湿潤質量約10~約18wt%のポリビニルアルコールを含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 乾燥質量約3~約7wt%のグリセロール又は湿潤質量約1~約6wt%のグリセロールを含む、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 乾燥質量約3~約17wt%のポリエチレングリコール又は湿潤質量約1.1~約6.3wt%のポリエチレングリコールを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. ヒドロキシプロピルメチルセルロースを更に含み、任意選択で、 乾燥質量約10~約15wt%のヒドロキシプロピルメチルセルロース又は湿潤質量約3.1~約4.7wt%のHPMCを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 口腔内崩壊フィルム剤のための組成物であって、 (i)ヒドロキシプロピルメチルセルロース、 (ii)ポリビニルピロリドン、 (iii)グリセロール、及び (iv)ポリエチレングリコール を含む、組成物。
  7. 口腔内崩壊フィルム剤のための組成物であって、 (i)約19~約24wt%のメトキシ基及び約7~約12wt%のヒドロキシプロピル基を含むヒドロキシプロピルメチルセルロース、 (ii)ポリビニルピロリドン、並びに (iii)グリセロール及び/又はポリエチレングリコール を含む、組成物。
  8. 口腔内崩壊フィルム剤のための組成物であって、 (i)ヒドロキシプロピルメチルセルロース、 (ii)ポリビニルピロリドン、並びに (iii)グリセロール及び/又はポリエチレングリコール を含み、 乾燥製剤中約60~約66wt%のヒドロキシプロピルメチルセルロース及び/又は乾燥製剤中約4~約8wt%のポリビニルピロリドンを含み、乳化剤を含まない、組成物。
  9. ヒドロキシプロピルメチルセルロースが、約19~約24wt%のメトキシ基及び約7~約12wt%のヒドロキシプロピル基を含む、請求項6又は請求項8に記載の組成物。
  10. ヒドロキシプロピルメチルセルロースが、2%水溶液中20℃で約3500~約5600cPsの粘度を有する、請求項6から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 乾燥質量約60~約66wt%のヒドロキシプロピルメチルセルロース又は湿潤質量約4.1~約4.5wt%のヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む、請求項6から10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 乾燥質量約4~約8wt%のポリビニルピロリドン又は湿潤質量約0.27~約0.54wt%のポリビニルピロリドンを含む、請求項6から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 乾燥質量約4~約20%のグリセロール若しくは湿潤質量約0.2~約1.4wt%のグリセロールを含み、及び/又は 乾燥質量約4~約20%のポリエチレングリコール若しくは湿潤質量約0.2~約1.4wt%のポリエチレングリコールを含む、請求項6から12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 乾燥製剤中約12~約24wt%又は湿潤製剤中0.5~約1.5wt%の合わせた量のグリセロール及びポリエチレングリコールを含み、並びに/又は ポリエチレングリコール及びグリセロールを約1:1.5~約1:4、例えば1:2.1~約1:4の質量比で含む、請求項6から13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. ポリビニルピロリドンが、10%水溶液中20℃で約5.5~約8.5cPsの粘度を有する、請求項6から14のいずれか一項に記載の組成物。
  16. 増粘剤を含まない、請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物。
  17. 乳化剤を含まない、請求項1から16のいずれか一項に記載の組成物。
  18. 組成物が薬学的に許容される溶媒を含み、任意選択で溶媒が水であり、任意選択で組成物が総(湿潤)組成物の約60~約95wt%の溶媒を含む、請求項1から17のいずれか一項に記載の組成物。
  19. 唾液刺激薬、甘味料、及び香味剤からなるリストから選択される1つ又は複数の成分を更に含む、請求項1から18のいずれか一項に記載の組成物。
  20. 薬学的活性成分を更に含み、任意選択で薬学的活性成分がオピオイドである、請求項1から19のいずれか一項に記載の組成物。

Description

本発明は、薬物送達システム、特に口腔内崩壊フィルム剤の形態の薬物送達システムに関する。 多くの医学的及び/又は病的状態は、対象への化学及び/又は医薬物質又は薬物の投与を必要とする。薬物の送達を必要とする一般的な適用の例は、疼痛の治療である。 物質を経口で患者に投与する公知の方法は、口腔内崩壊フィルム剤(「OTF」)の使用による。用語「口腔内崩壊フィルム剤」は当技術分野において公知の用語であり、用語「崩壊(thin)」は、相対的な用語としてではなく、認識されている意味を有すると当業者によって広く理解されている、製品の種類を指す認識されているフレーズ「口腔内崩壊フィルム剤」の単なる一部として理解されるであろう。同じ種類の製品を表す他の同義語は、「口腔内溶解フィルム剤」、「薄型溶解フィルム剤」、「口腔内分散性フィルム剤」、「口腔内消耗性フィルム剤」、「口腔内薬物ストリップ」又は「口腔内フィルム剤」である。 OTFは、対象の口内で迅速に溶解することができ、主に水溶性フィルム形成ポリマーから構成されるフィルム剤である。OTFは、初めは呼気清涼剤として開発され、活性医薬成分(API)の経口送達に向けて進歩してきた。およそ郵便切手のサイズで、それらは、対象の口内に入れられると、咀嚼することも水を飲むことも必要とすることなく唾液中で素早く溶解する。これらのフィルム剤は、最小限の食品又は医薬グレードの賦形剤を使用して製剤化され、製造するのにあまり費用がかからない。薬物送達のための代替の固体プラットフォームとして、それらは、保存料も溶媒も必要とすることなく製剤化することができ、液体製剤の投与が潜在的に有害な賦形剤への曝露をもたらすことがある小児薬物送達にとって魅力的な選択肢である。 典型的には、5~30%の薬物ローディングを口腔内崩壊フィルム剤で達成することができ、目標薬物含有量は、フィルム剤の寸法を調整することによって容易に制御することができる(R.P. Dixit、S.P. Puthli、Oral strip technology: overview and future potential、J Control Release、139 (2009) 94~107頁)。一般的に、口腔内崩壊フィルム剤の目標表面積は、実用的な用量投与を可能にする5~20cm2の範囲である(A. Arya、A. Chandra、V. Sharma、K. Pathak、Fast dissolving oral films: an innovative drug delivery system and dosage form、Int J ChemTech Res、2 (2010) 576~583頁)。フィルム剤の厚みも容易に制御することができる。多数の異なるフィルム形成ポリマーが、異なる崩壊及び放出速度又は更には粘膜付着特性で利用可能である。多くの味マスキング技術並びに甘味料及び香味料を、許容される、味の良い薬物送達システムを製造するために含めることができる。 典型的なOTF製剤は、 - キサンタンガム、プルラン又はHPMC等のフィルム形成ポリマー(結合剤)、 - ポリビニルピロリドン(PVP)等の崩壊剤、 - スクロースエステル、例えばSisterna(商標)等の乳化剤、 - デンプン又はキトサン等の増粘剤、 - グリセロール等の可塑剤、 - 水 を含む。 典型的なOTF製剤は、甘味料、香味料等を含む他の賦形剤を含んでもよい。 しかし、従来のOTF製剤に関連するいくつかの問題がある。これらは、特に、 - 脆性、 - 対象の口内への導入後の粘着性(乳児又は老齢患者にとって特に問題となる)、及び - 遅い崩壊 を含む。 これらの問題の1つ又は複数を抱えるOTF製剤の例は、CN102160858A、CN107823191A、CN113712940A、CN110755412A、US2015038594A1、CN103720676A、CN108785280A、US2015/328125A1、WO2022/152883A1、US2012/009260A1、US2015/125495A1、US2007/0281003A1、及びUS2019/380973A1において開示されている。 CN102160858ACN107823191ACN113712940ACN110755412AUS2015038594A1CN103720676ACN108785280AUS2015/328125A1WO2022/152883A1US2012/009260A1US2015/125495A1US2007/0281003A1US2019/380973A1 R.P. Dixit、S.P. Puthli、Oral strip technology: overview and future potential、J Control Release、139 (2009) 94~107頁A. Arya、A. Chandra、V. Sharma、K. Pathak、Fast dissolving oral films: an innovative drug delivery system and dosage form、Int J ChemTech Res、2 (2010) 576~583頁IUPAC Compendium of Chemical Terminology (Gold Book) 本開示において、文脈により反対のことが示されない限り、下記に提供される意味を有するいくつかの用語に言及する。化合物、特に本発明による化合物を定義するために本明細書で使用される命名法は、概して化合物についてのIUPAC組織の規則、特に「IUPAC Compendium of Chemical Terminology (Gold Book)」に基づく。誤解を避けるために、IUPAC組織の規則が本明細書において提供される定義と矛盾する場合、本明細書における定義が優先する。更に、化合物構造が、その構造に与えられた名称と矛盾する場合、構造が優先する。 用語「含む」又はその変形は、記載された要素、整数若しくは工程、又は要素、整数若しくは工程の群の包括を暗示するが、いずれの他の要素、整数若しくは工程、又は要素、整数若しくは工程の群の排除も暗示しないことが本明細書において理解されるべきである。 用語「からなる」又はその変形は、記載された要素、整数若しくは工程、又は要素、整数若しくは工程の群の包括、及びいずれの他の要素、整数若しくは工程、又は要素、整数若しくは工程の群の排除も暗示することが理解されるべきである。 本明細書における用語「約」は、数字又は値を修飾する場合、指定された値の±5%以内にある値を指すために使用される。例えば、温度が約5~約13℃であると指定される場合、4.75~13.65℃の温度が含まれる。 物質の物理的状態(液体又は固体等)への言及は、文脈による別段の指示がない限り、25℃及び大気圧での物質の状態を指す。 上記で説明されたように、本発明者らは、改善された特性を有し、特に以下の特性:良好な弾性(低脆性)、高速崩壊、及び低粘着性の1つ又は複数を有し、好ましくはこれらの特性の全てを示す口腔内溶解フィルム剤を提供することが可能であることを発見した。これは、以下の自明ではない選択によって達成できることが見出された: - 高粘性(しかし、OTFのキャスティングを妨げるほど高くない)を有するフィルム形成ポリマーを選択すること、 - 従来の製剤に見られる増粘剤及び乳化剤は、崩壊に悪影響を及ぼすと考えられるが、典型的には当技術分野において必要な物とみなされているので、これらを除去すること、並びに/又は - 増粘剤及び乳化剤がないことを緩和するために、製剤中の崩壊剤及び/若しくは可塑剤の割合を増加させること。 そのような結果を達成することが見出された製剤の非限定的な例は、下記に記載される。