JP-7855246-B2 - 二日酔い解消用プロバイオティクス製剤およびその製造方法
Inventors
- 金 容民
- 田 珠鉉
Assignees
- 株式会社ベルベット ケーア
Dates
- Publication Date
- 20260508
- Application Date
- 20240329
- Priority Date
- 20230818
Claims (11)
- (a) ラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス・ラムノサス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus plantarum)、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)、およびビフィドバクテリウム・アニマリス(Bifidobacterium animalis)が混合された混合 乳酸菌、(b)食用油脂 であるひまわり油 、(c)乳化剤 であるグリセリン脂肪酸エステル、( d)堅果類 であるピーナッツ、および(e)プレバイオティクス(prebiotics)であるフラクトオリゴ糖(fructo-oligosaccharide) を必須成分として含有する二日酔い解消用プロバイオティクス製剤。
- 前記プロバイオティクス製剤は、個別組成成分間の配合重量比が(a) 混合 乳酸菌1.0重量部、(b)食用油脂1.0~90.0重量部、(c)乳化剤0.1~5.0重量部 、( d)堅果類5.0~90.0重量部 および(e)プレバイオティクス(prebiotics)0.01~5.0重量部 であることを特徴とする請求項1に記載の二日酔い解消用プロバイオティクス製剤。
- 請求項1に記載の二日酔い解消用プロバイオティクス製剤を有効成分として含有する二日酔い解消および肝疾患の予防または改善用健康補助食品。
- 請求項1に記載の二日酔い解消用プロバイオティクス製剤を有効成分として含有する二日酔い解消および肝疾患の予防または改善用食品添加物。
- 請求項1に記載の二日酔い解消用プロバイオティクス製剤を有効成分として含有する二日酔い解消および肝疾患の予防または改善用保健機能食品。
- 前記保健機能食品は、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、丸剤、懸濁液、エマルジョン、シロップの薬剤投与形態またはティーバッグ剤、浸出茶、健康飲料の形態であることを特徴とする請求項 5 に記載の二日酔い解消および肝疾患の予防または改善用保健機能食品。
- 請求項1に記載の二日酔い解消用プロバイオティクス製剤を有効成分として含有することを特徴とする二日酔い解消および肝疾患の治療または予防用医薬組成物。
- 前記肝疾患は、自己免疫性肝疾患、薬物誘発性肝疾患、アルコール性肝疾患、非アルコール性肝疾患、感染性肝疾患、先天性代謝性肝疾患、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変症、肝硬変、脂肪肝または肝がんであることを特徴とする請求項 7 に記載の二日酔い解消および肝疾患の治療または予防用医薬組成物。
- 食用油脂1~90重量部を70~95℃で加熱をした後、乳化剤を0.1~5重量部で混合撹拌して、食用油脂と乳化剤の混合物を生成する第1段階; 前記第1段階の混合物を温度が2~20℃となるまで冷却撹拌しつつ、ゲル(gel)形状の凝集混合物を生成する第2段階; 前記ゲル(gel)形状の凝集混合物に1重量部の乳酸菌を投入および撹拌を行うことで、乳酸菌混合物を生成する第3段階; 前記第3段階を行った混合物に堅果類粉砕物を投入撹拌して、堅果類乳酸菌混合物を製造する第4段階; を含む工程を行 い、 前記食用油脂は、ひまわり油であり、 前記乳化剤は、グリセリン脂肪酸エステルであり、 前記乳酸菌は、ラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス・ラムノサス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus plantarum)、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)、およびビフィドバクテリウム・アニマリス(Bifidobacterium animalis)を含有する混合乳酸菌であり、 前記堅果類粉砕物は、ピーナッツの粉砕物であり、 さらに前記第4段階の混合物に、プレバイオティクス(prebiotics)であるフラクトオリゴ糖(fructo-oligosaccharide)を添加して撹拌する第5段階 ;を含む 工程を行う ことを特徴とする二日酔い解消用プロバイオティクス製剤の製造方法。
- 前記第4段階の堅果類粉砕物は、粒径が0.01~0.5mmのサイズであり、30~50rpmの撹拌速度で、30分~3時間すべての材料が均一に混ざるまで撹拌することを特徴とする請求項 9 に記載の二日酔い解消用プロバイオティクス製剤の製造方法。
- 二日酔いまたは肝疾患治療用薬剤を製造するための請求項1に記載の二日酔い解消用プロバイオティクス製剤の使用。
Description
本発明は、乳酸菌、食用油脂、および乳化剤を含有する二日酔い解消用プロバイオティクス製剤およびその製造方法に関する。 アルコールは、脳の中枢神経に作用して、一時的に気持ちを良くし、苦しみを忘れることができ、社交手段やストレス解消のための食品として活用されている。しかしながら、飲酒後に現れる二日酔いは、身体的、精神的現象であり、その代表的な症状としては、吐き気、嘔吐、めまい、喉の渇き、無気力、頭痛、筋肉痛等がある(非特許文献1)。 正常なエチルアルコール代謝過程は、体内に流入したエチルアルコールが胃腸または小腸で吸収され、血管中に入り、肝に移される。肝細胞には、アルコール脱水素酵素(ADH,alcohol dehydrogenase)があり、アルコールをアセトアルデヒドに酸化させ、前記アセトアルデヒドは、肝細胞にあるアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH,acetaldehyde dehydrogenase)により酢酸に分解され、全身の筋肉や組織に移され、最終的には、炭酸ガスと水に分解される。 摂取されたアルコールの代謝過程で必須的に発生するアセトアルデヒドは、急性アルコール中毒の最も大きな原因であり、吐き気、嘔吐、めまい、喉の渇き、無気力症、筋肉痛等を誘発し、一般人の業務能力の低下による社会経済的損失を誘発する。 二日酔いは、酒を飲んだ後に現れる頭痛、下痢、食欲不振、悪心、嘔吐、悪寒、冷や汗等の症状を意味し、客観的な症状としては、認識、運動能力の低下、血液学的変化およびホルモンの変化を称する。二日酔いの原因は、脱水、アルコールおよびアルコール代謝物(アセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、アセトン等)の毒性、吸収障害による栄養素欠乏(血糖、ビタミン、無機質欠乏)等であると知られている。二日酔い程度は、遺伝による個人の偏差、環境状態(栄養状態、運動状態、脱水程度、健康状態)によって程度の差異が非常に大きい(非特許文献2)。 なお、ヒトの大腸および糞便中に存在する細菌は、約400種余りに達し、このうち90%以上が嫌気性を示す菌株である。これらは、一定の均衡を維持して腸内で菌叢を形成しており、人体の健康状態およびストレス、老化、生理的変化だけでなく、外部から流入した食物、薬物等による影響を受ける。身体的健康と寿命延長のためには、腸内菌叢に有益菌をより多く保有し、有害菌が少ない状態を維持しなければならない。2001年に世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)の合同専門家委員会は、プロバイオティクス(probiotics)を「生きている微生物として適当量を摂取すれば健康に有益な細菌」と定義し(非特許文献3)、これは、腸内微生物を改善するのを助けることができる生菌製剤を意味する。なお、プレバイオティクス(prebiotics)とは、腸内有用微生物が使用でき、腸内有益菌株の成長と機能に役立つ物質を意味する。現在まで知られたプレバイオティクスは、非デンプン性多糖類およびオリゴ糖であり、ヒトの酵素によってはよく分解されないが、微生物が利用できる物質であった(非特許文献4)。最近、腸内微生物に有益な影響を与えることができるポリフェノールの効果が知られることにより、このようなプレバイオティクスの概念が広くなっている(非特許文献5)。 なお、乳酸菌(lactic acid bacteria)は、プロバイオティク(probiotic)として広く利用されている代表的な細菌であり、自然系に広く存在し、ヒトや動物の腸と発酵食品等でも容易に発見される米国食品医薬品局(Food and Drug Administration)で安全であると認めた微生物である。乳酸菌は、腸内上皮細胞に付着して寄生し、腸内菌叢の性質を改善させて腸内菌叢の安定化、有害細菌の定着抑制による腐敗産物の生成減少および病気の予防、免疫活性化作用、抗がん作用、コレステロール低下等のように宿主動物に多くの助けを与える。乳酸菌が様々な腐敗性微生物および病原性微生物に対して生育抑制作用を有することは、いくつかの代謝的な特性に起因するが、乳酸菌は、代謝産物として抗菌活性因子である有機酸、過酸化水素、ロイテリン、ジアセチル、アセトアルデヒド、バクテリオシン等を生産するためである(非特許文献6)。 本発明に関連した先行特許文献は、次のとおりである。 特許文献1には、アルコール分解能に優れたラクトバチルス(Lactobacillus)属菌株を含有する乳製品、保健機能食品および食品添加剤が開示されている。 特許文献2には、キムチまたはヒトの糞便から分離した新規ラクトバチルス属菌株、新規ビフィドバクテリウム属菌株の腸損傷、肝損傷、アレルギー疾患、炎症疾患、または肥満等を予防、改善、治療する用途が開示されている。 特許文献3には、アルコール脱水素酵素およびアセトアルデヒド脱水素酵素の活性が高いラクトバチルス属乳酸菌株が開示されている。 特許文献4には、ラクトバチルス・プランタルム、ラクトバチルス・カゼイ、ラクトバチルス・ラムノサス、ラクトバチルス・アシドフィルス、ラクトコックス・ラクティス、ビフィドバクテリウム・ブレーベおよびビフィドバクテリウム・ラクティスの7種乳酸菌を含む二日酔い解消用複合乳酸菌組成物が開示されている。 特許文献5(出願人:(株)ベルベットケア)には、伴侶動物の固形製剤自発的摂取誘導用組成物に関し、不飽和脂肪酸が含有されたオイル、粘着力付与剤、甘味料、乳酸菌混合物、香味剤、保存剤および乳化剤からなることを特徴とする伴侶動物の固形製剤自発的摂取誘導用組成物が開示されている。 特許文献6には、乳酸菌が胃酸によって死滅せず、小腸と大腸で活性を示す乳酸菌製剤であって、脂肪と乳化剤を約60℃に加温して混合したものとは別に、保護剤と乳酸菌を約50℃で混合した前記2つの混合溶液を約60℃で加温乳化させて乳化溶液を4℃の冷却された分散液に高圧噴霧して製造された乳酸菌の微細カプセル製剤が、胃酸による乳酸菌の死滅を防止することで、腸内乳酸菌の定着率が高まって腸の健康増進に効果があることが開示されている。 特許文献7には、高含有量の乳酸菌および食用油脂を全部含みながらも、賞味期限中にも乳酸菌の数を保証できる複合機能化された腸溶性軟質カプセル剤であり、乳酸菌粉末5.0~25.0重量%、懸濁化剤5.0~20.0重量%、乳化剤0.5~2.0重量%および残量の食用油脂を含む腸溶性軟質カプセル剤用乳酸菌複合剤が開示されている。 特許文献8には、オイル約80~90%、乳化剤約0.5~20%、歯石および歯垢に効果的なプロバイオティクス乳酸菌約1~2%を含む口腔ペーストが開示されている。 前述のような従来の二日酔い解消用組成物よりも頭痛または頭重感、消化管不快感、喉の渇き、発汗、無力感等に対してより優れた高い体感解消効果を示す二日酔い解消用組成物に対する持続的な開発が要求されてきた。 しかしながら、前記文献のいずれにも食用油脂、および乳化剤を含有する二日酔い解消用プロバイオティクス製剤およびその製造方法に代用が開示されたり説明されたことはない。 本発明のプロバイオティクス製剤は、加熱温度別の乳化液製造実験(実験例1);ADH(Alcohol dehydrogenase)、ALDH(Aldehyde dehydrogenase)活性測定実験(実験例2);二日酔い解消用乳酸菌混合組成物の二日酔い症状除去効果実験(臨床例1);本発明の二日酔い解消用乳酸菌混合組成物の好気中の、アルコール濃度(%)測定実験(臨床例2)等を行った結果、本発明の乳酸菌製剤が二日酔い解消効果および肝機能改善効果および嗜好度の点でも従来公知の乳酸菌製剤よりも優れた顕著な効果を発揮することを確認することができ、本発明を完成するに至った。 韓国公開特許第10-2006-0065753号公報韓国公開特許第10-2017-0032848号公報韓国公開特許第10-2020-0054796号公報韓国登録特許第10-2078324号公報韓国公開特許第10-2022-0068518号公報韓国公開特許第10-1997-0025405号公報韓国公開特許第10-2023-0001175号公報韓国公開特許第10-2021-0083423号公報 Swift R et al.,Alcohol Health Res World 1998;22:54-60クォン等、韓国応用薬物学会誌、2005,13,p.107チョンヘミ等,2011,J Korean Soc Food Sci Nutr 40(4),500~508Manning TS.Gibson GR.2004.Prebiotics.Best Practice & Research Clinical Gastroenterology.18(2):287-298Cardona et al.,2013,Journal of Nutritional biochemistry,24,1415-1422Fuller,K.,1989,Probiotics in man and animals,J.Appl.Bacteriol.,66,365-378 本発明の乳化剤の様々な温度別の乳化液性状を観察した実験結果を示す図である。本発明の試料のADHおよびALDH活性に及ぼす影響測定実験結果を示す図である。本発明の人工胃液(pH2)での乳酸菌生存力実験結果を示す図である。本発明の試料の好気中のアルコール濃度に及ぼす影響測定実験結果を示す図である。 当業者なら様々な変形および変異が本発明の精神または範囲を離脱しない範囲で本発明の組成物、用途および製造に使用可能であることが自明だろう。 ただし、下記実施例および実験例は、本発明の範囲を制限しない範囲で例示するものに過ぎず、本発明の内容が下記実施例および実験例によって限定されるものではない。 実施例1.乳化剤添加乳酸菌製剤(組成物A)の製造(組成:表1) ひまわり油(植物油、(株)SAJO DAERIM)20gを撹拌加熱装置(Hotplate Stirrer.MSH-20D)に入れ、75~85℃まで加熱をした後、グリセリン脂肪酸エステル(乳化剤、ES食品原料)0.4gを入れ、混合して撹拌した。 前記段階の植物油と乳化剤混合物を0~4℃に維持される循環冷却水槽(低温循環恒温水槽、SH-WB-7CDR)で混合物の温度が20~25℃となるまで撹拌しつつ乳化させた。(Test-1 40℃、60℃、85℃、100℃それぞれの温度別乳化液製造実験過程および実験結果は、下記実験例1参考) 前記で形成されたゲル(gel)形態の乳化されたオイルに混合乳酸菌、すなわち、ラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus DDS-1、(株)オールラブ)、ラクトバチルス・ラムノサス(Lactobacillus rhamnosus GG、(株)オールラブ)、ラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus plantarum VI-07、(株)バイテック)、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum BL5、(株)バイテック)、ビフィドバクテリウム・アニマリス(Bifidobacterium animalis ssp.lactis BLC1、(株)オールラブ)をそれぞれ同じ菌数(2x109cfu/g)の割合で均一に混合された混合乳酸菌1gを使用した。(Test-2乳酸菌の生存力観察のために人工胃液(pH2)での活性実験過程および実験結果は、下記実験例2参考) 組成物の適切な粘度形成、風味/食感の増大および乳酸菌の活性をさらに強化するための添加物として天然甘味料であるフラクトオリゴ糖(乳酸菌の餌;プレバイオティクス)および不飽和脂肪酸が多量含有され、