JP-3255811-U - 防臭袋
Abstract
【課題】良好な防臭性を有するとともに、小ロット生産でも安価に製造可能な防臭袋を提供する。 【解決手段】オレフィン系樹脂シート層、アルミ蒸着層及び表面コート層16がこの順で積層された3層積層シート10の表面コート層が外表面となるように形成された防臭袋1であって、好ましくは、オレフィン系樹脂シート層が、ポリプロピレンフィルムにより形成される。防臭袋は開口部11を有し、内容物を挿入後に開口部が閉じた状態を保持するための閉鎖手段を有する。 【選択図】図1
Inventors
- 菅原 辰輔
- 星崎 徳明
Assignees
- エイピーエス株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20260311
Claims (5)
- オレフィン系樹脂シート層、アルミ蒸着層及び表面コート層がこの順で積層された3層積層シートの前記表面コート層が外表面となるように形成された防臭袋。
- 前記オレフィン系樹脂シート層が、ポリプロピレンフィルムにより形成されたものである請求項1記載の防臭袋。
- 前記ポリプロピレンフィルムが無延伸ポリプロピレンフィルムである請求項2記載の防臭袋。
- 前記表面コート層は、アクリル樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩化ゴム樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアミド樹脂から選択される少なくとも一種の樹脂を含むニスの乾燥固化物である請求項1又は2に記載の防臭袋。
- 前記防臭袋が、開口部を有し、内容物を挿入後に前記開口部が閉じた状態を保持するための閉鎖手段を有する請求項1又は2に記載の防臭袋。
Description
本考案は、防臭袋に関するものである。 住宅、介護施設、病院などでの一時的な保管や、外出時において、使用済みおむつや汚物などの臭いのある廃棄物を収容する袋には、周辺環境への悪臭の拡散を防止する観点から、臭いが周囲に漏れるのを抑制できる機能を有することが望ましいと考えられる。また、匂いの強い食品などを収容する袋においても、一時保管時や外出時において移り香や周囲への匂いの拡散を防止する観点から同様の機能を有することが望ましい場合がある。 このような機能を有し得る袋として、従来、各種の層を積層した多層フィルムを用いた包装袋が提案されている(特許文献1、2参照)。特許文献1には、LLDPEと水酸化カルシウム粒子と1000ppm以下の界面活性剤を含む内層、第1接着層、臭気バリア層、第2接着層、LLDPEを含む外層がこの順で積層された樹脂フィルムを用いた防臭袋が開示されている。特許文献2には、ポリエチレンテレフタレートの基材層、ドライラミネート接着剤層、アルミ箔のバリア層、ドライラミネート接着剤層、ナイロンフィルムの補強層、ナノゼオライトを含む臭気吸収層、LLDPEのシーラント層がこの順で積層された積層フィルムを用いた臭気吸収用包装袋が開示されている。 特開2020-55598号公報特開2025-172307号公報 本考案の実施形態に係る防臭袋の説明図。図1のI-I断面を模式的に示した説明図。図1のII-II断面を模式的に示した説明図。本考案の他の実施形態に係る防臭袋の説明図。 本考案の実施形態に係る防臭袋は、オレフィン系樹脂シート層、アルミ蒸着層及び表面コート層がこの順で積層された3層積層シートの前記表面コート層が外表面となるように形成されたものである。以下、図面を参照しつつ、実施形態に係る防臭袋を説明する。 図1は、本考案の典型的な実施形態に係る防臭袋1を模式的に示した説明図である。防臭袋1は、3層積層シート10を用いて形成されたものである。防臭袋1の形状は、方形の3層積層シート10を重ね合わせた方形であり、方形の三辺で閉じ、一辺で開口する開口部11を有する。開口部11から内容物を防臭袋1の中空部(内部)17に入れ、開口部11を所定の方法で閉じることで、防臭袋1内に内容物を封入し、内容物による臭い又は香りの漏れを良好に抑制することができる。また、本実施形態では、開口部11の一辺の対辺は、3層積層シート10を折り曲げることで3層積層シート10が連続する底部12により形成される。また、方形のもう一組の対辺は、重ね合わせた3層積層シート10同士を接合することで形成された一組の側部13、13により形成される。また、3層積層シート10は、後述する表面コート層16が外表面、オレフィン系樹脂シート層14が内表面となるように重ね合わされている。 3層積層シート10は、図2、3に示すように、オレフィン系樹脂シート層14、アルミ蒸着層15及び表面コート層16がこの順で積層された3層構造を有する。 オレフィン系樹脂シート層14は、オレフィン系樹脂フィルムにより形成される。当該フィルムの形成に用いることが可能なオレフィン系樹脂としては、アルミ蒸着が可能なものであれば、特に限定はなく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン-1、ポリメチルペンテン、ノルボルネン系樹脂などが挙げられる。これらのうち、耐熱性、防湿性、ヒートシール性、コストなどの観点から、ポリエチレン、ポリプロピレンが好ましく、ポリプロピレンがより好ましい。 ポリエチレンとしては、ポリエチレン単独であってもよいし、エチレンと共重合可能なモノマーとエチレンとの共重合体などであってもよい。例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(ULDPE)、エチレン-α-オレフィン共重合体(EOR/EAO)、エチレン‐オクテン,ヘキセン共重合体などが挙げられる。 ポリプロピレンとしては、ポリプロピレン単独であってもよいし、プロピレンと共重合可能なモノマーとプロピレンとの共重合体などであってもよい。ポリプロピレン(PP)は、メチル基の配置に基づく立体規則性によりアイソタクチックポリプロピレン(IPP)、シンジオタクチックポリプロピレン(SPP)、アタクチックポリプロピレン(APP)に分類することができるが、特に限定はない。また、ポリプロピレンが共重合体の場合は、例えば、エチレン、ブテン-1を1重量%以上7重量%以下程度含むランダム共重合体や、エチレン-プロピレン共重合体(EPR)のブロックを20重量%以下程度含むブロック共重合体などを適用可能である。 オレフィン系樹脂には、必要に応じてフィラーなどの添加剤が含まれてもよい。 オレフィン系樹脂フィルムの成形方法は特に限定はなく、従来の成形方法を採用可能である。一般的には生産性の観点から押出成形が好適である。押出成形の概略を説明すると以下のとおりである。押出機で溶融したオレフィン系樹脂からTダイで所望の厚みと幅の溶融シートを形成し、キャスティング装置の冷却ロールでその溶融状態のシートを冷却、固化し、巻取機で巻き取ることオレフィン系樹脂フィルムを得ることができる。また、キャスティング装置で溶融状態のシートを冷却、固化した後、シートの長さ方向(縦方向)に延伸し、次いで長さ方向に直交する幅方向(横方向)に延伸して熱処理して熱セットする二軸延伸処理を行ってオレフィン樹脂フィルムを得てもよい。尚、前者の二軸延伸処理を行わない方法で得られたフィルムを無延伸オレフィン系樹脂フィルム、後者の二軸延伸処理を行う方法で得られたフィルムを二軸延伸オレフィン系樹脂フィルムと称する。 オレフィン系樹脂フィルムの成形方法は、使用する樹脂の特性に応じて適宜選択することができる。オレフィン系樹脂がポリプロピレンの場合は、防臭袋の引裂き抵抗の観点から、無延伸ポリプロピレンフィルムが好ましい。 オレフィン系樹脂シート層14の厚みは、用途などに応じて適宜決定することができる。15~60μが好ましく、20~60μmがより好ましく、20μmが特に好ましい。 アルミ蒸着層15は、オレフィン系樹脂シート層14の一方の表面に形成される。アルミ蒸着層15を有することで、内容物に由来する臭いや香りの防臭袋の外表面からの漏れを防止することができる。また、防臭袋1の内容物が光の影響を受ける場合は、アルミ蒸着層15の遮光性により、内容物の劣化等を抑制することができる。これらの観点からアルミ蒸着層15は、オレフィン系樹脂シート層の一方の表面全体に形成されるのが好ましい。尚、必要に応じて防臭袋の内容物を確認することを可能にするために、一部にアルミ蒸着層15が設けられていない部分を内容確認窓として設けてもよい。 アルミ蒸着層15の形成方法は特に限定はなく、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレ-ティング法等の物理気相成長法(PVD法)、プラズマ化学気相成長法、熱化学気相成長法、光化学気相成長法等の化学気相成長法(CVD法)等を挙げることができる。また、アルミ蒸着層15をオレフィン系樹脂シート層14の一方の表面に設ける際に、必要に応じて、オレフィン系樹脂シート層14の一方の表面を、コロナ放電処理、オゾン処理、低温プラズマ処理、グロー放電処理等の物理的な処理や、化学薬品等を用いる酸化処理等の化学的な処理を施してもよい。 アルミ層の厚みは、防臭効果、コスト等を考慮して適宜設定することができる。 表面コート層16は、アルミ蒸着層15の表面を被覆するように形成される。これにより、アルミ蒸着層15の剥離を防止するとともに、防臭性能を向上させることができる。 表面コート層16は、樹脂成分を含む。樹脂成分としては、特に限定はなく、例えばオーバープリントニスに使用される各種の樹脂を採用することできる。具体的には、アクリル樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩化ゴム樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアミド樹脂から選択される少なくとも一種の樹脂が好適である。 表面コート層16は、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩化ゴム樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアミド樹脂から選択される少なくとも一種の樹脂を含むニスを、アルミ蒸着層15の表面に塗布し乾燥、固化することで、樹脂成分を主成分とする被覆膜として形成することができる。ニスは、溶媒にこれらの樹脂を溶解させた溶液である。溶媒としては、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、イソプロピルアルコール、ブタノール等を用いることができる。ニスには、必要に応じて、安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤等を添加しても良い。 表面コート層16の厚みは、アルミ蒸着層15の剥離防止効果などを考慮して調整することができる。通常、0.5~10μmであり、好ましくは、1~5μmである。 表面コート層16は、前述のように、樹脂成分を含むニスをアルミ蒸着層15の表面に塗布し、乾燥、固化することで得られる被覆膜、即ち、前述の樹脂を含むニスの乾燥固化物であるのが好ましい。これにより、アルミ蒸着層15と表面コート層との間に接着層を設ける必要がなく簡便にアルミ蒸着層15を保護する層を設けることができる。表面コート層15を形成する際に使用する前記ニス中の樹脂成分の濃度、塗布条件は、最終的に得られる表面コート層16の厚みを考慮して適宜決定することができる。また、乾燥、固化条件は、定法に従い決定することができる。 防臭袋1は、図1~3に示すように、1枚の方形の3層積層シート10を、表面コート層16が外表面となるように折り畳んで重ねて方形とし、折り曲がった部分である底部12となる一辺の対辺が開口して開口部11となるように、折り重ねた3層積層シート10のもう一組の対辺を接合させて側部13、13を形成した構造を有する。重ね合わせた3層積層シート10の接合方法は、特に限定はないが、接合強度、生産性の観点から、ヒートシールが好ましい。本実施形態では、方形の二組の対辺のうち一組の対辺を接合した例を示したが、3層積層シート10を2枚用いて、3辺を接合して、開口部11を有する方形のシート状の防臭袋1としてもよい。また、筒状の3層積層シート10の一方の開口部を接合して袋状にすることも可能である。但し、この場合、アルミ蒸着層15を筒状の3層積層シート10の外表面全体に形成する際に複雑な工程が必要になり、前述のように3層積層シート10を折り重ねて袋状に成形する場合より生産性が低下する。 防臭袋1の形状は、図1に示す実施形態では、内容物を入れていない状態でフィルムを重ね合わせた方形のシート状であるが、これに限定されない。方形以外でも三角形、五角形以上の多角形にしてもよいし、円形、楕円形、ハート形、星形など適宜決定することができる。生産性の観点からは方形が特に好ましい。また、内容物を入れていない状態でフィルムを重ね合わせたシート状以外の形態にしてもよく、例えば円筒状、4面体以上の多面体としてもよい。生産性の観点からはシート状が特に好ましい。 防臭袋1の大きさは、用途などに応じて適宜決定することができる。図1に示す実施形態に係る防臭袋1の場合は、例えば、縦×横が100~800mm×70~650mmとすることができる。 本考案の実施形態に係る防臭袋では、防臭袋に設けられる開口部が、内容物を挿入後に開口部が閉じた状態を保持するための閉鎖手段を有してもよい。図4は、このような閉鎖手段を有する典型的な他の実施形態に係る防臭袋2を模式的に示したものである。 図4に示す実施形態に係る防臭袋2は、図1に示す防臭袋1において、重ねた3層積層シート10の一方のシート10のみを開口部11から中空部17とは反対側