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JP-7855791-B2 - ハニカムフィルタ

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Inventors

  • 春日 錬
  • 白木 偲織
  • 伊藤 徹哉

Assignees

  • NGK株式会社

Dates

Publication Date
20260508
Application Date
20240321
Priority Date
20230330

Claims (3)

  1. 流入端面から流出端面まで延びる流体の流路となる複数のセルを取り囲むように配設された多孔質の隔壁を有するハニカム構造体と、 前記セルの前記流入端面側又は前記流出端面側のいずれか一方の端部を封止するように配置された目封止部と、を備え、 前記流出端面側の端部に前記目封止部が配設され、前記流入端面側が開口した前記セルを、流入セルとし、 前記流入端面側の端部に前記目封止部が配設され、前記流出端面側が開口した前記セルを、流出セルとし、 前記ハニカム構造体は、前記流入セルを取り囲む前記隔壁の内表面側に、排ガス中の粒子状物質を捕集するための捕集層を更に有し、 前記捕集層は、複数の非酸化物粒子が酸化物を介して接合された多孔質層であり、隣接する前記非酸化物粒子同士を接合する前記酸化物の厚さが0.077μm以上であり、且つ前記捕集層を構成する前記非酸化物粒子の平均粒径をR(μm)とし、前記酸化物の厚さをT(μm)とした場合に、R≦1.0609e^(4.7057×T)の関係を満たす、ハニカムフィルタ。
  2. 前記捕集層を構成する前記酸化物が、前記非酸化物粒子の表面を覆うように配設されている、請求項1に記載のハニカムフィルタ。
  3. 前記非酸化物粒子が、炭化珪素粒子である、請求項1又は2に記載のハニカムフィルタ。

Description

本発明は、ハニカムフィルタに関する。更に詳しくは、多孔質の隔壁の表面に粒子状物質を捕集するための捕集層が配設されたハニカムフィルタに関する。 近年、ガソリンエンジンから排出される排ガス中に含まれる粒子状物質の除去に関する規制は世界的に厳しくなっており、粒子状物質を除去するためのフィルタとして、ハニカム構造を有するハニカムフィルタが用いられている。以下、粒子状物質を、「PM」ということがある。PMは、「Particulate Matter」の略である。 例えば、ハニカムフィルタとしては、複数のセルを区画形成する多孔質の隔壁を有するハニカム構造体と、セルのいずれか一方の端部を目封止する目封止部と、を備えたものを挙げることができる。このようなハニカムフィルタは、多孔質の隔壁がPMを除去するフィルタの役目を果たす構造となっている。具体的には、PMを含有する排ガスを、ハニカムフィルタの流入端面から流入させ、多孔質の隔壁でPMを捕集することによって濾過した後に、浄化された排ガスを、ハニカムフィルタの流出端面から排出する。このようにして排ガス中のPMを除去することができる。 従来、ハニカムフィルタの捕集性能を向上させるための技術として、ハニカム構造体の隔壁を厚くしたり、隔壁に形成された細孔の大きさを小さくしたりするという技術が提案されている。しかしながら、上述したような技術により捕集性能を向上させた場合には、隔壁に形成された細孔内にPM(例えば、煤)が詰まり易くなってしまい、ハニカムフィルタの圧力損失が上昇してしまうという問題があった。即ち、上述したような技術は、捕集性能の向上効果と圧力損失の上昇抑制効果とが二律背反の関係にあるため、有効な解決手段とは言い難かった。 このようなことから、ハニカム構造体の隔壁の表面に、PMを捕集するための捕集層を配設したハニカムフィルタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。例えば、捕集層は、隔壁の平均細孔径よりも平均細孔径の小さい多孔質膜によって構成されている。このようなハニカムフィルタによれば、捕集層の表面上にPMを堆積させることができるため、隔壁の細孔内のPMの詰まりによる圧力損失の急上昇を抑制しつつ、PMを捕集する際の捕集効率を向上させることができる。 特開2012-206061号公報 本発明のハニカムフィルタの一の実施形態を模式的に示す斜視図である。図1に示すハニカムフィルタの流入端面側の平面図である。図1に示すハニカムフィルタの流出端面側の平面図である。図2のA-A’断面を模式的に示す断面図である。隔壁の断面を模式的に示す断面図である。図5の符号Pで示す範囲の捕集層を拡大した拡大断面図である。捕集層の剥離試験を行うための振動試験機の構成を説明するための模式的な平面図である。 以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施の形態に対し適宜変更、改良等が加えられたものも本発明の範囲に入ることが理解されるべきである。 (1)ハニカムフィルタ: 本発明のハニカムフィルタの実施形態は、図1~図4に示すようなハニカムフィルタ100である。ここで、図1は、本発明のハニカムフィルタの一の実施形態を模式的に示す斜視図である。図2は、図1に示すハニカムフィルタの流入端面側の平面図である。図3は、図1に示すハニカムフィルタの流出端面側の平面図である。図4は、図2のA-A’断面を模式的に示す断面図である。 図1~図4に示すように、本実施形態のハニカムフィルタ100は、ハニカム構造体4と、目封止部5と、を備えたものである。ハニカム構造体4は、流入端面11から流出端面12まで延びる流体の流路となる複数のセル2を取り囲むように配設された多孔質の隔壁1を有するものである。図1~図4に示すハニカム構造体4は、流入端面11及び流出端面12を両端面とする円柱形状に構成され、その外周側面に、外周壁3を更に有している。即ち、外周壁3は、格子状に配設された隔壁1を囲繞するように配設されている。 目封止部5は、セル2の流入端面11側又は流出端面12側のいずれか一方の端部を封止するように配置されたものである。以下、複数のセル2のうち、流出端面12側の端部に目封止部5が配設され、流入端面11側が開口したセル2を、「流入セル2a」とする。また、複数のセル2のうち、流入端面11側の端部に目封止部5が配設され、流出端面12側が開口したセル2を、「流出セル2b」とする。本実施形態のハニカムフィルタ100において、流入セル2aと流出セル2bは、隔壁1を挟んで交互に配置されていることが好ましい。 ハニカムフィルタ100は、ハニカム構造体4が、以下のように構成されている点に特徴を有する。即ち、ハニカム構造体4は、図5及び図6に示すように、流入セル2aを取り囲む隔壁1の内表面側に、排ガス中の粒子状物質(以下、「PM」ともいう)を捕集するための捕集層14を更に有する。そして、捕集層14は、複数の非酸化物粒子15が酸化物16を介して接合された多孔質層である。そして、この捕集層14は、隣接する非酸化物粒子15同士を接合する酸化物16の厚さTが0.077μm以上である。更に、この捕集層14は、捕集層14を構成する非酸化物粒子の平均粒径をR(μm)とし、酸化物16の厚さをT(μm)とした場合に、R≦1.0609e^(4.7057×T)の関係を満たす。以下、「R≦1.0609e^(4.7057×T)」で示される関係式を、「関係式(1)」ということがある。関係式(1)の左辺は、非酸化物粒子の平均粒径R(μm)を示している。一方、関係式(1)の右辺において、eは、自然対数の底であるネイピア数を示す。関係式(1)の右辺は、「酸化物16の厚さT(μm)に4.7057を乗じた値」を冪指数とするネイピア数(e)に、1.0609を乗じた値である。ここで、図5は、隔壁の断面を模式的に示す断面図である。図5において、符号7は、隔壁1に形成された細孔を示す。図6は、図5の符号Pで示す範囲の捕集層を拡大した拡大断面図である。 捕集層14が、上述したような非酸化物粒子15及び酸化物16によって構成された多孔質層であることにより、振動や熱衝撃等の応力がかかっても捕集層14が破壊し難く、隔壁1からの捕集層14の剥離を有効に抑制することができる。特に、酸化物16の厚さTが0.077μm未満であると、非酸化物粒子15を結合する結合部が細くなり、非酸化物粒子15同士の結合が解除され易くなってしまう。なお、酸化物16の厚さTが0.077μm以上であっても、上記関係式(1)を満たさない場合も同様に、非酸化物粒子15を結合する結合部が細くなり、非酸化物粒子15同士の結合が解除され易くなってしまう。例えば、非酸化物粒子の平均粒径R(μm)が小さいと、許容される酸化物16の厚さTμmの下限値も小さくなる。そして、非酸化物粒子の平均粒径R(μm)が大きくなるにしたがって、許容される酸化物16の厚さTμmの下限値も大きくなる。 隣接する非酸化物粒子15同士を接合する酸化物16の厚さTは、0.077μm以上であり、且つ上述した関係式(1)を満たすように構成されていればよい。特に限定されることはないが、例えば、非酸化物粒子の平均粒径Rが、2.2~3.0μm程度の場合、例えば、酸化物16の厚さは、0.155~0.230μmであることが好ましく、0.155~0.167μmであることが更に好ましい。例えば、酸化物16の厚さが極端に厚くなると、非酸化物粒子15同士を接合する酸化物16からなる層(以下、「酸化物層」ともいう)にクラックなどが入り、非酸化物粒子15同士の接合(結合)が壊れやすくなることがある。このため、特に限定されることはないが、酸化物16の厚さの上限値として、例えば、0.230μmを挙げることができる。 捕集層14を構成する非酸化物粒子15の平均粒径R(μm)については、特に制限はない。例えば、非酸化物粒子15の平均粒径R(μm)は、0.4~2.4μmであることが好ましく、0.9~2.4μmであることが更に好ましい。非酸化物粒子15の平均粒径R(μm)は、以下の方法にて求めることができる。 まず、図1~図3に示すようなハニカムフィルタ100を構成するハニカム構造体4から、隔壁1及び捕集層14の一部を、試験片として切り出す。試験片を切り出す位置は、ハニカムフィルタ100のセル2の延びる方向(即ち、流路方向)の中央断面から流出端面12までの間(但し、流出端面12側の目封止部5が配設された箇所を除く)とする。 次に、切り出した試験片を、セル2の延びる方向に直交する方向に切断し、切断面を研磨する。切断面の研磨は、機械研磨を行う。 次に、研磨した切断面を、走査電子顕微鏡(以下、「SEM」ともいう。)を用いて撮像し、SEM画像を得る。「SEM」とは、「Scanning Electron Microscope」の略である。撮像条件は、倍率:200倍,ファイル形式:TIF,幅:1280pixel,高さ:960pixelとする。SEM画像の撮像は4視野について行う。この4視野の撮像は、例えば、1つの試験片の異なる4点にて行ってもよいし、試験片を4つ作製し、それぞれの試験片に対して行ってもよい。4視野のSEM画像を、以下「4つの水準」ともいう。 次に、SEM画像に映し出された捕集層14を構成する非酸化物粒子15のうち、基材である隔壁1上に存在する非酸化物粒子15のみを対象として二値化する。即ち、隔壁1の細孔内部に存在する非酸化物粒子15や、隔壁1が存在する部分に跨って存在する非酸化物粒子15は、二値化の解析対象としない。例えば、SEM画像に映し出された隔壁1が、当該画像の下側に位置するようにした場合、隔壁1の表面に相当する境界に線分を仮想的に引き、その線分よりも上側に存在する非酸化物粒子15のみを二値化の解析対象とする。これにより、より正確な非酸化物粒子15の平均粒径R(μm)を算出することができる。二値化処理は、三谷商事社製の画像解析ソフト「Winroof 2018(Mitani corporation)(商品名)」を用いて行う。二値化の解析項目は「円相当径」を選択して、非酸化物粒子15の平均粒径R(μm)を算出する。 また、捕集層14を構成する酸化物16の厚さT(μm)は、以下のようにして測定することができる。まず、図1~図3に示すようなハニカムフィルタ100を構成するハニカム構造体4から、隔壁1及び捕集層14の一部を、試験片として切り出す。試験片を切り出す位置は、ハニカムフィルタ100のセル2の延びる方向(即ち、流路方向)の中央断面から流出端面12までの間(但し、流出端面12側の目封止部5が配設された箇所を除く)とする。 次に、切り出した試験片を、セル2の延びる方向に直交する方向に切断し、切断面を研磨する。切断面の研磨は、機械研磨を行った後、イオン研磨を行う。 次に、研磨した切断面を、電界放出形走査電子顕微鏡(以下、「FE-SEM」ともいう。)を用いて撮像し、倍率6000倍のSEM画像を得る。「FE-SEM」とは、「Field Emission Scanning Electron Microscope」の略である。撮像条件としては、加速電圧を1.5kVとする。SEM画像の撮像は4視野について行う。この4視野の撮像は、例えば、1つの試験片の異なる4点にて行ってもよいし、試験片を4つ作製し、それぞれの試験片に対して行ってもよい。4視野のSEM画像を、以下「4つの水準」ともいう。 次に、SEM画像に映し出された捕集層14の構成成分について、EDS分析によって定性分析を行い、その構成成分が、酸化物であるか、非酸化物であるかについての確認を行う。 次に、得られたSEM画