JP-7855160-B2 - 平面アンテナ
Inventors
- 清野 秀樹
- 松原 寛至
- 工藤 太一
- 三上 尚人
Assignees
- サン電子株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260508
- Application Date
- 20220609
Claims (3)
- 略四角形の立方体のケースで囲まれた地上デジタル放送 用の 受信アンテナを備える平面アンテナにおいて、 前記受信アンテナは放射器と反射器で構成されていること、 前記放射器は略四角形で、前記反射器は前記放射器より僅かに大きな略四角形に形成されており、前記放射器と反射器の間隔が、受信帯域の中心周波数の波長の8分の1より小さいこと、 前記反射器の2つの辺に放射器側に折曲した側壁が形成され、前記側壁の奥行は前記放射器と反射器の間隔より短いこと、 前記2つの各側壁には、前記放射器と側壁との間にスペースを形成するように高さ方向の略中央の端面に、受信周波数の波長に対応した寸法で階段状に切り欠いた切り欠き部が設けられていること、 を特徴とする平面アンテナ。
- 前記反射器の側壁の切り欠き部は、第1の切り欠きと第2の切り欠きによって階段状に形成され、 前記第1の切り欠きは、側壁の高さ方向の略中央の上下位置に一対をなし、各高さが0.08λ近傍で、奥行が0.01λ近傍にそれぞれ形成されていること、 前記第2の切り欠きは、前記上下一対の第1の切り欠き間に、高さが0.16λ近傍で、奥行が前記第1の切り欠きの端面から更に0.01λ近傍に形成されていること、 を特徴とする、請求項1に記載した平面アンテナ。
- 前記反射器の側壁の切り欠き部は、側壁の高さ方向の略中央で、受信帯域の中心周波数の波長λに対して切り欠く高さが0.32λ近傍で、最大奥行が0.02λ近傍の楕円形状に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載した平面アンテナ。
Description
本発明は、受信を安定するため利得を向上させた平面アンテナの技術分野に属するものである。 受信アンテナの利得は、高ければ高いほど受信信号の信号品質(C/N)が良くなって受信が安定するため、利得を向上させることはアンテナ設計において重要である。 例えば、下記特許文献1には、平面アンテナを小型化するための特許が開示されている。この特許には反射板の両側が屈曲されて側部が設けられている。この側部がないアンテナと比べて側部があるアンテナは電気的特性が向上していると記載されている。この側部は単純で直線的なものになっている。また、放射素子と反射板の間隔を小さくすると電気的特性が劣化していくとも記載されている(同文献1の請求項1、段落[0017]等参照)。 また下記特許文献2には、前方素子の給電点の上方と下方に多角形の空隙形状を最適化することにより特性が向上することが開示されている。また、後方素子には側面を屈曲した立上部は明示されている(同文献2の請求項1、段落[0011][0014]等参照)。 さらに下記特許文献3には、反射器を構成する板状部材において、放射器方向に折り曲げられた板状部材の端縁には、放射器方向に突出された複数の突出片が間隔をあけて設けられたアンテナ装置が記載されている(同文献3の請求項3、段落[0068]、図3等参照)。 特許第4598138号公報特許第6668109号公報特許第5695976号公報 本発明の平面アンテナの受信アンテナを示した斜視図である。反射器を示した斜視図である。図2の反射器の側壁を示した側面図である。放射器を示した正面図である。受信アンテナを垂直スタック構造にした状態の全体斜視図である。反射器の異なる側壁を示した側面図である。平面アンテナを示した全体斜視図である。図5のスタック状態で、切欠き部を実施した場合としない場合の電気的特性の利得の変化を示したグラフである。 本発明の平面アンテナの好適な実施形態を、以下図面にしたがって説明する。 この平面アンテナは、略四角形の立方体のケース4(図7)で囲まれた受信アンテナ1を備え、受信アンテナ1は、図1に示したように放射器2と反射器3の組み合わせで構成されている。前記反射器3において、受信直線偏波の偏波面に対応した両側に設けた側壁30の奥行Dを、放射器2と反射器3の間隔Kより短く形成して、側壁30の長手方向のほぼ中央の端面を、受信周波数の波長に対応した寸法で切り欠いた切欠き部5(後述)を形成することによって、利得を向上させた構成となっている。 一般的に放射器と反射器の間隔は、受信周波数の波長の1/4程度の間隔にすると利得が高くなることが言われている。しかし、平面アンテナは見栄えと使用勝手から薄く小さいほど良いという要求がある。特に薄くして放射器と反射器の間隔を狭くして側壁との隙間を少なくすると利得が著しく低下する。そこで、側壁の高さを側壁の長手方向のほぼ中央を楕円形の長軸に対応した曲線状(下記の第2実施例)や、その曲線に近似した階段状に切り欠くことにより(下記の第1実施例)、利得を向上させることを本願の発明者は突き止めた。これは放射器と反射器との間に発生する電界が適度に外部に出られるようにすることにより、放射器と反射器の性能を十分に発揮できるようにしたものである。 本実施形態の場合、図1に示したように、手前の放射器2は略四角形で、奥の反射器3は前記放射器2より僅かに大きな略四角形に形成されており、前記放射器2と反射器3の間隔Kが、受信帯域の中心周波数の波長の8分の1より小さく設定されている。そして、前記反射器3の2つの辺に放射器2側(手前)に折曲した側壁30が形成され、その側壁30の奥行Dは、前記放射器2と反射器3の間隔Kより短く設定されている。 すなわち、反射器3の側壁30は、反射器3の受信偏波に対応した辺に形成されていて、水平偏波Pの場合左右の辺に垂直に形成されている。なお、垂直偏波受信アンテナの場合は、放射器2と反射器3が90度回転した形になり、反射器3の側壁30は上下の辺に形成されることになる(図示は省略)。 第1実施例 第1実施例に係る階段状の切欠き部5について説明する。 図2に示した反射器3の切り欠き部5は、当該反射器3の左右の各側壁30に、高さH方向の略中央で波長に対応し、かつ前記放射器2と側壁30との間にスペースSを形成するように切り欠いて、左右一対で設けられている。この階段状の切欠き部5は、図3に示したように、浅い第1の切り欠き51と、深い第2の切り欠き52とによって、各側壁30で階段状に形成されている。 すなわち、第1の切り欠き51は、側壁30の高さH方向(図2参照)の略中央の上下位置に一対をなし、各高さH2が0.08λ近傍で、奥行D2が0.01λ近傍にそれぞれ形成され、前記第2の切り欠き52は、前記上下一対の第1の切り欠き51、51間に、高さH3が0.16λ近傍で、奥行D3が前記第1の切り欠き51の端面51aから更に0.01λ近傍に形成されている。 以下に、本第1実施例をより詳細に説明する。 図7は、地上デジタル放送受信アンテナとした場合の平面アンテナの全体形状を示している。内部の受信アンテナ1(図1)は、合成樹脂製のケース4に覆われていて、壁面やポールに取り付けできる取付金具6が背面に設けられた構成とされている。合成樹脂製ケース4の中に設置されている放射器2の形状は、図4に示したように、縦の高さH5が265mm、横の最大幅W2が200mmで角が取れた形状になっている。反射器3は、図2に示したような形状で、縦の高さHが270mm、横の幅Wが215mmで、側壁30の奥行Dは27mmに設定されている。 反射器3の側壁30の切り欠き形状を階段状に切り欠いた本実施例では、図3に示したようになる。切り欠き部5の寸法は、上下の第1の切り欠き51と第2の切り欠き52の最大の高さが160mmの側壁端面から深さが5mm、高さH2が40mmで切り欠いて形成され、第2の切り欠き52は、前記第1の切り欠き51の端面に実施され、高さH3が80mm端面から、更に深さ5mmに切り欠いて、側壁30の高さ方向のほぼ中央に形成されている。 第2実施例 図6は、前記反射器3の側壁30の切り欠き部5が楕円形状で形成された実施例を示している。なお、反射器3と放射器2の基本的構成は前記第1実施例と同じため説明を省略する(第3実施例において同じ)。 本実施例の切り欠き部5(53)は、前記反射器3の側壁30の高さH方向(図2参照)の略中央で、受信帯域の中心周波数の波長λに対して切り欠く高さH4が0.32λ近傍で、最大奥行D4が0.02λ近傍の楕円形状に形成されている。 すなわち、側壁30の長手方向のほぼ中央に高さ方向160mmで、側壁30の端面からの切り欠きの最大奥行10mmで、ほぼ楕円形状で切り欠かれた切り欠き53が形成されている。 第3実施例 図5に示したように、上述した放射器2と反射器3を組み合わせた受信アンテナ1を、上下方向に2段配置した垂直スタック構成としたこの第3実施例も好適に実施される。このように受信アンテナ1を垂直スタック構成とすることにより利得はほぼ2倍になる。本第3実施例で、切り欠き部5を実施した場合としない場合の電気的特性の利得の変化を示すと図8のとおりであり、切り欠き部5がある場合は、破線bで示した従来の利得より、実線aで示した本発明の利得が0.9dBほど上昇していることが分かる。 上述したように、この平面アンテナによれば、薄型平面アンテナで薄い形状にしても、即ち放射器2と反射器3の間隔Kを狭くしても、反射器3に形成された側壁30に受信周波数の波長に対応した切り欠き部5を設けることにより、効率よく利得を向上させることが可能となる。 以上、実施例を図面に基づいて説明したが、本発明は、図示例の限りではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むことを念のために言及する。