JP-2026515073-A - 被覆または含浸された紙材料を含むプラグ要素を備えるエアロゾル発生物品
Abstract
エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生基体と、エアロゾル発生基体の下流に、かつエアロゾル発生基体と軸方向に整列して提供される下流要素とを備える。下流要素は、プラグ要素を含む。プラグ要素は、セルロース系濾過材料を含む。セルロース系濾過材料は、紙材料と、紙材料に塗布された添加剤被覆とを含む。添加剤被覆は、少なくとも一つの外因性多糖類およびフェノールを低減するための少なくとも一つの添加剤を含む。外因性多糖類は、アセチル化デンプンまたは酸化され、かつわずかにアセチル化されたデンプンを含む。プラグ要素は、乾燥重量基準で、紙材料の乾燥重量に基づいて、少なくとも5重量パーセントのアセチル化デンプンまたは酸化され、かつわずかにアセチル化されたデンプンを含む。 【選択図】図1
Inventors
- ロレンツェッティ チェーザレ
- パパキリロー ステファノス
Assignees
- フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20240516
- Priority Date
- 20230517
Claims (14)
- エアロゾル発生物品であって、 エアロゾル発生基体と、 前記エアロゾル発生基体の下流に、かつ前記エアロゾル発生基体と軸方向に整列して提供される下流要素と、 を備え、前記下流要素が、 紙材料と、 前記紙材料に塗布された添加剤被覆と、 を備えるセルロース系濾過材料を備えるプラグ要素を備え、前記添加剤被覆が、 少なくとも一つの外因性多糖類と、 フェノールを低減するための少なくとも一つの添加剤と、 を備え、 前記少なくとも一つの外因性多糖類が、アセチル化デンプンまたは酸化アセチル化デンプンを含み、 前記プラグ要素が、乾燥重量基準で、前記紙材料の乾燥重量に基づいて、少なくとも5重量パーセントの前記アセチル化デンプンまたは酸化アセチル化デンプンを含む、 エアロゾル発生物品。
- 前記少なくとも一つの外因性多糖類が、デンプン、加工デンプン、アルケニルコハク酸塩デンプン、プルラン、アルギネート、およびそれらの組み合わせをさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル発生物品。
- フェノールを低減するための前記少なくとも一つの添加剤が、エトキシ化ヒマシ油、ポリソルベート、およびそれらの組み合わせから選択される、請求項1または2に記載のエアロゾル発生物品。
- フェノールを低減するための前記少なくとも一つの添加剤が、ポリカルボン酸、ポリエーテルポリオール、およびそれらの組み合わせから選択される、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
- フェノールを低減するための前記少なくとも一つの添加剤が、クエン酸トリエチル、ポリエチレングリコール、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
- 前記添加剤被覆が、非イオン性界面活性剤をさらに含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
- 前記プラグ要素が、乾燥重量基準で、フェノールを低減するための10重量パーセント以下の前記添加剤を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
- 前記プラグ要素が、フェノールを低減するための少なくとも1重量パーセントの前記添加剤を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
- 前記プラグ要素中の前記少なくとも一つの外因性多糖類とフェノールを低減するための前記添加剤との組み合わせ量が、乾燥重量基準で20重量パーセント未満である、請求項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
- 乾燥重量基準で前記添加剤被覆中の前記少なくとも一つの外因性多糖類とフェノールを低減するための添加剤との重量比が、少なくとも1.2である、請求項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
- 前記セルロース系濾過材料が、少なくとも1重量パーセントの前記添加剤被覆を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
- 前記プラグ要素が、セルロースアセテートを実質的に含まない、請求項1~11のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
- 前記下流要素が、前記プラグ要素と、前記プラグ要素を囲むフィルターラッパーとを備えるマウスピースフィルターセグメントである、請求項1~12のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
- 請求項1に記載のエアロゾル発生物品のプラグ要素を形成するためのセルロース系濾過材料を生成する方法であって、 紙材料を提供する工程と、 少なくとも一つの外因性多糖類およびフェノールを低減するための添加剤を含む添加剤被覆溶液を形成する工程と、 前記添加剤被覆溶液を前記紙材料に塗布する工程と、 前記被覆された紙材料を乾燥し、随意に硬化してもよい工程と、 前記被覆された紙材料を含むプラグ要素を形成する工程と、 を含み、 前記少なくとも一つの外因性多糖類が、アセチル化デンプンまたは酸化アセチル化デンプンを含み、 前記プラグ要素中のアセチル化デンプンまたは酸化アセチル化デンプンの含有量が、乾燥重量基準で、前記プラグ要素の少なくとも5重量パーセントである、 方法。
Description
本発明は、生分解性濾過材料から形成された少なくとも一つの要素を備えるエアロゾル発生物品に関する。特に、本発明は、エアロゾル発生基体の下流に位置し、かつエアロゾル発生基体と軸方向に整列する下流要素を備えるエアロゾル発生物品に関し、下流要素は、生分解性セルロース系濾過材料から形成されたプラグ要素を備える。 フィルター付き紙巻たばこなどの従来のエアロゾル発生物品は典型的に、紙ラッパーによって包囲されたたばこカットフィラーの円筒状のロッドと、巻かれたたばこロッドとほとんどの場合端と端とが当接する関係で軸方向に整列した円筒状のフィルターとを備える。円筒状のフィルターは典型的に、紙プラグラップによって囲まれたセルロースアセテートトウなどの繊維質の濾過材料の一つ以上のプラグ要素を備える。従来、巻かれたたばこロッドおよびフィルターは、フィルターの長さ全体および巻かれたたばこロッドの隣接部分を囲む、通常は不透明の紙材料から形成されたチッピングラッパーの帯によって結合される。周知のフィルター紙巻たばこにおいて、フィルターは典型的に、主流煙の粒子状および気体状の構成要素の除去のために適合されている。 たばこが燃焼するのではなく加熱される数多くのエアロゾル発生物品もまた、当技術分野において提唱されてきた。加熱式エアロゾル発生物品では、エアロゾルはたばこなどのエアロゾル発生基体を加熱することによって発生する。公知の加熱式エアロゾル発生物品としては、例えば、エアロゾルを電気加熱によって、または可燃性燃料要素もしくは熱源からエアロゾル発生基体への熱の伝達によって発生する喫煙物品が含まれる。喫煙中、揮発性化合物は、熱源からの熱伝達によってエアロゾル発生基体から放出され、喫煙物品を通して引き出された空気中に同伴される。放出された化合物は、冷めるにつれて凝縮してエアロゾルを形成し、消費者によって吸い込まれる。多くの公知の加熱式エアロゾル発生物品は、繊維質の濾過材料で形成された一つ以上の要素を備える。 エアロゾル発生物品が喫煙され、廃棄された後、その構成要素、特に繊維質の濾過材料で形成された任意の要素が、可能な限り迅速に破壊されることが望ましい。しかしながら、エアロゾル発生物品で最も一般的に使用される繊維質の濾過材料であるセルロースアセテートは、生分解性ではなく、また環境内で何年も残存することがある。結果として、セルロースアセテートから形成された使用済みの紙巻たばこフィルターは、環境に蓄積する傾向があり、ビーチクリーンアップ活動において最も一般的に回収されるプラスチック製品の一つである。したがって、エアロゾル発生物品構成要素、特にフィルターまたはマウスピース構成要素を製造するための、より持続可能なセルロースアセテートの代替物を提供することが望ましい。 非生分解性プラスチックを含有する物品の消費後廃棄物が、環境に直接的に廃棄されることによって引き起こされる環境への影響に対処するために、一部の管轄区域では、使い捨てプラスチック製品(SUP)を禁止する法律を導入している。SUPという用語は、プラスチックから全体的または部分的に製造され、廃棄される前に一回または短期間のみ使用されることが典型的には意図される製品を意味する。したがって、エアロゾル発生物品内の使い捨てプラスチックを天然の生分解性代替物と交換することが一般的に望ましい。 エアロゾル発生物品用の濾過材料として使用するために、多種多様な代替材料が実際に既に提案されている。しかしながら、多くの場合、こうした代替的な濾過材料は、消費者に対して許容可能な濾過効率および喫煙の体験を提供することができないことが見出されている。 例えば、GB 433048 Aによって証明されるように、セルロースパルプまたは紙材料で作製されたフィルターは、ほぼ一世紀にわたり知られている。US 3238852 Aに記載されるものなど、紙フィルターを製造するためのいくつかのプロセスが長年にわたって開示されている。しかし、紙フィルターが煙またはエアロゾルの風味に望ましくない影響を与えると消費者からしばしば報告されている。このいわゆる「紙の味」は、セルロースアセテートから形成されたフィルターを備える公知の喫煙物品によって提供される感覚と比較して、よりざらざらし、より乾燥した感覚と関連付けられると説明されてきた。 他の事例では、こうした代替的な濾過材料は、堅さおよび加工性の観点から不十分であることがわかっている。さらに、多くの場合、分散性および分解性材料が、既存の製造プロセスでの使用に適さないことが見出されており、そしてそれらの使用を商業的に実現可能にするためには、既存の方法および設備の過度に大幅な修正が必要となることになる。 したがって、少なくとも部分的に生分解性の高い濾過材料で形成され、セルロースアセテートトウと同等の濾過効率を提供する構成要素を備えるエアロゾル発生物品を提供することが望ましいことになる。特に、構成要素は、基体(例えば、フェノール)から発生されるエアロゾルから望ましくない化合物をなおも効果的に低減または除去することができる生分解性濾過材料で形成されることが望ましいことになる。 さらに、消費者に許容可能な感覚的な体験を与えるこうしたエアロゾル発生物品を提供することが望ましいことになる。特に、構成要素は、エアロゾル発生物品の使用中に消費者によって知覚される味覚にほとんどまたは全く影響せず、一般に喫煙の体験に悪影響を及ぼさない生分解性濾過材料で形成されることが望ましいことになる。 それよりもさらに、消費者にとってざらざらし乾燥した感覚を伴う煙またはエアロゾルを生じにくい、こうしたエアロゾル発生物品を提供することが望ましいことになる。例えば、「紙の味」を低減するか、または全くない紙材料を含む要素を備えるエアロゾル発生物品を提供することが望ましいことになる。 すなわち、異なるタイプのエアロゾル発生基体に関連付けられた固有の味覚変動性に対する偏見なしに、既存のセルロースアセテート濾過エアロゾル発生物品の味覚プロファイルと同等の味覚プロファイルを有する煙またはエアロゾルを提供するこうしたエアロゾル発生物品を提供することが望ましいことになる。 加えて、既存の高速製造技法、および最小限の修正のみを必要とする装置を使用して容易に製造することができる、こうしたエアロゾル発生物品を提供することが望ましいことになる。 さらに、濾過材料は、消費者に許容可能な外観および感触を提供する構成要素に効果的に形成され得ることが望ましいことになる。例えば、濾過材料は、望ましい密度、硬度および引き出し抵抗(RTD)を提供するエアロゾル発生物品の構成要素に効果的に形成され得るようなものであることが望ましいことになる。 本開示はエアロゾル発生物品に関する。エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生基体を備えてもよい。さらに、エアロゾル発生物品は、下流要素を備え得る。下流要素は、エアロゾル発生基体の下流に設けられてもよい。下流要素は、エアロゾル発生基体と軸方向に整列して提供されてもよい。 下流要素は、プラグ要素を備えてもよい。プラグ要素は、セルロース系濾過材料を含んでもよい。セルロース系濾過材料は、紙材料を含み得る。セルロース系濾過材料は、紙材料に塗布された添加剤被覆を含んでもよい。 添加剤被覆は、少なくとも一つの外因性多糖類を含んでもよい。 添加剤被覆は、フェノールを低減するための少なくとも一つの添加剤を含んでもよい。 プラグ要素は、乾燥重量基準で紙材料の乾燥重量に基づいて、少なくとも5重量パーセントの少なくとも一つの外因性多糖類を含んでもよい。 本発明の第一の態様によると、エアロゾル発生基体と、エアロゾル発生基体の下流に、かつエアロゾル発生基体と軸方向に整列して提供される下流要素とを備えるエアロゾル発生物品が提供されている。下流要素は、プラグ要素を含む。プラグ要素は、紙材料および紙材料に塗布された添加剤被覆を含むセルロース系濾過材料を含む。添加剤被覆は、少なくとも一つの外因性多糖類およびフェノールを低減するための少なくとも一つの添加剤を含む。プラグ要素は、乾燥重量基準で紙材料の乾燥重量に基づいて、少なくとも5重量パーセントの少なくとも一つの外因性多糖類を含む。 好ましい実施例では、エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生基体と、エアロゾル発生基体の下流に提供され、かつエアロゾル発生基体と軸方向に整列している下流要素と、を備える。下流要素は、プラグ要素を含む。プラグ要素は、紙材料および紙材料に塗布された添加剤被覆を含むセルロース系濾過材料を含む。添加剤被覆は、少なくとも一つの外因性多糖類およびフェノールを低減するための少なくとも一つの添加剤を含み、少なくとも一つの外因性多糖類は、アセチル化デンプンまたは酸化アセチル化デンプンを含む。プラグ要素は、乾燥重量基準で紙材料の乾燥重量に基づいて、少なくとも5重量パーセントのアセチル化デンプンまたは酸化アセチル化デンプンを含む。 本発明に関連して本明細書で使用される場合、「エアロゾル発生物品」という用語は、加熱されて吸入可能なエアロゾルを発生させてユーザーに送達するエアロゾル発生基体を含む物品を記述するために使用される。 本発明に関連して本明細書で使用される場合、「エアロゾル発生基体」という用語は、エアロゾルを発生することができる揮発性化合物の加熱に応じて放出することができるエアロゾル形成材料を含む基体を記述するために使用される。 本発明に関連して本明細書で使用される場合、「エアロゾル」という用語は、気体中の固体微粒子、または液滴、または固体微粒子および液滴の組み合わせの分散体を記述するために使用される。エアロゾルは、可視または不可視であり得る。エアロゾルは、室温において通常は液体または固体である物質の蒸気だけでなく、固体粒子もしくは液体の液滴、または固体粒子および液体の液滴の組み合わせも含んでもよい。 本発明に関連して本明細書で使用される場合、「エアロゾル発生装置」という用語は、エアロゾル発生物品のエアロゾル発生基体と相互作用してエアロゾルを発生する装置を記述するために使用される。 本発明によるエアロゾル発生物品は、使用時にユーザーへの送達のために、エアロゾルがそれを通ってエアロゾル発生物品から出る近位端を有する。エアロゾル発生物品の近位端はまた、エアロゾル発生物品の下流端または口側端と称され得る。使用時に、エアロゾル発生物品によって発生されたエアロゾルを吸い込むために、ユーザーはエアロゾル発生物品の近位端を直接的または間接的に吸い込む。 本発明によるエアロゾル発生物品は、遠位端を有する。遠位端は、近位端の反対側である。エアロゾル発生物品の遠位端はまた、エアロゾル発生物品の上流端と呼ばれる場合がある。 本発明によるエアロゾル発生物品の構成要素は、エアロゾル発生物品の近位端とエアロゾル発生物品の遠位端との間のこれらの相対的位置に基づき互いの上流または下流にあると記述され得る。 本明細書に関連して本明細書で使用する場合、用語「長軸方向」は、エアロゾル発生物品の上流端と下流端との間の方向を記述するために使用される。使用中、空気はエアロゾル発生物品を通して長軸方向に引き込まれる。 本発明に関連して本明細書で使用される場合、「長さ」という用語は、エアロゾル発生物品またはエアロゾル発生物品の構成要素の長軸方向における最大寸法を記述するために使用される。 本発明に関連して本明細書で使用される場合、用語「横断方向」は、長軸方向に対して直角をなす方向を記述するために使用される。特に明記しない限り、エアロゾル発生物品またはエアロゾル発生物品の構成要素の「断面」とは、横断面を指す。 本発明に関連して本明細書で使用される場合、「幅」という用語は、エアロゾル発生物品またはエアロゾル発生物品の構成要素の横断方向における最大寸法を指す。エアロゾル発生物