JP-3255793-U - 排泄処理装置、及び、衣類
Abstract
【課題】介護者による排泄介助が困難な状況下であっても、要介護者に装着された状態で、排泄物の拡散を防止し、要介護者の体動等によっても、位置ずれが生じにくい排泄処理装置及び衣類を提供する。 【解決手段】大人用おむつと、大人用おむつの内側に配置される第1インナーパッドと、第1インナーパッドの内側に配置される第2インナーパッドと、要介護者の尿を導出する尿導出部と、を備え、尿導出部は、要介護者の尿を受ける尿カップ、及び、尿カップの下方に接続され、尿を大人用おむつの外部へ導出するチューブを備え、大人用おむつ、第1インナーパッド、及び、第2インナーパッドの各中央部には、チューブが挿通される貫通孔がそれぞれ形成されており、チューブが各貫通孔に挿通されることにより、尿が大人用おむつの外部へ導出されるとともに、第2インナーパッドは、使用時において、尿カップが配置される側と反対側の端部が蛇腹状に折り曲げられて配置された排泄処理装置、及び要介護者の上半身に着用され、排泄処理装置の位置ずれを抑制するための衣類である。 【選択図】図1
Inventors
- 荒 啓
- 荒 久子
Assignees
- 荒 啓
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20260309
Claims (4)
- 要介護者に装着される排泄処理装置であって、 大人用おむつと、 前記大人用おむつの内側に配置される第1インナーパッドと、 前記第1インナーパッドの内側に配置される第2インナーパッドと、 前記要介護者の尿を導出する尿導出部と、 を備え、 前記尿導出部は、前記要介護者の尿を受ける尿カップ、及び、前記尿カップの下方に接続され、前記尿を前記大人用おむつの外部へ導出するチューブを備え、 前記大人用おむつ、前記第1インナーパッド、及び、前記第2インナーパッドの各中央部には、前記チューブが挿通される貫通孔がそれぞれ形成されており、前記チューブが前記貫通孔に挿通されることにより、前記尿が前記大人用おむつの外部へ導出されるとともに、前記大人用おむつ、前記第1インナーパッド、及び前記第2インナーパッドの相対的な位置ずれが抑制され、 前記第2インナーパッドは、使用時において、前記尿カップが配置される側と反対側の端部が蛇腹状に折り曲げられて配置され、前記蛇腹状に折り曲げられた部分が、前記要介護者の便が前記尿カップ側へ移動することを抑制するよう構成された、排泄処理装置。
- 前記チューブの先端に、前記要介護者の尿を回収する容器が着脱可能に接続されている、請求項1に記載の排泄処理装置。
- 前記排泄処理装置を装着した前記要介護者の上半身に着用される衣類を更に備え、前記衣類は、背面下部に設けられた少なくとも1本の紐と、 前記衣類の前身頃の下部に設けられ、前記紐が挿通されるハトメと、を備え、 前記紐が前記要介護者の股下を通って前記ハトメに挿通され、結束されることにより、前記排泄処理装置の位置ずれを抑制するよう構成された、請求項1又は2に記載の排泄処理装置。
- 要介護者の上半身に着用され、請求項1に記載の排泄処理装置の位置ずれを抑制するための衣類であって、 背面下部に設けられた少なくとも1本の紐と、 前身頃の下部に設けられ、前記紐が挿通されるハトメと、 を備え、 前記紐が、前記要介護者の股下を通って前記ハトメに挿通され、結束されることにより、前記要介護者に装着された前記排泄処理装置の位置ずれを抑制するよう構成された、衣類。
Description
本開示は、排泄処理装置、及び、衣類に関する。 要介護者の中には、排尿及び排便の自立が困難であり、就寝時を含めて大人用おむつを装着して生活する者が少なくない。このような要介護者に対しては、通常、市販の大人用おむつが用いられ、必要に応じて、インナーパッドを併用することにより、尿及び便の吸収量を補助することが行われている。 しかしながら、夜間においては、介護者が常時付き添って排泄の介助を行うことが困難な場合が多く、要介護者は、数時間にわたり、おむつを装着した状態で就寝することを余儀なくされる。このため、夜間に排尿又は排便があった場合、尿又は便が大人用おむつ及びインナーパッド内に滞留し、要介護者の陰部周辺が長時間にわたり湿潤状態となることがある。 特に尿については、吸収材に保持された状態で皮膚に接触することにより、冷感や不快感を生じやすく、冬季においては、要介護者にとって身体的負担が大きいという問題がある。また、便、特に軟便の場合には、排泄後に便が大人用おむつ内に広がり、尿の排出口側や前方側にまで到達してしまうことがあり、これにより、要介護者に強い不快感を与えるとともに、衛生面でも好ましくない状態が生じる。 本開示の排泄処理装置を装着した状態の斜視図である。排泄処理装置の装着前の状態(開いた状態)を表す斜視図である。排泄処理装置の分解斜視図である。尿導出部の外観を表す図である。尿導出部の外観を表す図である。排泄処理装置の位置ずれを抑制するための衣類の説明図である。排泄処理装置の位置ずれを抑制するための衣類の説明図である。 以下、本考案を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同一又は相当部分には同一の符号を付して説明する。図1は、本開示の排泄処理装置を装着した状態の斜視図である。また、図2は、排泄処理装置の装着前の状態(開いた状態)を表す斜視図である。図3は、排泄処理装置の分解斜視図である。また、図4、及び、図5は後述する尿導出部の外観を表す図である。具体的には、図4(A)は、尿導出部の側面図であり、図4(B)は正面図であり、図5は背面図である。 図1から図5に示すように、本実施形態に係る排泄処理装置1は、要介護者に装着されるものであって、主として、大人用おむつ2、第1インナーパッド3、第2インナーパッド4、及び、尿導出部5を備える。 (大人用おむつ) 大人用おむつ2は、要介護者の下半身に装着される高分子吸収材を内蔵する、装着体であり、市販されている使い捨ての大人用おむつを用いることができる。 大人用おむつ2の内部には、尿等を吸収するための高分子吸収材(図示せず)が含まれており、要介護者の排尿又は排便時において、排泄物を一時的に受け止める機能を有する。大人用おむつ2の中央部には、後述する尿導出部5のチューブを挿通するための貫通孔2aが形成されている。 (第1インナーパッド) 第1インナーパッド3は、大人用おむつ2の内側に配置されるインナーパッドであり、大人用おむつ2よりも小さい寸法を有する。第1インナーパッド3は、テープ等の固定手段を有しない、市販のインナーパッドと同等の構成を有し、内部に高分子吸収材(図示せず)を備えている。第1インナーパッド3の中央部には、尿導出部5のチューブを挿通するための貫通孔3aが形成されている。 (第2インナーパッド) 第2インナーパッド4は、第1インナーパッド3の内側、すなわち要介護者の肌側に配置されるインナーパッドであり、第1インナーパッド3よりも更に小さい寸法を有する。第2インナーパッド4の中央部には、尿導出部5のチューブを挿通するための貫通孔4aが形成されている。 ここで、図2、3において、紙面の左奥側の方向が、要介護者の前側とされる。従って、紙面の右手前側の方向が要介護者の臀部側となる。第2インナーパッド4は、使用時において、尿導出部5の尿カップが配置される側(前面側)とは反対側、すなわち要介護者の臀部側の端部4bが、蛇腹状に折り曲げられて配置される。この蛇腹状に折り曲げられた端部4bは、要介護者の排便時において、便が前面側、すなわち、後述する尿カップ6側へ移動することを抑制する機能を有し、特に軟便の場合であっても、便が要介護者の前方側へ回り込むことを防止する。 (尿道出部) 尿導出部5は、要介護者の尿を大人用おむつ2の外部へ導出するためのものであり、尿カップ6と、チューブ7とを備えて構成されている。尿カップ6は、要介護者10の尿道口近傍に配置され、排出された尿を受け止めるための凹状部材である。図4、図5に示すように、要介護者10の股間に密着し、尿を捕集し得る形状とされている。一方で、尿カップ6から尿の一部が漏れ出したとしても、大人用おむつ2、第1インナーパッド3、第2インナーパッド4のそれぞれが有する高分子吸収材により吸収されるため、外部に漏出したり、要介護者10に対して大きな不快感を与えることは抑制される。 チューブ7は、尿カップ6の下方に接続され、尿カップ6で受け止められた尿を、大人用おむつ2の外部へ導出する。チューブ7は、大人用おむつ2の貫通孔2a、第1インナーパッド3の貫通孔3a、及び第2インナーパッド4の貫通孔4aに挿通されて配置される。これにより、尿は吸収材に滞留することなく外部へ導出されるとともに、大人用おむつ2、第1インナーパッド3、及び第2インナーパッド4の相対的な位置ずれが抑制される。 (尿回収容器) チューブ7の先端には、要介護者10の尿を回収する容器8が着脱可能に接続される。容器8としては、例えばペットボトル等の市販容器を用いることができ、夜間においても尿を安全に回収することが可能である。更に、従来、大人用おむつ等によって吸収されていた尿を、外部に導出することで、尿の外観、及び、量等を確認することができるため、要介護者10の日々の健康管理にも資する。 (排泄処理装置の装着方法及び使用方法) 次に、本実施形態に係る排泄処理装置1の装着方法及び使用方法について説明する。まず、尿導出部5のチューブ7を、第2インナーパッド4の貫通孔4a、第1インナーパッド3の貫通孔3a、及び大人用おむつ2の貫通孔2aに順に挿通することにより、大人用おむつ2、第1インナーパッド3、第2インナーパッド4、及び尿導出部5を一体化する。 次に、この一体化された状態の排泄処理装置1を、要介護者10の下半身に対し、通常の大人用おむつを装着する場合と同様の要領で装着する。この際、尿導出部5の尿カップ6を、要介護者10の股間部に密着させて配置し、大人用おむつ2等により尿カップ6が適切な位置に保持されるように固定する。 次いで、尿導出部5のチューブ7の先端に、尿を回収する容器(不図示)を接続する。これにより、要介護者が排尿した場合には、尿は尿カップ6で受け止められ、チューブ7を介して容器に導かれて回収される。一方、排便があった場合には、便は第1インナーパッド3と第2インナーパッド4との間に排出され、蛇腹状に折り曲げられた端部4bによって前方への移動が抑制される。 (使用後の処理) 使用後は、容器に回収された尿を廃棄又は回収処理し、大人用おむつ2を要介護者から取り外す。尿の大部分は高分子吸収材に回収されることなく、容器に回収される。そのため、要介護者の健康状態のチェックのために尿の排出量等を管理することも容易となる。 その後、チューブ7を大人用おむつ2、第1インナーパッド3、及び第2インナーパッド4から抜き取り、チューブ7及び尿カップ6を洗浄することにより、再利用することができる。一方、大人用おむつ2、第1インナーパッド3、及び第2インナーパッド4は、使い捨てとして廃棄することができる。 (付属衣類) 次に、本実施形態に係る排泄処理装置1の位置ずれを抑制するための付属衣類について説明する。図6及び図7は、排泄処理装置の位置ずれを抑制するための衣類の説明図である。本実施形態では、排泄処理装置1を装着した要介護者の上半身に着用される衣類として、パジャマ9が用いられる。パジャマ9は、要介護者10の上半身を覆う上衣であって、背面下部には、少なくとも1本、例えば2本の紐9aが設けられている。また、パジャマ9の前身頃の下部には、前記紐9aが挿通されるハトメ9bが設けられている。 (付属衣類の使用方法) 排泄処理装置1を要介護者に装着した後、要介護者10にパジャマ9を着用させる。次に、背面下部に設けられた紐9aを、要介護者10の股下を通して前方へ回し、前身頃下部に設けられたハトメ9bに挿通する。その後、紐9aを結束することにより、パジャマ9が要介護者の身体に保持される。このようにしてパジャマ9を着用させることにより、要介護者10の体動や寝返り等があった場合であっても、パジャマ9がずり上がることが抑制され、これに伴って、排泄処理装置1を構成する大人用おむつ2、第1インナーパッド3、第2インナーパッド4、及び、尿導出部5の位置ずれが生じにくくなる。特に、尿導出部5の尿カップ6及びチューブ7の位置が安定して保持されるため、尿の導出状態が安定し、尿漏れや装着位置のずれによる不具合が抑制される。 なお、パジャマ9は、夜間に着用される衣類に限られるものではなく、要介護者10の上半身に着用され、紐9a及びハトメ9bを備える衣類であればよく、介護用衣類や室内着等であってもよい。 本考案に係る排泄処理装置によれば、要介護者10に装着される排泄処理装置1において、大人用おむつ2の内側に第1インナーパッド3及び第2インナーパッド4を配置し、更に、尿カップ6及びチューブ7を備える尿導出部5を設け、前記チューブ7を大人用おむつ2、第1インナーパッド3、及び、第2インナーパッド4の中央部に形成された貫通孔2a、3a、4aに挿通する構成としたことにより、要介護者10の尿を大人用おむつ2の外部へ導出することができ、尿が吸収材内に滞留することによる湿潤及び冷感を低減することができる。 また、前記チューブ7が各貫通孔2a、3a、4aに挿通されることにより、大人用おむつ2、第1インナーパッド3、及び、第2インナーパッド4の相対的な位置ずれが抑制され、要介護者10の体動や寝返りがあった場合であっても、尿導出部5の位置が安定して保持される。 更に、第2インナーパッド4の端部4bを蛇腹状に折り曲げて配置する構成としたことにより、排便時において、便が尿カップ6側へ移動することが抑制され、特に軟便の場合であっても、便が前方側へ広がることを防止でき、要介護者10に与える不快感を低減することができる。 更に、排泄処理装置1の位置ずれを抑制するための衣類9を併用する構成としたことにより、夜間等において要介護者10が体動した場合であっても、大人用おむつ2、第1インナーパッド3、第2インナーパッド4、及び、尿導出部5の位置がより安定して保持され、尿漏れや装着不良の発生を抑制することができる。従って、本考案によれば、夜間等に介護者による排泄介助が困難な状況下であっても、要介護者が比較的長時間、快適な状態で過ごすことが可能となり、要介護者及び介護者双方の負担を軽減することができる。